・逃げるんだよぉ!
・ヒモ化
・フィーッシュ!
・ナミアミダブツ
・バルス!
・こちらスネーク、敵に発見された←今ココ
One
どうも、主人公です。ただいま、麦わらの一味の船の上で尋問されています。
まったく、密航くらいで大袈裟な。
四方を麦わらの一味一行に囲まれる中、一味内で唯一おれと面識のあるナミが話を切り出した。
「何であんたがこの船にいるのよ!?」
バン、と机を叩きながらナミが詰め寄ってくる。その表情には苛立ちがありありと見える。
ふむ、何て言おうか。適当でいいか。
「そんなの決まっているだろう。ナミ、君に会いたかったからさ( ・`д・´)キリッ」
「あんたねえ……」
「ナミさんに色目使ってんじゃねえクソガキ!」
決め顔で事情を説明したところ、何故突然かぐるぐる眉毛の黒スーツ男が因縁つけてきた。
すごい剣幕だ。命は惜しいので、ここは素直に弁明しておくとしよう。
「まさか、天下のナミさんに向かって色目なんて使うわけないじゃないデスか」
「そうよ、サンジくん。こいつまだ10歳よ? 今のは単に――」
「バカにしてんですよ」
「殴るわよあんた!」
「サーセン」
たんこぶ作るのは嫌なので、謝罪する。
しかし、おれの謝罪がナミの気に障ったようで、結局殴られた。
おのれナミめ……貴様には後で海苔が歯にくっついて離れなくなる呪いをかけてやる。
「なあ、お前、名前何て言うんだ?」
おれがナミへの復讐を考えていると、麦わら帽子の船長さんがおれの名を尋ねてきた。
ほほう、この私の名前が知りたいとな?
「そこまで言うのなら教えてやろう! 我が名はフミ=ダイ! いずれ世に現れるであろうオリシュに蹂躙される運命を背負う者だ!」
「また変な名前を……。いい加減真面目に答えなさいよ」
呆れたように言うナミ。
確かに、今までおれは真面目に本名を名乗ったことはない。ナミが先のような発言をしたのも無理はないだろう。
だが、おれは今のナミの物言いに黙っていることはできなかった。
「おい、ナミ。今のはおれに対する侮辱だぞ」
「え?」
「例え世間一般では変だとされるような名前でも、そいつにとっては親からもらったたった一つの大切な名前なんだ。それを変だと嘲笑って、恥ずかしくないのか」
「そ、それは……」
「名前には一つ一つに意味が込められてんだ。それをバカにするのは、人として最低の行いだぞ……!!」
「ご、ごめん……私が間違ってた。そうよね、少し変わってても、本人にとっては大切な――」
「まあ、今回のも偽名なんだが」
「いい加減ぶっとばすわよ、あんた!!」
殴ってから言っても遅いです。拳を振りきった状態で怒りを表すナミを白い目で見つめる。もっとも……
「ナミよ、いつからおれを殴ったと錯覚していた?」
「え? キャー、ウソップ!?」
「どうなってやがる……」
「ああ、確かにナミさんの拳はあのガキの顔を捉えて――」
「おい、しっかりしろウソップ! ナミ、お前なんて事を!」
「私のせいじゃない、私のせいじゃない!」
騒ぎの中心には、顔を陥没させた長鼻さんが倒れていた。
そう、ナミが殴ったのはおれではなく長鼻さんだったのだ!
なんてひどい女だ。自分の仲間を腹いせに殴るとは……
おれは長鼻さんの元まで近づき、容態を見る。
っ、これはひどい……
「おい、しっかりせい工藤! アカン、手遅れや……もう、脈が……くっ、惜しい奴を亡くしたで」
「いや死んでねえし、工藤って誰だよ!」
「あ、復活した」
それならもう用済みだ。放置で。
「うぉい!」
「ああ、そうそう。お土産持ってきたんだ」
無視するな、と騒ぐ長鼻さんをスルーしつつ、麦わらさんに1枚の紙を手渡す。
それを受け取った麦わらさんは、目を輝かせた。
「おい、どうしたんだよ」
他のクルーたちも気になったのか、麦わらさんの持つ紙を覗き込んでくる。と同時に、目を見開いた。
「えっ」
「おいおい」
「こいつぁ……」
「マジかよ!?」
みなさんその紙の内容に驚いてらっしゃるご様子。
「そう、これはデッドオアアライブのお尋ね者の張り紙。つまり、麦わらさんは何と3千万ベリーの賞金首になったんだよ!」
「な、なんだってー!?」
一斉に驚きの声をあげる麦わらさんたち一行。わりとノリいいですね。
気分転換に投稿。ダンまちのと比べて短いから楽です。
超不定期更新なのでご注意を。
もう1話分だけ投稿します。