バイトやだな~~
「よーし、それじゃ一子ちゃん今日から消力の修行を始めていくけど大丈夫かい?」
「はい!老師、私はすぐにでも始められます!」
「いー返事だ、だけどその前にちょっとこっち来てくれる?」
「いいですけど、どうしたんですか?」
「いやね、一子ちゃん川神流の修行もしてるじゃん」
「はい、今日も朝から院のみんなと修行してきました」
「やっぱりねー、いやほら修行に入る前にどうせなら体調整えとこうと思ってね」
「!?、なんですかこれ!?なんだか老師から気が流れ込んでくるような感じです」
「うん、龍掌って言うんだけどね。まぁ俺の特技みたいなもんだから気にしないでいーよ。完全に治しちゃうともったいないから、ちょっと気を流れ込んで回復するのを早めるぐらいだけどね」
「うわぁ~これなんだか気持ちいいです、体の中からポカポカする感じです。」
「気に入ってもらえたようで何よりだ」
まぁいつも家で天衣さんにやってくれってせがまれるからねー。前に体質治すためにいろいろやったとき、試しに弱めにやってみたら思いのほか好評だったから今でもたまにやってるんだよねー。
……やる箇所によっては赤い顔でモジモジしだすから気を付けないとなんですが。
「ふにゃ~~~」
やべぇちょっとやりすぎたかもしれん。
「おーい大丈夫かー?」
「ろうし~、気持ちよくて力が抜けちゃいました~」
さすが神様がくれた特典、なんかもう原作の龍掌越えてる気がしないでもない……まぁ細かいことは気にしないでいーや。
つーかこれ使ってマッサージとかやったらメチャクチャ稼げそうだな……今度裏通りでマッサージ屋でも開いてみよっかなー。いやでもあそこ行くとホモにからまれっからな、どーすっかなー。
前に行ったときはホモの股間にフルパワーで掌打ぶちこんじゃったからなー、白目向いてピクピクしてたからなー。
「……老師!老師!大丈夫ですか?いきなり唸りだしましたけど……、修行しないんですか?」
おっと自分の世界に入り込んでしまったようだ
「大丈夫だよー、ちょっと昔を思い出して落ち込んでただけだから、それじゃ修行始めようか。じゃあまずはさっき気が流れ込んだときみたいにフニャフニャになってみようか」
「さっきみたいにですか?やってみます!」
「よーしがんばれー」
~1分後~
「老師!」
「どーしたー」
「全然できません!」
ですよねー。
元気いっぱいにできない報告をする一子ちゃんギャンカワ。
「やっぱりそー簡単にはできねーか、じゃあ最初のうちは俺が龍掌使って補助するから。それで感覚を覚えるようにしようか」
「はい!」
てかこれで大丈夫なんかな本当に?ぶっちゃけ自信無いんだけど……。
まぁさっきいい感じにフニャフニャだったし大丈夫だろ、天衣さんもなんだかんだで龍掌使ったあと、消力の話したらビミョーにできるようになってたし…
「フニャ~~~」
大丈夫だよね?
~1時間後~
「よーしそれじゃ今日の修行はこれぐらいにしよーか」
「はい!老師、ありがとうございました!なんだか体の調子も良くなった気がします」
「そりゃよかった、まぁ消力が使えるようになるのはもうちょっとかかるかもしれないけど、なかなかいい感じにフニャフニャしてたからきっと一子ちゃんにも使えるようになるよ」
「はい!ありがとうございます!帰ってもフニャフニャできるよう修行してみます」
「そーだね、フニャフニャするだけならあんまし疲れないし。頑張って」
フニャフニャできるように修行するってスゲーな、頭悪そう。
「今日はありがとうございました!」
「はーい、じゃーねー…ってもう行っちゃったよ、早えーなあの子」
「なかなかいい師匠っぷりじゃないか」
うおっ!?びっくりした、百代ちゃんかよ…。
「どーしたの?一子ちゃんが心配で来ちゃった的な?」
「お前がちゃんと一子を教えるか心配でな、まぁちゃんと教えてるみたいでよかった」
なかなか失礼なこと言うじゃねーか。
「お姉さんの合格もらえて何よりだ」
「しかし、いきなり一子に触りだしたときにはビックリして思わず殴りに行こうと思ったぞ」
「え?なに、そんな危ない橋渡ってたの俺?」
「あれはいったいなにしてたんだ?一子が嫌がってなかったから行かなかったが」
あれ?まだ百代ちゃんに見せてなかったっけ?まぁ減るものでもないしいいけどね。
「ちょっと手かしてくれる?」
「別にいいが……、変なことするなよ?」
「しねーよ、色気付いてんじゃねぞこのスットコドッコイ」
「お前時たまに、私にたいしてスゴい辛辣になるよな!?」
えいっ、龍掌パワー。
「無視するなッ!?、なんだこれ!?お前の気が流れ込んでくる?なにしてるんだこれ?」
「これは龍掌って言って、ホイミ的な回復技だよ」
「ほいみ?なんだそれ、でもどうやってるんだこれ?自分の気を流し込んで他人の体を治療するなんて…」
「いや、これぐらい百代ちゃんでもできるでしょ?たしか自分で治療する技とか持ってなかったっけ?あれの応用みたいな感じで」
「なんでお前が知ってるのかすごい気になるが、それよりも…」
?
「そんなことできるわけないだろ!相手の気を操って治すならまだしも、自分の気を流がし込んで治療なんてできるわけないだろ!」
「え、そーなの?」
「当たり前だ!そんなことしたら体の調子が悪くなるわ、最悪気が練れなくなるかもしれないだろーが。他人気を流し込むとか、適当に輸血するのとおんなじようなもんなんだからな」
……全然知らなかった、え?なに?龍掌ってそんなやばかったの?やべぇー結構いろんな人に使っちゃってる気がするよどーするよこれ。
「どうやってるかはわからんが、お前は気を流し込むときな相手の体にあわせて気を変質させているようだから大丈夫みたいだけどな。だからそんなに頭抱えなくてもいいと思うぞ?」
「なんだよビビらせんじゃねーよ百代このやろう、よかったー全員に土下座して回ろうかと思ったわ。でもよく考えたら天衣さんとか普通にしてるし、大丈夫だったわ」
「なに?天衣さんって言ったか今?」
「言ったけど?」
「それはもしかして橘天衣さんのことか!?」
やべぇー、そーいや百代ちゃんと天衣さんって知り合いだったっけ?
まぁいっか、言っちゃったもんはしょうがないよねー。
「そーだね、橘さん家の天衣さんだね」
「お前天衣さんと知り合いなのか!?前に戦ったときから会ってないから気になっていたんだ!」
「知り合いってゆーか、一緒に住んでるからね今」
「な!?同棲ってことか!?なんで早く言わなかったんだ!」
「いや、だって聞かれてないし」
「それより、天衣さんに会えないか?話したいこともあるし、なによりまた戦ってみたいからな」
「えー、まぁ一応連絡して聞いてみるけどね……」
「あぁ、頼む」
やっちゃったなーこれ、やっちゃったよー。ポロっと出ちゃったなー、まずいよなー。
負けた相手だし、天衣さんも会いたくねーと思うんだけどなー。
あ、返信来た。
fromスピードクイーン
百代に会うのも久しぶりだな、ちょうど昼飯を作っているところだから、どうせなら家に呼んで一緒に食べることにしようか
あれ?思いのほか気にしてなさそうだなこれ。
「どうだ?」
「昼飯作ってるから家で一緒に食べるかだって」
「本当か!?すぐ行くぞ!」
「落ち着け、すぐそこだから大人しく着いてきなさい。まったく、頼むから食ってるときはあんま騒がないでね」
「大丈夫だって、ふふふ。楽しみだなー」
~帰宅~
「ただいま~」
「おじゃましまーす」
「おう、おかえり。百代もよく来たな」
「天衣さん!お久しぶりです、お元気そうでなによりです」
え?だれこれ?こんな真面目そうな子知り合いにいたっけ?
「おい陽、なんだその目は。私だってちゃんと敬語ぐらい使えるんだぞ」
「なんでもないですよー、なぁーピトー?」
ニャー
「あ!?ピトーじゃないか!?てか、陽!お前今度はピトー連れてくるって言ってたよな?」
「え?そーだっけ?覚えてねーなー、まぁそんなこと気にしないでいーじゃん。ほらピトー抱かせてあげるから」
ニャー
「おー、相変わらずピトーはかわいいなぁー」
「まぁいろいろ話もあるだろうし、まずは昼飯にしようか」
「はーい、ちなみに天衣さん。今日の昼飯は?」
「なにを言っているんだ陽?糸こんにゃくに決まってるだろ」
「ですよねー」
天衣さんのごはんは上手いんだけどなー、糸こんにゃくの割合がおかしなことになってるんだよなー。
メインが糸こんにゃく、サブがなんと糸こんにゃく、そしてまさかの糸こんにゃく。って感じだからなー。
まぁ作ってもらったんだから文句は言わないけどね。
「ほら、百代ちゃん、昼飯食うぞー」
「にゃ~、ピトーかわいいな~」
……こーなると思ってたけどね?
~食後~
「ごちそうさまでした。天衣さん美味しかったよ」
「ごちそうさまでした、美味しかったです。糸こんにゃくはしばらく見たくないけど……」
「なんだ百代?糸こんにゃくは嫌いか?好き嫌いはダメだぞ」
「いえ、嫌いというわけではないのですが……」
だよねー、普通そーゆー反応だよねー。
俺も最初は糸こんにゃくがゲシュタルト崩壊しそうだったし、まぁ慣れればなんとかなる…いや、ならねーわ。やっぱまだちょっとゲシュタルトってる。
「まぁそれは置いとこうか。百代、本当に久しぶりだな、たしか私がお前に負けたとき以来か…」
「はい……天衣さんはあのあといったいどこへ?音沙汰がなかったので心配していたんです」
「あぁ実はあのあといろいろとあってな……」
なんか思い出話にまざるのもあれなんでピトーとたわむれてよ。
おいでーピトー。
ニャー
かわいーなーお前は、ほれ、ここか?ここがいいのか?
ニャーニャー
よーしよしよしよし。
ニャ~
「……なるほど、そんなことがあったんですか…。ちなみにまだ武術は続けているのですか?」
「まぁな、やはり私は武術が好きだからな。それに陽から消力の使い方も少しは学んだし、暇なときは体を動かしている」
「それなら川神院に来ませんか?暇なときだけでも来てもらえれば私も嬉しいです。今じゃあジジイとルー師範代ぐらいしか私の相手ができる人がいなくなってしまって……」
「それはいいな、私もだれかと組み手でもしたいと思っていたんだ。陽でもいいのだが、コイツは戦いたがらないからな、まぁバイトもあるから本気で戦うことはできないが。」
「本当ですか!?じゃあ今すぐ川神院に行きましょ!」
「まぁ待て、昼飯の片付けをしてからな。ということで陽、片付けたらすこし川神院に行ってくるぞ」
かわいーなー。
もう、なんて言うか……
かわいーなー。
ニャ~ニャ~
「……まぁ大丈夫だろ。百代、先に行ってていいぞ」
「私も片付け手伝います。だから早く行きましょ!」
「ふふ、ありがとう。それじゃあ二人で早く片付けてしまおうか」
あーーもーーかわいーーなーー。
ニャーーーー
~2時間後~
「ただいまー」
「あれ?天衣さんじゃん、どっか行ってたの?」
「やっぱり聞いてなかったのか……、というか出ていったことすら気づかないのはさすがにどうかと思うぞ?川神院で少し体を動かして来たんだ」
「へぇー、大丈夫だったの?」
「あぁ、組み手をしたぐらいだったからな。いやー久々の組み手はなかなか楽しかったぞ、陽もこんど一緒にどうだ?」
「絶対やだ」
「ふふふ、冗談だ。汗をかいてしまったからシャワーを浴びてくる」
「はいはーい、出てきたら龍掌してあげるからさっさと入って来ちゃいなさい」
「それはいいな、じゃあ浴びてくるよ」
いやー思いのほか仲よさそうでよかった。天衣さんも楽しそうだし、まぁ結果オーライかな?
side 川神院
「……ジジイ、天衣さんと私が今本気で戦ったらどっちが勝つと思う?」
「おそらくはまだ百代のほうが勝つだろうな……、じゃがこのまま彼女が消力といったか?あの武術を完璧に使いこなせるようになればおそらく彼女は百代よりも強くなるじゃろうな」
「やっぱりそうか……」
そうだ、まさか天衣さんがここまで強くなっているとは思っていなかった。
正直最初は、一度勝ったことがあったから自分のほうが強いという自信があった、しかし、今日戦った天衣さんはまるで以前とは別人のようだった。
いや、戦い方は以前とそこまで変わってはいなかった、以前同様持ち前のスピードをいかした戦いかただった。だがそこに消力が加わっただけであそこまでやっかいになるとは……。
こちらの攻撃はほぼほぼ受け流され、それどころかその攻撃によりさらに加速して攻撃が反ってくるのだからとてつもなく戦いづらい。
さらに、ときおり脱力状態から急にトップスピードで仕掛けてくることがあった。あれはさすがの私でも反応しきれずに喰らってしまった……。
これは私ももっと鍛えなければ、天衣さんよりも消力をうまく使いこなす陽に勝つなんて夢のまた夢だ。
「ジジイ…、どうすれば私はもっと強くなれると思う?」
「だからいつも言っておるじゃろ、お前はもっと精神面を鍛えろと。常に冷静であればスピードに翻弄されることも今よりは減るじゃろ…、そもそもお前は戦いかたが雑すぎる。まずはその力任せな戦いかたを見直すことじゃな」
「…………わかった」
「……えっ!?いまなんと言った!?」
「だから精神面をもっと鍛えることにすると言ったんだ」
「…………。まさか百代からそんな台詞を聞く日が来るとは、今日は槍でも降るかもしれんのぉ」
「なんだよ、私だっていつまでもこのままじゃだめだと最近思ってるんだぞ!このままじゃ天衣さんに勝てなくなってしまうかもしれないし……、それに、いつまで経っても陽に勝てないからな」
「百代……、お前も成長しとるんじゃな……。正直このままじゃお前と結婚してくれる男なんていなくなってしまうんじゃないかと思っておったが……、どうやら大丈夫そうでワシは嬉しいぞ!」
「なにを言ってるんだ!こんな美少女世の中の男どもが放っておかないだろーが!」
「なにいっとるんじゃ、お前が武神だとわかったら大抵の男は怖がってしまうじゃろーが。第一その性格じゃ美少女とは言えんわい」
「むぅ……、たしかに、学校の男子どもは大抵私を恐れてるな。いやでもファミリーのみんなは普通に接してくれてるし…」
「それとはまた話が別じゃろーが」
「ぐぬぬ、たしかにファミリーの男子は男として見れないが……、あれ?これ私やばいんじゃないか?おい!ジジイ!どうすればいいんだこれ!?」
「だから精神修行をして落ち着きを持てといつも言っとるじゃろーが……、まぁあの陽とかいう子ならば大丈夫のんじゃないかのぉ?別だんお前のことを恐がっている風でもなかったしの、それにあれほどの実力者ならばワシも安心してお前をやれるし」
「陽か……たしかにアイツは最近から私と普通に接してくれてたな……、それに口は悪いがピトーのこと助けたりしてたし……」
ニヤニヤ
「な!?ジジイなにニヤニヤしてるんだ!」
「いやなに、百代にも春が来てよかったと思ってのぉー」
「くそっ!ジジイ、今すぐ忘れろ!」
「フォッフォッフォッ、忘れさせられるものなら忘れさせてみるがよい」
「その言葉後悔させてやるからなっ!」
「ちょっと!?二人ともいきなりケンカ始めないでくださいネ!危ないネ!」
「お姉さまにおじいちゃん!?急にどうしたの!?」
「いやなに、実はのぉ、百代に気になる男の子が
で……」
「!?その口を閉じろこのクソジジイ!」
side 家
「いやー相変わらず陽の龍掌は気持ちいいなー」
「まぁ加減すればマッサージみたいなもんですからね、てかよく百代ちゃんと組み手なんかできますね。ケガはしてないみたいですけど…」
「あぁ、陽が教えてくれた消力を使ってみたんだがな。まだ完璧には使えんがある程度の攻撃は防げた」
「マジで?よくあの説明で使えましたね…、じゃああれですか?ゴキブリダッシュも使ったんですか?」
「その技名はなんとかならないのか……まぁ完璧とは言えないがなんとかな、百代も避けきれないみたいだったからなかなかいい感じだと思うぞ?」
「それはちょっと見たかったかもしれない……、まぁケガしない程度に頑張ってください」
「あぁ、バイトを休むのも悪いしな。組み手で我慢しておくさ」
正直、龍掌使えばたぶんバイトに支障きたさないレベルで治せるから戦っても大丈夫っちゃ大丈夫なんだけどねー。
やっぱり知り合いが傷ついてるのあんまし見たくないから言わないでいーや。お互いに満足してるみたいだし、今はこのままでいーだろ。
なぜか川神院のほうで化け物が2匹暴れてんのがさっきから円でわかるんだが………。
まぁめんどいからいーや。
なーピトー。
ニャー
※ご指摘をいただいたので主人公の台詞にも「」をつけました
こっちのが読みやすいとか読みづらいとかあったら教えていただけるとありがたいですm(__)m
どっちでもいい場合は結構です