配管工+αの幻想冒険録   作:宮古ヨッシー

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怪力対決 鬼と人

ワリオside

 

 

萃香はワリオとの一騎討ちを申し込んできた。

 

「でも何で俺となんだ?」

 

急に申し込まれ、理由を聞くワリオ。すると萃香は

 

「あんたさっき妖怪を投げ飛ばしたろ?そんな事出来る人間は滅多にいないからね。是非力比べをしたいんだ。」

 

なんとワリオと力比べをしたいらしいのだ。どうするかとワルイージに聞かれしばらく考えこむワリオ。

そして決めた。

 

「いいぜ、受けて立つ。だが後悔するなよ。」

 

力に自信のあったワリオは堂々と言う。それにいくら鬼ととはいえ少女には負ける筈がない、と思っていたのだ。

 

 

だがこの後、ワリオは幻想郷の妖怪の実力を知ることとなる...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3人は神社の広場の広い所へと移動する。ワルイージは隅のほうに離れ、萃香とワリオの2人が真ん中に残った。

 

「ルールは弾幕はなし、範囲はこの神社の敷地内、どちらかが戦闘不能になるか降参したら負け。どうだい?」

 

萃香は決闘のルールを提案する。ワリオはそれで構わないと答える。だが1つ引っかかった。

 

「弾幕って何だ?」

 

ワリオ達は初めて幻想郷へ来たので弾幕ごっこを知らないのだ。

 

「ん~、簡単にいえばこの世界の決闘ルールに使うものさ。後で詳しく教えるよ。」

 

と簡単に説明する。

 

そうか、と納得するとワリオは握りこぶしをつくり、構える。萃香もそれを見て戦闘体勢に入る。

 

「それじゃあ...」

 

「「始めるか!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ついに伊吹萃香VSワリオの一騎討ちが始まった。

 

 

「行くぞ。」

 

ワリオは一気にダッシュし萃香との距離を詰める。そして萃香の腹に一発くらわせようと右拳を打ち込む。

ドンッと鈍い音が広がった。ワリオは決まったと笑みを浮かべる。だが...

 

「なんだと!?」

 

なんと萃香は左腕でワリオの拳を受け止めていたのだ。ワリオはあまりの事態に驚きを隠せない。

 

「ふ~ん、思ったよりは強いね。でも...」

 

萃香は右手でワリオの顔面を殴りとばす。

ワリオは他の人より体重は重いとはいえ、鬼の一撃には敵わず呆気なく吹き飛ばされる。

 

「ワリオ!」

 

見ていたワルイージも驚きを隠せなかった。ワリオと言えば怪力、その強さは力のみならクッパにも劣らない程だ。そのワリオが少女相手に圧倒されているのは信じられなかった。

 

「くっそ。なんて力だ、あの幼女。」

 

ワリオは殴られた箇所を押さえながらも何とか起き上がる。萃香は余裕の表情でワリオが起き上がるのを待っていた。

 

(あたしの一撃を喰らって立つなんて、只の人間じゃないね。)

 

余裕の表情を見せながらも内心は驚いていた。だが同時にこれは楽しみだと興奮もしていた。

 

「さあワリオ。もっと全力でかかってきなよ。」

 

そう言い萃香は構える。ワリオの攻撃をすべて受け止めてやるぞという感じだった。

 

「じゃあ俺の本気、見せてやるぞ。」

 

ワリオは再びダッシュで距離を詰める。そして今度は拳ではなく肩を使う。

 

「ショルダータックル」

 

ダッシュからのタックルは先程の拳より遥かに威力がある。

萃香は両腕をクロスして先程よりも力を入れてタックルを受け止める。

そのまま萃香はワリオを押し返す。ワリオは後ろへ跳び衝撃を減らす。

ワリオもマリオと同様幾つもの冒険の中で戦い方を覚えてきた。なので意外にも力だけが得意という訳ではなかった。

 

「うおおおおおっ。」

 

ワリオは右拳と左拳の連続パンチを仕掛ける。萃香も今度は拳で受けて立つ。

 

拳と拳の激しいぶつかり合いが起きていた。

萃香は生まれながらの鬼であり、その実力は幻想郷でもトップクラスだった。かつて妖怪の山に君臨し、山の四天王の一角を担っていた程だ。

 

一方ワリオもキノコワールドでは言わずと知れた怪力の持ち主だった。その実力はマリオでさえ壊せなかった黒レンガを壊し、巨大な岩石でさえも砕く。

 

その2人が今、拳の応酬を繰り広げている。ぶつかり合う音はもはや生き物の出す音ではなかった。

 

「ふんっおらっ。」

 

「おっと。」

 

激しい応酬をしたのち2人は1度距離をとる。

ワリオはスタミナも切れはじめ、限界が近づいていた。

萃香はまだ楽しむ余裕がありそうだった。

 

「何でそんなに強いんだよ!?(もしかするとマリオより強いかもな)」

 

 

「お前も人間にしては強いよ。(人間のレベル越えてるでしょ、さすがマリオの世界の人間だ)」

 

(もう体力ももたねえな、次で決着をつけてやる)

 

ワリオはそう決めると一気に距離を詰める。萃香は動かない。避けずにに迎え撃つつもりだ。

 

そして...

 

「ショルダータックル、最大タメ!」

 

全身に力を込めた大のタックルをぶつける、萃香は両手でそれを受け止める。

 

「ぬおおおおおおっ。」

 

ワリオはさらに力を入れて吹き飛ばそうとする。萃香は受け止め続ける。すると

 

「お前は人間にしては良くやった、だからあたしも最大の一撃をぶつけるよ。」

 

そう言うと萃香はワリオの頭を掴み高くジャンプして空中でブンブン振り回す。

 

「「萃鬼」天手力男投げ」

 

そして思い切り地面に叩きつけた。

 

「ムアアアアアアアアアアア」

 

断末魔とともにワリオは倒れた。

 

「あのワリオがこんなにあっさり負けるなんて...」

 

見ていたワルイージは唖然としていた。

 

こうして伊吹萃香VSワリオの一騎討ちが幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後

 

ワリオは目を覚ますと神社の中で横になっていた。萃香との決闘で傷を負ったため運ばれたらしい。

ワルイージが手当てをしてくれた。(手当てと言ってもほとんど何も出来ず寝かすくらいだが)

萃香は愛用している瓢箪で酒を飲んでいた。久しぶりに暴れたから特に酒が旨いのだとか。

 

決闘は受けたので約束通り博麗神社で一晩泊まる事ができたワリオとワルイージ。

 

2人とも酒は好きだったので萃香と3人で酒を飲み、お互いの話を肴に盛り上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回の元ネタ、ショルダータックルは怪盗ワリオ・ザ・セブンやスマブラより。
黒レンガや巨大な岩石などはスーパーマリオ64DSより。

なんか私の知ってるワリオのイメージと違う感じになってしまいました。違和感のあった方々、スミマセン。
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