東方武装記録   作:祝神✯

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実戦演習後段

警察署にたどり着いた4人は、合流をしてからその周囲を捜索した。この演習は、秘密裏にしているので下手をすると警察官に怪しまれる可能性があるので行動にはより注意が必要だった。駐車場を捜索していると黒い箱を発見した。

 

美鈴「また、発信器ですね」

 

早苗「1キロずつもしかしたら配置しているのでは無いでしょうか?」

 

咲夜「幽香、ここから1キロ圏内で目標になる施設は無いかしら?」

 

幽香「ここら辺には無さそうだな・・・」

 

影涼(さっき調べたのだが、ここから南西の1キロ先に水道管が密集している区間があった。その水は、こちらにも供給されているものだ)

 

咲夜「という事は、下水道の中にいる可能性もあるわね」

 

美鈴「とにかく急ぎましょう!」

 

目的の下水道の真上に到着した4人は、周囲に注意しながらマンホールを開けた。

 

幽香「私と美鈴が行くわ」

 

咲夜「分かったわ、私たちはここを確保しているわ」

 

幽香と美鈴は、口元だけを防御する偵察作戦群のみに支給されている防護マスクを装着して中へと入って行った。問題の下水道が密集している場所は、大人2人分の幅があったが狭いことには変わりなかった。ひんやりとした空気に何とも言えない湿った匂いが、嗅覚には何も感じないが皮膚で感じ取ってしまうほどであった。水道管をくまなく調べると、これまでと違った形状の装置を発見した。

 

幽香「こちら、フラワースカート・・・目標を発見したわ・・・この装置は、今までと違うわね」

 

咲夜(遠隔操作になると逆探知される恐れがあるから、それを避けてきた傾向からして・・・)

 

幽香「オフライン作業かしら?」

 

早苗(でしたら、この近辺にいるはずです)

 

美鈴「私が解除しますから、奇跡の風と時のナイフは、近辺の捜索をお願いします」

 

早苗(奇跡の風了解しました)

 

無線通信が終わった後、幽香と美鈴の近くに1人の男が突進してきた。

 

幽香「ちっ!」

 

第一偵群の隊員もここを割り出したようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幽香から報告を受けた咲夜・早苗は、もう1人の第一偵群の隊員に警戒をしながら近辺の捜索にあたった。下水道では、幽香と第一偵群の隊員と交戦中だが、残りの1人が下水道にはいなかった。となると、地上のどこかにいると考えるのが妥当である。2人が下水道の位置から20m離れた地点にある、路地裏のごみ回収ボックスの近くに携帯をいじっている男を発見した。あまりに怪しかったので、早苗は男の裏を回って咲夜は、正面から近づいた。

 

咲夜「こんにちは」

 

男「ん?あぁ」

 

咲夜「あなたはここら辺の人かしら?ちょっと案内してほしいのだけれども」

 

男「すまないが俺は忙しいんだ」

 

男は、携帯をしまって咲夜から離れようとしたが、早苗の出現に一瞬男の足が止まった。咲夜は男の小さな戸惑いも見逃さなかった。

 

咲夜「ちょっと待ってくれるかしら?」

 

咲夜が男の肩を掴んだ直後、男は咲夜の手を振り払い走り出した。

 

咲夜「早苗!!」

 

早苗が男を捕まえようとした瞬間、1人の男が早苗の首を絞めかかった。もう一人の第一偵群の隊員だった。

 

早苗「くっ・・・」

 

早苗は、何とか第一偵群の隊員を振り払い咲夜の傍まで下がった。

 

咲夜「大丈夫?」

 

早苗「びっくりしました・・・でも、さっき逃げた男が・・・」

 

咲夜「目標の工作員ね・・・その前に邪魔なスパイを無力化するわよ」

 

2人は、素早い動きで隊員を惑わした後、咲夜が男の足腰を崩して早苗が腹部にパンチをした。男は体を横にして倒れた。完全に動けるようになるにはしばらく時間がかかるだろう、2人は目標の工作員の後を追っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幽香「何でこんな狭いところで戦わないと行かないの!?」

 

下水道で戦っている幽香は、不満を口にしながら隊員の猛烈なパンチをかわしていた。幽香のうしろでは、美鈴が必死に爆弾処理をしていた。

 

幽香「(くっ・・・やっぱり男性だからかしら・・・攻撃の一つ一つが重い)」

 

何とか攻撃の合間を縫って、男に攻撃をしているのだが手応えがまったく感じなかった。長期戦になれば不利になることはわかっていた。幽香は横にあるモンキースパナを発見した。下水道工事とかで忘れたものだろう、幽香はそれを掴んでおもっきり隊員の股間にぶつけた。男は、すぐに膝をついて悶絶していた。幽香は、このチャンスを逃さなかった。すぐに顔面を蹴り上げて男を気絶させた。幽香が倒し終えるのと同時に爆弾処理が完了した。

 

美鈴「・・・大丈夫なんですか?この人」

 

幽香「・・・大丈夫でしょ、男なんだから」

 

2人は、気絶している男を抱えて地上に戻った。男を近くのベンチに寝かせておいて2人は、早苗と咲夜の元に向かった。

早苗と咲夜は工作員を追っていると連絡が入ったので、2人は先回りを開始した。

 

咲夜(工作員がそっちに向かっているわ!)

 

幽香「了解したわ」

 

幽香は美鈴にハンドサインで合図して待ち伏せを始めた。1人の男が走って来た。

 

美鈴「あれですね・・・」

 

工作員が美鈴の傍を通った瞬間、美鈴は足払いをした。工作員が倒れた瞬間、幽香と美鈴は、押さえつけた。工作員は逃げ出そうと暴れているが、後ろから早苗と咲夜が追いつき4人がかりで押さえつけた。止めに咲夜が工作員の顔面にパンチを繰り出して黙らせた。

 

咲夜「こちら、時のナイフ・・・霊・歴史どうぞ」

 

影涼(こちら、霊)

 

慧音(こちら、歴史)

 

咲夜「目標の生け捕りに成功・・・ただ、顔面にパンチをして黙らせたのか・・・鼻血が出ているけど」

 

影涼(了解・・・すぐに、監視員を向かわせる)

 

1分後に民間人に扮した自衛官が到着して、男を調べた。

 

監視員「お見事です。これが、本演習の目標です」

 

4人の表情は嬉しそうだった。すぐに無線連絡した。

 

咲夜「こちら、時のナイフ・・・任務完了!!」

 

影涼(了解した・・・状況終わり!!・・・よくやった。今日は私が奢ってやる)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

慧音「やったな!」

 

通信室では、慧音が席を立って喜んでいた。

 

影涼「第一偵群は、2人は罠に引っかかり・・・残りの2人は行動不能により全滅か・・・もし、実戦だったらとんでもないがな・・・」

 

通信室の扉を開ける音がした。入って来たのは森和気だった。

 

森和気「酷いありさまだよ、2名は罠に・・・もう2名は、君たちに負けたんだからな・・・わかったことは、第一偵群は、まだまだだという事だ」

 

森和気はそう言って通信室から出ようとしたが、影涼が森和気を呼び止めた。

 

影涼「思ったんだが、第一偵群はどうやって目標まで来たんだ?」

 

森和気「簡単なことだ・・・お前らを利用させてもらった。何も、自分で見つけるのが一つの方法じゃない・・・」

 

森和気はそう言って通信室を出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲夜・早苗・幽香・美鈴「かんぱーい!!」

 

影涼の奢りで、居酒屋彬作亭で夕食を食べていた。それぞれお酒を飲みながら出てくる新鮮な刺身を食べていた。早苗と影涼だけラムネを飲んでいる。

 

片霧「今日は大人数で食べに来ているけど何かあったのか?」

 

平日に大人数で食べに来ているので板前長も不思議な表情で尋ねていた。

 

影涼「まぁそんなところだ」

 

慧音「そういうこと」

 

影涼「そんなことよりも、鯛の煮つけを頼む」

 

慧音「私は、栄螺の壺焼きを」

 

影涼は出された鯛の煮つけを食べた。口の中に広がる鯛の甘みと香ばしい香りが口の中に広がった。

 

影涼「ラムネを5本追加で」

 

早苗「影涼さん!飲みすぎなのでは!?」

 

咲夜「大丈夫でしょ」

 

慧音「いつものことだ・・・みんなは知らないと思うが影涼は、一時20ℓ近い鉄砲水(有馬で売られているキツイ炭酸飲料)を買ってわずか30分で飲み干した事があるんだ」

 

幽香「よく太らないわね・・・」

 

影涼「私は、太らない体質なので」

 

美鈴「すいませーん、アワビの網焼きをくださーい」

 

咲夜「はぁ!?じゃあ私もお願いします!ついでに一番高いお酒も!」

 

慧音「私は日本酒を・・・」

 

 

 

4時間後・・・

 

早苗・幽香・影涼以外のみんなは完全に酔っていた。

 

咲夜「あははは」

 

美鈴「どうせ・・・どうせ、私には言葉のセンスなんて・・・ぐすっ」

 

慧音「何で・・・何であの人は気が付かないのかしら・・・」

 

影涼・早苗・幽香「うわぁー・・・」

 

完全に出来上がっていた。咲夜は訳も無く上機嫌に笑っている。美鈴は、机を叩きながら愚痴っていた。慧音にいたっては、一人で何やらぶつぶつと言っていた。もうすぐお店も閉まるので、ここらへんでお開きにした。

 

片霧「12万です」

 

影涼「まじか・・・今月は炭酸のまとめ買いはやめたほうがよさそうだな・・・」

 

影涼は、現金でぽんと払ってお店を後にした。

 

影涼「はぁ~・・・今月は特に出費が酷いなぁ~」

 

早苗「あの・・・大丈夫ですか?・・・さっきのお金、半分ぐらいなら払えますけど」

 

影涼「大丈夫ですよ、奢ると言ったのは私なんですから」

 

幽香「でも、特殊作戦群の二佐なら給料は私たちよりはるかに上じゃないのかしら?」

 

酔っぱらって寝ている咲夜を早苗が、美鈴を幽香が、慧音を影涼が支えながら夜の道を歩いていた。ひんやりとした風が気持ちよく感じられた。さっきまで暑すぎるぐらい盛りやがっていたので、余計にそう感じるのだろう。

 

影涼「いろいろ私にもあるのですよ・・・それに、お金をたくさん使った理由は後々わかりますよ」

 

意味深な笑みと共に会話は途絶えた。

 

早苗「それでは、私は咲夜さんを送り届けますね」

 

幽香「私も、大きな子供を送りに行くわ」

 

影涼「こっちも、送り届けないといけないようですね・・・あっ言い忘れたが明日の集合場所は、君たちが経営しているお店だからな、急に入った諸事情で深夜になるが・・・それまでは、ゆっくり休んでくれ」

 

早苗と幽香は、敬礼をして2人をそれぞれ家に送り届けに行った。影涼も車に慧音を乗せてアパートに送り届けようとした。車内では、慧音の寝息が静かに聞こえていた。

 

影涼「なんだ?」

 

走行中の道路で普通自動車と中型貨物車が衝突事故を起こしていた。警察が交通整理を行っているが当分は、足止めを食らってしまうと感じた。

 

影涼「はぁ~、早く帰りたいのに・・・」

 

慧音「ん~・・・」

 

慧音が目を覚ました。目をこすりながらあくびを出していた。

 

影涼「お目覚めですか?」

 

慧音「あぁ・・・あれ?みんなは?」

 

影涼「もう、お帰りになりましたよ・・・現在は、絶賛足止め中です」

 

慧音「事故か・・・」

 

まだ、通行できない状態が続くので、エンジンを切って待っていた。10分後にようやく動き出し始めた。さらに20分をかけて慧音を送り届けた。

 

影涼「では、明日例の資料を持ってきてくださいね」

 

慧音「分かっている・・・なぁ」

 

慧音は、周りを気にしながら影涼の耳元に口を近づけた。

 

慧音「どうせ明日は、一緒に東京の方に向かわないといけないんだから、泊まって行けよ」

 

影涼「あ・・・えーっと・・・あっ洗濯物を干しっぱなしだった、取り込まないとなぁ~あははは」

 

慧音「前回も同じ理由じゃないか・・・」

 

影涼「忘れちゃったんだからしょうがない」

 

逃げるように、車を発進させる影涼だった。

 

慧音「そうよね・・・なんだって明日は、お偉いさんに呼ばれているものね」

 

残念そうに部屋に向かう慧音だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レミリア「いよいよ明日会えるのね」

 

神奈子「あぁ・・・元気にしているだろうか?」

 

習志野駐屯地の休憩室で陸自の2トップが会話をしていた。用事で一時的に習志野に来ていたのだ。

 

レミリア「そうね・・・最後に会ったのが処分された日ですものね」

 

神奈子「しかし・・・どえらい人に呼ばれたもんだ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

防衛大臣に・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

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