「お燐、マリオさん。大丈夫ですか!?」
「さとり様!それにこいし様まで!」
「ルイージ!(え?こいし?誰だ一体、さとりに似ているが...)」
さとり達三人は倒れているお燐とマリオの元へと向かう。二人もなんとか力を振り絞り、助けに来た家族に何とか目を向ける。駆けつけた三人は二人の体を見て思わず驚いてしまう。お燐とマリオは体中傷だらけになっており特に火傷の傷が目立っていた。いや、核融合の力相手にこの傷だけで済んでいたのはむしろ幸運だっただろう。
「なんとかならないのー?」
「う~ん...」
「あ、そうだ。ルイージさん、ちょっといいですか?今すぐ何でもいいので回復出来る技を考えて下さい。
「え?回復でき「なるほど、ありがとうございます。「想起」チョーゲンキ」」
さとりは両手をかざすと星のように輝く光を放ち、お燐とマリオに照射する。二人を照らす光は特殊なスターの光。その光が火傷で傷ついた身体を癒していく。
「これで大丈夫ですね」
「えっと、さとりさん。今のって」
「これは私の覚の能力の1つ。私は相手の考えている事を読み取り、そしてそれを再現する事が出来るのです。今回はマリオさんの技みたいでしたが」
「うん、そうだよ。前に一度兄さんが見せてくれたんだ」
さとりの能力に改めて驚くマリオとルイージ。まさか記憶にある技を再現出来るとは想像も出来ない。『チョーゲンキ』により二人は起き上がれるまでに回復していた。
五人は見る。そこには理性を失ったお空もとい霊烏路空の姿があった。核融合による人工太陽を全身に纏い、辺りに無差別に弾幕を放ち続けている。それはまさに暴走。止める事など普通なら無理に等しい。
「どうすりゃいいんだ」
「今のお空に声は届きそうにないね」
「まさかこんな事になってるなんて(てかこれじゃクッパの方がマシだよ)」
(お空すご~い)
(こうなったらこれしかありませんね。出来ればやりたくはないのですが、仕方ありません)
みんながどうすればいいか悩んでいる中さとりはある方法を思いつく。それは核融合にも負けない程の膨大なエネルギーをぶつける事で核のエネルギーそのものを吹き飛ばすというものだ。だが問題もある。一つは今いるメンバーでそれほどの力を出せるのかということ。そして何より問題なのは仮に吹き飛ばせたとしてもお空自身がその攻撃に耐えきれるのかということだ。お空はさとりにとって大事な家族。いくらペットとはいえ失う事だけは絶対に嫌だった。
だが考えてる時間はない。さとりはダメもとで提案を言ってみる。するとみんな迷いをみせたものの納得してくれた。全てはお空を戻す為。みんなは大技をぶつける事を決意した。
「うわあああああああああああっ」
お空はいまだに暴走し、まさに太陽とも呼べる高熱を辺りに放っていた。みんなには只暴走しているように見えるがさとりには伝わってくる。お空が力を制御出来ずに苦しんでる事が。
そして5人はそれぞれスペルカードを取り出して構える。更にマリオとルイージはスペルカード以外にも何かを取り出す。それは光り輝く星に見えた。気になったのかこいしが何それ?と聞いてくる。二人は少々自慢気になりながらその星について説明を始める。なおさとりは心を読んで既に理解したため少し笑っている。
「これは俺の知ってる中で一番強力なアイテムだ」
「星?」
「スターっていうんだ」
そう、マリオとルイージが手に持っていたのはマリオ界でも屈指の強さと人気を誇るまさに無敵のアイテム、スターだった。スターを一度かざすと2人は全身が虹色に染まり、光りを放つ。これこそスターによる無敵化、触れた敵全てをはねのけるまさに無敵のアイテム。
「うわ~すご~い!」
「こいし、スターの事は後よ」
本来の目的を忘れかけていたこいしに呼び掛けるさとり。こいしもすぐに思い出し再びスペルカードを構える。
そして五人の最終奥義とも呼べる一撃が発動される。
「「想起」恐怖催眠術!!」
「サブタレイニアンローズ!!」
「小悪霊復活せし!!」
「「星炎奥義」スターファイナル!!」
「「奥義」スターミックスエレメント!!」
さとりは「想起」テリブルスーヴニールの強化版のレーザーと玉の弾幕を、こいしはまるで薔薇の花のような2色の弾幕を、お燐は大量の怨霊をばらまき、それがゾンビフェアリーとなり大量の弾幕を、マリオは巨大な炎マリオファイナルにスターの力を混ぜて放ち、そしてルイージは炎、水、氷、雷、更にはスターの属性も含まれた弾幕を、5人はラストスペルとも呼ぶべき大技を放つ。
その全ての弾幕がお空を取り巻く太陽へとぶつかる。その衝撃が空気を震わせ、全身に伝わる。太陽と弾幕、その二つの攻撃は拮抗していた。だが徐々にさとり達が押し始める少しずつ核を削ってそして遂に5人の攻撃が太陽ごとお空を包み込んでいく。
「あああああああああああ」
(お空、必ず助けるから)
「いてて」
「みんな...大丈夫?」
「うん、なんとか」
「お姉ちゃ~ん、疲れた~」
「その割りには元気そうですねこいし様...」
5人はなんとかお空の太陽をふきとばす事が出来た。しかしみんな気力を使い果たしこれ以上戦う力は残ってなかった。さとりがお空のいた場所を見る。するとそこには。
「うにゅ~、痛いよ~」
ボロボロになりながらも理性を取り戻したお空の姿があった。
お空に気づいたさとりとお燐は真っ先に走り、そして抱きしめる。少し遅れてこいしやマリオ達もお空の元に駆け寄る。
「お空、本当に...良かった...」
「あれ?さとり様?どうしたの?」
「お空、何も覚えてないのかい?」
「うん、よく覚えてないよ」
恐らくあまりの力の暴走によって理性を失っていたので記憶が曖昧になっているのだろう(鳥頭もあるかもしれないが)。とにかくお空は無事だったのだ、さとりにはそれだけで充分だ。
「もういいのよ、全て終わったのだから」
「お姉ちゃ~ん、お腹すいた~」
「そうね、じゃあみんな戻りましょう」
「「「はーい!!」」」
(あれ、俺空気じゃね?でもまあいいか今回は)
(うんそうだね、僕はもう馴れたし)
(ワタシの事すっかり忘れてますヨネ)
こうして6人+ポンプは旧地獄跡地を後にし、地霊殿へと戻っていった。
「みなさん、今回は本当にありがとうございました。」
「いやいや、気にするなよ」
「うん、もう友達なんだし当然だよ」
「そうだよお姉ちゃん、かたくなりすぎだよ」
(え、こいしまで...)
ちなみに今回の戦いでみんな傷だらけになったが、さとり達妖怪はすぐに傷が治るそうなので簡単な手当てだけしていた。でもマリオやルイージはそうはいかないのでさとりにしっかり手当てしてもらった。そしてさとりに促されお空もマリオ達にお礼の言葉を述べたのだが。
「ありがとうね、おじさん達」
「おっおじ」
「ちょっ、お空(汗)」
「うにゅ?」
まあ確かに見た目はおじさんだが、直接それもなんの悪気もなく言われたので流石にショックが大きい。二人は心にグサッとナイフが刺さったような痛みが走る。
(俺達ってそんなに年に見え)
「い、いえそんな事ないですよ」
心を読んださとりがすかさずフォローを入れる。だがそこに無意識のあの子のとどめとも呼べるべき一撃が入る。
「でもどう見てもおじさんだよね(無意識)」
「「グハッ」」
「アハハ」
ショックを更に受けるマリオ兄弟につい笑ってしまうお燐。当然こいしに悪気は全く無かった。更にはお空も話に加わろうとみんなに突っ込んでくる。そんな光景をは微笑ましそうに眺めるさとり。
と、その時コンコンという戸をノックする音が部屋に響き渡る。続いて聞こえてきたのはとある鬼の声。さとりはまるで何かを思い出したかのようにハッとする。気になったマリオが聞いてみる。
「実は今夜、家で宴会する予定だったの」
「「「「ええーーーーっ!!!」」」」
その言葉にさとり以外の全員が驚きを隠せなかった。
今回の元ネタ
・スターはマリオシリーズのほとんどのゲームに出てくるアイテム。(もうご存知だと思いますが)
ちなみにマリオとルイージのスペルカードは一応私のオリジナルです。
後、余談ですがそろそろ新しい小説を書こうと思っています。(このシリーズも終わってないのに何を言ってるんだと思われますが)でもこちらの方もちゃんと投稿していきますのでどうかよろしくお願いします。
ちなみに内容は東方projectと家庭教師ヒットマンリボーンの話のつもりです。