配管工+αの幻想冒険録   作:宮古ヨッシー

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橋姫と配管工

マリオside

 

 

「橋姫?」

 

マリオの言葉にソウデスとポンプは答える。どうやら地上と地底をつなぐ縦穴とその橋を見張っている妖怪らしい。

 

「そのオモチャ?の通りよ、私は水橋パルスィ。ここの番をやっているわ。」

 

パルスィと名乗った、金髪にエルフ耳の少女は簡単に自己紹介をする。それにつられてかマリオ達も簡単に自己紹介をする。

そしてマリオは自分達が来た目的について話し始めた。

話を聞き終わったパルスィは再び口を開く。

 

「まあ事情は分かったわ。でも、通す訳には行かないわ。」

 

とパルスィはマリオ達を通す気はないらしい。マリオはなんとか通してくれないかと頼むが一向に許可をおろさない。

そんな言い合いがしばらく続き、ついにしびれを切らしたパルスィがある提案を打ち出した。

 

「そんなに通りたければ私を倒しなさい。人間。」

 

そう言いパルスィは右手に緑色の弾幕を込める。

 

「こうなったらやるしかないか。」

 

するとマリオもハンマーを取り出して戦闘体勢に入る。

ルイージはマリオの邪魔にならないようにとポンプを背負って離れる。

 

「兄さん、頑張って。」

 

「ああ、任せとけ。」

 

ルイージに応援にしっかり答えるマリオ。

だがそれを見ていたパルスィは全身から緑色のオーラを出していた。

 

「応援されているなんて妬ましいわ。」

 

「!?」

 

マリオは何で妬まれているのかよく分からなった。見ていたルイージはポンプに聞いてみる。

ポンプによると、どうやらパルスィは嫉妬心を操る程度の能力があるらしく、嫉妬を糧にしている。また彼女自身も嫉妬をよくするらしい。それで応援されたマリオに嫉妬したという事らしい。

 

「その通りよ、嫉妬は人間関係をも崩す。だから私は人間から嫌われてきた。」

 

「マジかよ...」

 

(ここにも嫌われた妖怪がいるなんて)

 

パルスィはポンプの言う通り嫉妬心を操る。だから人間に嫌われたらしい。

だがマリオは

 

「でもそれぐらいで嫌うって人間もおかしいだろ。」

 

ルイージとポンプもうんうんと頷く。パルスィには信じられなかった。こんな変わり者がいることに...

 

すると突然パルスィは何かを念じる。すると...

 

「兄さんばかり主役で妬ましい。」

 

「!?」

 

なんとルイージが嫉妬し始めたのだ。パルスィはこれが私の力だと説明した。でもマリオは

 

(半分は本音だろうな...)

 

(デショウネ...)

 

2人は目で意志疎通した。

 

能力を見せるとパルスィはルイージの嫉妬を解く。ルイージは何が起きたか覚えてないみたいだ。

 

そんな一件もあったが、やっと戦いに移る。

 

「じゃあそろそろ始めるか。」

 

「そうね、(ああ、あんなに前向きだなんて妬ましいわ)」

 

こうして水橋パルスィとマリオの戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「妬符」グリーンアイドモンスター」

 

パルスィは手始めにと一番簡単なスペカを発動した。

すると緑色の弾幕が束となって発射される。それもただ発射されただけでなくマリオに向かって飛んで来たのだ。

 

「おっと、危ない。」

 

マリオは横に跳び弾幕をかわす。だが避けた筈の弾幕は再びマリオを狙ってきたのだ。

 

「ホーミング機能か!?」

 

マリオはかわしきって油断していたので気づくのに少し遅れた。それでも持ち前の身体能力を駆使しダッシュやジャンプなどでかわしていく。しばらく避けると弾幕は消えた。

 

(厄介だな、あの弾幕。それに通った跡には弾幕が残っているから下手な避け方は出来ないな。)

 

マリオの思った通りだった。グリーンアイドモンスターは軌跡に弾幕が残り続ける為、下手すると弾幕に囲まれてしまうのだ。

パルスィはもう一度スペカを発動した。

マリオはまず先程のマントを素早く着け直すと一気に飛ぶ。

マリオは飛んだままスペカを発動する。

 

「「道具」キラキラ落とし」

 

マリオはアイテム袋からアイテムを取りだし、使う。すると星形の弾幕が一気に降り注いできた。

パルスィは何とか避け続けるも、ついに被弾してしまった。

 

「くっ人間の癖にこんなに出来るなんて妬ましいわ。」

 

再び嫉妬の炎を燃やすパルスィ。だがすぐに気を取り直し、次のスペカを使う。

 

「「舌切雀」謙虚なる富者への片根」

 

するとなんとパルスィが2人になったのだ。これにはマリオだけでなく見ていたルイージとポンプも驚く。

そして2人のパルスィがそれぞれ弾幕を放ってきたのだ。

 

「これには耐え抜けないでしょ。」

 

「くっ確かにな。」

 

マリオは2人からの同時攻撃に苦戦していた。ハンマーで防いだりしてはいるのだがさすがにキツイらしい。

このままではまずいと思ったマリオはあるアイテムを使う。

 

(まさかこれを弾幕ごっこで使うとはな...)

 

マリオが使ったアイテムとは...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

始め、パルスィは何が起きたか分からなかった。だがそれは紛れもない事実だった。

パルスィが驚くのも無理はない。なぜなら...マリオが2人になっていたからだ。

 

「「ダブルチェリー」」

 

マリオはさくらんぼ形のアイテムを使っていた。それによりマリオは2人になったのだ。

 

「「2人には2人だ。」」

 

2人になったマリオはそれぞれ弾幕を防いでいく。

そして次のスペカを使う。

 

「「炎&氷符」ファイヤーアイスボール」

 

片方のマリオはファイヤーボールを、もう片方はアイスボールをそれぞれ放つ。

パルスィは避けに徹するが分身は直ぐに消えてしまい、本人も避けるのがギリギリだった。

 

「ハァハァ。」

 

パルスィは内心焦っていた。ここまで強い人間がいるなんて思っても見なかったからだ。

一方パルスィの分身が消えた為、マリオもダブルチェリーの効果を解いた。

解いた理由はいくらマリオとは言えど2人の状態で弾幕を避けるのは無理があるからだ。

 

ちなみに今の状況はマリオのほうが優勢だった。

 

「まだやるか?」

 

「くっまだまだよ。」

 

パルスィは次で決める気らしく一番強いスペカを使う。

 

「「恨符」丑の刻参り」

 

パルスィはマリオ目掛けて米粒状の弾幕を放つ。マリオは避けるが、弾幕は地面や周りに当たると光球状の弾幕が湧き出てきた。

 

「うおっ」

 

マリオはそれでも飛んだりハンマーなどで防いだりしていく。それにマリオも次で決めようとした。

 

「「超槌」ジシーンアタック」

 

マリオは避けた隙にハンマーを構えると、空中から一気に急降下した。そして思い切り地面にハンマーを叩きつけた。

するとそこから振動が起こり、さらに地面にひびが入りそこから炎の弾幕が飛び出す。

パルスィは空中にいた為振動は効かなかったが飛び出してきた弾幕には対処しきれなかった。

 

「ここまでね。」

 

ピチューン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あなたの勝ちよ、通っていいわ。ああ勝たれるなんて妬ましい。」

 

「あ、ありがとうな...」

 

パルスィは傷を押さえながら言い放った。

マリオはお礼を言って行く準備をする。

ルイージはパルスィに手当てをすると言ったが妖怪なので直ぐに治るからと断られた。

 

「じゃあ行くか。」

 

「うん。」

 

そして3人は先に進もうとした。

 

 

だがその時

 

 

「ん~、確かこの辺りだったよな。パルスィの弾幕が見えたのは。」

 

「「!?」」

 

(この声は...まさか!)

 

突如聞こえた声にパルスィは初めて笑みを浮かべた。

一方ルイージとポンプは誰の声だか分からなかった。だがマリオは

 

(何だ?この感じは)

 

マリオはその近づいてくる気配に寒気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回の元ネタ、ダブルチェリーはスーパーマリオ3Dワールドより、ジシーンアタックはペーパーマークRPGより。

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