配管工+αの幻想冒険録   作:宮古ヨッシー

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幻想郷の鬼

声の主は4人の前に堂々と現れた。

それは金髪のロングヘアーにまさに象徴ともいえる額から一本の赤い角を生やし、右手には赤い盃を持った1人の女性だった。

 

「勇儀!!」

 

「やあ、パルスィ。ところで一体何があったんだ?それにあんたらは...」

 

「勇儀、実はね。」

 

パルスィは勇儀に説明をはじめた。地上から人間が来たこと、その人間と弾幕ごっこをして負けたことを。

勇儀は笑ってドンマイとパルスィを励ますと今度はマリオ達に振り向く。

 

「なかなかやるみたいだね、人間。そういや名前は?」

 

「俺はマリオ。」

 

「僕はルイージ、こっちはポンプ。」

 

マリオは自分達の事を簡単に説明をし、そしてマリオは異変を調べる為に地底へやってきたと話す。すると勇儀は笑みを浮かべた。

 

「お前があのマリオか、話は萃香から聞いてるよ。」

 

「「萃香から!?」」

 

マリオ達は驚きを隠せなかった。勇儀の話によると萃香とは古くからの友達らしくよく一緒に呑むらしい。

この前も一緒に呑んだらしく、その時にマリオの話を聞いたと言う。

萃香の話ではなんでも異世界からやって来た者達で、その内の1人はあの博麗の巫女とも渡り合う実力者だとか、またとあるドラゴンは萃香にも劣らない豪酒だとか、そんな事を聞いたらしい。

 

「それで俺の事を知っていたのか。」

 

「そういう事さ。」

 

勇儀の説明に納得したマリオ。そして改めて異変の事について聞いてみた。

勇儀はしばらく考え込んだ。するとあることを思い出す。

 

「もしかしたらアイツら絡みかもな。」

 

「アイツら?」

 

ルイージが勇儀に聞き直す。勇儀は盃に酒を注ぎ、呑みながら話し出した。

話によるとこの先には旧都と呼ばれる地底の町のような場所があり勇儀はそこに住んでいるらしい。

そしてその旧都よりも更に奥に進んだ所には地霊殿と呼ばれる場所がある。そこには嫌われた妖怪の中でも更に嫌われた妖怪が住んでいるらしく、その妖怪が地霊の管理をしているらしい。

 

「つまり、その妖怪なら何か知っているって事か?」

 

「ああ、そういう事だ。」

 

勇儀から思わぬ情報を聞いたマリオ達。マリオ達は勇儀にお礼を言って早速地霊殿に向かおうとした。

だが...

 

「おっと、ちょっと待ってくれ。」

 

「何だ?」

 

勇儀に呼び止められ、振り向くマリオ。

 

「あんたに頼みがある、マリオ。」

 

「頼み?」

 

「それはな...」

 

果たして勇儀の頼みとは...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワリオ・萃香side

 

「「山の四天王!?」」

 

「ああ、そうさ。」

 

一方ワリオ達は決闘の末、意気投合した萃香と(霊夢の許可なく)博麗神社でお互いの話を肴に酒を呑んでいた。

そして今は萃香の話、山の四天王についてだった。

 

「昔、妖怪の山にも鬼が住んでいてね。その中でも特に強かった4人の鬼が山の四天王と呼ばれていて、あたしもその1人だったんだよ。」

 

「すげぇ...」

 

(俺、そんなのにケンカ売ったのかよ)

 

「その4人でよく呑んだな~、誰が一番呑めるかって事で何度も飲み比べをしたよ。まあ、決着はつかなかったけど。」

 

「ところで後の3人は?」

 

ワルイージはほかの四天王について興味を持っていた。萃香は自前の瓢箪、息吹瓢の酒を一口呑むと更に話す。

 

「1人とは今でもよく一緒に呑んだりするんだ。後の2人は山を出ていってからはほとんど会ってなくてね。そのうち1人は地獄に戻り、もう1人は今も妖怪の山に住んでるらしいんだ。ちなみによく一緒に呑むやつは旧地獄に住んでるよ。」

 

「旧地獄?」

 

聞いたこともない言葉に疑問を浮かべるワルイージ。萃香は今はもう使われなくなった地獄だと簡単に教えてくれた。

 

「そういや今その場所にマリオ達が向かってるってスキマ妖怪が言ってたな。」

 

「「マリオが!?」」

 

「そうだよ。」

 

マリオという単語が出てきた事に驚くワリオ達。萃香は気にせずに続ける。

 

「確か地霊の異変解決に向かわせたとか言ってたよ。まあ、あの強さだから大丈夫だとは思うんだけどね。でも...」

 

「でも?」

 

「マリオ達が向かったのはさっき言った旧地獄って所なんだ。恐らくそこにいる勇儀に止められている可能性があるんだ。」

 

「勇儀ってお前とよく呑むやつか?」

 

「そうだよ。勇儀は山の四天王の1人、通称力の勇儀と呼ばれていてね、四天王の中でも特に好戦的なんだ。更に強い相手には目がないんだ。」

 

「ヤバいじゃねえか。」

 

「スキマ妖怪ってのはそんな所にマリオを向かわせたのか?」

 

一度萃香と戦ったワリオとそれを見ていたワルイージだからこそ分かっていた。いくらマリオでもそんな相手はさすがにヤバいと思ったのだ。

 

「でも、俺達が気にする事でもないか。」

 

「だな。死んだらその時はその時で。」

 

そう言いワリオ達は再び酒を呑む。萃香は...

 

(紫はなんでマリオ達を地底に送ったんだ?ま、だいたい見当はつくけど。そんな事より今は酒だ。)

 

そんな事を思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マリオside

 

「それはな...お前との一騎討ちだ、マリオ!」

 

「「何だってー!?」」

 

突然決闘を申し込まれ驚くマリオ。パルスィはまたか、とため息をつく。

 

実は勇儀は萃香からマリオは地上で様々な実力者と渡り合ってきた事を聞いていたのだ。そんな強い人間は滅多にいないので是非一度戦ってみたいと思っていたとだ。

 

「あたしに勝ったら進んでいいよ。」

 

「どうする兄さん?」

 

「ん~」

 

マリオは少し考えた。そして

 

「いいぞ、受けて立つ。」

 

なんと勇儀との決闘を受ける気なのだ。ルイージとポンプ、更にパルスィまでもが驚いていた。

勇儀はここじゃ橋が壊れるとマリオ達を別の場所に案内した。そこは何もない所だった。そして2人は構える。

 

「いつでもいいぞ。」

 

マリオはハンマーを構える。すると勇儀は盃に酒を注ぐ。

 

「ハンデをやる、この盃から酒を一滴でも溢せばお前の勝ちだ。いいな。」

 

「おい、なめてるのか?」

 

マリオは勇儀の出したハンデに少し頭にきていた。

マリオは幾度となくいろんな相手(主にクッパ)と戦ってきて力をつけてきた。そんなマリオにもプライドがあった。だからここまでなめられたのは気に入らなかったのだ。

 

「じゃあその余裕を無くさせてやる。」

 

ハンマーを握る手を強めるマリオ。そしてマリオの覚悟を感じた勇儀は

 

「分かった。じゃあハンデは無しだ。」

 

勇儀は酒を呑みほし、盃を地面に置く。

 

「いいね、あんたのその威勢気に入った。愉しませてあげるから駄目になるまでついてきなよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回は会話が多めでした。気になったらスミマセン。
ちなみに山の四天王ですが萃香と勇儀以外は最も組まれているあの2人を考えました。他にいると思った方、スミマセン。
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