東方武装記録   作:祝神✯

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第32機甲科・第54航空科出動

隊員1「分かりました」

 

防衛省を中心とした避難区域の検問所で、普通科の隊員が無線機を置いた。隊員が外に出てみると、6輌の10式戦車が検問前で停車した。

 

隊員1「連絡は受けています!このまま行ってください!!」

 

車長のハッチが開いた。中から、戦車には似合わない黒い魔女の帽子をかぶった少女が出てきた。

 

魔理沙「おう!全車!!このままいくぞ!!」

 

魔理沙の声と共に、10式戦車中隊は一斉に発進した。

 

隊員2「・・・あの、10式に描かれていたエンブレム・・・見たことが無いな」

 

隊員1「黒い正方形の中に稲妻が描かれたエンブレムだろ?」

 

隊員2「第32機甲科なんて聞いたことないぞ、どこの方面隊だ?」

 

隊員が疑問に思っていると、OH-1観測ヘリコプター3機が10式戦車についていくように上空を飛んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

慧音「どう?綺麗に剥けたでしょう?」

 

影涼に、皮を剥いたリンゴをお皿にのせて差し出していた。

 

影涼「そうですね・・・私・・・梨の方が好きかな」

 

笑いながら影涼は、ぱくりと食べた。病室には、影涼と慧音の2人しかいなかった。もちろん、盗聴器の存在は知りません。

 

慧音「・・・そういえば、あなた達を襲った連中だけれども・・・調査はすべて中央即応連隊が担当するらしいわ、何かが分かったらすぐに神奈子幕僚長を通して連絡するって」

 

影涼「・・・村田の治療はまだ、終わらないのですかね・・・」

 

タイミング良く、衛生科の隊員が入って来た。

 

衛生員「村田一佐との面会が可能になりました!!」

 

影涼「一佐!?」

 

慧音「2階級特進ね・・・あーあ、抜かれちゃったわ」

 

慧音は、影涼の左腕を自分の肩に回して支えながら、村田の元に向かった。村田は、死体安置室で眠っているらしい、中に入ると村田が寝かされているベットが一つ、真ん中にあった。

 

影涼「・・・眉間の傷も無くなっているな」

 

村田の死体を回収した衛生科の隊員達は、何とか村田の傷を縫合して生きているときと同じ状態にしたのだ。これは、永琳医務長の指示らしい。

 

慧音「・・・笑顔で寝ているわね」

 

2人は、村田に敬礼をした。自然と2人の瞳から涙が溢れて出てきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

村田「やっぱり海だろ!!!」

 

影涼「いいや、やっぱ山だ!!!」

 

休みの日の前日にどこに行くかで言い争っていた。

 

慧音「まぁまぁ」

 

村田「(よくよく考えろよ~、慧音の水着姿が見られるぞ~)」

 

影涼「(あほか!そんなのより、山で日本の本来の風景を見に行こうじゃないか?)」

 

村田「(男だろ~、興味ないのか~?)」

 

影涼「(無い!私が興味あるのは、銃器・日本の文化・神道なんだよ!あと巫女さんね、女性の水着を見る事に興味があるなんて変態じゃないか!?)」

 

村田「(嘘つくなよ~、去年海に行った時、慧音の水着姿を見て鼻血を出していただろう?と言うよりも巫女好きの時点でお前は・・・)」

 

影涼「(あれは、あっ、慧音さんの水着姿も可愛いですねって言ったら、照れ隠しなのか、鼻をピンポイントで殴って来たんですよ!!あと巫女好きで何が悪いんだよ!?)」

 

慧音「おーい、早く決めようよ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

影涼「(なんだろう・・・村田が死んで悲しいのに・・・すごいイラッと来たような・・・)」

 

影涼は、複雑な気持ちで村田の顔を見た。穏やかに目を瞑っていたので今にでも、起き上がりそうだった。

 

慧音「(・・・こうなる事を知ってて私に、基地から出るなって言ったのか・・・だったら、どうしてドライブした時に結婚式に呼んでって言ったんだよ・・・何で・・・村田・・・一体お前に何があったんだよ)」

 

影涼「・・・そろそろ、出ますか」

 

慧音は頷き、死体安置室を後にして、病室に戻って行った。

病室に戻り、影涼をベットに寝かせた後、慧音は椅子に座って影涼の傍にいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神奈子「よし、わかった・・・すぐに73式特大型セミトレーラを6台を待機しておけ・・・それと、例のLCACを北海道にいつでも出撃できるように待機!」

 

神奈子は、通信員の野外通信システムの受話器を戻した。病院の廊下を歩いていく神奈子・レミリア・特殊作戦群の隊員2名と通信員は、外で待機している高機動車に乗り込んで防衛省に向かった。

 

咲夜「あらら・・・間に合わなかったわ」

 

咲夜達は、病院の入り口で高機動車の後ろ姿を見ていた。

 

幽香「ん?何かしらこの音・・・」

 

4人が道路を見ると10式戦車が6輌が通過していた。

 

美鈴「あの、エンブレム・・・第32機甲科ですね」

 

早苗「魔理沙さんですね」

 

幽香「一体何の用でここに・・・」

 

咲夜「それよりも、神奈子幕僚長の元に行くわよ」

 

4人は、駐車場に駐車している軽装甲機動車に乗り込み、神奈子達の後を追った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

影涼「なんかうるさいなぁーっと思ったら・・・第32機甲科中隊か」

 

病室の窓からのぞき込むように見ていた。

 

慧音「上空にいるのは、第54航空科だな」

 

OH-1観測ヘリコプターが低空飛行していた。

 

影涼「何をするんだろうな・・・」

 

慧音「さぁ・・・それよりも、影涼・・・ちゃんとベットで寝ていないと」

 

影涼「了解・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔理沙「誰もいない道路ってこんなにも楽に走行できるんだな」

 

10式戦車のハッチから魔理沙は上半身を出していた。

 

射手「車長!幕僚長から伝言です!市ヶ谷駐屯地に特73待機・・・積み上げ・待機・・・以上!!」

 

横のハッチから射手が出てきて大声で魔理沙に伝えた。

 

魔理沙「了解!どこに行くのかは分からないけど・・・遠出だろうな」

 

射手「でしょうね!」

 

魔理沙は、帽子を右手で風に飛ばされないようにしながら、上空にいるアリスに手を振った。

 

 

 

 

 

 

 

副機長「機長の恋人が手を振っていますよ(笑)」

 

アリス「そうね・・・一気に急降下するわよ」

 

アリスは、一気に急降下をして魔理沙の目の前に行った。そして、左右に機体を振って、すぐに元いた高度に戻って行った。

 

副機長「機甲科の連中、驚いてハッチから上半身を出していますよ!」

 

アリス「何回一緒に行動していると思っているのよ・・・見慣れているはずよ」

 

魔理沙(アリス、その挨拶の返し方はいい加減にやめてほしいぜ・・・操縦者が驚いて事故りかけたぞ)

 

魔理沙からの無線にアリスは、クスッと笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリス達は、市ヶ谷駐屯地に着陸した。操縦席から降りると、魔理沙達が10式戦車を73式特大型セミトレーラに積み上げていた。積み込み作業が終わると、2人は神奈子の元に向かった。

 

魔理沙「おっ!?咲夜に早苗・幽香・美鈴じゃないか」

 

アリス「久しぶりね」

 

神奈子の部屋に向かう途中、ばったりと鉢合わせしたのだ。

 

咲夜「あら、神奈子幕僚長に用があるのかしら?」

 

魔理沙「なんか、重要な任務を任されてな・・・これから、より詳しい事を聞きに行くんだよ」

 

話しながら、神奈子の部屋の前に到着した。ノックをすると、神奈子の声がした。

 

魔理沙「失礼するぜ」

 

アリス「失礼します!」

 

神奈子「いらっしゃい・・・ん?咲夜達がどうしてここにいるんだい?」

 

咲夜「お話ししたいことが」

 

神奈子「魔理沙達の要件が終わるまで廊下で待機しておきなさい」

 

咲夜達は、敬礼をして廊下で終わるのを待っていた。

 

 

 

 

 

 

30分後、魔理沙達の話が終わり部屋を出ていった。咲夜達は入れ替わるように中に入って行った。

 

神奈子「ごめんね待たせて・・・で、話は?」

 

咲夜「病室で話していたことを小耳に入りまして・・・私達を選抜メンバーに入れてください!」

 

盗聴したことはもちろん、話さないで適当に辻褄が合うように話した。

 

神奈子「どうやって聞こえたのかは分からないけど・・・本気なの?」

 

神奈子は、早苗の方を見ていた。当たり前だが中国へ行ってほしくないのだ。

 

神奈子「・・・でもね、偵察作戦群を連れていくのは」

 

咲夜「私達なら、より隠密に行動できますし、特殊作戦群として中国の地に行くことも可能ですよ」

 

神奈子「そうだろうけど・・・まずは貴女達の教官に伝えなさい・・・教官からの許可が出れば・・・受理しよう」

 

神奈子は、不満そうな表情で答えた。4人は敬礼をして部屋を後にした。

 

早苗「やっぱ・・・そうなりますよね」

 

幽香「さて・・・影涼が許可するかしら?」

 

咲夜「もしもの時は、力で」

 

美鈴「それはまずいですよ!」

 

咲夜「大丈夫でしょう?」

 

早苗「一応怪我人ですよ」

 

咲夜「負傷しているのに、中国へ行こうとしている時点で元気じゃないの」

 

幽香「まぁ、確かに・・・」

 

4人は駐車場に駐車していた軽装甲機動車に乗り込もうとすると、73式特大型セミトレーラが発進していた。

 

幽香「貴女達はいったい何をしているの?」

 

近くにいた魔理沙に尋ねた。

 

魔理沙「これから、千歳基地まで輸送するんだぜ」

 

早苗「千歳ですか?」

 

魔理沙「私とアリスは、千歳基地の防衛につけとさっき命令されてな・・・アリスは、補給の為に横田飛行場に飛んでいったぜ」

 

咲夜「何で千歳なの?」

 

魔理沙「何でも、中国へ向かわせる選抜メンバーを輸送する際に、ロシアの空軍基地に行かないといけないらしい、千歳は燃料補給の為の中間地点だって・・・選抜メンバー輸送は霊夢の狂狼が担当すらしいぜ・・・とにかく、急いでいるからもう行くぜ」

 

魔理沙は、高機動車に乗り込み出発した。

 

幽香「つまり、千歳に中国が攻撃を仕掛けてくるかもしれないから先に、魔理沙達を送るのね」

 

咲夜「全国に展開可能な機甲科は魔理沙だけだからね」

 

早苗「影涼さんの許可が下りれば、詳しい作戦内容を知ることができるのですね」

 

咲夜「そうね、とにかく急いで病院に向かうわよ」

 

4人は、軽装甲機動車に乗り込み出発した。

 

早苗「美鈴さん?何をしているのですか?」

 

早苗は、バックミラーで後ろに座っている美鈴をみた。

 

美鈴「せっかくですから、盗聴器のスイッチを入れようかなって」

 

幽香「あ~、仕掛けたまんまだったわね・・・でも、病室には影涼と慧音しかいないはずよ」

 

美鈴「なんか面白そうじゃないですか?」

 

咲夜「それには一理あるわ・・・」

 

美鈴は、スイッチを入れた。

 

影涼(あっ、やっとか)

 

慧音(段々と抜け目がなくなって来たな・・・)

 

影涼(聞こえているか?みんな~、どうせ、神奈子幕僚長との会話は盗聴していたんだろう?)

 

慧音(まったく・・・困ったもんだよ)

 

影涼(さっき、神奈子幕僚長から連絡があってね・・・選抜メンバーに入りたいみたいだね・・・それについての話があるから来てくれ・・・いや、すでに向かっているか(笑))

 

慧音(ちなみに残念だけれども・・・これは、処分するわ)

 

ブチッと盗聴器が切れた。

 

美鈴「あ・・・これは」

 

早苗「壊されましたね・・・」

 

幽香「きっと、神奈子幕僚長が連絡をして影涼と慧音は、怪しく思ったのでしょうね・・・」

 

咲夜「怒られるかしら?」

 

幽香「口調からして笑っていたわよ」

 

咲夜「じゃあ、大丈夫だ」

 

早苗「そうなんですか?」

 

4人は、あれこれと話しながら数十分で病院に到着した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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