東方武装記録   作:祝神✯

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影涼の過去と真実

影涼が寝ている病室に入ると、全身包帯で巻かれている影涼がいた。

 

咲夜「もう・・・てっきり寝ているかと・・・」

 

早苗「影涼さん!」

 

影涼「・・・ん?あぁ、みなさん・・・」

 

ちょっと、弱弱しい声で軽く笑顔になって手を軽く振った。

 

幽香「大丈夫なの!?」

 

美鈴「でも、いつもの教官ですよね?」

 

影涼「そうですよ~」

 

慧音「な・なぁ・・・怪我の方は・・・」

 

影涼「大丈夫ですよ、破片を取り除いただけですから、それに横腹の傷も大丈夫ですよ」

 

慧音達は、近くの椅子持って影涼の近くに集まって座った。

 

早苗「心配しましたよ・・・」

 

咲夜「一体誰に襲われたのよ!?私たちが対処するわよ!」

 

影涼「それが、誰に襲われたかは分かりません・・・予測はしましたが・・・まだ、はっきり言えません・・・そういえば、村田は・・・」

 

慧音「今は、治療中だ・・・」

 

影涼「治療・・・あ~・・・わかりました」

 

影涼は、寂しそうに窓の方を見た。この病院を含んだ地域には、自衛隊以外誰もいなかった。避難が完了したのだ。

 

幽香「自衛隊しかいない町って・・・寂しいわね・・・」

 

咲夜「ここは、すでに戦場よ・・・幽香・・・寂しいとか言っている場合じゃないわ」

 

幽香「そうね・・・影涼を襲って・・・村田先生を殺した奴がこの日本にいると思うと・・・」

 

幽香は、歯を食い縛りながら言った。

 

慧音「影涼・・・咲夜達に・・・」

 

影涼「・・・そうですよね・・・いつ死ぬかわからない段階に来てしまいましたからね」

 

影涼は、水の入ったコップを早苗から受け取って一口飲んでから話し始めた。

 

影涼「今から言う事は、全て守秘義務が発生します・・・それと、信じたくない真実も言います・・・聞く覚悟は?」

 

4人は、小さく頷いた。

 

影涼「早苗さんから聞いたと思いますが私は、元第8普通科連隊に所属していました・・・その時、私はある話を持ち掛けられました。田辺連隊長から、未来の陸自を支えないかと・・・それが、候補生計画でした・・・まず、準備段階でレンジャーを取る必要がありました。何とか終えて無事に取得できました・・・そのあとすぐに、スキューバ技能を取得しました。もちろん、海自で訓練をしました・・・最後に、第一空挺団・・・霊夢さんの所で訓練を積み、パラシュート資格を得ました・・・ここまでが、準備期間でした」

 

影涼は、再び水を一口飲んで続けた。

 

影涼「初段期間では、教官2名が私を訓練させてくれました・・・もちろん、この段階で特殊作戦群に所属していました。初段期間中にあった、対ゲリコマ訓練で慧音さんに出会いました。そこの話は、聞いたと思います」

 

咲夜「その教官2名は誰なの?」

 

影涼「一人は、神奈子幕僚長です・・・もう一人は、教えることができません」

 

美鈴「どうしてですか!?」

 

影涼「今は、どこかで傭兵をしています・・・名前を出すと、その人の命にかかわります」

 

早苗「その人って・・・元自衛官ですよね?」

 

影涼「そうですよ・・・神奈子幕僚長もそうですけど、立派な・・・到底私なんかが、及ぶ人ではありません」

 

幽香「私たちにとって、影涼と慧音の強さはすごいと思うけど」

 

影涼「買いかぶりすぎだよ?初段期間の後は、ロシアに渡りクレチェットで半年間実戦任務に就きました。もちろん、日本とロシアが秘密裏にしたことです・・・本来なら、アメリカに行かないといけないのですよ」

 

咲夜「どうして、ロシアに?」

 

影涼「同じ東側ですから・・・それに、私は西側が嫌いです。特にアメリカね・・・私の他にもあと2名いるらしいですが、会ったことがありません。噂だと女性とか・・・」

 

美鈴「2名とも?」

 

影涼「おそらく・・・噂だと、一人はグリーンベレー・もう一人は、フランス外人部隊にいるとか」

 

早苗「今もですか?」

 

影涼「恐らく・・・」

 

幽香「クレチェットで何を?」

 

影涼「半年間の間で、8回実戦に出ました・・・訓練も一緒にしてきました・・・セニヤーロって知っていますか?」

 

美鈴「あのインド人ですか?」

 

咲夜「あの。携帯にはいっていたのってロシア人だったの!?」

 

影涼「・・・どうせ、私の前の携帯のデータでもコピーしたんでしょう?」

 

早苗「すいません!勝手な事を」

 

影涼「大丈夫ですよ、しかし防衛省にどうやって忍び込んだんでしょうね・・・まぁ、その人がクレチェットで共に戦ってきた戦友です。対テロ任務がほとんどでした。人を撃つのも初めてでした・・・まぁ、テロリストには感情移入なんてしませんがね・・・」

 

幽香「何も思わなかった?」

 

影涼「あの時も言いましたけど、殺した奴の事を考えると自分が参ってしまいます。戦場で一番は、何も考えずに引き金を引くこと・・・そうしないと自分が殺されてしまいますからね・・・」

 

幽香「・・・はい」

 

早苗「大変でしたよね・・・」

 

影涼「自衛隊じゃあ体験できないことばかりですからね・・・ロシアから帰国した私は、後段期間に入りました。そこで、慧音さんが特殊作戦群に所属したことが分かりました。私と慧音さん・村田で訓練と実戦をしてきました」

 

美鈴「実戦?」

 

影涼「要人警護・邦人救出などですよ、雑誌・ニュースとかではすべて空挺団がしていると思っていますがね・・・もちろん、慧音さんや村田が休みの日は、基本的に候補生計画の後段訓練をこなしていました。そして・・・」

 

咲夜「中国へ?」

 

影涼「そうです・・・日本に向ってミサイルが発射したのは知っていますよね?当時は、ミサイル基地を空自によって無力化する予定ですが、その前に私と慧音さん・村田の3名で、ミサイル攻撃が意図された物かどうかを調べる必要があったのです・・・でも、まんまと騙されましたよ・・・ラットの策略によって李と接触して・・・今の状況を私達・・・いや、私が引き起こしたのですから」

 

影涼は、下を向いて答えた。

 

咲夜「・・・だから、中国へ再び行こうと?」

 

影涼「責任を取りに行くだけですよ」

 

早苗「でも・・・危険ですよ!!」

 

幽香「まさか・・・その怪我で行こうと思ってないわよね?」

 

影涼「そんなわけないじゃないですか・・・こんな怪我で行くなんて言ったら、神奈子幕僚長とあの人に怒られますよ」

 

笑いながら、どこか悔しそうな表情で答えた。

 

美鈴「そういえば、気になっていたのですが・・・影涼さんや慧音さんのコードネームって」

 

影涼「私の本当のコードネームは、死なない幽霊です」

 

慧音「そういえば、私の口から言ってなかったわね・・・私は、歴史喰い、そして村田は心の人形よ・・・特殊作戦群に所属した時につけられたわ、村田もそうらしいわ」

 

影涼「私は、候補生計画を適用されたときに神奈子幕僚長とあの人から、このコードネームをもらいました・・・話を戻そうかな、中国での調査を変更してミサイルの発射コードを奪いました。まぁ、その中には中距離核弾頭も入っていたらしいですけど・・・日本に命がけで戻ってから、処分を受けました。命令違反ですからね・・・神奈子幕僚長とレミリア陸将のおかげで、新たに発足する特殊部隊・・・」

 

咲夜「偵察作戦群の・・・私達の教官に?」

 

影涼「そうです・・・教官としての勤務は許されました・・・話す事はこれくらいでしょうか?候補生計画のさらに詳しい事は神奈子幕僚長からお聞きください・・・」

 

後ろから扉が開く音がした。神奈子とレミリア・特殊作戦群の隊員2名が入って来た。咲夜達は、察したのか病室を後にしようとしたが、咲夜は目で早苗に合図をして扉の近くに盗聴器を仕掛けさせてから病室を出ていった。

 

神奈子「思ったよりも元気そうだな」

 

影涼「ちょっと吹き飛ばされただけですよ・・・それよりも、あれが来たのですね」

 

神奈子「3時間後って言うのはこの事だったんだな・・・セニヤーロから先行して聞かされていたんだろ・・・ロシアは、中国の反乱分子の早期鎮圧のために、私達と共同で対処する事を提案している・・・作戦は、広州軍区にある中距離核弾頭の無力化と空軍基地の無力化よ・・・総理大臣は、苦渋の決断をして、特殊作戦群の選りすぐりメンバーを送ることになった・・・」

 

レミリア「ロシア側と首相は・・・あなた達をメンバーに入れろと命令してきたの・・・でも・・・」

 

慧音「影涼は・・・負傷しているから?」

 

レミリア「そう・・・メンバーからは外さないといけないのよ・・・」

 

慧音「そうなると・・・私だけ・・・」

 

影涼「いや・・・神奈子幕僚長・・・怒ると思いますけど・・・私を再度メンバーに入れてください、ミサイルの場所は私が一番詳しいですから」

 

神奈子「負傷しているんだろ!?足手まといになるでけだぞ・・・それに、死んだらもう・・・」

 

影涼「ロシアは私を指名しているんですよ・・・私がいなかったら、おそらくこの話は無しになります。そういう風に聞かされたはずですよ?」

 

神奈子「確かに・・・念を押されて言われた・・・でも・・・」

 

影涼「お願いします・・・時間は?」

 

レミリア「今から一週間後よ・・・ロシアが現在潜入に必要な準備をしているらしいわ」

 

影涼「一週間もあればある程度回復します・・・お願いします!」

 

神奈子「・・・わかった・・・メンバーに入れておくよ・・・それよりも、選りすぐりのメンバーは、まだあなた達しか入れてないのよ・・・チームに必要な人はいるかい?」

 

影涼「・・・有志の人たちだけでいいです」

 

神奈子「分かった・・・3日間募集を掛けよう・・・また、後で」

 

神奈子達は、病室を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

病院の一階にあるロビーでは、咲夜達が会話を盗聴していた。

 

咲夜「中国での作戦・・・」

 

早苗「影涼さん・・・あんな怪我で・・・」

 

咲夜「影涼はなんて言ってたっけ?」

 

早苗「有志の人たちだけと・・・」

 

幽香「まさか・・・咲夜」

 

咲夜「そのまさかよ」

 

咲夜の眼は、本気だった。

 

早苗「でも・・・受理されるのでしょうか?」

 

神奈子は、選りすぐりの特殊作戦群を送ると言っていた。影涼の言っていた有志も特殊作戦群の人間に限るという事だろう、早苗達が所属しているのは、偵察作戦群であって、同じ特殊部隊でも特殊作戦群とは根本的に、組織の性格が違うのだ。

 

美鈴「そうですよね・・・私達は偵察作戦群ですよ?」

 

咲夜「有志に所属なんて関係ないわ!行きましょう」

 

4人は、神奈子の元に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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