45話
「もうすぐカズキくんは私を置いて京都へ行ってしまうのね……」
「修学旅行ですからね、仕方ないです。で、何故朱乃さんが俺のベッドに潜り込んでるんですかね?」
寝起きを襲撃されても怒りません。
大切な仲間ですから。
「三泊四日、ほぼ三日貴方と会えないなんて……寂しくて死んでしまうかもしれません」
「そうですか。じゃあスコルとハティと一緒に寝てあげて下さい、きっと喜びますよ。で、なんでそんな肌蹴た格好してるんですかね?」
バレバレの嘘泣きをされても怒りません。
素敵な先輩ですから。
「だからお願い、今のうちにカズキくんを感じておきたいの……いいでしょう?」
「わかりました。修学旅行中はイッセーの家で過ごして貰う予定でしたけど、この部屋で寝て下さい。不快にならないように、今からシーツやら何やら全部洗濯しますね」
でも余りしつこいと怒ります。
身近な家族ですから。
「よいしょ……ていっ!」
俺はベッドから起き上がり、朱乃さんが乗っているベッドのシーツを掴むと勢いよく引っ張って朱乃さんごと引きずり落とす。
落ちる場所にはちゃんと掛け布団が置いてあるので、怪我の心配はない。
「きゃ!? ふ、布団ごと落とさなくても……最近、私の扱い酷いんじゃないかしら?」
朱乃さんはお尻を摩りながら口を尖らせ文句を言ってくる。
あ、モグラさんも寝てたの忘れてた。
朱乃さんの胸に埋もれてもがいている。
「それだけ身近な存在になったんですよ。それに顔から落とさないだけ優しいと思って下さい」
「それは……喜んでいいのかしら?」
「知らんがな」
最近こうやって朱乃さんが襲撃してくる事が増えた。
前まではゼノヴィアを牽制してくれていたのに、今では二人で組んで襲って来たりするのだ。
毎度撃退しているせいで、近頃では朱乃さんの扱いが少々手荒くなってきている。
先日この事を朱乃さんの父親であるバラキエルさんに相談したところ、
『朱乃も君も私は信頼している。この事について、私は何も言わないよ』
というお言葉を頂いた。
血の涙を流し、蓄えられた立派な顎髭を真っ赤にしていて迫力がハンパじゃなかった。
「む、やはり抜け駆けしていたな朱乃さん!」
「ふ、二人とも! まだ高校生なんですから、そういった事は早過ぎます!」
「あらあらうふふ♪ 残念、今日はここまでかしら?」
それなりに騒いだからか、廊下からドタドタと音を立てながらゼノヴィアとロスヴァイセさんがやって来た。
二人は朱乃さんだけではなく俺にまでお説教をし、朱乃さんは反省する様子も見せずに笑いかけてくる。
俺、今日は悪くないと思うんどけどなぁ。
あたた、モグラさん痛いから頭叩かないで。
吹き飛ばしたのは悪かったけど、朱乃さんの胸に落ちたならむしろラッキーじゃない?
え、苦しかっただけ? なんて贅沢な。
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修学旅行当日。
俺たちオカルト研究部二年生組の面々は、東京駅の新幹線ホームの片隅に集まっていた。
部長がわざわざここまで見送りに来てくれたのだ。
他のみんなも来たがっていたが、授業もあるので代表して部長だけだ。
学園祭の準備も俺たちが抜けた分を補わないといけないしね。
まぁそっちはカズキがやる気を出して物凄い勢いで作ってくれてるから余裕そうだが。
生徒会の手伝いもしてるってのに、どんだけイベント事大好きなんだよ。
「はい、これ人数分の認証よ。悪魔が京都旅行を楽しむ時に必要な『フリーパス券』みたいな物ね。ロスヴァイセには既に渡してあるから安心してね? カズキくんのは堕天使用のをアザゼルが用意してくれたわ」
部長は俺たちにカードみたいな物を配っていく。
何でもこのフリーパス券、京都の裏事情を牛耳る陰陽師やら妖怪やらが俺たち悪魔に発行してくれる正規の……ん?
なんかカズキが手元を光らせながら、今貰ったカードに何かをしている。
「カズキ、何やってんだ?」
「あぁ、これを失くしたら困るからな。今日の為に朱乃さんとロスヴァイセさんに習った、紛失しても指定した所有者の所に戻る魔術を掛けてる。これで安心だ」
え、カズキ魔力が俺より少ないのにそんな事出来……おい、なんか顔色が悪くなってないか?
自分の魔力を捻り出した上に、足らない魔力はモグラさんのを分けて貰って……ってそこまでしてんの!?
「カズキくん、何もそこまでしなくても……」
「そうそう、制服の裏ポケットにでも入れとけば問題無いだろ?」
俺と木場が嗜めると、カズキは鼻で笑いながら制服の上を脱ぎ始める。
「馬鹿め、これを失くしたら金閣寺に銀閣寺、清水寺にも行けなくなるんだぞ? ここから更に、制服の裏ポケットにグリゴリ特製の頑丈な繊維で縫い付ける」
カズキは何処からか裁縫セットを取り出し、真剣な面持ちでカードを制服に縫い付けていく。
ヤバい、俺の友達が修学旅行に本気すぎて少し怖いです。
「ゼノヴィアさん、カズキさんは一体どうしたんでしょうか?」
「カズキの奴、旅行が楽しみで殆ど寝てないからな。テンションが少し可笑しいんだ」
「あら、彼ってばそんな可愛い所あったのね?」
そんなカズキを見ながら、シスタートリオが仲良くお喋りする。
少し……かなぁ?
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初めて乗る新幹線。
イッセーが窓際の席を譲ってくれたので、モグラさんと一緒に外の景色を全力で楽しませて貰おう。
後でイッセーに何か奢ってあげよう。
ちなみに桐生や松田、元浜はモグラさんの事を知っていて、教師陣には黙っていてくれている。
教室でも普通にアーシアちゃんがモグラさんと遊んでるからね。
モグラさんも芸とか出来るからか、みんな好意的に受け入れてくれている。
「すごいなカズキ、景色が流れていくようだ!」
「全くだ、文明の利器ってスゲー!」
普段自分たちも猛スピードで動いたりしているが、これはまた違った凄さを感じる。
純粋に楽しんでいるせいで、いつの間にかゼノヴィアが膝に座ってても全く気にならない。
「ねぇ兵藤、瀬尾ってこんなキャラだっけ?」
「いや、カズキってあんまり遠出したことないんだよ。修学旅行も初めてだからテンションが……」
「あぁ、そういえば施設で育ったとか……なら仕方ないかな」
「でもあんなに目を輝かせて楽しんでる姿は微笑ましいです。ねぇイリナさん?」
「そうね、子供みたいで可愛らしく見えるかも」
「今なら何をしても怒られそうにない。私もカズキもどちらも楽しめる、素晴らしい状況だな!」
こんな事言われても今の俺は全く構わない。
外の景色を見るのに忙しいからな。
田んぼが延々と続いてるだけなのに、見るのが飽きないのは何でだろう?
「ぐぬぬ……これが『ギャップ萌え』というものか! 奴は狙っているのか!?」
「演技であろうがなかろうが、奴が今美味しい目を見ているのは事実。これは粛清対象だ、イッセー共々始末せねば……」
「おい、ドサクサで俺まで巻き込むな!」
「何を言う、お前は最優先殲滅対象だ。なぁ松田よ?」
「あぁ全くもって当然だな元浜よ。イッセー、貴様はクラスではアーシアちゃんとイチャコラして部活ではリアス先輩といかがわしい事を……死ね、いや殺させろ!」
「お前らそれでも友達か!?」
『違う、敵だッ!!』
「言い切った!?」
このバカ三人のやりとりも、今なら微笑ましく見てられる。
今の俺の心は、菩薩よりも広いんじゃなかろうか。
「やぁ、早速楽しんでるみたいだね?」
「特にカズキは堪能しまくりだ、京都に着く前に倒れるんじゃないかと不安になってきた。それでどうしたんだ木場、お前が来ると一部女子に酷い言葉を浴びせられるんだが」
前の車両からやって来た木場に、イッセーが不満そうな声で尋ねる。
どうやら着いてからの行動が聞きたいらしい。
「それならホレ、こいつをやろう」
俺は景色を見るのを中断し、鞄の中から冊子を取り出し木場に放り投げる。
「これは……しおり? でも配られた物とは少し違う様な……」
「自作だ、桐生と一緒に班員分作った。それは俺のだけど、全部頭に入ってるからやる」
「へぇ……うわ、向こうの電車のダイヤルまで載ってる。にしても凄い細かいスケジュールだね、これちゃんと周れるの?」
「問題無い、駅構内を乗り換えの為に走る必要すらない程完璧なスケジュールを組んである」
俺はそれだけ言うと、再びゼノヴィアたちと談笑しながら窓からの景色を楽しむ。
「……カズキくん、レーティングゲームの時より本気じゃないかな?」
「まぁ、本気だな。この過密スケジュールを先生に問い詰められた時なんて、素晴らしい言いくるめを披露して桐生が感心したほどだ」
「ま、まぁ楽しんでるならいいのかな?」
その後も木場はイッセーと何やら話し合い、暫くすると自分の車両に戻っていった。
その後は松田が元浜の乳を揉んでふざけたりしていたが、まぁ概ね何もなく無事京都駅まで辿り着いた。
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「京都だぞゼノヴィア!」
「あぁ、京都だなカズキ! みろアーシア、伊◯丹だ!」
「は、はいゼノヴィアさん! 伊◯丹です!」
「天界にもこんな素敵な駅が欲しいわね!」
やたらハイテンションなカズキ、それに続いてゼノヴィア、アーシア、イリナも興奮気味に色んな物に反応して指差している。
四人とも全力で楽しんでるなぁ。
でもゼノヴィアとアーシアよ、伊◯丹は何処でも一緒だと思うぞ?
「ほらほらそこの四人組、はしゃいでないで集合なさい。集合場所はホテル一階ホールだからさっさと行くわよ、午後の自由時間が減っちゃうと色々回れなくなるわ。え〜とホテルは……」
「こっちだ桐生、移動は手早く済ませよう」
先ほどゼノヴィアたちと一緒にはしゃいでいた筈のカズキが、いつの間にか駅の改札近くまで移動していた。
「は、早いなカズキ。もうわかったのか?」
「当然だ、状況把握は素早く行わないと命に関わるぞ」
「俺たちはいつの間に戦場に迷い込んだんだろうか……」
松田の質問にカズキが答え、元浜はズレた眼鏡を人差し指で押し上げつつ呟いた。
とにかくカズキと桐生を先頭に歩き出す俺たち。
なんていうか、カズキが本気すぎてちょっと引く。
いや、楽しんでるならそれでいいんだけどね?
「見てみろイッセー! ロー◯ンの看板が黒字に真っ白だ!」
「マジだスゲェ! おぉ、ファ◯マまで白い!!」
あ、俺もあんまり変わんないかもしれない。
ホテルは京都駅のすぐ近くにあり、数分で到着した。
その高級ホテルの名は『京都サーゼクスホテル』。
近くには『京都セラフォルーホテル』もある。
魔王様方も京都が好きなんだろうか?
そんな疑問を抱きつつホテルのロビーに移動し、他のクラスの連中もゾロゾロとやって来る。
すぐに点呼も始まり、先生たちからの注意事項の説明が始まる……って説明するのロスヴァイセさんなのか。
でもロスヴァイセさん、それじゃあ注意事項じゃなくて百円均一の紹介です。
カズキから聞いてたけど、ロスヴァイセさんって本当に百均が好きなんだな。
隣でアザゼル先生が額に手をやってしまっているじゃないか。
他の先生からの注意も終わり、各自割り振られた部屋に荷物を置いてから五時半までは自由行動だ。
部屋は二人一部屋なので、俺はカズキと同室になっている。
部屋のキーを受け取りに行くと、アザゼル先生がニヤニヤしながら俺たちにキーを渡してきた。
不思議に思いながらも、男子はみんなで部屋まで移動した。
先に松田と元浜の部屋に着き、一緒に中を覗く。
そこは広い洋室の二人部屋で、大きなベッドが二つと京都駅周辺を一望できる窓からの風景が素晴らしい。
松田と元浜も大層喜んでいる。
この分なら俺たちの部屋も……そう思っていた。
案内され、着いて行ったのはこの部屋より二つ上の隅の部屋。
そこだけ何故かドアではなく引き戸。
嫌な予感がしつつも部屋に入ると、そこは八畳一間の和室。
古ぼけたテレビと丸テーブルが置かれたそこは、先ほどの部屋とは比べ物にならない設備っぷりだ。
それを見て爆笑する松田と元浜。
ちくしょう!
さっきアザゼル先生がニヤついてたのはこれか!?
こうなりゃカズキと一緒に抗議して–––
「京都で和室、俺はもう何も言うことはない……」
「眼が輝いてらっしゃる!?」
駄目だ、この男は修学旅行中は役に立たないッ!
どうしたんだよカズキ、お前はあのロキすら罠に嵌めた男だろう!?
なんでそんなアンポンタンになってるの!?
「カズキくんとイッセーくんはいますか?」
俺が絶望に打ち拉がれていると、既にジャージに着替えているロスヴァイセさんがやって来た。
彼女が言うには、この部屋は京都で何かあった時に悪魔組が集まれる様に部長が用意した部屋らしい。
ぐうぅ、理由もわかるし部長の気遣いには答えねば……仕方ない、我慢しよう。
「では私は教師の会合があるので失礼します、京都の方達に迷惑を掛けてはいけませんよ?」
『はーい』
「さて、まずはアザゼル教諭を捜す所から始めないと……」
ありゃ、アザゼル先生いなくなったのか。
まぁ旅行に行く前から舞妓だの京料理だの騒いでたからな。
隠れたあの人を見つけるのは至難の技だ。
「あ、ロスヴァイセさん。多分アザゼルさんはここにいると思うよ?」
ロスヴァイセさんが部屋から出て行こうとすると、カズキが周辺の地図を広げながら呼び止める。
「へ? でもここはあの人が行きそうな場所では……」
「だからこそ先ずは見つかる前に腹拵えしてるんですよ。あの人は『最悪見つかってもいい』と思って妥協案を考えながら移動します、だから今からここら辺で網を張ってればすぐに捕まりますよ」
「な、なるほど。カズキくんが言うなら信じてみます! では失礼しますね!」
ロスヴァイセさんは頭を下げた後、足早に部屋から出て行った。
アザゼル先生の行動を読むならカズキの右に出る奴はいない、アザゼル先生もこの旅行中は自由に抜け出せないんじゃないか?
「さて、少し手間取ったけどさっさと出発しよう。時間は待ってくれないからな」
『おー!!』
そうだった、女性陣を待たせても悪いし急がなきゃ!
俺たちはそれぞれの部屋に荷物を置いて、階段を駆け下りた。
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京都駅から一駅隣の『稲荷駅』。
そこから下車すると、『伏見稲荷』への参道へと向かう事が出来る。
鳥居を抜けると大きな門に出て、その両脇には狛犬の様な狐の像が立っている。
うん、なんか京都って感じがする。
なんとなくだけど。
教会の美少女トリオはお土産屋が気になるようで、先ほどからあれがかわいいこれがかわいいと楽しげに会話している。
その脇では桐生が鳥居を見ているが、ゼノヴィアたちと一緒に土産とか見ないのかな?
「桐生は何か見なくていいのか?」
「ここで何か買うつもりも無いからね。アンタこそいいの? あんなにハシャいでたから、てっきり色々買い込むのかと思ったわ」
「『お土産は最終日に郵送で』が基本だと聞いた。俺もいいや、食いモンやお菓子は買うかもしれないけど」
「そう、賢明ね。いつものアンタと違い過ぎてたから心配したけど、その調子なら大丈夫か」
桐生に心配かけてたのか、これは悪い事をした。
むぅ、そんなに何時もと違ったか?
「少し自重しようかね?」
「別にいいんじゃない? 誰に迷惑かけてる訳でもないし」
「いやお前に迷惑掛けてるしなぁ……」
「お〜いカズキ〜、桐生〜!」
俺が渋っていると、遠くでイッセーたちに声を掛けられた。
「この先で『千本鳥居』を見ながら山登り出来るらしいから早く行こうぜ〜!」
「マジでか、今行く!」
「ちょ、急に手を引っ張んないで!? アンタ今さっき自重するって言ったんじゃなかったの!? 」
うはははは!
そんなモンもう忘れたわ!
そのまま桐生がこけない程度のスピードでイッセー達の元へ走っていったら、それを見たゼノヴィアに拗ねられた。
手を握ってたのがよろしくなかったらしい。
解せぬ。
登り始めて数十分後。
体力が余りない元浜が疲れ始めたのでペースを落とし、休憩所のお店を見ながら進んでいく。
松田がアーシアちゃんより体力がない元浜に嘆息するが、彼女は悪魔なので余り責めないであげて欲しい。
松田は運動神経がいいから分かるが桐生が余裕なのには少し驚いた、意外と体力あるんだなあいつ。
休憩所から見える風景を見て感動し、写真に収めていく。
これだけでもやたらと楽しいが、やっぱり頂上から見てみたい。
「あの〜勝手で悪いんだけど、一足先に頂上に行ってきてもいいでしょうか?」
「なんで敬語なのよ。別にいいわよ、行ってきても」
桐生が噴き出して笑いながら許可をくれる。
「じゃあ俺も一緒に行こうかな?」
「私も一緒に行くぞ!」
「あ〜はいはい、仲良くいってらっしゃいな。時間はまだまだ余裕あるし、私たちはゆっくり追いかけてくからさ」
続けてイッセーとゼノヴィアも名乗り出て、一足先に三人で頂上を目指す事にした。
それにしても桐生がいいヤツ過ぎて辛い。
イッセーだけじゃなく、こいつにも何かお返しをしなくちゃ。
お〜着いた着いた。
ここが山のてっぺんか、お社以外は何もないんだな。
ゼノヴィアが途中で競争しようなんて言うから、つい本気を出してあいつらを置いてけぼりにしてしまった。
まぁほっとけばそのうち来るだろ、先にお参りしちゃおうかな。
「……京の者ではないな?」
そう思い手を合わせようとすると、背後から声を掛けられる。
振り返るとそこには巫女装束を着た小さなケモミミ少女が眉間に皺を寄せ、複数ある尻尾を奮い立たせて精一杯の威嚇をしていた。
ケモミミ幼女キタ!これで勝つる!!