東方武装記録   作:祝神✯

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真実の糸口

咲夜と早苗は、陸戦隊1名と後頭部の髪を三つ編みにしている中国人を尾行していた。

 

早苗「どうしましょうか・・・」

 

咲夜「三つ編みを生け捕りにしろと言われたわ、まずは動きを止めましょう」

 

咲夜と早苗は、目標の進行方向の先を行き、待ち伏せをした。

 

咲夜「動くな!!」

 

咲夜と早苗は、89式小銃を構えて陸戦隊と謎の中国人に警告をした。陸戦隊隊員は95式自動歩槍を2人に照準を合わせていた。

 

早苗「このまま、おとなしくしなさい!」

 

陸戦隊隊員が早苗を撃ち殺そうしたが、隣にいる謎の中国人が止めに入った。

 

謎の中国人「日本には、謎の部隊が存在するようだな・・・」

 

咲夜「何?」

 

謎の中国人は、咲夜たちの装備を見て判断をしたのだろう。

 

李「私は、李 経弐(リ・キョウニ)だ」

 

黒い服を着た男は、自己紹介を始めた。

 

咲夜「時のナイフより、霊・・・李経弐と名乗る中国人と接触」

 

影涼(時のナイフ!!交戦はするな!!私が到着するまで待機!!)

 

影涼の驚きの声が無線機から発せられた。

 

李「その声・・・死なない幽霊か?」

 

咲夜・早苗「死なない幽霊?」

 

2人は、李が何を言っているのかわからなかった。

 

李「教えてやろう・・・死なない幽霊・・・影涼は、2年前私を裏切ったクソ野郎だ・・・」

 

咲夜と早苗は、何を言っているのかわからなった。

 

咲夜「・・・あんたが一体何を言っているのか全然わからないのだけれども・・・私達の指揮官から生け捕りにしろと言われているのよ」

 

咲夜は、特殊警棒を伸ばして構えた。

 

早苗「待ってください!交戦するなと命令を・・・」

 

咲夜「私たちの教官の事をクソ呼ばわりしているのよ!!」

 

早苗「私だって腹が立ちます!でも・・・交戦はするなと・・・」

 

咲夜「そこの気色悪い三つ編み野郎!!私とサシで戦いなさい!!」

 

咲夜は、特殊警棒を李に向けた。咲夜は気が立っていた。

 

李「小娘ごときが何を言っているんだよ?」

 

李は、ナイフを懐から取り出し構えた。李が咲夜に向けて左手首でこいと合図をした。咲夜は、特殊警棒を右足めがけて振ったが李は軽々と避けて、咲夜の右腕を軽々しく、一瞬で外した。咲夜が反応する間もなく顔面を蹴られ地面に倒れた。早苗は、すぐに咲夜の元によった。

 

李「弱い・・・戦場で棍棒とは面白い部隊だな」

 

早苗「咲夜さん!!」

 

咲夜「ぐっ・・・大丈夫よ・・・」

 

咲夜は、口から血を出していた。早苗に背中を支えられながら上半身を起き上がらせた。早苗は、グロック24を抜き片手で李に照準を合わせようとしたが、後ろから来た影涼に止められた。

 

影涼「ちっ」

 

影涼は、89式小銃を構えた。慧音は、咲夜の状態を調べていた。

 

慧音「咲夜!交戦はするなと言ったはずだぞ!?」

 

咲夜「あの・・・三つ編み野郎が・・・教官の事を・・・クソ呼ばわり・・・」

 

慧音「早苗!応急処置を」

 

早苗は、ウエストポーチから様々な応急処置用の医療キットを取り出して治療を開始した。

 

李「久しぶりだな・・・クソ野郎め」

 

李は、ナイフを構えたまま影涼に近づいた。

 

影涼「何でお前がいるんだよ・・・あの時、死んだと・・・」

 

李「偶然助かったんだよ・・・お前らが残してくれた置き土産からな!」

 

ナイフを影涼の首にめがけて振った。影涼は避けて李から距離を取った。

 

影涼「私の事をクソ野郎と言ったが、クソ野郎はお前じゃないのか?」

 

李「なんだと!?」

 

影涼は、89式小銃を肩に掛けて特殊警棒を伸ばして、ゆっくりと李の周りを歩き出した。

 

影涼「私たちを利用して、発射管制室まで行かせ・・・どさくさに紛れてある物を盗もうとしたんだろ?」

 

李「盗むは人聞きが悪いな・・・元々我ら中国が保有していたものだ!反乱分子から取り返そうとしただけだ!!」

 

李は一気に距離を詰めて腹部を切りかかったが特殊警棒でナイフを弾き飛ばされた。すぐに替えのナイフに持ち変えて距離を取った。

 

影涼「取り返してどうするつもりだったんだ?日本に対する攻撃をさらに激化させるためなんだろ?」

 

早苗「慧音教官・・・影涼教官は、一体何の話をしているのですか?」

 

慧音は、ただ黙って影涼を見ていた。

 

李「激化だと!?」

 

影涼「後から知ったことだが、あの発射コードの中には」

 

いきなり李は、地面に倒れた。後ろには、美鈴が特殊警棒を持って立っていた。陸戦隊の隊員は、幽香によって気絶させられていた。

 

美鈴「後頭部をおもっきり叩きましたけど、よかったですか?」

 

影涼「いや、助かったよ・・・ありがとう」

 

幽香「苦戦しているようには見えなかったけど・・・まぁ、これで作戦終了ね」

 

影涼「こちら、第七偵群指揮官!残りの目標と11人目の侵入者を確保した」

 

田辺(了解した・・・撤収作業が始まっている・・・4分後に武器・使用した弾薬などの回収隊が到着する。到着するまでに帰ってこい)

 

影涼「早苗さんと慧音さんは咲夜さんを支えてください、幽香さんは、陸戦隊を・・・美鈴さんは周りを警戒してください・・・このクズは私が連れていきます」

 

第七偵群は、撤収を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

102隊員「急いで乗せてくれ!」

 

米子駐屯地に着陸した迎えのCH-47JA3機に第七偵群は搭乗した。1機は第七偵群と慧音が搭乗し、もう1機には、捕まえた陸戦隊を乗せた。

 

咲夜「あら?影涼教官は?」

 

幽香「乗らないの?」

 

慧音「影涼は・・・3機目のヘリに李と一緒に乗っているわよ」

 

早苗「どうしてですか?」

 

慧音「・・・きっと、いろいろと質問でもするんでしょう」

 

CH-47JA3機は、ゆっくりと離陸した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

影涼「偶然じゃないよな?」

 

ラット(当たり前だ)

 

影涼は、ラットに連絡をしていた。

 

ラット(その中国人は、CIAで指名手配している者だ・・・過去にお前と接触があったかどうかなんて知るわけがない・・・お前が今日の夕食に何を食べるのかが分からないようにな・・・そいつは我々に引き渡してもらう)

 

携帯を切った影涼は、李と対面する形で座席に座った。

 

李「・・・なんだよ?」

 

影涼「どうして、陸戦隊と一緒に上陸をした?」

 

李「教えるわけないだろ?」

 

影涼「だろうな・・・生憎私は、何もできないのでね・・・ゆっくりと空の旅を楽しんでくれ」

 

李は、影涼を睨んでいた。一方の影涼の表情は、無表情だった。口を先に開けたのは、李だった。

 

李「お前らは、2年前から間違えを犯しているぞ・・・」

 

影涼「そうだな・・・」

 

李「あの発射コードの中には、中距離核弾頭のコードが入っていたんだぞ!?」

 

2年前に、影涼と慧音・村田が盗んだ長距離ミサイルの発射コードの中に、一つだけ中距離核弾頭の発射コードがあったことが、日本に帰ってから判明したのだ。日本に潜伏していた工作員たちが動き出したのは、その発射コードを奪い取るためだった。しかし、公に公開すれば、中国内部で混乱が再び起きることは誰もが予想ができた。自国の核ミサイルを、他の国に奪われたと同じだからだ。

 

影涼「お前は、それを知っててそれを、発射しようとしたんだろ?日本にな」

 

李「何!?」

 

影涼「日本に来たミサイルは、明らかに反乱を起こした側の攻撃だったが・・・お前は、どさくさに紛れ込んで核ミサイルを日本に撃つつもりだったんだろ?反乱側の攻撃として、政府が全く関与してないと見せかけるつもりで」

 

李は、黙り込んだ。影涼は席を立って李の近くに寄った。

 

影涼「誰の指示だ?少なくとも中国政府ではないことは明らかだ・・・私たちが中国に侵入することを、事前に誰かから聞かされたはずだ。そうでもしないと、接触はできなかったはずだ・・・」

 

2年前の李との接触は、第3者が手引きしたものだと睨んでいるのだ。影涼達の任務は、調査だったが発射コードに目標を勝手に変えたのは、李と接触をしてからだった。最初は、李から反乱軍のミサイル基地を案内された。李は日本に対する攻撃を阻止するために行動をしていると言ってきた。協力してミサイル基地を無力化すれば日本に対する攻撃も収まると影涼達は判断し行動をしたのだが、李はミサイル攻撃をさらに密にしようとしたので、李を無力化しミサイルコードを盗んだのだ。後は、C-4で発射管制室を爆破して中国を脱出したのだ。

 

影涼「まぁいい・・・聞くのは私の仕事じゃない・・・」

 

影涼は、座席に座った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

辺りはもう、夕方頃だった。松本駐屯地に到着して、第七偵群は降りた。ヘリは習志野駐屯地向かって飛んでいった。捕まえた奴らを引き渡す為だ。

 

影涼「みんなお疲れ様、咲夜さんは、すぐに医務室に言って検査をしてもらってください、幽香さんは、精神保健室に向かってください」

 

幽香「そうね・・・」

 

咲夜達は敬礼をして更衣室に向かった。影涼と慧音は、教官待機室に向かった。

 

慧音「ヘリの中でみんな、疑問に思っていたよ・・・」

 

影涼「でしょうね・・・」

 

慧音「隠し通すのは、難しくなってきたな・・・」

 

待機室に入って席に着いた。慧音はコーヒーを2人分入れて、1つを影涼に渡した。

 

影涼「ありがとうございます・・・」

 

慧音「幸いなことに、当分は任務が入らない・・・私もゆっくり休もうかな・・・」

 

慧音は、コーヒーを一口飲んで背伸びをした。

 

影涼「私も・・・今日はゆっくりと休みます・・・」

 

慧音は席を立って、影涼の後ろに立った。そして、影涼を後ろから抱きしめた。

 

影涼「どうしましたか?」

 

慧音「・・・誰かが来るまで・・・このままでいい?」

 

影涼「え~(困)まぁ・・・誰かが来たらすぐに離れてくださいよ?勘違いされると困りますから」

 

慧音「何で困るのよ・・・」

 

影涼「何か言いましたか?」

 

慧音「何でもないわ!!」

 

影涼「(なんで不機嫌になってるんだ?何かまずいこと言ったかな・・・)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲夜「痛い!!もう少し優しくしなさいよ!!」

 

医務室では、咲夜がクレームをつけていた。

 

衛生要員「そ・そんな~、十分やさしくしていますよ!?本来だったら外れた間接は」

 

咲夜「いいから!やりなさい!」

 

衛生要員「んな無茶な・・・早苗三尉も何か言ってくださいよ~」

 

早苗「えーっと・・・ごめんなさい・・・」

 

咲夜「何あんた,早苗を困らせているのよ!」

 

衛生要員「もう嫌だ・・・こんな事だったら偵察作戦群に所属しなければよかった・・・永琳医務長がいる習志野に行けば・・・」

 

咲夜「口を動かしている暇があったら、治療しなさい」

 

衛生要員「とほほ(涙)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲夜「もうちょっと優しくしてもいいでしょ、やっぱり早苗の治療の方がいいわね」

 

早苗「私は、応急処置しかできませんよ?ちゃんと治療するには私ではなく、あの人(衛生要員29歳・男・独身)に任せるしかないですよ?」

 

医務室を出た2人は、廊下を歩いていた。

 

咲夜「それにしても・・・影涼教官は一体、何者かしら・・・」

 

早苗「何者って・・・私たちの教官じゃないですか」

 

咲夜「違うのよ、2年前・死なない幽霊・発射コード・・・あの中国人は、教官の事を知っていて、教官もあの中国人を知っていた・・・普通に考えても特殊作戦群が、あんな中国人と接触するものかしら?」

 

早苗「うーん・・・確かにそうですが・・・」

 

咲夜「私たちには、影涼教官の過去を知る権利があると思う、そう思わないかしら?教官の教え子として」

 

早苗「調べるのですか!?」

 

咲夜「私たちの専門でしょ?当分任務は無いって言ってるし、この際調べましょう!幽香と美鈴も呼びに行きましょう!」

 

早苗「待ってください咲夜さん!」

 

廊下を走る咲夜の後を追う早苗だった。幽香と美鈴と合流し、第七偵群が経営しているお店で調べることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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