東方武装記録   作:祝神✯

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21日間の実習や、就職活動、学校生活で中々書けませんでした。すいません。なるべく早めに投稿します。


四凶の攻撃

影涼と慧音は、会話を楽しんでいた。娘と男は本当に楽しそうな表情だった。影涼は、何かに気がついたのか、右手を上げた。

 

慧音「影涼」

 

影涼「慧音さんも気がつきましたか?・・・近くに誰かがいる・・・」

 

急に右手を上げたので男はどうしたんだと言う表情を浮かべていた。すると突然、電気が消えた。慧音は、男と娘の傍にすぐに寄り添い、頭を下げるように身振り手振りで伝えた。男も察したのか娘を抱きかかえて床に伏せた。

 

影涼「(急に電気が切れるなんて・・・街灯はついているな)」

 

影涼は、窓から外を見た。街灯は問題なくついていたので、家と繋ぐ配電が切れたのか、それとも単にブレーカーが落ちたのか考えたが、その考えはすぐに消し飛んだ。街灯の奥から1人の男が片手に何かを持ってやってきたのだ。

 

影涼「(サプレッサーを装着した銃を携帯している男が来ている!)」

 

慧音に向かってハンドサインを送った。慧音は頷き、男と娘を2階に行くように指示を出した。素直に指示に従ってくれ、男は娘を抱きかかえたまま、早歩きで2階に上って行った。それを確認した慧音は、影涼にハンドサインで完了の合図を送り、影涼はすぐに慧音の隣に座った。

 

影涼「うっ」

 

影涼は、腹部を押さえた。日本での襲撃で負った傷と中国での傷が痛んだのだ。ぐっと歯を食い縛り我慢した。

 

影涼「敵は2人以上の可能性が高い」

 

慧音「どうして?」

 

影涼「街灯は切れていなかった。この家だけが電気が通ってない・・・街灯の奥から男が一人来たのを確認した。あの男が電気を切ったとは思えない、仲間がいるのでしょう」

 

いくら、民家がまばらにあるとはいえ、銃を使えばその発砲音で通報され、警察が来て厄介な事になると考えられるため、銃を抜こうにも抜けなかった。ゆっくりと玄関が開く音がした。足音からして入って来たのは一人、玄関から影涼がいるリビングルームまでの距離は、約7メートルあった。まっすぐの廊下であるため、影涼と慧音はドアの左右に位置して待ち伏せをした。ドアは外開きであった。ドアを開けたら慧音が壁とドアに挟まれる位置にいた。足音が近づき、ドアの前で足音は止まった。ドアノブがゆっくりと回った。影涼と慧音は身構えたが、後ろの窓が開く音がした。振り返る暇も無く、慧音は台所へ、影涼はすぐ目の前にあったソファーの後ろに滑り込んだ。カチカチと音がした。すると、二人がいた場所の壁に一発ずつの穴が開いていた。敵はサプレッサーを装着した銃を撃って来た。ドアが開きもう一人の仲間が現れた。影涼とその男は目があった。サプレッサーを装着したハンドガンを影涼に向けた。影涼は、男に向かって飛び込み男を壁に叩きつけた。窓から入って来た男は、影涼に向かって銃を向けた。その瞬間、慧音はわざと声を出して、男の気を引きつけた。

 

慧音「(なっ、サブマシンガン!)」

 

窓から侵入した男の持っていた武器は79式冲鋒槍だった。装弾数20発・発射速度は毎分1000発とフルオートで撃てばものの数秒で撃ち尽くしまう。男はストックを折りたたんだ状態で使用していた。また、大型のサプレッサーを装着していた。慧音は、武器を確認してすぐに隠れた。男は構えながら慧音の元に近づいた。影涼の方は、ハンドガンを持った男と殴り合いになっていた。79式冲鋒槍を構えたまま、台所に向かった瞬間、男は持っている銃を落としてしまった。厳密には、慧音が足技で銃を叩き落としたのだ。男はすぐに慧音の首にしがみつき壁に叩きつけた。慧音は、両手で男の掴み掛かっている手を握って何とか脱出しようとしたが、190センチの大男の力は凄まじく、女性の力ではどうにもならなかった。しかし、慧音は右脚で男の股間を蹴り上げた。男は悶絶して、力を少しだけ抜いた。慧音はその瞬間を逃さず、男の手から逃げだし、落ちている79式冲鋒槍を拾い上げて男の頭に突きつけた。男は、両手を上げて降参の意を示した。後ろの方では、影涼はまだ戦っていた。影涼と戦闘をしていた男は、慧音に背中を向けて両手を挙げている窮奇を見て饕餮は不敵に笑った。饕餮は、腰につけていた筒状の物を取り出し投げた。影涼は、何か筒状のようなものを投げたのに気づいたが、一歩気がづくのに遅れてしまい、深い蹴りを腹に食らいそのまま蹴飛ばされた。筒状の物から煙のようなものが出てきた。スモークグレネードだった。窮奇はにやりと笑い、慧音が持っている79式冲鋒槍を両手で掴み掛かり、自分の所に引き寄せて、慧音の顎に向かって左手で殴り、慧音を武装解除した。そのまま、窮奇は煙の中へと消えていった。慧音は、そのまま気を失ってしまった。影涼は、腹を左手で押さえながら立ちあがったが、目の前で饕餮にハンドガンを向けられていた。サプレッサーを装着した92式手槍だった。饕餮は黙って引き金に指を掛けようとした。しかし、その瞬間一発の銃声が響いた。襲ってきた連中はサプレッサーを装着していたので明らかにこの場にいる人間の銃では無かった。饕餮は驚き、影涼を殴り飛ばし周りの警戒に当たった。影涼は、意識がもうろうとしながら考えた。

 

影涼「(さっきの銃声・・・SVD・・・)」

 

影涼はその場に倒れた。

 

饕餮はすでにいなかった。スモークが段々と外に流れていき、視界が良好になった。もう一人の男もいなかった。影涼は、一安心したが、台所で倒れている慧音を発見してすぐに傍に寄り添った。気を失っていることを確認して安心した。慧音の唇がぱっくりと切れており血が出ていた。軽く、袖で血を拭って、慧音の肩を持ちこの場から移動しようとしたが、誰かが家の中に入って来た。新手かと思い身構えた。男がリビングルームに入って来て影涼達の前に立ちはだかった。肩にはSVDが掛けられていた。

 

???「久しぶりだな」

 

影涼「なっ!?」

 

影涼は男の声に聞き覚えがあった。お店で襲撃された際に、奥の方で飲んでいた男だった。影涼は、USPを取り出して男に照準を向けた。先ほど、この男がSVDを撃ったため、もう銃声を気にする必要は無かった。遅かれ早かれ警察がやってくる。影涼は早く、慧音を連れて逃げだしたかった。

 

影涼「どうして、ここにいるんだ!?まさか、あの襲撃して来た奴らの仲間なのか!?」

 

影涼は、気が動転していた。

 

???「あぁ、あいつらか・・・別に仲間じゃない、俺はフリーで傭兵をしている者だ。安心しろ、俺は今は何の仕事も受けていな状態、つまり無職状態だ」

 

男は笑いながら、手を差し伸べてきた。影涼は、その差し伸べてきた手を無視して慧音を連れて家を出ようとした。

 

???「おい待てよ、お前のせいで、民間人に被害がいったのだぞ」

 

影涼は、立ち止まってはっと気がついた。逃げる事や慧音を休ませる事に集中しすぎてしまい、民間人に被害がいく事を考えずに行動していたのだ。影涼は、強く歯を食い縛った。

 

影涼「そうだったな・・・この家の家族には悪いことをした」

 

男は、ヒンディー語で家族に何かを伝えながら机の上に何か束のようなものを置いて、影涼について来いと手招きをして、影涼は慧音を支えながら家を出た。先ほど、男が置いたのは札束だったらしい。聞いてみると総額1500万円相当の金を置いていったらしい、傭兵でその金額のお金が簡単に出せれるところを見ると、この男は相当な実力の持ち主なのだろう。見た感じ中国人にも見えなくないが、顔つきからして朝鮮系だろう。外には、男が乗っていたと思われるバイクが止めてあった。例のお店で見たバイクと同じだった。影涼は車の助手席に慧音を乗せてシートベルトを閉めたが依然として反応は無かった。影涼は、何回か耳元で声を出したり、軽く体を揺らしてやっと反応があった。

 

???「起きたのか、私が誘導する。後を追うんだな・・・君達にはいい話があるからな」

 

男は、バイクにまたがり豪快なエンジン音を鳴らしながら走りだした。影涼も疑いながら、エンジンを掛けて男の後を追った。男のバイクの後を追って車を走らせて約3時間、75号線をさらに進み、レーワと呼ばれる町に到着した。時刻は深夜なので、外に出ている人は少なかった。男は、とある4階建ての雑居ビルの駐車場に入り、バイクを停めた。影涼も、駐車場に入り車と停めた。

 

???「ついて来い」

 

男の後に続く形で、雑居ビルの中に入った。中に入ると、黄金色に日焼けした黒ぶちメガネの若い女が受付から出てきた。ヒンディー語で話すので何を話しているのかは分からなかった。男は、受付の女と数分話した後、受付の女が、受付に戻り、内線で電話を掛けて誰かと連絡を取った。女は、右手を上げて合図を出すと、男はエレベーターのボタンを押した。

 

???「早く乗るんだ」

 

影涼と慧音は、警戒しながらエレベーターの中に入った。中に入り、男は地下2階のボタンを押した。

 

影涼「どこに連れていってくれるんだ?」

 

???「お前たちは、例の騒動の張本人だろ?無事に日本に帰れるように支援する為に、武器と足をプレゼントしようと思ってな・・・影涼」

 

影涼「なっ!?どうして名前を!?」

 

???「説明は、ここでの買い物が終わってからだ」

 

エレベーターが止まり、ドアが開いた。成人男性2人分の幅の廊下が広がっており、裸の豆電球のみが廊下を照らしていた。奥に進むと、鉄でできた扉があった。男は、その扉を開けた。扉の奥には、様々な銃器とナイフ、防弾チョッキや手榴弾がきれいにショーケースやガラスケースに収められていた。

 

影涼「す・・・すごい・・・AK-47・PKM・PMM・SVD・・・M16シリーズもあるのか!?」

 

???「いいだろう?私のコレクションのほんの一部だ」

 

部屋の奥から、流暢な日本語で話す顎髭を蓄えた男が現れた。影涼と慧音は男の方を振り向いた。

 

ジャンズール「私は、ジャンズール・バッポ・・・偽名だがな」

 

影涼「この武器の数はなんだ?ただの、収集マニアが集めれる品物じゃ無いように見えるんだが?」

 

ジャンズール「ここがどこかも説明しないで連れてきたのか?お前」

 

???「説明したら、変に警戒されますし」

 

ジャンズール「まぁいい、ここは警備派遣会社・・・いわゆるPMCと同じような会社だ。この男は、斐李張だ。もちろん、この男の名前も偽名だがな・・・さてと、君たちの名前を聞いてもいいか?」

 

斐季「諸事情で名前は教える事は出来ないそうだ」

 

斐季は、適当に理由を言った。やはり、この男は何かがあるのだろう。

 

ジャンズール「・・・教えてくれないのか?我々は名乗ったのだが・・・まぁいい」

 

斐季「社長、この男と女に武器と足を頼む、金は全てこちらで払う」

 

ジャンズール「武器と足か・・・いくら出すんだ?」

 

斐季は、懐から一枚のカードを出した。

 

斐季「このカードに、450万相当の金が入っている」

 

ジャンズールは、カードを受け取り、影涼と慧音に向かってどんな武器が欲しいんだと聞いてきた。

 

影涼と慧音は、疑っているので何も言わなかった。すると、斐季が影涼の耳元でボソッと言ってきた。

 

斐季「お前の教官からの贈り物だ」

 

影涼「!?」

 

影涼は、一瞬驚いた。そして、生唾を飲み込み慧音の耳元に口を近づけた。

 

影涼「言う通りに、武器を選びましょう・・・」

 

慧音は察したのか小さく頷いた。二人は、ケースの中に収められている銃器を見た。思い思いに、ケースから取り出し、構えては戻し、構えては戻しを繰り返した。数分後、影涼と慧音はUSPのサプレッサーとMP9に照準器とサプレッサー・フラッシュライトの付いたものを選んだ。小型の銃なら持ち運びやすく、廃棄もしやすいからだ。ジャンズールは、その武器でいいのかっと口出ししそうな表情で影涼と慧音を見ていた。なぜなら、総額で100万にも満たない値段だったからだ。MP9の15発入りマガジンを8個ずつ、USPのマガジンを10個を購入した。使用する弾薬は45ACP弾も使えるが、今後の弾薬調達を考慮して9ミリ×19ミリパラベラム弾にした。そして、謎の兵士たちに襲撃をされたため、服の中に着るタイプの防弾チョッキを購入した。服の中に着るタイプなので、防弾性能は拳銃弾程度のエネルギーしか耐えれない物だが、無いよりはマシである。

 

斐季「選び終えたようだな・・・社長、足は何を用意してくれるのだ?」

 

斐季は、ジャンズールの方を見て言った。ジャンズールはPAD端末のような物を操作しながら斐季の方を見ずに答えた。

 

ジャンズール「そうだなぁ・・・行先だけでも教えてくれれば手配ができる」

 

ジャンズールは何があっても、影涼達の目的を知りたいようだ。影涼は、早くジプチに向かい日本に帰還したかった。ここで、ジプチに向かう事を伝えたら何が起こるか分からなかった。

 

影涼「パキスタンに入国したい、目的はそこだ」

 

影涼はわざとパキスタン入国が目的と伝えた。すると、ジャンズールはこんな提案をしてきた。

 

ジャンズール「パキスタンに入国か・・・だったら、我々と一緒に来ると良い、ちょうどパキスタンに6名ほどのスタッフを輸送するのだが、入国審査を無しで通過できるルートを進むんだ。輸送トラックの中に君達も入りこめば、面倒も無く入国できるがどうかな?もちろん、安全は保障しよう」

 

影涼「つまり、この会社に登録されている警備兵と一緒に入国まで同行してもいいんだな?」

 

ジャンズールは頷いた。襲撃して来た連中から身を身を守るには、好都合だった。ましてや、入国審査なしのルートなら問題なくインドから出ることができる。完全に信用したわけじゃ無いが、二つ返事で同意した。

 

ジャンズール「明日の13時に出発する予定だ。それまでは、君たちは大事なお客様だ」

 

ジャンズールは、タグ付きの鍵を影涼に向かって投げた。タグには、4階405号室と書かれていた。つまり、部屋で休んでいてくれとのことだった。影涼と慧音は、ジャンズールに部屋を案内され、405号室に入った。中には、簡易ベットが2つあるだけの、いかにも休むためだけの部屋だった。ジャンズールから、武器と装備は出発前に渡すと言って、部屋を後にした。

 

慧音「一体、あの男は何者なの?」

 

慧音は、上の服を脱いでTシャツ姿になった。意外に、この部屋は蒸し暑かった。

 

影涼「斐季の事ですか?それとも、あの社長ですか?」

 

慧音「前者の方よ」

 

影涼「さぁ、私にも分かりませんよ・・・」

 

影涼も慧音と同じように疑っていた。影涼は斐季の発した言葉に違和感を感じていた。

 

影涼「お前の教官からの贈り物だ・・・かぁ・・・傭兵繋がりなら・・・」

 

慧音「さっきから、何をブツブツ一人で言ってるのよ」

 

慧音は、簡易ベットに横になった。影涼も簡易ベットに座った。そして、気がつくと影涼はベットで眠っていた。蒸し暑い部屋の中、体から噴き出る汗で服が濡れていくのを感じながら。

 

 

 

 




書けるうちに書いて行こうと思います。
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