GOD EATER ~龍と虎を背負いし兄弟〜   作:ミスターポテトヘッド

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さて、前回の予告どうりリンドウさん救出編だす。


act.10 蒼穹の月(上)

 

『...なんでここにいる?』

 

シユウ討伐後、極東支部に戻ったタツヤとカゲトラは目の前の人物にこう告げた。その人物とは...

 

「トラちゃんおひさ〜」

「なんでここにいんだよユウ姉!」

 

桐生兄弟の目の前に居たのはユウカだった。

 

「今日は極東支部の皆さんへの挨拶とタツヤへの新しい刀身パーツを届けにきたの〜」

 

あいも変わらずユウカは無表情のまま淡々と話を進める。

 

「新しい刀身パーツ?刀型とは別のやつか?」

「違うよー、今タツヤが使ってるのは試作型みたいなもんだからホントの製品版を届けに来たのー」

「...これ試作型だったのか...」

「んで、新しい刀身パーツがこれね。その名も《村雨》名前は昔この地方に存在した妖刀からもらってきた」

 

そう言ってユウカは自信満々に刀型刀身パーツ《村雨》を見せる。

 

それを見たタツヤは...

 

「...村雨か...最高だ」

 

一目見ただけでタツヤは納得してしまった、それほどユウカの作る刀身パーツは人を惹きつけるのだろう。

 

「気に入ってくれてよかったよかった。それと私これからここの整備班に入ることになったから」

『は?』

「いやだから、今日から私はここの整備班に入るから。だからここの人達に挨拶してきたんだよ」

 

ユウカはタツヤに刀身パーツを渡すと次にタツヤとカゲトラに爆弾発言をかました。

 

『なんてこったい、明日は雨が降るわー』

「ちょっとそれ酷くない!?」

『いや、だって万年あのボロ小屋で神機開発っていう理由使ってニート生活してて働きたくないでござる雰囲気を醸し出してたユウカが整備班で仕事って...』

「いやそれは言いs...」

「トラ、俺らは少し働きすぎたな、ユウカが働くと言っている幻聴が聞こえる」

「奇遇だね、俺もそう聞こえるよ」

「2人してひどい...私に恨みでもあるの?」

 

散々好き勝手言われたユウカはエントランスの端っこの方でいじけてしまった。

 

(あ、やべぇイジりすぎた...)

 

そこからユウカを立ち直らせるのに1時間はかかったそうな...

 

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その晩、タツヤは夢を見た。

 

一面真っ白な世界にタツヤは居た、そして目の前には...

 

「父さん...?」

 

タツヤとカゲトラの父親の姿があった...

 

「タツヤ...お前は龍になれ、天を自由に翔ける龍神になれ」

 

そう言って父親は消えていく...

 

「ちょっと待ってよ父さん!それはいったい...」

 

そこでタツヤは夢から覚めた、時刻は午前7時。

 

「父さん...」

 

タツヤは父親の言葉に疑問を残しながらも体を起こし着替え始めた...

 

----------------------

 

「今から任務?」

「あぁ、旧市街に出たヴァジュラの討伐だ、ツバキがお前を連れてけだとよ」

「了解」

「30分後に出発だ、準備しとけ...」

 

そう言ってソーマはエレベーターに乗り何処かへ行った。

 

タツヤはエントランスのターミナルで準備を始めた。

 

---45分後、贖罪の街---

 

今回の任務のメンバーはタツヤ、サクヤ、ソーマ、コウタの4人だ。

 

「そういえば、コウタとタツヤはヴァジュラは初めてよね?」

「そうですね」

「ヴァジュラは初めてでもヴァジュラ20匹分の恐怖は味わったことあります...」

「あー、あの時ね...」

 

サクヤの問いにタツヤは過去の嫌な記憶を思い出した。どうやらタツヤと返答にサクヤも思い出したようだ。

 

「おしゃべりはここまでだ、来るぞ!」

『!?』

 

ソーマがそう言うと目の前からヴァジュラが走ってきた。

 

まず、サクヤとコウタが後方から銃撃を浴びせる。

 

---グォォォォォォ!

 

しかし、ヴァジュラはその巨大な図体からは想像し難い身体能力と反射神経でその場から横に回避した。

 

「そこだ...!」

 

しかし、ヴァジュラの行動を先読みしたのか、ソーマがヴァジュラの前足に向かってバスターによる強力な重い一撃を叩き込んだ。

 

---ギャァァァ!

 

これにはさすがのヴァジュラも耐えきれずその場でダウンする。

 

「今だ!タツヤ!」

 

ソーマの合図でヴァジュラの正面に構えていたタツヤは、溜めていた力を開放する。

 

「居合·一閃!」

 

居合モードからの抜刀斬りをヴァジュラの頭に浴びせた。

 

そして、新たな刀身パーツ、《村雨》は一撃でヴァジュラの頭を結合破壊させた。

 

「さすがユウカだ、いい仕事をする」

 

そう言うと今度は横にステップしヴァジュラの右前足に上段からの斬撃を叩き込む。

 

すると今度はその一撃で右前足が結合破壊した。

 

「おいおい...」

「タツヤ君の刀身パーツ、そこら辺の刀身パーツより数倍も強いわね」

 

サクヤとコウタが後方支援している間、こう話してるうちにタツヤが尻尾を、ソーマが左前足を結合破壊させていた。

 

「この程度か...」

「いける...この刀なら、心置きなく限界の領域まで...」

 

そう言うとタツヤはその場から後退し刀を上段からヴァジュラに向けて振った。

 

傍から見ればその行動は只の素振りにしか見えないがその後に変化が起こった...

 

---スパァァァン...ズドォォォン!

 

ヴァジュラの体が、頭から尻尾までまっぷたつになった...そしてヴァジュラの後ろにあった壁には縦一文字の斬撃の後が残った...

 

「な!?」

「なによ、今の...」

「おいおい、それはチートすぎんぞ」

 

タツヤの常識外の攻撃に3人は驚きを隠せなかった。

 

「ふぅ、刀身にオラクルを溜めてそれを飛ばすか...意外と上手くいったな」

「今のはオラクルの斬撃だったのか?」

 

タツヤの呟きにソーマが反応する。

 

「そうだよ、この刀身パーツを作った奴に言われたんだ、このパーツならそれができるって」

「...なんつーバケモノ級の技だ、そしてそれを可能にするパーツを作るやつもバケモンだな」

 

「お前ら、なにやってんだ?」

 

そうこう話していると後ろから何者かに声をかけられた、そして4人が振り向くとそこには...

 

『リンドウ(さん)!?』

 

なんとリンドウがいた。そして後ろにはアリサとカゲトラの姿もある。

 

「これはいったい...?」

 

サクヤは疑問に思った。

 

それもその筈だ、なぜなら、緊急時を除き同エリアに2つの討伐チームが入るのは危険なため基本的に禁止されているからだ。

 

すると...

 

---ギャァァァ!

 

突如、ヴァジュラの体に人面の頭を持つ白色のアラガミが大量に集まってきた。

 

「じょ、冗談だろ?」

「チッ」

「この量はまずいわね...」

「チッ、ハメられたか。俺はアリサと中の奴を相手する、お前らは外の奴らをなんとかしてくれ!」

『了解!』

 

突如としてやってきたヴァジュラ亜種に迎撃を開始する2チーム...

 

サクヤチームは外のヴァジュラ亜種を、リンドウ·アリサチームは中のヴァジュラ亜種1体を。

 

「先手の必勝だ!居合·一閃!」

 

タツヤは10体はいるうちの1体に抜刀斬りを浴びせる。

 

するとヴァジュラ亜種は一撃の元に絶命した。

 

「!?こいつ、そんなに強くない!」

 

タツヤはヴァジュラ亜種がそんなに強くないと気づくと勝機を見出した。

 

「皆さん!こいつはそんなに強くないです!的確に弱点を攻撃していけば勝機はあります!」

『了解!』

 

そしていざ攻撃しようと思ったら...

 

---パンッ...ズドォォォン!

 

後ろから1発の銃声と何かが崩れる音が聞こえた。

 

「!?」

 

何事かとサクヤはその場に向かうと...

 

「あ、、、あ、、、」

 

リンドウがヴァジュラ亜種と戦っている教会内へと続くゆういつの通路が、瓦礫で塞がっていた...

 

そしてその前でアリサがへたり込んでいた。

 

「!?アリサ、なにしてるの!?」

「おい、サクヤ!いるのか!?」

「!?」

 

サクヤの怒声にリンドウが反応した。

 

その間にコウタ達も教会入口前に集まってきた。

 

「サクヤ、俺の代わりそいつら連れて逃げろ!」

「え....?」

「このままじゃ間違いなく全滅する、そうなる前にお前らは逃げろ!」

「っ!?」

 

リンドウの命令にサクヤは絶句する、そして...

 

---パァン!

 

瓦礫に向かってサクヤは一発銃弾を打ち込む。

 

「いやよ!私も残って戦うわ!」

「っ!?何言ってやがる!いいから俺に構わず行け!これは隊長命令だ!」

 

しかし、それでもサクヤは言う事を聞かない、するとコウタが...

 

「サクヤさん、リンドウさんの言うとうりここは撤退しよう!このままじゃ皆共倒れだよ!」

 

コウタがサクヤの腕を掴んで説得する。

 

「いやよ!リンドウ!」

「おい、お前ら早くしろ!こっちも限界だ!」

 

入口でヴァジュラ亜種の足止めをしていたソーマからそう言われるとコウタは強引にサクヤを引っ張って撤退した。

 

「さぁ行こうサクヤさん!」

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

ソーマは全員が教会内から出てくるのを確認すると即座にスタングレネードを投げ、撤退した。

 

撤退している途中タツヤとカゲトラは...

 

「兄さん、どうする?」

「このまま見捨てる訳ねぇだろ、見計らって俺は戻るぜ」

「じゃあ、今行こう、今なら皆撤退する事に気を取られてるからここを逃したらチャンスはないよ」

「了解、いくぞトラ」

 

タツヤとカゲトラは頃合いを見計らって再び戦場に戻った。

 

----------------------

 

---極東支部前---

 

「ここまで来ればなんとかなるだろ、全員いるか?」

「なんとか...ん?」

 

コウタは全員を見回すと異変に気付く。

 

2人足りない。

 

「ソーマ!タツヤとカゲトラがいない!」

「なんだと!?」

 

タツヤとカゲトラが足りないのだ。

 

「多分戻ったんだ!リンドウさんを助けるために!」

「あいつら!」

「どうする?ソーマ」

「とりあえず支部に戻ってサクヤとアリサを預けるぞ、これじゃあこいつらは戦えない」

「了解」

 

そう判断し、ソーマたちは足早に極東支部に戻った。

 

一方、贖罪の街教会付近では...

 

「教会への入口が塞がってる以上入るのはここしかねぇ」

「あぁ、そうだな兄貴」

 

タツヤとカゲトラはアラガミが教会内に入るために使う大穴の前にいた。

 

「俺が中に行く、トラは俺を上に持ち上げてくれ」

「了解、兄貴が戻るまでここは俺が死守するぜ」

「頼んだ、じゃあいくぞ!」

 

タツヤはそう言うと少し後ろに下がり、カゲトラに向かって走り飛んだ。カゲトラはタツヤの足の裏を持ち、腕を上に振り上げる、それによりタツヤは普段アラガミしか通れない高さにある穴にたどり着いた。

 

そして、タツヤが教会内に入ると同時にカゲトラの周りに再びヴァジュラ亜種が集まり出した。

 

カゲトラはヴァジュラ亜種に向き合い、上着を脱いだ。

 

上着を脱いだことによりカゲトラの刺青が露わになる。

 

「ここはぜってー通さねぇぞ!漢カゲトラ、筋通させてもらうぜ!」




リンドウ救出編前編です、途中タツヤがやったオラクルを斬撃にして飛ばす技はワン〇ースのゾ〇の技を参考にしました。技名はいいのが思いつかずまだ付けてません。いいのないですかね?
次回は救出編後編とタツヤが覚醒?するかも...
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