紅魔館の主は想像していた人物と全然違っていた。ヨッシーはもっと大人の人かと思っていたが見た感じはまだ子どもだった。
「悪かったわね子どもみたいで、これでも500歳よ」
イラッとしながらヨッシーの考えていた事を読んだレミリア。
「いえ、あの。スミマセン。」
図星だったのでひとまず謝った。
レミリアは咲夜からヨッシーの来た理由について聞くとまた不適な笑みを浮かべ、
「面白いわね、あなた。いいわ、ご馳走しましょう」
「本当ですか!?やったーー!!」
レミリアの許可が降りて喜ぶヨッシー。だが
「ただし、条件が1つ。」
「条件ですか、何でもいいですよ。」
ご飯が食べられるならどんな事でもしてみせようとやるき満々だった。
「咲夜と戦って勝ちなさい。」
「はい?」
レミリアの出した条件とはなんと咲夜との一騎討ちだった。
「かしこまりました。お嬢様。」
「えーーー!?」
思いもよらない条件にさすがに驚いていた。咲夜は一切動じる事なく一騎討ちを受けるそうだ。ヨッシーは悩んでいたが
「ご飯はいいの?」
レミリアのご飯による誘惑を聞くと
「分かりました。やりましょう。」
あっさり戦うと決めた。皆はどんだけご飯食べたいんだよと思っていたが口にはしなかった。
「じゃあ外へ行くわよ。美鈴、パチェとフランを呼んできて」
「分かりました。お嬢様」
そう言うと美鈴はその2人を呼びに奥の方へと向かっていく。
ヨッシーは咲夜に案内されて戦う場所へと行く。
少女・でっていう移動中
外では先に着いたレミリアがまだかまだかと待っていた。
そのレミリアの隣には紫のロングヘアーで紫の服の少女に赤のロングヘアーに頭と背中から黒い羽の生えた少女がいた。
更にもう1人、美鈴の手を握っているレミリアに似た少女がいた。
「あれ?あの人たちは?」
ヨッシーがその人達に気づく。すると咲夜がヨッシーに
「紫の髪をしている方がパチュリー・ノーレッジ様、お嬢様の親友です。その隣は小悪魔、パチュリー様の使い魔です。そして美鈴の隣にいるのがフランドール・スカーレット様、レミリアお嬢様の妹様です。」
咲夜は的確に説明していく。ヨッシーはただただ真面目に聞くしか出来なかった。
早く戦いを見たくてウズウズしていたレミリアは
「咲夜、早くして!」
咲夜に早く戦うよう促した。咲夜はすみませんと一言言うとヨッシーに向いて、
「では始めましょうか」
「はい、お願いいたします。ところでルールはどうしますか?」
するとずっと本を読んでいたパチュリーが口を開いた。
「片方が降参するまででいいんじゃない?」
レミリアはそれが良いわねと賛成し咲夜とヨッシーも文句は無いらしく無言で了承した。
こうして十六夜咲夜とヨッシーの戦いが今始まる
「私から行きます。「卵符」タマゴ乱れ投げ」
(こんな感じでしたよね)
ヨッシーはたくさんのタマゴを高速で生むと一気に投げる。咲夜はタマゴにこそ驚いたが慌てる事なく確実にかわしていく。ヨッシーも負けじと投げ続けるがすべて避けられ距離を詰められていく。
「これだけかしら、つまらないわね。」
咲夜はタマゴを避けながら構える。すると両手にはいつの間にかナイフを3つずつ持っていた。そして一気に投げてきた。ヨッシーのタマゴも貫き一直線に飛んでいく。
ヨッシーはすぐさま横にとび何とか避ける。
咲夜は更にナイフを投げていく。ヨッシーはジャンプやダッシュで避けてはいくが次第に避けにくくなる。
「中々しぶといわね、だったらこれはどう?」
咲夜はまたナイフを持って構える。ヨッシーはまたかと思っていた。だが
「へ?」
なんとナイフの数が急に10本以上に増え、それらが一気に飛んでくる。
ヨッシーは避けるもナイフの1つがかする。
「痛っ」
ヨッシーにはまるでナイフが瞬間移動して増えたたように見えた。
レミリア達にはもうトリックが分かっているらしく一騎討ちを楽しんで見ているようだ。
「何なんですか!?あれ。」
「どうです?私のナイフさばきは、まあ全く分からなかったでしょうけど。」
咲夜は更にナイフを持って構える。その手にはスペカもあった。
「メイド秘技「殺人ドール」」
咲夜は大量のナイフを投げる。すると先程のようにナイフの数が一瞬で倍増され放たれる。
「こうなったら・・・「奥義」スーパードラゴン」
ヨッシーは背中に羽を生やすと空を飛び、ナイフを避ける。
「ひ~、やっぱり怖いです。」
「あら、まさか飛べるとは。」
咲夜にはちょっと意外だった。羽は生えていなかったのでてっきり飛べないのだと思っていたのだ。それはレミリア達も同じだった。
「お姉さま~、あれ飛んだよ。」
「ふふ、さすがにドラゴンって言うだけの事はあるわね。」
「やりますねヨッシーさん。」
だがいくら飛んだとはいえ、ナイフを避けるのは楽ではなく何度か当たりそうになる。
「飛ぶだけじゃ勝てないわよ。」
ナイフを投げながら咲夜は言う。するとヨッシーは
「飛ぶだけがドラゴンではありませんよ。」
そう言うとヨッシーは息を吸い込み、そして
「ドラゴンファイヤー」
大量の火球を吐き出したのだ。ナイフをも打ち落とし咲夜へと向かっていく。咲夜は飛んだりして避けていく。火球が地面に当たると地面にはヒビが入る。
「おっと、結構な威力ね」
咲夜はまだ余裕があるのか平然と避けていく。
「まさかこれも避けられるとは、こうなったら。」
ヨッシーは火球を吐くのをやめるとまた息を吸い込んでいく。また火球かと思ったがなんと
「ドラゴン火炎」
火球ではなく火炎放射を吐いたのだ。咲夜はこれも避けようとするがその前に辺りが炎で包まれていた。
「これでどうですか」
「まさかここまでやるとはね、ならば」
咲夜はナイフを手放すとスペカを出して宣言をする。
「「幻世」ザ・ワールド」
炎が咲夜のいた場所を包み込み焼き尽くす。ヨッシーはさすがにもう大丈夫だろうと安堵した。だが
「あらあら、まだ終わってませんよ」
「!?」
何処かで聞いたような声がする。ヨッシーは何処ですかと辺りを見回す。そして後ろを見てみると、なんと咲夜がヨッシーの背中に立っていたのだ。
「え?一体いつの間に」
「それだけではありませんわ」
気がつくと回りには全方向に無数のナイフがあり、刃先がすべてヨッシーに向けられていた。
「どうします?」
するとヨッシーは少し悩んだところで両手を上げ
「降参です。」
あっさりあきらめた。こうして十六夜咲夜VSヨッシーの一騎討ちは十六夜咲夜の勝利で幕を閉じた。
「いや~、全く敵いませんでしたよ。」
決闘後、ひとまず皆紅魔館に入りヨッシーは図書館でパチュリーの魔法で手当てを受けていた。
「ところで咲夜さんのあの瞬間移動って何なんですか?」
ヨッシーは戦闘中に見た咲夜の能力を見抜けなかったので答えが知りたいらしい。するとずっと美鈴の隣にいたフランが近づいてきて
「咲夜は時間を止められるんだよ。」
「時間を?」
そうよ、と手当てをしていたパチュリーが口を開く。
「ナイフが増えたのも瞬間移動したのもすべて時間を止めていたからよ。」
「凄いですね、それなら一瞬で私に乗ったのも理解できます。」
「そういうことよ。はい、終わり。」
「ありがとうございます。」
ヨッシーの傷はすっかり無くなっておりもう痛みもなかった。すると突然ヨッシーに
「わーい、乗れたー。ヨッシー走ってー」
フランがヨッシーに乗って来たのだ。だがヨッシーは嫌がることなく
「はい、分かりました。じゃあ行きますよー」
ヨッシーはフランを乗せて進みだした。フランは大喜びだった。
「ちょっと、走らないで下さい。」
小悪魔がヨッシーに注意をする。しかしフランも一緒なのであまり強く怒れない。結局半分野放し状態になっていると
「皆さん、こちらへどうぞ」
咲夜が皆を呼びに来た。皆は咲夜に案内されて行くとそこは食事室だった。食事室のテーブルには豪華な料理の数々が並べられており、レミリアは既にイスに座って待っていた。
「うわー、美味しそうです。」
「今日は楽しませてもらったからね、これはお礼よ。」
皆が席につくと、レミリアが、ワイングラスを持つと
「ふふ、じゃあ皆。咲夜の勝利とヨッシーの頑張りに乾杯」
「「乾杯」」!!
こうしてヨッシーはご飯にありつく事が出来た。
その後紅魔館が前代未聞の食糧不足の危機に陥ったのは言うまでもない。
今回はちょっと長すぎました。皆様スミマセン。決してヨッシーが出ていたからなどではありません。(多分)
ちなみに次話ですがマリオ編かルイージ編かヨッシー編か悩んでいます。
皆様もしよろしかったらどの話が見たいか意見して下さったら嬉しいです。
どうかお願いします。(ホントスミマセン)