ファンタシースターオンライン2外伝”ナベリウスの白い花”   作:ナベ白製作委員会

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第三十三話「ベルリナのうた」

ベルマリアの意識が白くフェードアウトしようとしていた・・・

(これがベルレインに吸収される・・・ということか・・・)

ベルマリアの意識が消えかかっていた、その時

 

(フン〜フフ〜〜ン、フフン〜〜♪)

ベルレインの歌声のバックから聞こえてくるベルリナの歌声

(ベルリナ君の歌か・・・ベルレインの詩とは違うんじゃな・・・

違う・・・・ いや、ワシは コレを聞いた事がある・・・)

 

(フン〜フフ〜〜ン、フフン〜〜♪)

ベルリナの歌声と並んで聞こえてくるのは零号の歌声だった・・・

(そうか、判った・・・解ったぞ、ベルレインの詩 とは ベルリナ君の歌の逆符号の事だったんじゃな、 ならば・・・・)

 

(フン〜フフ〜〜ン、フフン〜〜♪)

ベルマリアも一緒になって歌い出した。

「ベルナルドよ、Mark2のメモリを読みだして歌え、この歌をっ!、そうすれば同化はされない」

 

「あん? 何のことだか判らんが、良いだろうやってみるぜ・・・」

やや、遅れてベルナルドも歌い出した。

 

戦場に響く”ベルリナのうた”・・・ 繋がる皆の気持ち・・・

 

ベルレインは突然、苦しみだした。

「何をしているの? あなた達・・・ その歌は止めなさい・・・ やめろっ!!」

 

その時、零号の心に流れ込んでくるベルリナの声・・・

「零号ちゃん、ごめんね。私が泣いてちゃだめだよね、だってー」

 

”わたし、みんなを守るお姉ちゃん なんだから”

 

そのセリフがベルマリアの心にユリアの言葉として響いてきた。

(そうだ、ワシらの心は消えたりしない・・・誰のものでもないからなっ!)

 

「ぐわぉ〜〜っ、ぎゃーーっ」

頭を抱え苦しみだすベルレイン・・・ と同時に消え始める、その身体・・・

 

「ど、どうされたのですか!? ベルレイン様・・・ ベルマリア、彼女に何をしたっ!」

余りの出来事にルーサーは取り乱した。

 

(解るまい、ルーサーっ! 人の心を知らない奴め!)

ベルマリアは歌を歌いながらベルリナの身体を抱き起こした。

 

ベルリナの身体に赤味がさし、その指が微かに動くーー

その紺碧の瞳に光が蘇るーー

 

「・・・・あれ? 先生まで歌ってるんですか? やだもう・・・ちょっと恥ずかしいな///」

ベルリナを抱くベルマリアの手が強くその身体を抱いた。

 

「おかえり・・ベルリナ君。みんな待っておったぞ・・・ 良かった。本当に良かった」

 

「良かった、お姉ちゃん・・・ おねえちゃん・・・ あれ、変だな涙が出てきた、嬉しいはずなのに」

零号の瞳に涙が溢れ、その涙にベルリナの笑顔が映る・・・

 

だが、目の前の少女ベルレインは半透明になり、頭を抱え振り乱し、苦しんでいた。

「心を・・・・ そうだ、お前で良い。私と同じ齢を持つものよ、それをよこせ・・・」

もがき苦しんでいたベルレインは何かを求めるようにルーサーに手を伸ばした。

 

「な、何をなさるのです? ベルレイン・・・ う、うわーーっ、何だこれはーーーっ」

 

ベルレインは心を失う前に目の前にあったルーサーの意識を食らい始めた・・・

 

「なんだ、これは・・・・す、素晴らしい・・・ 全ての歴史と知識が此処にある・・・

今までの時空旅行はなんだったのか、ベルレイン様と同化する・・・ のか・・・私は

これは、もう完全体と言って良い・・・ 素晴らしいぞ!!!」

 

「器は・・・それで良い・・・借りるぞ・・・」

ついには目の前で暴れていたダークビブラスを喰らい始めるベルレイン・・・

その形が、今だ見たこともないモンスターとなり巨大化を始める・・・

 

「だめじゃ、ベルレインが暴走を始めたぞ、みんな動けるか?」

ベルマリアはベルリナをそっと立たせ、全員に声を上げた。

 

「もちろんだ!」

「大丈夫です。まだ行けます」

「決着を着けるときが来た!」

 

零号は姉を支え、立ち上がった。

 

「よくも、お姉ちゃんを・・・ 絶対に許さない!!」

 

目の前のベルレインは四足の巨大なエネミーと化していた。

その大きさはダークビブラスの二倍はある大きさになっていた・・・

 

ドズゥーーーーンっ!!

巨大な足で立ち上がるエネミー”ベルレイン”

 

「これが、ベルレインの正体なのか・・・ じゃが・・・」

見上げるベルマリアたち

 

ギャォォォーーーーーン!!

巨大な咆哮を上げる邪悪な魂・・・

 

「チーム”ナベリウスの白い花”のチカラを思い知らせてやる。これで終わりじゃ」

ベルマリアはその腰に携えた”オロチアギト”に手を掛けた!




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