ファンタシースターオンライン2外伝”ナベリウスの白い花” 作:ナベ白製作委員会
ベルマリアの意識が白くフェードアウトしようとしていた・・・
(これがベルレインに吸収される・・・ということか・・・)
ベルマリアの意識が消えかかっていた、その時
(フン〜フフ〜〜ン、フフン〜〜♪)
ベルレインの歌声のバックから聞こえてくるベルリナの歌声
(ベルリナ君の歌か・・・ベルレインの詩とは違うんじゃな・・・
違う・・・・ いや、ワシは コレを聞いた事がある・・・)
(フン〜フフ〜〜ン、フフン〜〜♪)
ベルリナの歌声と並んで聞こえてくるのは零号の歌声だった・・・
(そうか、判った・・・解ったぞ、ベルレインの詩 とは ベルリナ君の歌の逆符号の事だったんじゃな、 ならば・・・・)
(フン〜フフ〜〜ン、フフン〜〜♪)
ベルマリアも一緒になって歌い出した。
「ベルナルドよ、Mark2のメモリを読みだして歌え、この歌をっ!、そうすれば同化はされない」
「あん? 何のことだか判らんが、良いだろうやってみるぜ・・・」
やや、遅れてベルナルドも歌い出した。
戦場に響く”ベルリナのうた”・・・ 繋がる皆の気持ち・・・
ベルレインは突然、苦しみだした。
「何をしているの? あなた達・・・ その歌は止めなさい・・・ やめろっ!!」
その時、零号の心に流れ込んでくるベルリナの声・・・
「零号ちゃん、ごめんね。私が泣いてちゃだめだよね、だってー」
”わたし、みんなを守るお姉ちゃん なんだから”
そのセリフがベルマリアの心にユリアの言葉として響いてきた。
(そうだ、ワシらの心は消えたりしない・・・誰のものでもないからなっ!)
「ぐわぉ〜〜っ、ぎゃーーっ」
頭を抱え苦しみだすベルレイン・・・ と同時に消え始める、その身体・・・
「ど、どうされたのですか!? ベルレイン様・・・ ベルマリア、彼女に何をしたっ!」
余りの出来事にルーサーは取り乱した。
(解るまい、ルーサーっ! 人の心を知らない奴め!)
ベルマリアは歌を歌いながらベルリナの身体を抱き起こした。
ベルリナの身体に赤味がさし、その指が微かに動くーー
その紺碧の瞳に光が蘇るーー
「・・・・あれ? 先生まで歌ってるんですか? やだもう・・・ちょっと恥ずかしいな///」
ベルリナを抱くベルマリアの手が強くその身体を抱いた。
「おかえり・・ベルリナ君。みんな待っておったぞ・・・ 良かった。本当に良かった」
「良かった、お姉ちゃん・・・ おねえちゃん・・・ あれ、変だな涙が出てきた、嬉しいはずなのに」
零号の瞳に涙が溢れ、その涙にベルリナの笑顔が映る・・・
だが、目の前の少女ベルレインは半透明になり、頭を抱え振り乱し、苦しんでいた。
「心を・・・・ そうだ、お前で良い。私と同じ齢を持つものよ、それをよこせ・・・」
もがき苦しんでいたベルレインは何かを求めるようにルーサーに手を伸ばした。
「な、何をなさるのです? ベルレイン・・・ う、うわーーっ、何だこれはーーーっ」
ベルレインは心を失う前に目の前にあったルーサーの意識を食らい始めた・・・
「なんだ、これは・・・・す、素晴らしい・・・ 全ての歴史と知識が此処にある・・・
今までの時空旅行はなんだったのか、ベルレイン様と同化する・・・ のか・・・私は
これは、もう完全体と言って良い・・・ 素晴らしいぞ!!!」
「器は・・・それで良い・・・借りるぞ・・・」
ついには目の前で暴れていたダークビブラスを喰らい始めるベルレイン・・・
その形が、今だ見たこともないモンスターとなり巨大化を始める・・・
「だめじゃ、ベルレインが暴走を始めたぞ、みんな動けるか?」
ベルマリアはベルリナをそっと立たせ、全員に声を上げた。
「もちろんだ!」
「大丈夫です。まだ行けます」
「決着を着けるときが来た!」
零号は姉を支え、立ち上がった。
「よくも、お姉ちゃんを・・・ 絶対に許さない!!」
目の前のベルレインは四足の巨大なエネミーと化していた。
その大きさはダークビブラスの二倍はある大きさになっていた・・・
ドズゥーーーーンっ!!
巨大な足で立ち上がるエネミー”ベルレイン”
「これが、ベルレインの正体なのか・・・ じゃが・・・」
見上げるベルマリアたち
ギャォォォーーーーーン!!
巨大な咆哮を上げる邪悪な魂・・・
「チーム”ナベリウスの白い花”のチカラを思い知らせてやる。これで終わりじゃ」
ベルマリアはその腰に携えた”オロチアギト”に手を掛けた!
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