東方武装記録   作:祝神✯

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宣戦布告

大阪での任務を終えて、第七偵群は、それぞれ自分の家で休み始めたが、影涼と慧音は防衛省に呼ばれていた。

 

神奈子「分かったわ」

 

神奈子の部屋で2人は、大阪での報告をしていた。

 

神奈子「デルタとあのCIAの目標は同じだったのね・・・どうして、私たちに情報を提供したのかしら?」

 

影涼「アメリカでは、失踪した諜報員を探しているみたいですよ?」

 

神奈子「ラットの可能性は?」

 

影涼「十分にあります・・・デルタの隊員には、村田の連絡先を教えました」

 

慧音「え!?あれ村田のアドレスだったの!?」

 

神奈子「大丈夫なのか?人間関係とか・・・」

 

影涼「大丈夫ですよ~、村田の許可はさっき取りましたから」

 

神奈子「つまり、デルタからの情報は、村田の方にまずは情報が行くんだな」

 

影涼「その通りです」

 

慧音「あと、重要な報告が・・・これ以上隠し通すのは・・・」

 

影涼「昨日、デルタとの戦闘を見られているので・・・相手が相手だったので、私たちが無断で戦闘に加わったのですが・・・」

 

神奈子「仕方ないだろう・・・第七偵群は、まだまだ経験が少ないから・・・それに、隠し事は長続きしない・・・」

 

影涼「もし、私たちの過去が知られた場合は・・・どうしたらいいですか?」

 

神奈子「知らないフリを通すしかないな・・・ただ、第七偵群が知るのに値するようになれば、自分から話せばいい・・・各自の判断で・・・」

 

慧音「了解しました」

 

影涼と慧音は敬礼をして部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時の奇跡店内では、早苗以外のみんなは起動したパソコンの前で眠っていた。早苗は微笑みながら、みんなに毛布を掛けてお店の掃除をしていた。松本に帰ってすぐに、影涼と慧音について調べていたが、結局有力な情報は見つからずに、疲れ果てて眠り込んでしまったのだ。早苗は仮眠を取りながら調べていたが、咲夜・幽香・美鈴は一睡もしていないので、そのまま眠り込んでしまったのだ。布巾でカウンターを拭いていると扉を叩く音がした。

 

早苗「はーい、どちら様ですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲夜「んっ・・・8時か・・・」

 

咲夜は起きて辺りを見渡した。幽香と美鈴が背中合わせで眠っていた。いや、よーく見たらなぜか2人の間に下敷きが挟んであった。

 

咲夜「あっ・・・電源つけっぱなしだったわ」

 

パソコンの電源を落として、咲夜は早苗を呼んだ。

 

咲夜「早苗~」

 

咲夜は、厨房やお風呂場・更衣室を見に行ったが早苗は見つからなかった。

 

咲夜「おかしいわね・・・いつもだったら、私の傍にいるはずだけれども・・・あれ?出入り口が半開きになっているじゃないの・・・買い物かしら?」

 

咲夜が、扉を閉めようとすると、扉の下に見覚えのある髪飾りが落ちていた。

 

咲夜「蛇の髪飾り・・・早苗!?」

 

咲夜は、外に出て周りを見渡した。階段に通ずる廊下を見ると、特殊警棒が落ちてあった。咲夜は拾い上げて確認した。

 

咲夜「これ・・・早苗の特殊警棒・・・」

 

咲夜は、血相を変えて幽香を起こし、美鈴を叩き起こした。

 

美鈴「右脳にダメージが!!!」

 

咲夜「うるさいわよ、とにかく聞いてよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3人は、端末をすべて起動さして早苗の行方を特定しようと必死で作業をしていた。

 

幽香「どうやって、捕まったのよ!?」

 

咲夜「私たちが爆睡している時だわ!そうじゃないと、扉に髪飾りが落ちていないわ!!」

 

美鈴「特殊警棒が伸ばされているところを見ると、抵抗はしたようですね・・・でも」

 

咲夜「不安にならないでよ!!」

 

幽香「教官に連絡を」

 

突然、咲夜の携帯が鳴り始めた。3人は作業を中断して携帯の方を見た。

 

美鈴「非通知表示・・・」

 

幽香「まさか・・・影涼に電話をしていた奴かしら・・・咲夜・・・」

 

咲夜は、ゆっくりと携帯を手に取り通話ボタンを押した。

 

咲夜「もしもし・・・」

 

???(君が十六夜咲夜?)

 

咲夜「そうだけど・・・」

 

???(君たちの仲間を捕えた・・・)

 

咲夜は、すぐにハンドサインで幽香に指示をした。

 

咲夜「声を聴かせなさいよ・・・確認したい・・・」

 

早苗(咲夜さん!!)

 

咲夜「早苗!!大丈夫なの!!?」

 

早苗(私は・・・きゃっ!!)

 

???(これでいいだろう?君たちの事だ・・・逆探知はしているんだろう?その地点に来てくれ・・・そうだ、君たちの指揮官にはこのことは言うなよ?言ったらこの少女はいい運命を辿らないだろう)

 

通話は切れた。幽香が逆探知をして場所を割り出した。咲夜は、グロックを24をポケットに入れて走り出した。

 

幽香「待ちなさいよ!準備もなしにどうするのよ!?」

 

咲夜「勝手にしておいて!!」

 

咲夜は外に飛び出していった。幽香と美鈴は、咲夜の援護と早苗の救出の為の準備を急いでしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

影涼「もしもし・・・」

 

森和気(おい!早苗が捕まったぞ!!)

 

松本駐屯地に帰る途中の影涼は、慧音の運転する高機動車車内で森和気から連絡を受けていた。

 

影涼「なんだって!!?」

 

森和気(阻止したかったが・・・)

 

ラット(できるわけないもんな、美しい少女に傷がつくもんな)

 

いきなり、電話の相手がラットに変わった。

 

影涼「森和気!貴様・・・何をしたんだ」

 

ラット(ちょっと、携帯を拝借しているだけだ・・・それにしても、こそこそ後をつけやがって・・・おかげで、早苗だけを捕まえるつもりが、おまけのおもちゃまでついてくるときた・・・)

 

影涼「早苗さんを解放しろ・・・じゃないと・・・お前を殺すぞ?」

 

ラット(出来るものなら来いよ・・・場所は教えないがな・・・)

 

電話が切れた瞬間、影涼と慧音はとある場所に車を飛ばした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラット「お前の指揮官は俺を殺す気でいるらしいな」

 

とある廃ビルの屋上で早苗の頭にグロック17を突き付けているラットと9ミリ拳銃を構えている森和気がいた。

 

森和気「当たり前だ!あいつの異名は知っているだろう?」

 

ラット「死なない幽霊とはまた、別の異名を持っているのは知っているが・・・あれは研究の代償が生んだ物だ・・・」

 

早苗「研究?」

 

森和気「研究だと!?いったい何の話をしているんだ!!とにかく、彼女を解放しろ!!」

 

ラット「出来ないね、この娘には、新しい研究のモルモットに選ばれたんだよ・・・あいつらと同じく」

 

早苗は、恐怖で頭の中が真っ白になっていた。涙で視界が滲み、いつ殺されるかわからない恐怖が早苗を襲っていた。

 

森和気「お前の言っていることが分からねえよ!!」

 

突然、屋上の扉を開ける音がした。

 

咲夜「早苗!!」

 

咲夜がグロック24を構えて出てきた。

 

早苗「咲夜さん!!」

 

ラット「よしよし、来たな・・・」

 

ラットは、無線機のスイッチを入れて何か話し始めた。

 

咲夜「何で、教官がいるのよ!?」

 

森和気「俺は、あのCIAの人間を監視するように命令されていたんだよ」

 

咲夜「どうして、早苗が捕まる前に助けれなかったの!!?」

 

森和気「あの、ビルの店がお前らの店とは知らなかったんだよ!!」

 

咲夜と森和気が口喧嘩をしているとき、ラットの笑い声が声高く響いた。

 

ラット「ははは、これで準備が整った!!」

 

咲夜と森和気の携帯が突然鳴り始めた。

 

咲夜「何よ!?」

 

幽香(さっき、本部から緊急の連絡が入ったのよ!!)

 

幽香は、ひどく驚いた声で連絡をしてきた。

 

幽香(ちゅ・・・中国が・・・宣戦布告を・・・)

 

咲夜は、言葉を失った。隣にいる森和気も同じだった。携帯を切ってラットを睨んだ。

 

咲夜「お前が手引きしたのね?」

 

ラット「計画の為だ・・・悪いが、日本には犠牲になってもらう・・・2年前以上の規模をプレゼントしてやろう」

 

咲夜「このクソ野郎が!!」

 

咲夜は、ラットに向かって走り出した。ラットは、早苗を咲夜の方に蹴り飛ばした。咲夜は早苗を抱きしめた瞬間、ラットが咲夜を撃ち殺そうとした。

咲夜は、自分が撃ち殺されるとわかっていた。でも、何もしようと思わなかった。何とか、早苗の安全を確保することしか考えていなかったからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

一発の銃声が響いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラット「クソ!!邪魔をしやがって!!」

 

咲夜「あ・・・」

 

撃たれたのは、森和気だった。2人を庇って被弾したのだ。

 

森和気「何をボーとしているんだよ!!!」

 

森和気の怒鳴り声に、咲夜は我に返った。すぐに、グロック24でラットの両足を撃ち抜いた。ラットは、そのまま膝をついた。咲夜はすぐに近寄りラットの両腕も撃ち抜いた。咲夜は、最後にラットの顔面を蹴り飛ばし気絶させた。

 

早苗「森和気教官!!」

 

早苗が、森和気の傷口を見ていた。弾丸は肺を貫通していた。こうなると、もう手遅れだった。

 

森和気「耳元で叫ぶな・・・」

 

ヒューヒューと音を出しながら呼吸をしている森和気に咲夜は近づいた。

 

咲夜「・・・あの」

 

森和気「なんだよ・・・」

 

咲夜は何も言えなかった。こういう場面に何を言ったらいいのかわからなかったのだ。幽香と美鈴が扉を開けて出てきた。影涼と慧音も現れた。

 

慧音「も・森和気!」

 

幽香「嘘でしょ・・・」

 

美鈴「早苗さん!応急処置を!!」

 

影涼「肺に当たっている・・・もう手遅れだ・・・」

 

影涼は、森和気の傍にしゃがんだ。

 

森和気「・・・宣戦布告か・・・あの、クソが手引きしたらしい・・・お前たちは利用されていたらしいな・・・」

 

影涼「らしいな・・・」

 

森和気「・・・なぁ・・・影涼」

 

影涼「なんだよ・・・森和気・・・」

 

森和気「未来の特戦群を・・・支えてやってく・・・れ・・・」

 

森和気は、静かに目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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