配管工+αの幻想冒険録   作:宮古ヨッシー

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 今回投稿が遅れてしまってスミマセンでした。次はもう少し早く投稿出来るように頑張りたいです。
 


激突 自機組VS聖蓮船組

 霊夢side

 

「やっと着いたわ!」

 

 その声と共に霊夢は飛行船の甲板に現れた。それに続いて魔理沙、早苗、ヨッシーも乗り込む。到着した4人は早速宝を見つける為に辺りを見回すが特にそれらしき物は見当たらない。でも変わりに4人の少女達が乗り込んできた霊夢達を見つめていた。

 

「あのさ、君達は一体誰だい?勝手に人の船に乗り込んできて。もしかして噂に聞く博麗の巫女かい?」

 

 その中の1人、セーラー服を身に付けた少女の村紗水蜜が声をかける。

 

「まぁそんな所よ」

「ふ~ん...で、何しに来たんだい?」

 

 村紗は自分の身長ほどはあると思われる巨大な錨を取り出し、霊夢に突きつける。だが霊夢は特に驚きはしなかった。

 

「何って...宝探しよ。一攫千金の為に」

「はぁ!?」

 

 村紗は霊夢の正直すぎる理由に思わず呆れる。魔理沙もそりゃそうだろとついツッコミを入れてしまう。まあ普通巫女がお金を欲しがるだなんて誰も思わないだろう。

 

「あの~皆さん?まさかそれだけが目的でここへ?」

 

 村紗の隣にいた虎のような体色の髪をした少女、寅丸星が恐る恐る聞いてくる。もちろんみんな否定しなかった 。2人を除いてはだが。

 

「違います!私は美味しいグルメを求めてやって参りました!」

「「え...」」

 

 ご飯大好きなヨッシーがお宝目的を全否定する。星達は何て返していいか分からずに言葉が詰まる。そしてヨッシーが話し終わると今度は私の番ですね!と言わんばかりに早苗が一歩前に出てきて...

 

「あなた達はどう見ても妖怪、ですからこの東風谷早苗が守矢の名のもとに成敗しに来たのです!」

 

 お払い棒を突きつけ、完璧?な決めゼリフを言い放ち、満面のどや顔を浮かべる。

 

「へぇ、じゃあやっぱり敵ね!」

 

 相棒の大入道である雲山を出現させて戦闘態勢に入る一輪。

 

「私も行くよ、こんな奴らに足止め食らってる場合じゃないからね」

「私もあの方の復活の為に、ここでやられる訳にはいきません!」

「やれやれ、まぁご主人がやるなら仕方ないか」

 

 それを見た村紗や星、ナズーリンもそれぞれ構える。全員やる気のようだ。

 

「...結局こうなるのね。ったく早苗のせいで」

「アハハ、すみません」

 

 ハァとため息をつく霊夢。だがこうなる事は予想出来ていたのかそこまで責めはしてなかった。魔理沙はまるで戦いたくてしょうがなかったみたいにワクワクしている。

 

「でも霊夢もこうする気だったろ?」

「まあね、妖怪は退治するのが一番よ!」

 

 お札とお払い棒を取り出し、村紗達を睨み付ける。

 そうこなくちゃなと魔理沙も愛用のマジックアイテム、ミニ八卦炉を取り出す。

 

「さっさと終わらせるわよ」

「もちろんだぜ」

「「はい!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先手必勝、雲山!」

 

 一輪は声を放つ。すると後ろにいた雲山から巨大な右拳が飛んできた。だが霊夢達はそれぞれ四方へ飛び、拳をかわす。あっさりかわされた事に一輪は少々悔しさを覚えたがすぐに切り替えて次の攻撃を繰り出すつもりだった。ところが...

 

「え!?」

 

 目の前に大量の星形の弾幕が展開されていた。一輪は雲山の拳の連打で弾幕を相殺する。そして弾幕を放った相手に目を向ける。

 

「あなたね、この弾幕を放ったのは」

「へへ、まあな。よく防いだな」

 

 星形の弾幕を展開したのは箒に乗った魔法使い、魔理沙だった。

 

「お前の弾幕が気に入ったんだ、そのパワー溢れる弾幕にな!悪いが霊夢、こいつは私が貰うぜ」

 

 どうやら魔理沙は雲山を使って戦う一輪に興味が湧いたのだろう。恐らくパワーという所に。

 

「好きになさい。私は別に誰でも負けやし...」

「ずいぶん余裕だね」

 

 霊夢は反射的に声がした後ろを見る。するとそこには目の前にいたはずの村紗が立っていた。

 

(早い、いつのまに!?)

 

「悪いけど、あんたは私が止めるよ。この船の船長、キャプテン・ムラサがね!」

「まぁいいわ何でも、妖怪なら退治するだけだし」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ私が相手です、虎さん!」

「私は寅丸星です!そちらこそ覚悟しなさい、緑の龍さん!」

「私の名前はヨッシーです!」

 

 毘沙門天の代理 寅丸星とでっていうことヨッシーが対峙していた。

 最初は早苗もやるつもりだったのだが、ヨッシーが相手が虎なら龍である自分が戦うのが当然だと譲らなかったのだ。早苗もそれはそれで面白そうだと思い引き下がった。

 

「ナズーリン、ここは任せて下さい」

「ハァ...分かったよ。じゃあここはご主人に任せるよ」

 

 それは星も同じだったらしく一対一での勝負を望んでいた。ナズーリンはその星を気持ちをくみ取り、手を出さない事にしたのだ。 お互いにスペルカードを取り出し、それぞれ構える。辺りには2人の殺気のみが漂う。

 虎と龍、太古から最強と謳われてきた二匹の一騎討ちが今始まる。

 

「では、いざ!」

「勝負です!...あっ!?」

 

 突如星が抜けたような声を上げたかと思えばあたふたと慌て始めた。まるで何かを無くしたかのように。ナズーリンはまさか...と一番嫌な展開を予想し、顔を苦ませていた。

 

「大変ですナズーリン!宝塔が見当たりません!」

「...ハァ、やっぱりか」

 

 ナズーリンはいくら分かっていた事とはいえ流石に落胆していた。どうやら星は少々どじっ子らしくよく物を無くすのだとか。

 

「すまないな、うちのご主人が」

「いえ、大丈夫です。...そうです!良かったら私達も探しますよ」

 

 そう言ってヨッシーと早苗も探し始める。こうして4人は決闘から急遽、星の宝塔探しに変更になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とは言ってもナズーリンの能力ですぐに見つかった。それはなんと星の服の袖の中にあったのだ。何故気づかないのかナズーリンには謎だった。

 

「すみません、お手数をお掛けしました。まさか敵であるあなた方にまで手伝っていただくとは...」

 

 星は深々と頭を下げる。

 

「いいんですよ、困った時はお互い様です」

「そうですよ、困った人に手を差し伸べるのは守矢の巫女として当然ですから」

 

 最初のあの闘争心はどうしたのやら、3人はいつのまにか打ち解けており、争う様子は見られなかった。

 ナズーリンだけは目的を忘れてはいなかったが今は水を指すまいと黙っていた。

 

(さて、こっちはもういいとしてあっちはどうなってる事やら...)

 

 ナズーリンは戦闘が続いている方へと目をやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっ」

 

 一輪は苦戦していた。というのも魔理沙は相当慣れているらしく、弾幕が全てかわされてしまうのだ。それだけでなく魔理沙の弾幕はスピードがある上に動きが思ったより複雑で避けにくく何度か被弾していた。

 だが魔理沙もまたリードしているとは言え体力はかなり消耗していた。

 

「ハァハァ、どうした?もう終わりか?」

「まだよっ「拳符」天網サンドバッグ!」

「おっと危ないぜ」

 

 一輪は雲山による拳と玉状弾幕の応酬で向かえ打つが魔理沙は箒で飛び回り、確実に避けていく。

 

「こっちも一気に行くぜ「恋符」マスタースパーク!」

 

 魔理沙は一瞬の隙を逃さず、八卦炉から極太のレーザーを放つ。一輪は吹き飛ばされて甲板の床に叩きつけられる。間一髪雲山が庇いレーザーの直撃を受けずに済んだがあちこちに傷が出来ていた。

 

「どうだ、まだやるか?」

「...悔しいけど雲山もやられちゃったし、今回は私の負けよ」

 

 一輪は潔く身を引いた。確かにマスタースパークを防ぐ為に一輪を庇った雲山は満身創痍となっておりとても戦える状況ではなかった。

 

「へへ、でもまぁ楽しかったぜ。お前との弾幕ごっこは」

「あんなに戦ったのによく笑ってられるわね」

「元気が私の取り柄だからな」

 

 一輪の言う通りあれだけ激しい戦闘を繰り広げたのにも関わらず魔理沙は笑っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァハァ、流石は博麗の巫女。ここまでやるとはね」

 

 村紗は霊夢の弾幕によって所々に傷が出来ていた。だが対する霊夢は傷1つなく余裕の表情を浮かべていた。

 

「当然よ。あんたみたいなのとは何度も戦ってきたんだから」

 

 村紗は巨大な錨や柄杓による水しぶきの弾幕で応戦していたが霊夢はその殆どをグレイズ(かすり)判定で避け、そして確実にダメージを与えていた。

 これは幾つもの戦いを乗り越えてきた博麗の巫女だからこそ成せる技なのである。

 

「これ以上やっても勝てる気しないし最後に見せてあげるよ、私のラストスペル」

 

 すると村紗は今まで使っていた錨を手放す。その瞬間霊夢の目の前から消えた。

 

(これはさっきの...)

「「幽霊」シンカーゴースト」

 

 後ろに殺気を感じた霊夢は振り向きながらバックステップで距離をとる。村紗は全身が半透明になっており、その姿はまさに幽霊だった。

 

(ようするに瞬間移動か)

 

 それだけでなく、村紗は瞬間移動する度にその場にに弾幕を展開し、霊夢に迫っていた。

 

(でも、これくらい何ともないわ)

 

 霊夢は展開される弾幕を全て避ける。でもただ避けるだけではなく村紗が次に現れる場所を予測し、スペースを確保している。その為、村紗の弾幕に囲まれる事がないのだ。

 

(このスペカを全て避けるなんて...)

(さて、もう頃合いね)

 

 霊夢は相手の体力が限界に近づいたのを確認するとスペルカードを取り出し、技を放つ。

 

「「霊符」夢想封印!」

 

 霊夢を中心に7つのカラフルな弾が展開されれ、そして追尾弾となって村紗に襲いかかる。

 村紗は瞬間移動で避けようとするが体力が残っておらず直撃してしまった。

 

(くっ、ここまでか)

 

 直撃を食らった村紗はそのまま倒れた。霊夢は涼しい表情のままパンパンと服をはたく。

 

「まあざっとこんなもんね。それよりも...ハァ、ったくあいつらは」

 

 霊夢は呆れた感じでみんなの方を見る。そこには戦闘を終えて満足気な魔理沙にどういう訳か和解した早苗やヨッシーの姿があった。

 でも霊夢はこの様子からはこの船の者達がどうも悪い奴らには思えなかった。

 

(これは1度理由を聞く必要があるわね)

 

 そう決めた霊夢はみんなの元へと足を運んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 今回も相変わらずでした。それでも読んでいただきありがとうございます。
 次話は本編か番外編かは決めておりませんが早めに投稿したいと思っております。
 ちなみに聖蓮船編はあと1~3話くらいでひとまず区切る予定です。
 では次回も楽しみにして下さい!
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