東方武装記録   作:祝神✯

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ウディタで東方のゲームを作っていたら遅れました。

これから、学校も忙しくなるので遅れてしまいます・・・

なるべく早くします!(前回も言っていたような・・・)


第三作戦 八百万の潜入 後段

影涼「どうですか?本当の実戦は」

 

早苗「とても恐いです・・・」

 

咲夜「えぇ・・・ヘリが撃墜されたあたりで実感したわ・・・死の恐怖にね」

 

運転席に座る3人は、大きく揺れながら会話をしていた。早苗も咲夜も少し疲れた表情をしていた。

 

影涼「いいことだ。恐い・死の恐怖を実感することは、戦場では長生きする証拠だ。もしくは、生き残れる」

 

影涼は、笑いながら言った。

 

咲夜「少しだけ、外すわ」

 

咲夜は、3つ目タイプの暗視装置を外して一息ついた。早苗も同様に外して一息ついた。大型トラックのライトは点灯していないので、真っ暗である。10分以上走っているが、特に会話も無く黙っていた。沈黙を破ったのは、咲夜達の秘匿傍受機だった。中国兵の会話が無数に入って来た。それと同時に無線に慧音の翻訳が聞こえた。

 

慧音(南京の海軍基地に、中華イージスを含む揚陸艦計3隻が弾薬補給と補修の為に、ドックに入ったらしいぞ)

 

咲夜「チャンスじゃないの?」

 

影涼「補修ができないようにするのが目的だからな・・・これから、破壊するところに入ってくれたんだ。おもてなしができるぞ」

 

慧音(弾薬供給には、多くて10分で完了するな・・・しかし、補修は3時間はかかるぞ、間に合うか?)

 

影涼「あぁ、2時間で到着しますよ」

 

咲夜「1時間ね・・・」

 

早苗「時間・・・足りますかね?」

 

影涼「もともと、基地を破壊するのが目的・・・間に合わなくても支障は無いですよ」

 

慧音(その通りだ。あくまで、補修ができないように基地を破壊するだけ・・・艦船はいわゆるおまけ程度だ)

 

影涼「とにかく、このトラックで行けるところまで走りますよ」

 

影涼は、アクセルをさらに踏み込んだ。排気ガスをバンバン出しながら時速90キロで荒れた道路を走行した。段々と、綺麗な道路の上を走行していた。町が近いのだろう。

 

影涼「さてと・・・下手に顔を見られないようにしないとな」

 

咲夜「頭でも下げたほうがいいかしら?」

 

影涼「大丈夫ですよ・・・見た感じ・・・民間人だけのようですし」

 

時刻は7時23分、町の人たちは普通に暮らしていた。そこそこ、大きなビルもあり平均的な生活水準であろう。

 

早苗「戦争中でも・・・普通に生活しているのですね」

 

咲夜「ここら辺は、基地も無いから特に市民の避難もしていないようね・・・」

 

酒場に出入りする人もいれば、家族と一緒に歩いている光景がチラホラ見える。さすがに町の中では、制限速度を守って走行した。街の明かりが眩しく、個人暗視装具を外して走行した。

 

影涼「まずい!」

 

影涼は、急ブレーキを掛けて停車した。咲夜は早苗を庇いながら影涼に文句を言った。

 

咲夜「ちょっと!早苗が怪我したらどうするのよ!?」

 

影涼「前を見てください!」

 

咲夜と早苗は、恐る恐る前を見た。前方の光景に2人は唖然とした。前方には、大型の検問所が設置されていたのだ。監視カメラの他に、98式戦車が2輌に大型トラックが4輌、敵の数は不明だった。

 

咲夜「チッ!」

 

早苗「どうするのですか!?」

 

簡易検問所みたいに、襲撃するのは自殺に等しかった。幸いな事に、敵はこちらに気がついていないので、すぐにUターンして検問所から離れていった。トラックを人目の少ない駐車場に駐車して、影涼と慧音・セルジーがトラックから降りて外で話し合っていた。

 

セルジー「いや、予想外だったな・・・てっきり、あの検問所で終わりかと思っていた」

 

セルジーが腕を組みながら笑って2人に言った。慧音は、頭を抱えながら口を開いた。

 

慧音「恐らく、ヘリの件で厳重体制になっているはずだ・・・どうする?」

 

影涼「・・・徒歩で山を登るか?」

 

影涼は、町の近くにある山を見ながら言った。ちょうど検問所の横に位置するので山を登って検問所を避けようと提案をしてきた。

 

セルジー「中国軍も馬鹿じゃない、必ず山の中にも歩哨を配置しているはずだ」

 

影涼「どんな不利な状況でも、攻略するのが特殊部隊じゃないのか?」

 

影涼は、PP-2000を構えて見せた。セルジーは、フッと笑ってトラックの荷台にいる隊員を呼びに行った。

 

セルジー「お前ら!登山の時間だ!」

 

一斉にアルファの隊員が立ち上がったが、幽香達はロシア語が分からない為、座っていた。それに気がついた影涼が急いで呼びに行った。全員がトラックから降りて、市民に見つからないように山の麓まで歩いて行った。

 

セルジー「さてと、行くか」

 

セルジーが先行しようとしたが、影涼に肩を掴まれて止められた。

 

影涼「ここは、専門職に任せよう」

 

セルジー「専門職?」

 

影涼は、咲夜達を見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲夜・早苗・幽香・美鈴を先頭に特殊作戦群・アルファの順に、暗い森の中を進行していた。咲夜はチタンナイフを構え、早苗は端末で周りをスキャンし、幽香はPKPを構え、美鈴はAN-94を構えながら歩いていた。

 

慧音「頼もしくなったな」

 

慧音は、感心するように4人を見ていた。

 

影涼「ですね・・・潜入系統は、早苗さん達が一番長けていますからね」

 

約1時間経過した時、早苗が止まれの合図をした。

 

早苗「移動する熱源を探知・・・人ですね」

 

早苗の声と共に、咲夜達は周りを警戒した。

 

咲夜「距離!」

 

早苗「11時方向、200!」

 

影涼「やっぱり、歩哨がいるようだな・・・早苗さん、敵に遭遇しないルートを的確に選んでください、咲夜さん・幽香さん・美鈴さんは早苗さんを守ることだけ考えておいてください、周りの警戒は我々がするので」

 

影涼の指示に全員が頷き、指示通りに行動を開始した。早苗の的確なルート選択のおかげで、敵に遭遇せずに山を越えることに成功した。

 

咲夜「よくやったわ!」

 

咲夜は、早苗の肩を優しく触った。早苗も緊張がほぐれたのか、座り込んでしまった。

 

慧音「よし!これで、南京に向かえれるな」

 

幽香「まさか・・・歩きかしら?」

 

慧音「どこに、乗り物があるのよ?」

 

どうやら、徒歩で南京に向かうのに不満があるらしい、それもそのはず、南京まで車であれば2時間で到着するが、徒歩となれば倍以上の時間が掛かってしまう。時間が掛かるのは、潜入的にも日本に対する脅威にもよろしくなかった。

 

影涼「確かに、何か乗り物がほしいな・・・」

 

セルジー「この辺には、車なんて見当たらないぞ」

 

影涼「そうだな・・・見つかるまで徒歩で向かうしかないな・・・」

 

山に沿って、徒歩で進行を開始した。ここまで、休む暇も無く南京に向かっていたので隊員の顔には、疲労の色が見え始めていた。

 

慧音「影涼・・・少しだけ休ませないか?5分・・・いや、2分だけ」

 

影涼「そうですね・・・」

 

影涼は、セルジーの元に行き休憩を提案した。セルジーは頷き5分の休憩を取ることにした。

 

美鈴「ふぁ~・・・眠たい・・・」

 

山の茂みに隠れるように隊員は、腰かけ水分補給と携帯食料を一口食べていた。

 

早苗「怒られるかもしれませんけど・・・私も眠たいです・・・」

 

早苗は、小さなあくびをしながら言った。

 

咲夜「ばれないように私の後ろで眠ったら?」

 

美鈴「え?いいのですかぁ~」

 

咲夜「早苗だけよ」

 

美鈴「えぇ~」

 

幽香「静かにしていなさいよ・・・」

 

幽香は、2人のやり取りを見ながら水を飲んでいた。5分の休憩後、南京に向かって歩き始めた。いくら休憩をはさんでも足にかかる疲労は凄まじく何か乗り物が無ければ、南京に到着するには時間が掛かりすぎた。

 

中国兵1(簡易検問所で死体を発見した・・・トラックが一台無くなっている)

 

秘匿傍受機に、中国兵の通信が入って来た。

 

慧音「時間が無いわね・・・あの検問所が見つかったらしいわ・・・そりゃそうだけどね」

 

咲夜「追手が来るのに5分も掛からないわ・・・足が無いと厳しいわよ」

 

幽香「ヘリの音?」

 

影涼「茂みの中に隠れろ!」

 

ヘリのローター音が近づいてくるので、急いで森の茂みに隠れた。早苗は、双眼鏡を取り出しヘリのローター音がする方向を覗いた。

 

早苗「Mi-17ヘリが1機です」

 

影涼「武装は!?」

 

早苗「拡張のミサイルポットがあります」

 

慧音「改造機か・・・ポットの数は?」

 

早苗「左右合わせて2つです」

 

影涼「だいたい16発・・・」

 

秘匿傍受機には、ヘリの通信が流れていた。

 

中国パイロット(検問所を突破した奴の詳細は?)

 

中国指揮官(不明だ・・・しかし、瀋陽に実験的に改修していたMi-18が1機だけ何者かに奪われた・・・第二歩兵団がヘリを撃ち落としたと言ったが、その先にある検問所が何者かに突破されていた・・・敵の正体は不明だが恐らく敵の狙いは南京に配備しているDF-21Dの可能性が高い)

 

中国パイロット(アメリカの特殊部隊か?それとも、ロシアか?)

 

中国指揮官(とにかく、探し出せ!検問所のトラックが街中で乗り捨てられていた。奴らは、徒歩で移動していると推測する!)

 

中国パイロット(捜索チームを降ろす)

 

慧音「だって・・・」

 

美鈴「ヘリが近くに着陸するのですね!チャンスですよ!!」

 

咲夜「強奪かしら?」

 

早苗「影涼さんや慧音さんはどう思いますか?」

 

影涼「ロシア人の意見を聞かないとな」

 

慧音「そうだな」

 

影涼は、セルジーに近づき着陸態勢に入っているMi-17を指さしながら説明をした。

 

影涼「どうだ?」

 

セルジー「危険だが、時間が掛かるよりマシだ」

 

影涼は、すぐにハンドサインで全員に指示を出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Mi-17が道路の真ん中に着陸して、後部ハッチからリーフパターンの迷彩服を着た兵士が8人出てきた。持っている武器を確認すると88式軽機関銃・95式自動歩槍を持った隊員が出てきた。一心乱れぬ動きで周りを警戒していた。ヘリが再び離陸しようしたがヘリは一発の銃声と共に飛ぶことは無かった。周りの中国兵が確認する間もなく、咲夜と美鈴・特戦群4名がAN-94の発射レバーを2点にして、的確に敵の頭を撃ちぬいて行った。アルファの隊員は、後方からの襲撃に備えてカバーをしていた。幽香と慧音はそれぞれ影涼と早苗をカバーしていた。ヘリのパイロットを狙撃したのは、言わずと知れた影涼である。早苗は、咲夜達の援護の為に狙撃はして無い。

 

咲夜「桜1・2!私についてきなさい!!」

 

咲夜の指示で、特戦群の隊員2名と共に、後部ハッチから中に入って行った。すでに降ろされた中国兵は全員無力化していた。

 

咲夜「時のナイフより全隊員・・・操縦士含め10名の死亡を確認!」

 

慧音(了解!全員!乗り込むわよ!!)

 

無事にMi-17を奪う事に成功し、慧音が急いでエンジンを始動させた。

 

慧音「いい腕しているわね!」

 

慧音は、血で染まった計器類を確認しながら操縦桿を握っていた。

 

影涼「ご希望通り、計器類には一切の傷もつけていませんよ」

 

慧音「次からは、血が付着しないように狙撃してね」

 

影涼「無茶な」

 

慧音「すぐに飛ぶぞ!掴まってろ!!」

 

僅か3分で離陸した。エンジンが完全に切れていた訳でもないので素早く飛び立つことに成功した。

 

慧音「燃料計問題ない!通信が終わってそんなに時間は経ってないから・・・」

 

セルジー「しばらく飛べると?」

 

セルジーは、操縦席に顔を出して答えた。

 

慧音「そういう事だ」

 

Mi-17は、特に問題なく南京に向かって飛行をした。ミサイルの心配もあったが慧音が言うには、あと12分で南京軍区の上空に差し掛かるらしい。影涼は泥交じりの匂いのする汗を袖で拭いながら皆を見ていた。アルファの隊員と特戦群の隊員は、疲れた表情で目を瞑っていたが、誰一人体についた返り血や泥を拭おうとはしなかった。

 

早苗「はぁ・・・はぁ・・・」

 

咲夜「大丈夫?」

 

早苗は、頭を抱えて下を向いていた。目には涙が溢れていた。咲夜は、背中に手を回していた。基礎体力に難がある早苗は、ここにきて疲れがどっと来たのだろう。幽香は腕組をしながら眠りについていた。美鈴は、窓から外の風景を暗視装具越しから見ていた。

 

影涼「はい」

 

影涼は、手すりに掴まりながら無線機に手をかざした。その光景に、全隊員が少しだけ身構えた。

 

神奈子(・・・突然ですまないが・・・悪い話があるんだ)

 

相手は、神奈子だったがいつもより声のトーンが低かった。影涼は、チラッとみんなの方を見て、ハンドサインで問題ないと合図して操縦室に入って行った。慧音は、察したのか振り向かずに前を向いていた。

 

影涼「悪い話とは?」

 

神奈子(実は・・・ラットの事だが・・・)

 

影涼「あのクソ野郎が何か?」

 

神奈子(・・・ラットには、仲間がいたんだ)

 

影涼「1人でできることなんてたかが知れていますし・・・どうせ・・・村田を殺した奴でしょ?」

 

神奈子(いや・・・それが・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲夜「大丈夫?」

 

早苗「はい・・・ありがとうございます・・・」

 

早苗は、涙を拭きながら咲夜の腕にしがみついていた。

 

幽香「はぁ・・・この感覚なんだろう・・・」

 

咲夜「えぇ・・・この何とも言えない感覚が戦場なのでしょうね・・・いや・・・目的地に近づいている証拠かしら?」

 

美鈴「影涼さん・・・顔色が悪いですよ?」

 

操縦室から出てきた影涼の表情を見て、美鈴はただらなぬ雰囲気を感じ取った。

 

幽香「まさか、実戦経験者が参ったなんて言わないよね?」

 

影涼「大丈夫だ・・・慧音さんが言うには、もう少しで南京軍区に入るらしい・・・今のうちに休んでおいてください」

 

慧音の操縦するMi-17は、12分後に南京軍区にたどり着いた。トラックで2時間をヘリでは12分で到着した。地上では、山を避けて道路が建設されており地上ではどうしても時間が掛かるのだ。ヘリで無事に南京に到着したので、補修・補給している艦船が出発するのに時間がかなり余裕があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「南京に入ったんだな?」

 

???「お前が始末しろ・・・いいな?」

 

スキンヘッドの男は、端末を片手にもう一人の男に念を押すように言ってきた。

 

???「・・・」

 

???「返事をしろ!お前の家族はいつでも殺せるんだぞ!!あの、自衛官のようにな」

 

???「わかった!」

 

1人の男は、額の汗を拭いながら涙を隠れて流した。

 

???「すまない・・・影涼・・・慧音・・・こうするしかないんだ」

 

男は、M4カービンを肩に掛けて中国海軍の補修基地がよく見えるビルの屋上に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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