東方武装記録   作:祝神✯

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学校が忙しすぎる・・・

レポート・宿題が・・・

大幅に遅れました。今後ももしかしたら遅れるかもしれません


第三作戦 八百万の潜入 前段

セルジー「私が、アルファの隊長だ・・・よろしく」

 

体格のいいアルファの隊長、セルジーが笑顔で影涼に握手を求めてきた。

 

影涼「選抜メンバーの責任者だ」

 

それに答える影涼だが、あまりいい表情をしなかった。空軍基地の建物内に入った選抜メンバーは、アルファの隊員から武器を受け取った。咲夜・美鈴・慧音・特殊作戦群の隊員4名には、AN-94を受け取った。AN-94は独特なメカニズムをしている為、部品数が多く重量も他の銃よりも重いのだ。

 

咲夜「重いわね・・・」

 

美鈴「確かに・・・89の方がいいなぁ~」

 

慧音「文句を言わないの・・・戦場では、どんな銃でも使いこなせないといけないわよ」

 

幽香には、PKPが渡された。PKMの改良型で、耐久性が上がり3000発までの連続発射が可能になり軽量化もされており機動性に優れている銃だ。

 

幽香「PKPを使わしてもらえるなんて、夢にも思っていなかったわ」

 

影涼「あれ?知っていたのですか?」

 

幽香「一度は使ってみたいなって思っていたわ」

 

早苗と影涼には、SV98とPP-2000が渡された。L96と同じサムホールストックで、SVDの命中精度の改善が見込めないために、新たに開発されたボルトアクションの狙撃銃である。PP-2000は狙撃ができない状況での使用を考慮して渡された。

 

早苗「初めて使う銃ですけど・・・何とかいけます」

 

影涼「私は、以前にも使ったことがあるので慣れています」

 

選抜メンバーは、銃の点検を10分で終えて、作戦会議室に入った。ロシア語で説明されるので、影涼が同時に通訳して皆に知らせた。

 

セルジー「Mi-26で瀋陽軍区に近づきそこからは、歩きもしくは車両を奪って南京まで向かう、海軍基地の破壊及び補修ができないように工作をする。それが終わり次第、広州軍区でミサイル発射場に向かう、脱出に関しては、我らの国の国境を越えればいい・・・日本の方は何かないか?」

 

影涼「私達は、私達の任務を優先する。それ以上の事はしないぞ?」

 

セルジー「分かっている・・・他にないな?だったら、20分後に出発する。それまでは自由にしてくれ」

 

咲夜と特殊作戦群の隊員4名は、座って装備品のチェックをしていた。影涼と慧音は、アルファの隊員と何やら話をしていた。

 

咲夜「何を話しているのだろう・・・」

 

早苗「ロシア語で話していますから、何を言っているかわかりませんね」

 

美鈴「影涼さんってロシアに馴染んでいますね」

 

幽香「ロシアで研修しているから当たり前じゃないの?」

 

咲夜「あれが、私達の乗るヘリなの?」

 

咲夜が指さした方向には、待機しているMi-26が1機だけあった。しかし、おかしな点があった。

 

早苗「中国軍のマーク?」

 

影涼「カモフラージュだって」

 

影涼と慧音が近づいてきた。

 

影涼「ロシアから輸入したのは、Mi-18だが、見た目が少しだけ似ているからすぐには、気がつかないと思うらしい」

 

幽香「こんな、巨大なヘリ・・・大丈夫なの?」

 

90人の空挺兵を空輸できる化け物級の大型ヘリであるが、その反面落ちやすいのだ。ちなみに、CH-47を吊るして空輸できるほどの力を持っている。

 

美鈴「耐久面は・・・大丈夫ですか?」

 

影涼「中国領に入る前に私達は、降下するから大丈夫でしょう」

 

咲夜「ほんと~?」

 

影涼「もしもの時は、私と慧音さんで守ってあげますから」

 

慧音「あぁ、期待してくれて構わないぞ」

 

2人は、笑っていたが目は、兵士の目つきになっていた。そう、ラットを尋問したときの目つきだ。4人は、その目つきを見て少しだけ安心した。20分後、影涼達はMi-26に乗り込んだ。アルファの隊員が10名乗り込んで後部ハッチが閉じていった。静かにメインローターが回り始めたがMi-26のエンジン音は、意外にうるさくなかった。

 

機長「しっかりベルトを閉めとけよ!荒っぽい空の旅になるぞ!!」

 

機長の冗談交じりの注意を聞きながら、ゆっくりと機体が上昇し始めた。瀋陽軍区の近くまで接近するために、低空飛行して目的地の100メートル手前まで接近するらしい。

 

セルジー「女の比率が高いな」

 

セルジーは、咲夜達を見て怪しみながら言った。装備品も影涼達と全く違うので、怪しむのも無理はない。

 

影涼「能力があれば、女でも関係ない・・・」

 

影涼は、手帳を取り出しボールペンで何かを書いていた。

 

早苗「影涼さん、何を書いているのですか?」

 

影涼と向き合う形で座っている早苗は、首を傾げながら聞いてきた。

 

影涼「記録ですよ」

 

幽香「記録?」

 

影涼「この手帳には、今まで私が経験して来た作戦の記録を取っているのですよ」

 

咲夜「どうしてそんなことを?」

 

影涼「・・・記録に残らないからですよ・・・ある意味ね」

 

早苗「ある意味・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30分後、ヘリは問題なく瀋陽に近づいて行った。もうすぐ、降下ポイントに差し掛かった。

 

セルジー「降下準備!」

 

セルジーの声と共に、全員立ち上がり降下準備をした。そして、次々とロープを持って降下していった。下は、木々が生い茂っており、先に下に降りていったアルファの隊員は見えなくなっていた。影涼を先頭に咲夜達も降下していった。地面に足がついた瞬間、影涼はPP-2000を構えて周りを警戒した。咲夜達の降下を確認したセルジーは、ヘリに無線で連絡して、ヘリを帰還させた。辺りは、木々の影響もあり、光が葉っぱによって遮られており薄暗かった。

 

影涼「点呼!」

 

影涼は、小声で全員に言った。

 

慧音「歴史喰い、準備いいわ」

 

咲夜「時のナイフ、こっちもよ」

 

早苗「奇跡の風、準備完了です」

 

幽香「フラワースカート、早く撃ちたいわ」

 

美鈴「レッドドラゴン、お腹がすいた・・・」

 

特戦群隊員1「桜1OK」

 

特戦群隊員2「桜2こっちもだ」

 

特戦群隊員3「桜3、いつでもいいぞ」

 

特戦群隊員4「桜4、周囲警戒よし!」

 

影涼「こっちは、準備いいぞ・・・そっちは?」

 

影涼は、セルジーの方を見た。銃を掲げて準備完了の合図を返してきた。アルファの隊員は、AN-94とPKPを装備していた。特殊作戦群みたいにバラクバラを装着しており、表情が全く分からない。セルジーを先頭にアルファの隊員が先行し、その後ろに特殊作戦群・偵察作戦群の順番で2列になり進軍を開始した。雨が降っていたのか、地面がぬかるんでおり、足にかかる負荷が通常よりも大きくかかった。全体的に見れば、偵察作戦群の装備品は、1番軽くて10キロ弱・重くて14キロだが、アルファ・特殊作戦群の装備は、1番軽くて20キロは普通に超えた。それでも、軽々と移動をしていたので、咲夜達は改めて特殊作戦群のすごさを痛感した。

 

慧音「・・・影涼、怪我は大丈夫なのか?」

 

影涼は、まだ完治していない状況で作戦に参加しているので慧音は、心配していた。

 

影涼「強いて言うなら、肩にかかる背のうが重いくらいかな?」

 

黒い小型の背のうには、各種の応急措置道具や食料・水2リットル・C-4が入っており、普通なら軽いのだが怪我人に取って、それは重かった。

 

慧音「持ってやろうか?」

 

影涼「大丈夫ですよ・・・ん?」

 

影涼は、左手を軽く上げて合図をした。アルファの隊員以外は、全員その場で立ち止まった。セルジーは、影涼達を見て、止まれの合図をした。

 

セルジー「おい、死なない幽霊!何をしているんだ!?」

 

影涼「匂うな・・・泥の匂いが移動している?」

 

影涼の発言に全員が銃を構えて伏せた。影涼と慧音・セルジーが中腰になって木々の間から、泥の匂いがする方向を見た。見た方向には、真っ黒なウェットスーツに身を包み顔を真っ黒に塗りつぶしている隊員4名が歩いていた。

 

慧音「確かに、ここは中国領内だが・・・どうしてフロッグマンがこんなところにいるんだ?」

 

敵は、中国海軍に所属するフロッグマンだった。こんな、海からほど遠い山のど真ん中に、なぜいるのかわからなかった。

 

セルジー「さっき、泥の匂いって言ったな?」

 

影涼「予想が正しければ・・・どこかに、泳いでこれる川があるはずです・・・」

 

慧音「泳いでこれる距離なんてたかが知れているぞ」

 

セルジー「近くに、基地があるはずだ・・・ちょうどいい・・・襲撃して何か乗り物を拝借しようかな」

 

影涼「待てよ・・・瀋陽軍区は、正規軍・・・」

 

影涼は、思い出した表情で頭を抱えた。

 

慧音「北海道に向かう途中に、襲ってきた連中は」

 

影涼「瀋陽軍区からでしたね・・・しまった、連絡して確認するのを忘れていた・・・」

 

セルジー「なんだ?瀋陽軍区に所属している奴らに襲われたのか?」

 

影涼「北海道に向かう途中にね」

 

セルジー「どうしてわかるんだ?」

 

影涼「そんなことは、どうでもいい・・・とにかく、まずは確認をしたい、基地を襲う前に情報収集をさせてくれ」

 

セルジー「はぁ!?時間が無いんだぞ!!」

 

影涼「確かな情報が判明するだけでいいんだ!」

 

セルジーは、目を細めて黙った。

 

セルジー「5分だけだ」

 

影涼は頷き、ハンドサインで皆に知らせた。アルファの隊員を含めた全員が頷いた。近くに、泥と一緒に流れている川があったので、川に沿って先を進むと、森林を伐採してヘリが2機ぐらい着陸できる広さを持つ基地に到着した。基地と言っても、即席で作られた基地のようだ。

 

影涼「偵察の仕事だな」

 

影涼は、咲夜達の方を見た。

 

咲夜「幽香!お願いね」

 

幽香は、背のうから、小鳥型の無人偵察機を取り出し、ゲーム機のようなパッドで操作し始めた。特に風は吹いておらず、快適に無人機を飛ばすことに成功した。無人偵察機から送られる映像は、幽香の端末と、早苗の持っている端末に映し出されていた。

 

中国兵1(あ~、日本の奴らまだ気がついていないよな)

 

中国兵2(平和ボケした奴らが気づくわけないだろう)

 

中国兵1(あはは、だろうな・・・反乱じゃないくて国全体で動いているのがな)

 

中国指揮官(お前ら!そのことを口に出すな!!どこで聞かれているかわからんのだぞ!!)

 

幽香「聞いちゃっていたりね」

 

幽香は、にやりと笑った。

 

早苗「つまり・・・」

 

慧音「この騒動は、2年前の一部の反乱では無く・・・」

 

影涼「はぁ~・・・国で動いているのかよ・・・あの時、中国を少しでも感心した私が馬鹿だった・・・」

 

影涼は、ラットを尋問した時に発言した言葉を後悔しながら、頭を抱えた。

 

セルジー「何かわかったのか?」

 

影涼「国でこの騒動をしているみたいですよ・・・」

 

セルジー「面倒だな・・・とにかく、我々の任務を遂行するぞ」

 

セルジーは、基地の中にある乗り物を見ていた。Mi-18が2機だけあるだけで、車両は見当たらなかった。

 

セルジー「よりによって車両が無いのかよ・・・歩いて」

 

慧音「いや、ヘリを奪おう」

 

慧音の発言に、全員が一斉に慧音の方を見た。

 

美鈴「ヘリを奪うって・・・」

 

慧音「私は、元航空科の人間よ」

 

影涼「ヘリの種類が違うでしょう!?」

 

慧音「大丈夫よ・・・影涼、ロシア人に言っておいて」

 

影涼は、セルジー達に、説明をした。最初は驚いていたが、頷きヘリを奪う事にした。敵は全員で39名・内フロッグマンが5名いた。サプレッサーを装着したグロック24を構えた咲夜達は、ゆっくりと奪うヘリの近くに近づいて行った。ヘリを追撃されないように、他の隊員は、周りにいる中国兵を排除しにかかった。咲夜は、チタンナイフを静かに抜き、ヘリにもたれ掛って煙草を吸っている中国兵の首をかき切った。ヘリの中にいた中国兵は、小さな物音に反応して後部ハッチから2名出てきた。

 

美鈴「ごめんね」

 

幽香「お休み」

 

ハッチ近くで待機していた幽香と美鈴が、サプレッサーを装着したグロック24で頭を撃ち抜いていった。

 

早苗「こちら、奇跡の風・・・無事にヘリを奪う事に成功しました」

 

影涼(ヘリの中で待機しておいてくれ・・・もう少しで、こっちも終わるから)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

慧音「ふぅ~」

 

慧音は、血で染まった腕を上げて額の汗を拭っていた。影涼と慧音の足元には、首を切られ噴水のごとく血を流しているフロッグマン5名が倒れていた。

 

影涼「久しぶりに、ナイフで殺した気分ですよ」

 

血が滴っているナイフを片手に影涼は、笑って慧音の方を見た。慧音の持っているナイフも血が滴っていた。

 

慧音「そうね・・・フロッグマンはこっちで対処したから、大分楽になったでしょうね」

 

影涼「私達も、ヘリに向かいますか」

 

2人は、ヘリに向かって走って行った。残りの中国兵は、アルファ・特殊作戦群によってすべて無力化され、無事にヘリを奪う事に成功した。

 

慧音「うわ・・・初めて見るわね」

 

操縦席に座るや否や、計器類を確認する慧音だった。

 

影涼「慧音さん・・・本当に大丈夫なのですか?」

 

慧音の肩に手を置く影涼は、不安な表情で見ていた。

 

慧音「あぁ、だいたいわかった・・・」

 

操縦桿をゆっくりと回し、ヘリの動力を起動した。ゆっくりと、メインローターと後部ローターが回り始めた。

 

影涼「無理だったら・・・」

 

慧音「影涼・・・信用してないの?」

 

慧音は、影涼の方を見た。

 

影涼「まさか!信用していますよ!」

 

慌てて答える影涼を見て、慧音は微笑み、チラッと後ろを見た。ドアはしっかりと閉じられており、向こうからこっちを見る事はできなかった。慧音は、影涼に顔を近づけて、すぐに顔を離した。

 

影涼「なっ・・・」

 

バラクバラからでも、顔が紅くなっているのが確認できた。

 

慧音「・・・席に着いてね・・・すぐに飛ぶから」

 

慧音は、バラクバラを脱いで素顔を見せた。頬がほんのりと紅くなっていた。

 

影涼「あ・あぁ・・・た・頼みましたよ!」

 

影涼は、ドアを開けて座席に座った。

 

咲夜「・・・熱でもあるの?」

 

目の前に座っている咲夜は、影涼の顔を見て言った。

 

影涼「ある意味、熱があるかも・・・」

 

約5分後、慧音の操縦するMi-18はゆっくりと上昇し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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