東方武装記録   作:祝神✯

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国家機密記録後段

午後2時ごろ、第七偵群は、時の奇跡店内で様々な端末を起動させていた。すべて、実戦で使用する物ばかりである。4人は、影涼が前に使っていた携帯に電波を発信させた。もちろん、特殊な電波装置で影涼の前のアドレスに電波を発信させ帰って来た電波の速さ・強さで場所を特定するやり方だ。

 

早苗「場所は・・・防衛省です!」

 

咲夜「面倒な場所にあるわね・・・あっ、お嬢様の階級だったらあそこにいるのが普通か・・・」

 

幽香「どうするの?データを見るには、直接じゃないといけないわよ?」

 

美鈴「防衛省に向かうのですか!?」

 

幽香「唯一の方法じゃないのかしら?」

 

早苗「もし、その間に急な任務が入ってきたらどうするのですか?」

 

幽香「・・・考えてなかったわ」

 

咲夜「あ、そういえば早苗・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早苗「本当に申し訳ありません諏訪子様!」

 

諏訪子「大丈夫よ、早苗の頼みだったら何でもするからね」

 

諏訪子が隊長を務める第102飛行隊に連絡して、防衛省までヘリで送ってもらっているのだ。ヘリの速度なら急な任務が入っても大丈夫だろうという考えからだ。早苗が諏訪子に連絡をすると返事一つでOKが出たのだ。

 

諏訪子「でも、何で防衛省に行くの?」

 

咲夜「調べ物があるのですよ」

 

諏訪子「そうなの、帰りも送って行けばいいのでしょう?」

 

早苗「お願いします、1時間以内に戻りますので」

 

幽香「1時間以内に見つけましょう・・・もし、誰かに見つかった場合は逃げましょう」

 

美鈴「それって大問題じゃないですか・・・せっかく、給料が上がったのに」

 

UH-1Jは、ゆっくりとヘリポートに着陸した。すると、職員が近寄って来た。

 

職員「ヘリの着陸なんて聞いていませんが・・・」

 

諏訪子「急な用事ができたのよ、神奈子に聞いてみなさいよ?」

 

諏訪子と職員のやり取りが続いている間に、咲夜たちはこっそりと中に侵入していった。監視カメラの場所は、前日にすべて把握しているので死角を通って進んでいった。職員に見つからないように緊急用通路を使って目的の携帯が置かれている部屋に向かった。

12分後、目的地の部屋の前に到着した。レミリアと書かれたプレートのある扉をゆっくりと開けると机の上に携帯が置かれていた。

 

早苗「これですね」

 

幽香「分かりやすいわね・・・炭酸飲料のストラップ・・・」

 

咲夜「とにかく、中にあるメモリーをコピーするわよ」

 

早苗は、手のひらで持てる端末を取り出し、携帯のメモリーを挿入してコピーを始めた。咲夜は、ついでに何かないかと、机の中をあさっていた。

 

美鈴「勝手に引き出しを開けていますけど・・・」

 

咲夜「大丈夫よ、お嬢様の机だし・・・ん?」

 

咲夜は、引き出しの中から謎の資料を発見した。

 

幽香「何それ?」

 

咲夜が手にしている資料には、候補生計画進行調査と書かれた資料だった。ページをめくると衝撃的な事が書かれていた。

 

咲夜「なっ!?影涼の名前がある!!」

 

3人は、驚いた。資料を見ると、影涼射智河と明記されていた。

 

早苗「これは・・・一体」

 

幽香「これも念のためにコピーを取りましょう」

 

幽香は。コピー機で資料のコピーを行った。コピーが終わると同時にメモリーのコピーも終わった。

 

咲夜「撤収しましょう」

 

4人は、来た道を通ってヘリまで戻った。ヘリに乗り込み、松本駐屯地に向かって飛んでいった。

 

諏訪子「で、何を盗んできたのかしら?」

 

操縦席から4人を見て言った。

 

咲夜「盗みではありませんよ」

 

諏訪子「まぁ、私の管轄外だし・・・何も見なかった事にするわ」

 

諏訪子の意味深な笑みに4人は、苦笑するしかなかった。

 

松本駐屯地に到着して、4人は廊下を歩いていると、ふらつきながら歩いている影涼と鉢合わせした。

 

影涼「みなさん・・・ヘリでどこかへ行っていたようですけど・・・」

 

咲夜「市ヶ谷駐屯地でちょっと訓練を」

 

影涼「そうなの?お疲れ様~」

 

ふらつきながら影涼は、歩いて行った。

 

早苗「影涼教官・・・ひどくお疲れのようですね・・・」

 

咲夜「目のクマがすごかったわよ・・・朝まで映画は本当にきつそうね」

 

幽香「映画?」

 

咲夜と早苗は、幽香と美鈴に昨晩の出来事を話した。

 

幽香「そうだったの・・・」

 

美鈴「慧音教官って・・・いろんな意味で怖いですね」

 

慧音「何で私が怖いんだ?」

 

4人は一斉に後ろを振り向くと慧音が、笑顔で立っていた。肌がつやつやしながら・・・

 

慧音「で?何で怖いんだい?」

 

美鈴「あ・えーっと・・・あはは」

 

早苗「慧音教官!影涼教官がひどくお疲れのようでしたが・・・」

 

慧音「あぁ~、2人っきりでホラー映画を見ていたんだ。楽しかったわ~」

 

幽香「何を見ていたの?」

 

慧音「シャイニングよ」

 

咲夜「それだけ?」

 

慧音「影涼が前から見たがっていた映画も見ていたわよ・・・たしか、ロサンゼルス決戦だっけ?あれも楽しかったわ~、ナンツ二等軍曹かっこよかったわね~」

 

早苗「一睡もしないで見ていたのですか?」

 

慧音「そうよ」

 

4人は、絶対に影涼を眠らせないようにしていたと直感でわかった。

 

美鈴「ちなみに、影涼教官はあんなに疲れていたのに、慧音教官どうしてそんなに元気なのですか?」

 

慧音「秘密よ♪」

 

嬉しそうにスキップしながら教官待機室に向かう慧音の姿に、4人はポカーンっとした表情で見ていた。

午後7時、時の奇跡店内で、コピーしたメモリーと資料を見ていた。

 

早苗「非通知表示が多いですよね・・・」

 

着信履歴には、非通知表示が半分を占めていた。早苗は、特殊な装置で非通知を外して出てきた番号を、電波装置で特定作業をしていた。

 

咲夜「誰かしら・・・」

 

幽香「ほんとね・・・セニヤーロって誰かしら?」

 

美鈴「インド人?」

 

幽香「それは、無いわ」

 

咲夜「電話帳を見ると、慧音に村田・森和気・神奈子幕僚長・レミリア陸将・諏訪子様に私たちの連絡先と・・・謎の外国人・・・11人だけしかないわね」

 

幽香「普段携帯を使う人じゃないからね」

 

3人が話していると、早苗からお手上げの知らせを受けた。

 

早苗「駄目です・・・どうやら、逆探知を防止されています・・・さっき電波を発したら石川県でしたのに、2回目に電波を発したらハワイに行きましたよ」

 

咲夜「場所を特定されないようにしているのね・・・プロでしょうね」

 

早苗「そうでしたら、私達じゃあ敵わない相手ですよね・・・」

 

幽香「何だか、私たちの知らないところで何かに巻き込まれているようね・・・」

 

美鈴「そうですね・・・あっ、ついでに写真も見ようかな」

 

美鈴は、興味本位で写真を見た。中には、銃や軍用車両・神社・風景の写真があったが、4人の眼をくぎ付けにするものがあった。

 

早苗「慧音さんに村田さんが写っている写真がありますね」

 

影涼と慧音・村田の3人が一緒に写っている写真があった。山登り・キャンプ・海・お祭りなどのプライベートでの3人一緒の写真がたくさんあった。

 

咲夜「仲がいいようね」

 

美鈴「でも、慧音さん・・・影涼さんに近寄りすぎじゃないですか?」

 

幽香「気にしたら負けよ」

 

咲夜はとある写真に目を付けた。それは、3人が温泉旅行に行った時の写真だった。3人の表情がどこか寂しげだったので目を付けたのだ。

 

咲夜「この写真の撮影日は?」

 

早苗「2年前の8月13日ですね」

 

咲夜「おかしいわね・・・これの次の写真を見てみてよ」

 

幽香「白いシャツに黒い半パン姿の慧音の写真・・・どうやってこんな写真を・・・」

 

美鈴「まさか・・・」

 

早苗「それは絶対にありません!!」

 

幽香「そうね・・・あの人、女性には興味を示さないから・・・炭酸飲料ぐらいじゃないの?興味を示すの」

 

早苗「この写真の撮影日、第一偵群との演習5日前ですね」

 

咲夜「間がぽっかり空いているわね・・・何かあったのかしら」

 

幽香「そういえば、候補生計画進行調査だっけ?あれには何が書かれているの?」

 

咲夜「影涼の能力向上訓練の内容が書かれていただけだわ・・・影涼の他にもあと2名、訓練を受けている人がいるらしいわよ・・・誰かはわからないけど」

 

美鈴「でもそれって、途中報告書みたいなものですよね」

 

幽香「候補生計画の全貌が書かれた物が存在するのは確かでしょうけど・・・厳重に管理されているはずよ?」

 

咲夜「候補生計画については、一旦距離を離しましょう・・・今は、この非通知表示の奴を調べることにしましょう」

 

咲夜の呼びかけで3人は頷いた。午後11時半に、端末と資料を片づけてそれぞれ帰路についた。いつものように咲夜と早苗は一緒に帰っていた。

 

早苗「でも、私たちの知らない影涼さんって・・・不思議な感じがします・・・一緒にいるから余計にそう感じてしまうのかもしれませんけど」

 

咲夜「そうね・・・あんな、仲のいい写真があったものね」

 

早苗「あの非通知表示って・・・誰からでしょうか?」

 

咲夜「うーん・・・確かなことは・・・影涼は今、何かに巻き込まれていることかな・・・」

 

2人は、話をしながら、夜の住宅街を歩いていると、廃工場の近くに差し掛かった。2人は見覚えのある人たちが廃工場に入るのを見た。

 

早苗「今のって・・・」

 

咲夜「慧音に村田?」

 

2人は、ばれないように廃工場の中に入って行った。資材の近くに身を潜めて、辺りを見ると、私服姿の慧音・村田と謎のアメリカ人がいた。

 

早苗「(咲夜さん・・・)」

 

咲夜「(このまま、黙って見ましょう・・・)」

 

2人は、黙って3人を見ていた。

 

ラット「おい!死なない幽霊はどうした!?」

 

村田「あいつなら、自室で寝ているよ・・・まったく、気持ちを伝える所か、あいつを殺す気か?」

 

慧音「何よ?いいじゃない、徹夜で一緒に映画を見ても」

 

村田「今度、いい方法を・・・」

 

ラット「何俺を無視してんだよ!?まぁいい・・・お前らでもな」

 

ラットは、鞄から写真を取り出して慧音に渡した。

 

慧音「酷く痛めつけているようね・・・顔が腫れているわ」

 

写真に写っていたのは、李だった。どうやら、CIAで大分痛めつけられているようだ。

 

ラット「こいつから聞いたぞ?中距離核弾頭の発射コードをお前らが盗んだようじゃないか」

 

慧音「聞いたじゃなくて、聞き出したんでしょ?それに、こんなところで話す気にもならないわ」

 

ラット「そうか・・・今、中国の軍部は相当焦っているぞ・・・何せ、お前らが捕まえた工作員たちから連絡が無いからな・・・」

 

慧音「焦っているのね・・・このまま、引き返してくれればいいけど」

 

村田「無理だな、中国人の考え方からして、自分の思い通りになるまでするぞ?」

 

慧音「腹立つわね・・・で?今日呼んだのは、李の無様な顔を見せるわけじゃ無いんでしょう?」

 

ラット「当たり前だ、こんなクズの写真を見せる為に動いているんじゃない」

 

ラットは、鞄の中から1枚の写真付き資料を渡してきた。

 

ラット「また、お前らの指揮官から連絡があると思うが、先にお前らに伝えて置こうかと思う・・・大阪浪速区で中国の工作員5名が最近潜伏したらしい・・・こいつらは、地下鉄を爆破しようと計画を立てている。おそらく、混乱を煽るためだろう、潜伏場所は、君たちの指揮官に詳しく伝えてあるから後で聞いてくれ」

 

慧音「お前の事だ・・・どうせ、この写真に写っている1名は、御尋ね人だろ?」

 

ラット「李よりも危険な人物だ・・・こいつは知らないだろ?前みたいな偶然は無いようにしたいからな」

 

慧音「あぁ、知らない人だ・・・とにかく、神奈子幕僚長の命令として受け取るわ・・・」

 

村田「今思ったんだが、お前日本語少しは上手になったんじゃないか?」

 

ラット「失せろ」

 

ラットは、そういって、廃工場を後にした。慧音も村田も廃工場を後にした。

 

早苗「・・・どういうことですか?」

 

咲夜「・・・いまいちわからないわ・・・でも、あのアメリカ人は死なない幽霊って言ったわよね」

 

早苗「この前捕まえた、李の話もしていましたね・・・あと、中距離核弾頭という単語・・・」

 

2人が、考え込んでいる間もなく携帯が鳴った。慧音からだった。内容は、さっき2人が盗み聞ぎしていた大阪での任務だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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