ファンタシースターオンライン2外伝”ナベリウスの白い花”   作:ナベ白製作委員会

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第二十四話「超電磁焦熱網」

「うぐっーー・・・ 」

 

ベルリナが突然その場でバッタリと倒れた。

ベルマリアは慌ててベルリナを起こしたが完全に昏倒状態にあった。

 

「どうした!? ベルリナ君? どうしたんじゃ・・・・ くそっ、ルーサー何をした!?」

 

「問答無用。いでよ、マギサ・メデューナっ!!」

ルーサーがそう叫ぶと、大きなホール状の研究実験場の天井から大きなクラゲのような奇っ怪なエネミーが

ふわり、クルクルと舞い降りてきた。

「フフフッフフーーーーッ・・・」

人の声にも聞こえるエネミーの声と共に現れたエネミーは全身半透明で青く虹色に輝く美しさすら感じる。

 

「くそっ、次から次へと、飽きもせず造りおって!!、大丈夫か?ベルリナ君?」

ベルマリアはベルリナを抱え上げたが全く反応が無かった

・・・が、生命反応がある事を確認するとベルマリアは床にベルリナを寝かせ再び抜刀を構えた。

(ベルリナ君は昏倒状態・・・ 零号は戦力にならない・・・ ベルナルドは精々動けてあと三分ぐらい・・・か?

  ・・・・・・ワシは・・・やれるだけやるしかないっ!)

 

「ベルレーヌ、チカラを貸せっ! それしか勝機は無いっ!」

ベルマリアの呼びかけにベルレーヌは黙って頷くと大剣をその手に装備し、言った。

「慣れ合うつもりは無い・・・しかしルーサーの野望を砕くなら協力するぞっ!」

駆け出す二人、マギサ・メデューナがユラユラとその腕を振ると

走り寄る二人の足元から水が突噴水となって吹き上げる。

 

「うわっ、あわわっ!」

ベルマリアは脚を取られて水流に吹っ飛ばされた。

 

「ベルマリア・・・先程の戦いでかなり消耗しているようだな・・・ ここは私が前に出よう!」

ベルレーヌはそう言うと大剣を持ち直してマギサ・メデューナのユラユラ揺れるクラゲの脚に

斬りかかった。ベルマリアも連れて斬りかかる

ザシュッ!! ザシュッ!!

幾つかの脚?に斬撃が加えられ、生体色が失われ、動かなくなったが・・・

「これではキリがない、本体をぶった斬ってやるわいっ!」

ベルマリアはジャンプでマギサ・メデューナの胴体に飛び乗り斬りつけた。

結構なダメージが入った直後、油断をしたベルマリアは

マギサ・メデューナの左右の大きなハサミに捕まってしまう。

・・・と、同時にそのハサミから電気ショックが出された。

「あぅっ!!」

 

「マリアっ!しっかりしろっ!」

ベルナルドが挟んでいたハサミを攻撃したため、ベルマリアは投げ出されるように

放り投げられた。しかし攻撃の手は全く緩められず、

連続で両ハサミからビームのように出された電気ショックのウェーブと生体誘導弾が襲いかかる。

 

「うっぐぐぐ・・・」

動きに精彩を欠いたベルマリアは躱しきれずに数発の直撃を食らった。

ベルマリアのフォトンシールド係数はレッドゾーンになろうとしていた。意識が朦朧としてきた・・・

(くそっ、まだ倒れるわけにはいかぬわ・・・まだ・・・)

 

「オーバーエンドっ!!」

ベルレーヌがマギサ・メデューナの頭と胴を狙って全力攻撃を加えた。

大ダメージを受けたマギサ・メデューナの多足が花のように開き三人に覆いかぶさった。

「くっ!! 何をするつもりじゃ・・・?」

抜刀を支えにしてベルマリアは立ち上がった。そのとき

開いた足の付根部分から霧のように何かの噴霧が行われたかと同時に・・・

ーーーーっ。 バリバリバリっ!!

広がったマギサ・メデューナの脚から高出力の電磁波が出された。

「くっ!!」

「うわーッ」

「ぐぬぬっ」

三人の身体表面が高温に加熱され始めた。

(・・・電磁波によるレンジ焦熱攻撃か・・・ 先程の噴霧された液体が表面温度上昇を加速しておるな・・・)

 

ピーッピーッ! フォトンシールド発生装置が環境状態異常を感知し、視界内にアラート表示を出した。

(表面温度800度、生命維持ヲ優先。フォトン出力ノ99.99パーセントヲ使用中・・・)

「・・・こ、これでは動けぬ・・・・」

三人の足が完全に止まった・・・ その時。

 

微かにテレパイプの起動する音が聞こえた・・・

「それでは皆さん、生きていれば、また会いましょう・・・ それでは」

ルーサーは倒れていたベルリナを抱き上げ、テレパイプの中に消えて行く・・・

(くそっ! ただ黙ってみているだけしかないのかっ!! くそっ!!)

ベルマリアは霞んで行く視界の中・・・歯をくいしばった。

 

「このままでは、フォトンが尽きた時点で三人共、焼き焦げだ、瞬間的に全力駆動するっ・・・ 後を頼むっ!」

ベルナルドはそう言うと、油の切れた身体のようにギシギシ動き始め、ワイヤードランスを構えた。

「待て、ベルナルドっ!、この状態から全力で動けば、お前の生命維持も危ういぞっ!」

「どうせ、このままじゃ全滅だっ! いくぜクラゲ女野郎ワイルドラウンドっ!」

ベルナルドがワイヤードランスを振り出した記憶がベルマリアの最後の記憶だった・・・・

 




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