配管工+αの幻想冒険録   作:宮古ヨッシー

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灼熱地獄跡の第二の太陽

お燐・マリオside

 

お燐とマリオは暴走しているお空を止める為に灼熱地獄跡地へと向かっていた。

 

「今更だがお空って変わった名前だな。」

 

「ああ、お空はあだ名だよ。本当は霊烏路空っていうんだ。」

 

確かにお燐も本当の名前は火焔猫燐だと聞いたし、お空もありかと改めて思うマリオ。

 

「成る程...そういや灼熱地獄ってどこにあるんだ?」

 

「この屋敷の真下だよ。」

 

「...はい?」

 

マリオはお燐の言ったことが一瞬理解出来なかった。家の下に地獄があるなど普通は想像出来ないからだ。

でも屋敷の裏庭に出るとお燐の言う通り更に下へと続いてそうな大きな穴があった。

 

(まあ、クッパ城もマグマばっかりだし似たようなもんか...)

 

「ところでマリオさん、1ついいかい?」

 

「ん?何だ?」

 

「この穴は相当深いけど、あんたはどうやって降りて行くんだい?」

 

お燐はマリオに問う。確かにお燐の言う通り、灼熱地獄跡へと続く穴は底が見えないくらい深く、飛べない限り普通は死ぬ。ましてやただの人間が入るなどもってのほかだ。

 

「ああ、大丈夫だぞ。これを使うからな。」

 

マリオはアイテム袋を掴むと中に手を入れて何かを探す。そして目的の物を発見したらしく手を袋から取り出した。

 

「ど...どんぐり?」

 

「そうだぞ。スーパードングリって言うんだ。」

 

マリオはアイテム袋から取り出したスーパードングリを自分に使った。

するとマリオは獣の耳と尻尾が生え、オーバーオールは赤くなり、腕から足首にかけて動物のような飛膜がついていた。

 

「ムササビマリオ、今回はこれで行こう。」

 

「...へえ」

 

見ていたお燐は正直言葉を失っていた。何故なら目の前にいたお兄さん、というかおじさんが変などんぐりでムササビのような姿になっていたのだから。

 

「ねえ、マリオ。あんたってもしかしてコスプレが趣味なのかい?」

 

「ちげーよ、てか猫耳の少女に言われたくないぞ。」

 

「元々は猫の妖怪だからしょうがないのさ。」

 

2人はそんな事を話しながら灼熱地獄跡のある穴の中へと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少女・おっさん移動中...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お燐とマリオはやっと最下層の灼熱地獄跡に到着した。

 

「やっぱり降下にはムササビが一番だな。」

 

「そうなのかい?でも正直驚いたよ。まさかコスプレにそんな力があるなんてね」

 

「出来れば変身かパワーアップと言って欲しいんだが...それにしても暑いなここは。」

 

ムササビの変身を解きながらマリオは話す。確かにマリオの言う通り、上とは比べ物にならない程の暑さだった。いくらマグマや炎で暑さに慣れてるマリオとはいえど楽ではなかった。

 

「で、そのお空ってのは何処にいるんだ?」

 

「それなら...」

 

とその時!!

 

 

 

ゴオオオオッ

 

 

 

「「!?」」

 

突如2人に向かって炎属性の弾幕が飛んできたのだ。2人はお互い左右に跳んで避け、被弾を免れた。

 

「何なんだ今のは!?」

 

「マリオさん、あれ。」

 

お燐が指差した方を見る。するとそこには

 

「フハハハ、せかいせいふくじゃー!!」

 

「!?」

 

そこにいたのは白いブラウスに緑のスカート、長い黒髪に胸には赤い玉、黒い翼にマント、そして右手には多角柱の長い棒の様なものを着けた少女がいた。

 

「あたしはこの力でせかいをしゃくねつじごくするんだ。」

 

「お空!すぐに暴れるのを止めなよ。」

 

お燐はお空に止めるよう声をかけるが本人は全く聞く耳を持っていなかった。マリオも声をかけるがお燐と同様、意味はなかった。

するとお空はお燐の隣にいるマリオに気がついた。そして...

 

「さてはおまえがおりんをおどしているんだな。」

 

「ハア!?」

 

お空の突然の発言に驚きを隠せないマリオ。

 

「おりん、すぐにたすけるよ!!」

 

「お空、誤解だよ!!」

 

だがお空はマリオを完全に敵とみなしていた。そして右手の多角柱(制御棒)をマリオに向ける。

 

「おりんから...はなれろーー!!」

 

お空は制御棒に力を込めると圧縮したエネルギーを一気に放ってきた。

 

「くっ、あっぶねえ。」

 

マリオは間一髪今の一撃を避けていた。だがお空はすでに次の一発を発射しようとしていた。

 

「マリオさん、ひとまずお空を抑えよう。誤解はその後であたいが解くよ。」

 

「了解だ。じゃあ始めるか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一気に行くぞ。ポンプ、放水だ!!」

 

「ラジャー」

 

マリオはポンプのレバーをつかみ、お空に向けて水を発射した。

 

(相手は熱を持ってるんだ、とりあえずはこれで...)

 

だが

 

「むだだーー!!」

 

そう言いお空は白く発光する。するとなんとポンプの放水を蒸発させたのだ。

 

「嘘だろ...」

 

マリオもこれには流石に驚いていた。ポンプの水が効かない相手には会った事はあるがまさか水その物を蒸発させるとは思ってもいなかったからだ。

 

(今のどれだけの熱量なんだよ)

 

するとお燐は口を開く。

 

「お空に授けられた力ってのは八咫烏っていう神の力なんだ。」

 

「八咫烏?」

 

「簡単に言うなら太陽の神だよ。」

 

「何だってーー!?」

 

マリオはその事実に驚きを隠せなかった。マリオも太陽の姿をした敵キャラと戦ったことはある。だが、目の前にいるのはその比ではないと本能的に悟っていた。

 

「こっちの番だ「核熱」ニュークリアヒュージョン!!」

 

お空は宣言すると青の弾幕をばらまき、更にはまるで恒星のような大型の弾幕を周囲に放つ。

 

「何なんだよこれ!?」

 

「ってあたいも標的かい!!」

 

マリオは持ち前の反射神経で、お燐は猫の姿に戻り判定を少なくして避ける。だが熱量が高すぎる為被弾しなくとも近づくだけで体力が奪われていく。

 

「くそ、熱いにも程があるだろ。」

 

「アノ...マリオさん、タンクの水が全て蒸発しまシタ。」

 

「どんだけ熱いんだよ!!」

 

だがポンプの言う通りタンクの水は全て空になっておりポンプは水を出すことが出来なくなっていた。

 

「お空、悪いけどあたいも全力で行くよ。」

 

お燐は猫型のままスペルカード宣言をする。

 

「「猫符」キャッツウォーク!!」

 

するとお燐は素早い動きでお空の周りを跳び米粒状の弾幕をばらまいていく。だが恒星のような大型弾幕に全て飲み込まれてしまい、ダメージを与えられない。

 

「今度は俺がやる「超炎」ミックスフラワー!!」

 

マリオは両手から出した火の玉を一点に集め、大きな火の玉にしていく。そして一気に放つ。

 

「うおおおおおっ」

 

だが、お空は避ける様子を見せない。それどころか制御棒を火の玉に向けると...

 

「そんなの効くかーっ「暴符」メガフレア!!」

 

なんと制御棒から放った超特大弾でミックスフラワーの業火をかき消してしまったのだ。

そしてその超特大弾はそのままお燐とマリオをも飲み込んでいく。

 

「「うわああああああああああ」」

 

2人はメガフレアに飲み込まれた。

 

 

 

 

 

 




今回の元ネタ
・スーパードングリはNewスーパーマリオブラザーズUより
・敵キャラの太陽(名前だけ登場)はスーパーマリオブラザーズ3より

今回投稿を2週間以上ほったらかして申し訳ありませんでした。別な準備が思ったよりかかってしまい、執筆に時間が割けませんでした。次は早めに投稿するつもりですので皆様ゆっくり待って頂けたら幸いです。
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