東方武装記録   作:祝神✯

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勉強が忙しすぎて投稿が遅れました。
もうすぐ、テストがあるので、また遅れます。
申し訳ありません・・・


第五作戦 地獄の鏡

下水道を進む影涼達は、匂いなどを我慢しながら進んでいた。30分ほど歩いた辺りで、地上に通ずる梯子を見つけた。影涼が、ハンドサインで上に上るぞっと合図をした。咲夜を先頭に早苗・幽香・美鈴・特殊作戦群の隊員にアルファの隊員が梯子を上って行った。最後に、慧音と影涼が上った。

 

咲夜「よく燃えているわね」

 

少し基地から離れた郊外に全員は出た。そこから、燃えている補修・補給基地が確認できた。上空には、哨戒のヘリが多数上がっていた。

 

早苗「DF-21Dも燃えていますね・・・」

 

すぐ横で、煙を上げて燃えているのは、DF-21Dだった。破壊は成功したのだ。

 

影涼「後は・・・中距離核弾頭の無力化だな・・・」

 

幽香「広州まではどうやって行くの?完全に、警戒度が厳重になったのは明白よ」

 

補修・補給基地の破壊・DF-21Dの破壊・・・そして、突破した簡易検問所など、様々な事を起こしてきたので、今まで以上に潜入は厳しくなってきたのだ。

 

セルジー「どうするんだ?」

 

影涼「車でも盗みますか?」

 

影涼の視線の先には、駐車場に駐車している車だった。

 

早苗「も・もしかして・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

影涼「ガソリンは、満タンだな・・・良好良好」

 

駐車場から車を4台奪い、これで広州軍区にある、ミサイル基地に向かうのだ。先頭の白の4人乗り乗用車に、影涼・慧音・咲夜・早苗が乗車し、2番目の黒い12人乗りの中型ワゴンに、幽香・美鈴・吉高・南川・柳田・高鷲香・セルジーを含んだアルファの隊員4名が乗り込んで出発した。何回か、中国兵を輸送しているトラックと鉢合わせをしたが、特にばれることも無く進むことに成功した。南京の町を出て、人気の少ない国道を走りだした。

 

咲夜「・・・もうすぐ夜明けね」

 

咲夜は、腕時計を見てボソッと言った。そんなに時間が経過したのか、時刻は4時半過ぎを示していた。

 

早苗「夜が明けたら、不利になるのでは?」

 

早苗は、運転している影涼の後ろ姿を見ながら言った。

 

影涼「夜も昼も同じだ」

 

咲夜「同じって・・・ところで、核弾頭があるミサイル基地はどんな場所なの?2年前にも行ったことがあるのでしょう?」

 

影涼「どんな場所か・・・」

 

慧音「一言でいえば・・・この世の地獄・・・かな」

 

咲夜・早苗「こ・この世の地獄・・・」

 

影涼「行ってみれば分かるさ・・・まだ、あれがあればな」

 

早苗「あれ?」

 

突然、目の前の道路が爆発した。影涼は、ハンドルを素早く右に回してブレーキを踏んだ。咲夜は早苗を庇いながら、ドアの上に取り付けられている手すりに掴まっていた。幽香が運転する中型ワゴンもすぐに停車して、中から美鈴を先頭に特殊作戦群・アルファの隊員が銃を構えて出てきた。

 

慧音「影涼!大丈夫か!?」

 

影涼は、額を押さえながら右手を軽く振った。額からは血が流れていた。慧音は、フロントガラスを見た。どうやら、爆発によって飛ばされた破片のようなものがフロントガラスを突き破り、影涼の額をかき切ったようだ。

 

影涼「ただの切り傷ですよ・・・」

 

影涼は、ゆっくりと車から降りた。慧音と咲夜・早苗も銃を構えて降りた。

 

美鈴「道路に大きな穴が開いていますね・・・あらかじめ爆弾でも設置していたのでしょうか・・・」

 

美鈴は、爆発した道路をまじまじと見ていた。

 

影涼「・・・嫌な予感がするな・・・全員!車に戻れ!!」

 

影涼の指示で、慧音を除く全員が車に戻って行った。

 

影涼「・・・慧音さん?」

 

慧音「私にも深く関係があることだろう?」

 

爆発した道路の先から、人影のようなものが近づいて来た。

 

咲夜「一体何よ!?」

 

咲夜は、もしもの時の為に運転席に座っていた。

 

早苗「誰か近づいてきます・・・」

 

中型ワゴンに乗っている幽香達も、窓越しに前方を見ていた。

 

セルジー「一体何を考えてるんだ・・・」

 

幽香「このまま、待機するしかなさそうね・・・」

 

美鈴「誰か来ましたよ!」

 

影涼と慧音の前に現れた男と何やら話をし始めた。

 

影涼「やっぱり・・・情報は正しかった・・・お前が・・・そうなのか?」

 

慧音「う・・・嘘だろ?何でお前がここにいるんだ・・・」

 

影涼は、USPを構え、慧音は信じられない表情をしながら両手で口元を押さえていた。

 

影涼「なぁ・・・どうなんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

影涼「セニヤーロ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男の正体は、セニヤーロだった。

 

セニヤーロ「やっぱり・・・バレていたんだな・・・」

 

セニヤーロは、M4を地面に置いて、大げさに手を竦めて見せた。

 

影涼「・・・さっきの爆発は」

 

セニヤーロ「俺がした・・・」

 

慧音「何で!?」

 

セニヤーロ「お前らを殺せと命令されているんだ!!殺さないと俺の家族が殺されるんだ!!」

 

影涼「何だと!?いつからだ!?」

 

セニヤーロ「・・・」

 

セニヤーロは、黙ってスぺツナズナイフを懐から取り出し影涼の首に目掛けて突き出した。影涼は素早く右に避けて、USPをレッグホルスターにしまった。そして、89式多用途銃剣を取り出し構えながら、距離を取った。

 

影涼「教えてくれないとなると・・・聞き出すしかないな・・・咲夜!!」

 

影涼は、無線機に向かって大声で叫んだ。

 

影涼「先に、目標に向かえ!!」

 

咲夜(はぁ!?何言っているのよ!!)

 

影涼「ヘリの音がする・・・中国軍がさっきの爆発音で、近づいている!先に向かっていろ!」

 

咲夜(でも・・・)

 

影涼「命令に従え」

 

咲夜(了解・・・幽香、行くわよ)

 

白の乗用車と中型ワゴンは、影涼と慧音の間を通り抜けるように先に進んで行った。

 

早苗「えっ!?咲夜さん!?」

 

助手席に座っている早苗は、咲夜の顔を覗き込むように見ていた。

 

早苗「あの、男・・・影涼さんの携帯に入っていた人物にそっくりでしたけど・・・」

 

咲夜「・・とにかく、目標に行くわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セニヤーロ「いい判断だな・・・」

 

影涼「どうも」

 

影涼とセニヤーロは、お互いにナイフを構えながら間合いを取っていた。慧音は、黙って見ていた。

 

セニヤーロ「輸送ヘリのローター音がするな・・・時間は無いぞ?」

 

距離は、まだだいぶあるが中国軍の輸送ヘリのローター音が低く響いていた。

 

影涼「そうだな・・・お前は、ラットに雇われていたんだろう?」

 

セニヤーロ「あぁ・・・」

 

影涼「という事は・・・CIAに家族を人質に取られているんだろ?」

 

セニヤーロ「・・・知らん」

 

セニヤーロは、素早く影涼の目の前に近づき影涼の89式多用途銃剣を叩き落とした。影涼もセニヤーロのスぺツナズナイフを奪い取り地面に向けて射出ボタンを押した。刃先は地面に刺さった。お互いのナイフが無力化された。

 

影涼「何で教えてくれないんだ!!」

 

影涼は、叫ぶように声を上げた。

 

セニヤーロ「教えてどうなるんだ!!お前が俺の家族が救えるのか!?あぁ!?」

 

セニヤーロは、呼吸と共に、凄まじいパンチを繰り広げていた。システマ対システマの戦いは、すごい奇妙に見えた。影涼は、パンチの運動エネルギーの反動を利用してセニヤーロの横腹に攻撃をしていた。しかし、手応えは一切感じられなかった。セニヤーロの攻撃を、完全に受け流せていない影涼は、徐々に痛みが蓄積されていた。

 

慧音(やばい・・・影涼が押されている・・・)

 

慧音は、不安な表情で2人の格闘を見ていた。影涼の攻撃を、完全に受け流しているセニヤーロは、影涼が見せた一瞬の隙を逃さずに、影涼の右頬に向かって蹴りを入れた。影涼は、両腕で防御姿勢を取った。蹴りの運動エネルギーをもろに受けた影涼は、地面に勢いよく叩き伏せられた。影涼はすぐに起き上がりセニヤーロから距離を取った。

 

影涼「最悪だ・・・歯の詰め物が取れた・・・」

 

影涼は、奥歯の詰め物を唾と共に地面に吐き捨てた。唾には、血が混ざっていた。

 

セニヤーロ「影涼・・・いまだに、改善できてないようだな・・・攻撃を受けた際、ほんのわずかだが筋肉が緊張している・・・」

 

セニヤーロは、ゆっくりと影涼に近づいてきた。

 

影涼「あぁ・・・そうだな・・・中々、改善できないんだよ・・・」

 

影涼は、手の甲で口を拭ってから、セニヤーロに近づいて行った。慧音は、黙って見ていた。2人が手と手が触れるくらいの距離になった瞬間、凄まじい攻撃が始まった。セニヤーロの右頬・胸骨・左大腿骨にパンチやキックをしたが、まったく怯む素振りも見せずに、セニヤーロは反撃をした。影涼の顔面・右上腕・両大腿骨にキックを繰り広げた。攻撃の運動エネルギーを、満足に分散できないまま影涼は、もろに食らってしまいその場に、膝をついてしまった。影涼は、立ち上がろうとせずに、そのまま膝をついていた。

 

影涼「どうせ、死ぬんだ・・・聞かせてくれよ・・・本当の事を・・・そうでもしないと、黄泉の国でのんびりと暮らせないじゃないか」

 

影涼は、セニヤーロの眼を直視した。

 

セニヤーロ「・・・俺にもよくわからない」

 

セニヤーロも、影涼の眼を直視した。

 

セニヤーロ「突然だ・・・お前と慧音を殺さないと、お前の家族は死ぬと言われた・・・」

 

影涼「村田は、入っていなかったのか?」

 

セニヤーロ「あぁ・・・お前と慧音しか言われなかった・・・」

 

影涼「そうか・・・となると・・・久しぶりに出会ってからすぐに、家族は人質に取られているんだな・・・」

 

セニヤーロの表情が、一瞬だけ反応があった。もちろん、影涼は見逃さなかった。

 

影涼「当たっていたようだな・・・わかったぞ・・・なぜ北海道で行動をしていた中国の工作員が、スぺツナヅナイフを持っていたことに・・・お前が、武器の提供を密かにしていたんだな?いや、武器だけじゃない・・・ある程度の情報も提供していたんだろう?」

 

慧音「そうなのか!?」」

 

影涼は、軽く拍手をしながら笑った。セニヤーロは、影涼の元に再び歩き始めた。そして、影涼の目の前に来た。

 

セニヤーロ「もういいか?」

 

レッグホルスターから、MP-446を取り出し、影涼の眉間に照準を合わせた。

 

影涼「・・・」

 

影涼は、目を瞑った。どうあがいても死は避けられないからだ。

 

慧音「やめろーー!!!!」

 

慧音は、89式多用途銃剣を構えて、セニヤーロに向かって走りだしていた。セニヤーロは、すぐに慧音の方を向いた。慧音は、セニヤーロの胸部に向かってナイフを突き出したが、素早くしゃがみ込まれて、慧音のわき腹の下に、セニヤーロは位置した。セニヤーロは、MP-446の銃底で慧音の下顎に攻撃をしようとした。

 

慧音(あぁ・・・私じゃ・・・何もできなかったわ・・・)

 

目と鼻の先の距離では、避けることは不可能だった。慧音は、目を瞑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

慧音(あれ・・・まだ攻撃をしないのかしら?)

 

慧音が目を瞑ってから、30秒くらいは経過していたのだが、一向に痛みどころか、攻撃の予兆すらなかった。慧音は、恐る恐る目を開けた。目の前に映っていたのは、セニヤーロだったが、様子がおかしかった。

 

影涼「・・・わざとか?」

 

セニヤーロの後ろから影涼が顔を出した。

 

影涼「いくら、敵が接近して来たと言え・・・目の前の敵を殺してから対処するのが普通なのに・・・どうして、お前はわざと隙を作ったんだよ・・・」

 

慧音は、セニヤーロの腹を見た。べっとりと血が滲んでいた。

 

影涼がセニヤーロから離れた。影涼の手には、ナイフが握られていた。そう、慧音にセニヤーロが集中した瞬間に、影涼は叩き落とされた89式多用途銃剣を拾って、すぐにセニヤーロの背中に刺したのだ。セニヤーロは、膝をついて黙っていた。

 

慧音「影涼・・・」

 

影涼「慧音さん・・・日本に帰ったら、炭酸飲料を2ダース分奢ってくださいよ?」

 

冗談を口にしながら、影涼はセニヤーロに近づき、目の前でしゃがみ込んだ。ナイフを握ったまま。

 

影涼「・・・最初っから殺す気は無かったのだろう?」

 

膝をついているセニヤーロは、口をゆっくりと開いた。

 

セニヤーロ「俺の任務は、あくまでお前らを殺すことだ・・・家族が殺される条件は、お前らを殺すのに失敗した時だ・・・でもな・・・殺す事なんて俺には出来なかった・・・戦友を殺すなんてな・・・だから、わざと戦っていたにすぎない・・・監視員を油断させるためにな」

 

影涼「つまり・・監視員がこの近くに・・・」

 

セニヤーロ「・・・あぁ・・・」

 

影涼「だからか・・・わかった。セニヤーロ・・・監視員の他にもいるんだろう?教えてくれ・・・」

 

セニヤーロ「・・・すまないな・・・話している暇は無い」

 

セニヤーロの向いている先を、影涼と慧音は見た。中国軍の直昇9が4機ほど視認できる距離にあった。

 

セニヤーロ「あの時、わざと爆破した理由はな・・・俺を監視している野郎を、遠ざける為にしたんだよ・・・」

 

影涼「つまり、これを狙っていたんだな・・・」

 

影涼はM4をセニヤーロに投げて渡した。慧音は、AN-94のマガジンチェックを素早く確認した。影涼もSV-98のマガジンチェックをした。

 

影涼「監視員か・・・真実を話してほしいが・・・時間が無いな・・・一緒に逃げるぞ」

 

セニヤーロ「・・・俺がここに来るときに、廃車寸前の車に乗って来た・・・それに乗ってお前らは逃げろ」

 

慧音「はぁ!?何を言ってんのよ!?死ぬ気なの!?」

 

影涼「分かった」

 

影涼の言葉に慧音は、驚いた。

 

影涼「ここは、任せたぞ!」

 

影涼は、慧音の手を引いて走りだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

慧音「影涼!」

 

慧音は、影涼に大声で名前を呼んだ。

 

影涼「任務優先だ!」

 

茂みの中に、セニヤーロが乗っていた廃車寸前の車があった。物凄い古いジープだった。影涼は、運転席に座り刺しっぱなしのエンジンキーを回した。

 

影涼「慧音さん!乗って!!」

 

慧音は、すぐに助手席に乗り込んだ。後ろの方では、凄まじい銃撃音がしていた。慧音は、影涼の顔を見た。影涼の眼球は真っ赤に充血していた。

 

慧音「影涼・・・」

 

影涼「・・・」

 

影涼は、黙ってアクセルを踏んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セニヤーロは、背中に手をやった。

 

セニヤーロ「影涼め・・・わざと、害のならないところにナイフを刺しやがって・・・」

 

セニヤーロは、笑いながらM4のマガジンを交換していた。

 

セニヤーロ「・・・今度あいつに会ったら、腹いっぱい寿司でも奢ってもらおうかな・・・」

 

 

 

 

 

 

一息ついてセニヤーロは、M4を構えて中国兵に立ち向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




なるべく、合間を縫って書いていきます
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