幻想郷甘やかし同好会   作:さまねり

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後編

次の日、朝起きた天子は自身が柔らかい何かに包まれていることを感じた。

 

(う、柔らかい……!?もしかしてまた紫!?ったく、また性懲りもなく…とりあえずすぐに振り払って…)

 

この時、天子の脳裏に昨日の記憶が走る!今日の天子は寝起きがよかった。

 

(いやここで慌てたら昨日の二の舞、落ち着いて抜け出さなきゃ)

 

天子は同じ失敗はしない、昨日と違い頭は冷静なままである。ゆっくりと顔を上げ、紫がまだ寝ている事を確認すると、ゆっくりと手から抜け出し後ろへ下がる。

 

(焦っちゃダメよ天子、慎重に…しんちょ…!?)

 

桃色の香りから抜け出した天子に予期せぬ自体が降りかかった。

 

(なんで…なんで後ろにも人が寝てんのよおおおおおおおおお!!??)

 

下がろうとする背中に当たる柔らかい感触、間違いなく二人目である。青天の霹靂、前門の虎、後門の狼、四面楚歌、様々な言葉が脳裏に浮かんでは消える、間違いなく天子は混乱していた。

 

「…ん?起きたのか天子、早いな」

 

「え、なんで神奈子がこん…んん!?」

 

「悪いが少し静かにしてもらおうか、まだ諏訪子も紫も寝ているんだ」

 

後ろからの声に驚いて急に起き上がろうとするが、神奈子に制され、口を塞がれる、寝起きとは思えない早業だった。そのせいでちらっとしか見えなかったが、神奈子の奥に諏訪子がいるようだ。口は塞がれているので、それと同等に物を伝えられるらしい目を使って抗議するが、神奈子には全く通じている様子は無い。

 

「さてとまだ早い時間だ、もうひと眠りしようか、天子」

 

「ん!?ん~!?」

 

それどころか手はそのままで抱きすくめられる。私の抵抗むなしく今日は神奈子の紫とはまた違った豊満ボディが、背中から私を包み込む。口は今塞がれているので鼻で呼吸するしかないのだが、また甘い香りが私から意識を奪う。だがここでまたやられる私ではない。

 

(ふ…ふふ、これくらい余裕ね、神奈子が寝たら抜け出せばいいのよ。今はとりあえず寝たふりをして油断したところを…)

 

 

 

次に目を開けた時には昨日と同じ時刻であった。

 

「おはよう、天子」

 

先に目を覚ましたのであろう紫が朝日より眩しい笑顔で私に挨拶を告げる。

 

「………」

 

「あらどうしたの?朝っぱらか複雑そうな顔して」

 

「なんでもないわ、少しプライドにヒビが入っただけ……それよりなんでまた私の布団に侵入者がいるのかしら?」

 

「それはね私と天子が寝ている所に神奈子達がね…」

 

「その時点で間違ってんのよ!!なんであんたと一緒に寝てるのが前提なの!?」

 

「あら?不快だったかしら?」

 

「いや…そんなことは…むしろ~っ!?ど、どうでもいいのよそんなことは!!私が聞いているのは紫がここにいる理由よ!り・ゆ・う!」

 

「私と天子が二人で寝ている所にね、神奈子達がど~しても入りたいって言ったのよ」

 

「無視!?」

 

「そこで私が許可したのよ、『一緒にどうぞ』って」

 

「なんであんたが許可すんのよ!!なんの権限があって…」

 

「あら?二晩も床を共にした仲じゃない、硬いこと言わないの」

 

「頬を赤らめるな!!…はぁなんで朝からこんなに疲れなきゃいけないのよ、もう!!」

 

わざとらしく顔を覆う紫にイラっとする。枕でも投げつけてやろうかと思っていたら、紫はいきなり悲しげな表情を浮かべた。

 

「最初あなたを拐…迎えに行った時、あなた寝ていたんだけど…」

 

「ん?なによいきなり?説明する気になったの?」

 

「寝顔がすごく寂しそうだったのよ、だからつい出来心で抱きしめたら、逆に抱きしめ返されちゃって」

 

「え、私が?嘘!?」

 

「本当よ、こんなことで嘘ついてどうするのよ?」

 

「~~っ!?ふ、振りほどけば良かったじゃない!!」

 

「あんな苦しそうだったのに抱きしめたら、心地よさそうな寝顔になるんだもん!起こすことなんてできないわ」

 

「………」

 

「あの、朝ごはん出来ましたけど、お邪魔でしたか?」

 

私が二の句を告げられないでいると、空気を読まずに妖夢が入ってきた。…いや私からすればこれ以上なく空気を読んでくれていたのだけど。

 

「あら、ありがとう妖夢、すぐ行くわ…それじゃ天子またね」

 

紫が笑顔で立ち去る、もしかして妖夢の登場すら知っていたのではないかと思うほどの余裕だ。…それにしても寝ているあいだに自分がそんなことをしていたとは、顔から火が出そうだ、全く記憶にないがなまじ紫の心地よさが抜けきっていない今の頭では否定できる気がしない。自分はそんなに弱かっただろうか…いや、大丈夫なはずなのだ。とりあえず、この騒ぎでも起きなかった後ろの神二人をたたき起こして、朝ごはんを食べに行こう。

 

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従者組の、咲夜、妖夢、永琳の三人の甘やかし方は奉仕である。各々自分の命に代えても守りたい主君がおり、甘やかしの原点はその忠誠心からであった。皆『我が君のためにできることならなんでもしたい』、『我が君の望みならばなんであろうと叶えてあげたい』、このような青い考えを持っていた。普通の従者ならいつか壁にぶつかり、『甘やかすだけでなくたまには厳しく諌めることも従者の勤めである』なんて悟るような、ありがちな展開になったのであろうが…この三人は違った。

 

従者三人、そしてその主君は有能すぎたのだ。進む道には、『彼女らにとっては』たいした障害もなく、充実した甘やかし生活を送っていた。その中で彼女たちは気づく『奉仕そのものが私たとの存在意義だ、では主君以外に奉仕する事は本当に不忠に当たるのか?』という疑問に。昔の彼女らなら当たり前だ、と答えるであろう、今回の作戦に参加するということに対しても『主君の側にお仕えする時間以上に大事な物はない!』と一蹴するだろう。だが今の彼女たちは違う。奉仕すること、そしてそれによってかわいい笑顔がもらえればそれは至福の幸せであると、そして、主君以外に尽くすことは、回りまわって主君に『さすが自慢の従者』だとほめてもらえること(※最重要)。

 

主君にとっては自分の従者を自慢できる。従者にとっては主君のためになり、さらに奉仕自体が喜びである。ここから三人の同好会入りが決まった。

 

今回天子に直接介入することは少ない三人だったが、それぞれ多くの役割を担っていた。

 

まずは妖夢、天子を含め10人にものぼる人数の調理、そして庭の手入れが彼女の担当だった。作戦の肝の一端の担う食事、あの完成度を維持しつつ大量に作ることは難しい、だがそれをさらりとこなしつつ、庭の手入れをする技量があった。本人曰く、『幽々子様の食事よりずいぶんと楽ですよ』とのことらしい。しかも当然この仕事をこなしながら幽々子の分の食事も作らないといけないことには変わりはない、しかし妖夢はこれを問題にはしなかった。さすがの咲夜も同じことをすれば寝込むだろうといっていた、時は止めて調理や肉体的疲労の回復はできても精神的疲労はそう簡単に消えない、それほどにあの調理は過酷を極めるが、妖夢は常に楽しそうだった。

 

次に咲夜、彼女はこの屋敷の手入れ、そして全員の世話係を担当していた。甘やかす方とはいえ曲者の集まる幻想郷、完璧を目指す咲夜はその曲者たちの趣味趣向を把握し、瀟洒に雑務をこなしていく。ティータイムに出すお茶の銘柄から枕の角度まで、マニュアルでもあるのかと疑うほどの完璧さであった。本人曰く『お嬢様の思いつきに対応するよりかは楽ですよ』とのことらしい。しかも当然皆のお世話をこなしながらそのお嬢様の思いつきに対応しなくてはいけないのには変わりない、しかし咲夜はこれを問題にはしなかった。さすがの永琳も、永遠亭の中の因幡を全員集めても同じことはできないといっていた、数をそろえる程度では到底真似できない程の完璧な仕事を追及していたが、咲夜は常に楽しそうだった。

 

最後に永琳、彼女は有事の救護班である。だがその仕事は作戦の開始前から始まっていた。薬の効かない主のために最近彼女が研究しているのはアロマセラピーである、これを今回の作戦に応用しようとしていた。その効果は天子が香りに安らぎを覚えていることで証明されている。本人曰く『姫様の要求する薬を作るよりは楽よ』とのことらしい。しかも当然アロマの改良しながらその新薬の開発も行わなければいけないことには変わりない、しかし永琳はこれを問題にはしなかった。さすがの妖夢も、幽々子様に合う新しい料理の開発ですら難しいのに、知らない人に合う何かを作ることは想像を絶する才能だといっていた。

天人にすら会うのは初めてという中、絶大というほどの効果あげるほどの薬を作り上げる、その開発中、永琳は常に楽しそうだった。

 

(((ふふふ…、これで『あの』笑顔が見られる)))

 

三者三様な活躍を見せるがその根底と鼻血の量は同じであった。

 

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朝食後、天子の前に昨日と同じ顔が揃っていた。

 

「天子さん、今日も遊びましょうよ!」

 

「あのー…お暇だったらで構わないのですが…」

 

「小悪魔に大妖精、いらっしゃい。別に構わないわよ?あーでも午後からは授業があるらしいから午前中だけね」

 

「やった!!そうと決まれば、時間がもったいないないですから!!ささ、行きましょう」

 

「もう、小悪魔ちゃん、そんなに引張たら天子さんかわいそうだよ」

 

小悪魔が天子の手を引きながら居間へと向かう、その様子をスキマごしに見守る二つの影があった。その影の主、紫と永琳はスキマと書類を交互に目を通しながら紅茶をすすっている。

 

「なかなか順調そうじゃない、紫?この分だと一週間も経たないうちに終わるんじゃないかしら?」

 

「いや、ただ彼女は今の状況を面白いとだけ認識しているに過ぎない、警戒を緩めるきっかけになるだけよ」

 

「そういうものかしら?」

 

「ええ、膿を出し切らないと、きっとあの子は向き合えないわ」

 

「はいはい、結局やるのね…わかった、準備は進めておくわ」

 

「ありがとう」

 

永琳は一度頷き部屋を出ていった、飾りっけがない部屋には冷めた紅茶と紫だけが残された。

 

その後、紆余曲折ありながらも一日、一日と10人の共同生活は進んで行き、ついに五日目の夜となっていた。初めは帰ろうとしていた天子であったが、その心地よさからすっかり忘れ生活を楽しんでいた。食事も美味しい、遊びもたのしい、授業も面白い、一切問題はないはずなのだが何故かイライラが日を増すごとに強くなる。

 

「…あああ、もう!!」

 

「どうしたの天子、荒れているわね?」

 

「…紫、いたのね」

 

池のほとり横に長いの椅子に座り、誰もいない所で落ち着こうと思った矢先に、私の計画は破綻した。紫がスキマから現れ横に座る、普段なら怒鳴って追い返すところではあるが…

 

「あなたがいるとこならどこにでも居るわ…って冗談言っている雰囲気じゃないわね、相談なら乗るわよ、何かあったの?」

 

今の私は『紫に相談してみよう』何故かそう思った

 

「それなんだけどね、私にもわからないのよ…何故か日が経つにつれて気分が落ち着かなくなって」

 

「日が経つごとに?」

 

「そう、もやがこう、ずずず…って広がって行く感じ、ここにいる人は皆、面白いし決して退屈なんかじゃないのに、なんだかな~」

 

私が身振り手振りで説明するのを、紫は真剣な目で見つめる。あんまりそういう固い雰囲気は好きではないのだけど、真面目に聞いてくれるのが少し嬉しかった。

 

「…なるほどね」

 

「何かわかったの?」

 

私、本人ですら全くわからないのに紫は既に回答を見つけているらしい。さすが妖怪の賢者というわけだろうか、少しくやしい。

 

「ええ、私に任せないさい、いつか必ずその『もや』を綺麗さっぱり晴らしてあげるわ」

 

紫は自信満々にそう告げる。その姿に不覚にも少し見とれてしまい、慌てて顔を背ける。ここに来て気づいたことなのだが、紫は結構ずるいと思う。

 

「…約束よ」

 

「ええ、今はこんなことしかできないけどね」

 

「きゃあ!?」

 

紫に引き倒され、目の間の景色が一変する。突然のことでバランスを崩した私は衝撃に備えていると、予想より随分と柔らかい物にぶつかった。顔を上げると、紫がこちらをのぞきんでいる、どうやら私は人生初の膝枕を体験しているようだ。

 

「な、ななな…なにを…」

 

「ふふ、静かに…せっかくの雰囲気が台無しになるわよ」

 

叫びだしそうな私の口を、紫は人差し指でふさぐ、それだけの動作なのに私は全く動けなくなった。その手はゆっくりと頭の方へ登っていき私の髪を撫でる。

 

「ひゃっ!くすぐったい…」

 

「びっくりさせちゃったかしら?ごめんなさい」

 

「ううんいいの…やめないで、こんな事されたの初めてだからちょっと驚いただけ」

 

いつの間にかだいぶ気分は楽になっていた、残った『もや』も一撫でする事に気持ちよさに上書きされる

 

「そのまま寝ても構わないから」

 

「うん…ありがと…」

 

人前で眠るのは憚られたが、静かに目を閉じ心地よさに身を任せる。すると私の体を暖かい者が包む、どうやらスキマから毛布を取り出してくれたらしい。こうして五日目も終わりを告げた。

 

 

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「あああああ、もう!なんなのよこれは!」

 

次の日の夜、私は自分の枕を持って紫の自室前にやってきていた。立派な扉を少し乱暴にノックする。私の心境はここ数日で一番荒れていた。

 

「ゆ、紫!…いるかしら?」

 

「あら天子?こんな時間にどうしたの」

 

「いや、べつに大した用事はないの、ただね…」

 

心臓がうるさい、ただいつものようにわがままをいうだけなのに。

 

「……ったの…よ」

 

「ん?よく聞こえないわ」

 

「一緒に寝ようと思ったのよ!!!」

 

私は半ばやけくそで叫ぶ、面を食らったような紫の表情に少しだけ満足した。

 

「どういう風の吹き回しかしら?最初はあんなに嫌がっていたのに」

 

「か、勘違いしないでよね!明日、私が帰るからあんたが悲しくて泣いてないか見張りに来たのよ」

 

「あら、私のために?天子は優しいのね」

 

「違っ!? …ああもう!寒いんだからからさっさと入れなさいよ」

 

「ふふ、分かったわ」

 

いらっしゃいと、扉を開けてくれる紫の横を抜け中に入る。自分がなぜこんなことをしているのか全くわからない。一人で寝室にいると不快感がひどくて全く寝られなかった、意地でも目をつむって横になっていたはずだが、気がつくと自分の枕をひっつかみこんな所まで来てしまっている。

 

「ふふ、こっちいらっしゃい」

 

「うん…」

 

紫に言われるままそばに寄っていく、すると彼女の長い腕が私を包み込んだ。優しく引き寄せられるまま紫に体を預ける。今までサボっていた睡眠欲が急に仕事をしだす、イライラが収まり、安らかに呼吸ができる。何か中毒症状みたいだなぁと思った。

 

「今日は素直なのね、いつもこれくらいならいいのに」

 

「私だって訳わかんないわよ、…でもこうしたい気分なの」

 

「…寂しいのかしら?」

 

「はぁ?なんで私が寂しがるの?それはどちらかと言うと紫の方じゃない?」

 

私がそう言うと、紫はそうかもしれないわね、といい、さらに強く抱きしめる。情けないことに、その心地よさからあくびがもれた。

 

「あらあら…もう遅いし寝ましょうか」

 

「あっ…だめ!!」

 

紫が私を離そうとした瞬間、体が勝手に引き止める。意識外の行動に紫よりも私が驚く。

 

「あれ?なんで?私」

 

「…もう少しかかるかと思ったけど、準備は整ったみたいね」

 

「え?紫?何言って…」

 

目の前のゆかりの表情は笑っているようにも、泣いているようにもみえた。それを見ていると頭がくらくらしてくる、宙に浮くような感覚。紫の手が私の頬に触れゆっくりと撫でる。

 

「ごめんなさい、今から私は貴方にひどいこするわ」

 

「ちょっとどういう…こ…と…」

 

私がセリフを言い終える前に、体の違和感は急激に増した。紫の顔がどんどん遠くなる感覚、落ちているの?それとも昇っているの?わからないけど凄く遠くに言ってしまうような感覚。必死につかもうとするが体はいうことを聞かない

 

「ゆか…り…」

 

私の足掻きも虚しくだんだんと目の前が暗くなり、私の意識は途切れた。

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(あれ?私はいつ寝たのかしら?)

 

重たい頭を持ち上げながら、この一週間お世話になった部屋で起き上がる。今日は珍しいことに紫はベッドにおらず、肌寒い朝だった。

 

(…これが当たり前なのよね…ってなんでこんな気持ちになるのよ)

 

最近私を悩ませるイライラが強くなり、不快な目覚めとなった。とりあえず朝食にしよう、そう自分に言い聞かせ、気持ちを切り替える、お別れの日は笑顔でいたい。

 

(日の感じから察するに、おそらくいつもよりはやい時間ね。とりあえず食堂に行ってお茶でももんでようかしら?)

 

そういえばご飯作っているとこと見たことなかったわね、味見役ついでに見物でもしようかしら、と早起きなりの楽しみを見出し、部屋を出る。屋敷の静かさからいって、まだ誰も起きてない様子だった、少し嬉しくなる。

 

「おはよう! 今日の朝ごはんは何かしら妖夢……っとあれ?」

 

食堂の扉を勢いよく開けるが、中には人の気配はなく、何故か食事だけが一膳おいてある。今まで天子がご飯を食べてきた席に置いてあるそれは出来たての湯気を上げていた。

 

(これは私だけ先に食べてろってことかしら?ううん、とりあえず待ちましょうか。みんなの分もすぐに運ばれてくるでしょう)

 

天子は自分の席に座り、他の人を待った、だが待てと暮らせど誰も来ない。いつものご飯の時間はとうに過ぎた頃、さすがに不審に思い始める。

 

(うーん、何か異変でもあったのかしら?)

 

とりあえず探しに行こう、不安になりながらもそう思い、自分の席から立ち上がる。すっかり冷めた朝食を一瞥し食堂をあとにした。

 

「ゆかりー!けいね!だいようせい!」

 

居間や教室には誰もいない。

 

「えいりん!こあくま!さくや!」

 

大広間や庭にも誰もいない。

 

「かなこ!ようむ!すわこ!」

 

各人の部屋にも誰もいない、荷物もない。

 

最初から私しかいなかったように、この屋敷からは人の気配が消えていた。気味の悪い夢を見ている気分だ。

 

(なによ…これ?)

 

いくら自由人達とは言え私に何も告げずいなくなることなんてないはずだ、明らかに異常事態である。

 

(と、とりあえず外に出ないと)

 

怖くなった私は玄関から外に飛び出し道なりに進んでゆく、だが進めど進めど風景は変わらない。

 

(どうなってんのよ…)

 

さらに怖くなり無我夢中で走るとしばらくして何かにぶつかる。

 

「きゃっ!? あいたたたた…」

 

頭を抑えながらうずくまる、痛かったがそれ以上に変化があったことに嬉しくなり、すぐに顔をあげる。そこには困ったような顔をした紫がいた…

 

とかだったら良かったのだが、そこに待っていたのは予想外の光景であった。

 

「え?なんで、ここに…」

 

確かにまっすぐ走ってきたつもりである、だが私がぶつかったのは玄関の支柱であった。

 

(っ~!?)

 

現状を理解するとすぐさま空を飛んでゆく、木々をかき分け進んでいく。ただまっすぐに上昇を続けていく。だがそのいずれも『いつの間にか』玄関の前でたたずんでいることに気づくという結果に行き着いた。

 

(閉じ込められたっ!?くそっ紫たちは無事なのかしら)

 

どうやらどの方向に行っても玄関感に戻ってくるようなっているらしい。予想以上の事態に私の頭は混乱の極みである。少し落ち着こう、そう思い食堂に戻ってくる。誰かいることを期待するが、寂しげな食堂はコップの配置一つ変わっていない。ため息をついて、席に座り現実逃避ぎみに朝食を食べる、冷めても美味しかったことだけが唯一の救いだった。

 

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今回の作戦において、紫は皆に嘘をついていた。作戦を行うにあたりそのきっかけになったのは一人双六なんかではなく、天子の起こしたある行動によるものだった。

それは異変が終結した一週間後のこと、八雲亭に侵入者があった。しかし様々な結界が施され、たどり着くことさえほぼ不可能なその場所に侵入してまでやったことといえば、桃を紫の部屋に置いて帰ることだった。自分が不在のこととは言えおおごとにならなかったことに安堵するが、その侵入者が天子とわかったとき、私は安堵以上に非常に腹がった。私への皮肉かと思ったのだ、『私は貴方の枕元までたどり着ける、負けたのは偶然よ?『あなたの言葉通り』桃を持ってきたからこの前のはちゃらね?また遊びましょう?』そう言われた気がした。

 

が、それは大きな間違いであった。

 

「紫、あれで許してくれるわよね。だ、大丈夫なはず、だって本人が言ったんだから!…はぁ、下界にもう降りられないのはいやだな…」

 

ボロボロの服でベッドに座る天子は不安そうに呟く、紫が真に目撃したのはこの愚直に紫の言葉に従った天人の姿であった。天子を本心から許そうと決めたのはこの時である、また娘にしようと決めたのもこの時であった。余談ではあるが一人双六の件は、このあと紫が天子をストー…もとい調査している時に目撃したもので、いわばおまけである。

 

紫が天子のいじらしい姿に惚れたのは別として、彼女が孤独にうなされているのは事実であった。共同生活中では紫が夢を見せないようにしているが、彼女の屋敷では毎晩のように悪夢をみていた。その夢は白い大きな空間に一人、いくら歩こうと果てがないそんな空間から始まる。疲れて座ろうとしたり寝転がろうとしたりとすると、突然床がなくなり落ちて同じ白い空間に叩きつけられる、そしてまた歩き始める。ただただ目的もなくひたすらに歩き続ける、そんな頭がおかしくなりそうなそんな夢であった。本人が夢の内容を覚えていないらしいことだけが救いだった…

 

いやこれこそが一番の問題であったのだ。

 

彼女は自分の孤独を理解していない。

自分の心が押しつぶされそうなのを理解していない。

彼女が日頃感じている漠然とした不快感が孤独から来るものだと理解していない。

 

あまりにも長い独りの時間が彼女から『人に甘えるということ』を奪っていた。他人は自分を楽しませる道具であり、決して同じ土俵にたってはいない。他人は使うものであり、何かをしてもらうものでは無い。他人は私とは違い、決して心を許してはいけない。自分が独りなのは他の奴らとは格が違うからだ。

 

彼女の自己愛は歪みに歪んでいた、そしてそんな自分に依存することで、無意識に孤独から目を背けていた。

 

そんな現状を決して理解していない。

 

出題もされていない問題を解けるはずもなく、ただ正体不明の不快感だけが彼女を支配していった。

 

そして、今の天子には数百年分の孤独、それと向き合える強さは持ち合わせていない。出口のない迷路は出ても地獄であった。

 

 

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刻一刻と時間は過ぎ、気づけば皆がいなくなってはや六日、焦る私の心情に反して屋敷は依然静かであった。私はあてもなく屋敷を徘徊し調査したが、やはり状況の打破にはいたらなかった。だがいくつかの手がかりらしきものは見つかった。まず食事、これは朝昼晩きちんと支給される、それも私へのあてつけか共同生活していた頃と配膳される時間も味も全く変わらない、きっと閉じ込めた奴はいい趣味をしているに違いなかった。次に片付け、私の食器や手がかりの調査で放置していた物などがいつの間にか片付いている。配膳される瞬間、片付けされる瞬間、いずれも見張っていたが、まばたきの一瞬で行われるので犯人は発見できなかった。最後に私の部屋、初日、私が部屋から出た何故かあと開なくなっている。

 

「…やっぱり、ここしかないのかしら」

 

今日も目立った成果もなくここに戻ってくる。何度も開けようとした自分の部屋の前、軽くノックしてみる、もちろん返事は…

 

「入っていいわよ」

「え?」

 

しばらくぶりに聞く自分以外の声、いや…自分以外の口から発せられる声。あんなにも固くなだったノブがまわり、私は期待を胸にゆっくりと扉を開いた。目の前にはベッドに腰掛ける一人の少女。

 

「ごきげんよう、わたし」

 

空色の髪、黒い帽子、ふわふわのロングスカート、私の部屋には姿見なんてあっただろうか?

 

信じがたいことに、目の前の少女は紛れもなく私の姿をしていた。

 

「どうだった、一人きりのお屋敷は?」

 

ぶちっ…何かが切れた音がする。

 

「あんたが一番知っているでしょ!!ねえ私!!」

 

舐めた真似を…私は頭に血がのぼり、がむしゃらに弾幕を放つ。しかし、それは空間に吸い込まれるよう、音もなく消えていった。ここで呆気に取られるわけにはいかない、体制を整え殴りかかる。

 

「おいたは、ダメよ」

 

目の前の私が空をなぐと、二擊目をくらわせんと飛びかかる私の体は、簡単に吹き飛ばされ後ろのドアに磔にされる。

 

「ぐっ!?」

 

「随分と気がたっているようね」

 

「当たり前じゃない!ここまでコケにされて腹が立たないわけないわ!!」

 

私の殺気を歯牙にもかけず、目の前の私は悠然と座っている。その余裕が私の怒りを加速させた。

 

「本当にそれだけ?」

 

「…なんのことかしら」

 

「さっきからキョロキョロしてるわよね、何か探し物かしら?」

 

「っ!?」

 

「ふふ、そんな怖い顔しないで頂戴、せっかく可愛い私の顔が台無しよ?」

 

「このっ!!ふざけんじゃないわよ!!」

 

目の前の私がせせら笑う、一発殴ってやりたいが私の体は全く動かない。今までの屋敷の様子からいってもわかるように、相手は相当に実力があるようだ。このままいっても万に一つの勝ち目もない、私が打開策を考えていると、目の前の私は笑顔を貼り付けたま口を開く。

 

「ひとつゲームをしましょうか?」

 

「ゲーム?」

 

「ええそう、私が今から一問だけ問題を出す、見事正解したら皆返してあげるわ、もし間違えたら…そうね、一生ここで私のおもちゃになってもらおうかしら…どう?受ける?」

 

「ここで断ってもあんたは私を閉じ込められることにかわりない、選択権なんてはじめからないでしょ…受けるわ」

 

相手の思い通りというのは納得いかないがこの状況だ、受けざるを得ないだろう。

 

「さすがわたし、思い切りがいいわね」

 

「どれだけ人を小馬鹿にすれば…いいからさっさと問題をだしなさい!!」

 

「ふふ、わかったわ、重要なことだからしっかり聞くことね」

 

わざとらしい大げさな動きで注意を促す、しかしその表情は真剣そのものだ。

 

『わたし、比那名居天子はなぜ異変を起こしたのでしょうか?』

 

「…はぁ?そんなの分かる訳ないじゃない!」

 

一瞬時が止まったかと思った。どうやらこいつは今回の騒動の動機を当ててもらいたいらしい。

 

「クレームは受け付けないわ、回答権は三回、制限時間は無しにしてあげる」

 

急展開に、理不尽な要求、正直すべてを投げ出したくなるが、そういうわけにもいかない、冷静になるよう務める。

 

(回答権は三回か…当てずっぽうにいうのは下策ね…かと言ってこんな訳のわからないことする奴の考えることのなんて分かる訳ないし…)

 

狂人の考えなんてわからないし分かりたくもない。

 

(やっぱり、ただの快楽主義者で、この状況楽しんでいるだけなのかも…)

 

「ん~悩んでるみたいね、そうだ!これじゃーいつまでたっても当たらないだろうし間違う度にヒントあげる、天人である私の寛大さに感謝することね」

 

「わー、その親切さに涙が出そう」

 

(追加ルールねぇ、確かにありがたいけど…この様子だといくら時間が無制限といっても、こいつの気まぐれ次第で覆りかねないわ)

 

「…そうね、『楽しいから?』とか?」 

 

「ふふ、残念はずれ!楽しいからじゃありません」

 

「…」

 

「大して期待してなかったって顔ね、ヒント狙いかしら?」

 

「いいから言いなさいよ…」

 

「そうね、出血大サービスで二つヒントをあげる。『私は誰?』それと『今あなたが巻き込まれているのは異変じゃない』これつについて考えてご覧なさい」

 

「え、ちょっと、どういうことよ!!」

 

「ふふふ、頑張って」

 

目の間の私はニヤリと笑うばかりであった。その様子に内心毒を吐きながら、ヒントを反推する。

 

(私は誰?ってあんたの正体なんて分かる訳が……いや確か問題は『わたし、比那名居天子はなぜ異変を起こしたのでしょうか?』だったわよね、ここでの私は私の事を…ええいいややこしい!!)

 

「つまり比那名居天子の事を考えればいいってことよね!!」

 

「そうそれは正解、あなたが一番詳しいはずよ、…異変についてもね」

 

「異変についても?もしかしてあんたが言ってる異変って…」

 

「ふふ、それも正解、さあ理由をどうぞ?」

 

(…なにが狙いなのかしら?)

 

おそらく目の前の私が言ってる異変ってのはこの前私が起こした異変だろう。つまり彼女が答えて欲しいのは今回のことではなく、なぜ私がこの前の異変を起こしたか?であるらしい。私が起こしたのだ、そんなもの間違うわけがない、しかしそれだけに考えが読めなかった。

 

「…私があの異変を起こしたのは『退屈だった』からよ」

 

「残念、ハズレ」

 

「え?」

 

「ハズレって言ったの」

 

「そんなわけないじゃない!!起こした本人が言ってるのよ?間違ってるわけないわ」

 

「私も比那名居天子よ?間違ってるわけないわ」

 

やはりすんなり行くわけがなかった、私の回答はお気に召さなかったらしい。

 

「そんな言い訳が通るんだとしたら、理由なんてなんとでも言え…」

 

「いや、あなたはもう気づきかけているわ」

 

「え?」

 

「ヒントをあげる約束だったわね、これから貴方に質問をするわ、でも全部答えは一緒最初に貴方に言ったものともね」

 

目の前の私は、今まで顔に張り付いていた軽薄そうな笑顔を捨てて、真剣な表情になる。その鋭い目は心の奥底まで見通せるような眼力を感じさせた。なぜだろうひどく嫌な予感がする。このまま聞くと取り返しのつかないことになる、そう私の本能が訴えかける。

 

「あなた、共同生活は楽しんでいたわよね」

 

「…それなりにね」

 

「じゃあなんで『あんなにイライラしてたのかしら?』」

 

「え?なんで知ってるのよ…」

 

本当に心の奥まで見通しているのではないのか?彼女の断言はそう思わせるほど強い何かを感じさせる。

 

「次の質問、ここに来て初めての朝食、『なぜ?皆が集まるまで待とうと思ったの?』」

 

「だってそれはあたりまえで…」

 

そう、当たり前のこと、食事は皆で取るもので…あれ?いつからだっけ?そうだ、ここにに来てからよね。それまでは一人で食べてたはずだもんね。だったらいつも通り食べれば良かったはずなのは当然よね。なんで?

 

「次、異変を感じたあなたは『なぜ、自分が逃げる前に、みんなの安全確認をしたの?』

 

「それは……」

 

なんで私はすぐに逃げなかったのかしら…誰もいないなら、監視が解かれたならさっさと逃げ出せばよかったのよ。最終日だったから?楽しかったから?いや、それだけじゃない気が…

 

「なんで『あなたは出された食事を躊躇なく食べたの?毒かもしれないのに』」

 

「…」

 

あの時、落ち着くためにご飯を食べたのよね。あの時はもう異常事態ってわかっていたのだから不用意に食べるのは避けるべき…確かにそれは考えてなかったわけじゃない。なんでそのリスクを冒してまで食べたんだっけ?

 

「なんで『あなたはゲームの勝利報酬にあなたではなく、皆の開放で同意したの?』」

 

真っ先に浮かぶはずの条件、なぜ思いいいたらなかったの?私が今一番欲しいのは自由じゃないの?こんな退屈でつまらない場所から抜け出すことじゃなかったの?わからない…

 

「昔のあなたなら確実に見捨てたでしょうね?すべてを疑ったわよね?それほど慎重ならこんなとこで捕まるヘマなんてしなかったでしょうね、ねえ、『なんであなたはここに居るの?』」

 

「私は…」

 

わからない、わからない、わからない

 

退屈より辛いこの感情は何?一人だけの食事で感じるこの虚しさは何?安全確保より優先したこの胸の苦しさは何?リスクより避けるべきこの辛さは何?自由を奪われるよりきついこの辛さは何?

 

わからない

 

「もう一度聞くわよ『わたし、比那名居天子はなぜ異変を起こしたのでしょうか?』」

 

声が頭に直接響き、心を根底からかき回す。この質問の重みは最初に聞いた時とは比べ物にならない。

 

「私は…」

 

「――――」

 

頭にある言葉が響く、その時すべてがつながった。

 

彼女は最初から同じ質問をしていたのだ。そう、寝室に入った時から

 

次は間違えず答えよう

 

「そう、あなたの言った通り、私はずっと寂しかったのよ」

 

「…ふふ正解、よく頑張ったわね天子」

 

目の前の私が近づいてきて抱きしめる、この感覚は…知ってる。やっぱり合ってた

 

「…鈴仙、もういいわよ」

 

「了解しました」

 

目の前の私の姿が掻き消え、大きな金髪の妖怪が現れる。ずっと見たかったその姿、しかし次の瞬間ひどく歪む。

 

「ゆっ…ぐすっ…がり…もう…じんばいしたんだからああああああ」

 

「あはは…ごめんなさい、こうでもしないとあなた認めなかったから」

 

「ぐすっ…もうそんなのいいよ!とにかく離さないで!!」

 

事情なんて今はどうでもよかった。とにかく涙が止まらない、紫が無事だったことが嬉しかったのもあるが…

 

「大丈夫よ、私はここに居るわ」

 

「いままでのね、さみしいのが一気に来たみたい…しばらくダメ」

 

今まで自覚することなく宙ぶらりんになっていた寂寥感が一気にのしかかる。数世紀ぶんだ、一人で立てそうにない。

 

「うん…わかったわ」

 

紫がさらにきつく抱きしめてくれる。私はそれが嬉しくて震える手でただただ抱き返す。

 

「あのね、紫一回だけでいいから…」

 

「あらあら、羨ましいわね紫」

 

後ろから声がする、どうやら永琳のようだ…他のみんなもいるのだろうか?そう思って振り返ってみると…

 

「…え、皆?」

 

こちらをニヤニヤしなが見ていた

 

「こ、ここれは違うの!」

 

「そんなこと言っても説得力ありませんよ」

 

小悪魔がそう指摘する、私は慌てて飛びぬこうとするも、私の手は紫を離さない。

 

「ううう…仕方ないじゃない…」

 

「ほらほら、天子が困ってるじゃない、見世物じゃないんだから」

 

「ふふ、そうですね、晩御飯も作りに行かなければなりませんし」

 

妖夢が出ていき、みんながそれに続く。部屋には私と紫二人になる。

 

「ねぇ、紫」

 

「どうしたの、天子?」

 

思いっきり抱きつく、ガタが外れた私に遠慮なんてない。早速外した責任をとってもらおう。

 

「この気持ち、どうしたらいいのかな?」

 

「ふふ、私に任せてれば大丈夫よ、約束したじゃない、あの『もや』はあなたの寂しさだったんだから」

 

紫は私の顔を見て微笑んだ。

 

「あなたが一人になりたくなるほど、甘やかしてあげるわ!」

 

 




「あのね、紫一回だけでいいからお母さんって呼んでいいかしら?」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あとがき

だいぶ後半強引になってしまいました、最後のセリフを言わせたかっただけだったり。
お目汚しすいませんでした
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