GOD EATER ~龍と虎を背負いし兄弟〜   作:ミスターポテトヘッド

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リンドウさん救出編後編だす


act.11 蒼穹の月(下)

「やっと終わったな...」

 

教会内でリンドウはヴァジュラ亜種を倒し壁際でへたり込むように座りながらタバコを吹かしていた。

 

「あいつら、無事に帰ったかな...」

 

---ガォォォォォ!

 

突如として、リンドウの前に黒色のヴァジュラ亜種が現れた。容姿は黒色のヴァジュラの体に白色のヴァジュラの頭よりも邪悪な頭を持っていた。

 

「おいおい、少しは休ませろよ」

 

そう言ってリンドウはタバコを放り投げ、ヴァジュラ亜種に向かって行った...

 

----------------------

 

「そうら!」

 

リンドウと黒色のヴァジュラ亜種との戦闘が始まって既に10分が経過した、それでも一向に決着がつく兆しが見えない。

 

「ぐぉ!?」

 

一瞬の隙を突かれてヴァジュラ亜種の突進がリンドウに直撃した。

 

無論、体力と精神力を先の戦闘で使い果たしたリンドウはその衝撃に耐えられず壁まで吹っ飛んだ。

 

「くそっ、ここまでか...」

 

ヴァジュラ亜種はリンドウに向かって飛びかかる。

 

(後は頼んだぞ、サクヤ...)

 

リンドウは死を覚悟した...

 

しかし...

 

---「させっかよぉぉぉぉ!」

 

リンドウに飛びかったヴァジュラ亜種が、リンドウとの距離あと数メートルで地面に叩きつけられた。

 

無論ヴァジュラ亜種を叩きつけた人物は...

 

「大丈夫っすか!?リンドウさん」

「タツヤ...」

 

---桐生タツヤだ。

 

「お前、なんでここに...?」

「俺は人を見捨ててまで生きるくれーなら、死んだ方がマシです」

「!?なるほどな、んじゃ2人でこいつ倒すぞ!」

「了解です!」

 

そしてタツヤは上着を脱ぎ捨てた。

 

そして例の如く、背中の刺青が露わになる。

 

「おいおい、なんだよそれ」

「説明は後っす、来ますよ!」

 

タツヤがそう言うと、体勢を立て直したヴァジュラ亜種がタツヤ達に向かって雷球を放ってきた。

 

「フッ!」

「よっと!」

 

それをリンドウとタツヤは左右に分かれ回避する。

 

「この狭さじゃ銃撃は無理です、接近戦で押し切りましょう!」

「了解だ」

 

タツヤとリンドウは走りながら攻撃パターンを伝え合い、ヴァジュラ亜種に向かっていく。

 

「決めるぜ!牙突!」

 

タツヤは、刀型のショートにも劣らない貫通性能を活かしヴァジュラ亜種の頭に高速の1突きを叩き込む。

 

それによりヴァジュラ亜種の右目が潰れた。

 

---グォォォォォォ!

 

ヴァジュラ亜種は右目を潰された痛みで大きく仰け反る。

 

「そこだ!」

 

リンドウはヴァジュラ亜種の後ろ足に斬撃を叩き込む。

 

そしてすぐさまステップで移動し、もう片方の後ろ足にも斬撃を叩き込む。

 

---グォォォォォォ!?

 

バランスを崩されたヴァジュラ亜種は堪らず倒れ込む。

 

「よし!ここだ!」

 

タツヤはこれを好機とし、ヴァジュラ亜種と距離を取る。

 

そしてヴァジュラにやったときと同じよう上段から神機を振り落しオラクルを飛ばす。

 

しかし...

 

---グォォォォォォ!

 

なんと、ヴァジュラ亜種は倒れながらも雷球を作り出し、それをタツヤが放ったオラクルにぶつけ相殺させた。

 

「こいつ、強ぇ」

 

そしてヴァジュラ亜種は立ち上がり、タツヤ達に襲いかかると思ったが、タツヤ達に背を向け逃げていった。

 

「...終わったのか?」

「多分」

 

タツヤとリンドウは構えていた神機を下ろす。

 

「なんとか生きれたな。ありがとなタツヤ、助かったぜ」

「別に礼なんかいいっすよ」

「サンキューな、それにしてもタツヤよぉ、その背中はなんだ?」

 

リンドウはタツヤの背中を指さす。

 

「あぁ、これはあの時の傷を誤魔化す為に入れたんすよ。トラの背中にも入ってますよ」

「...なるほどな」

「さ、ここから脱出しますよ」

「あぁ、どうやって脱出する?」

「俺のブラストで爆発バレットを崩れた瓦礫に撃ち込みます」

「大胆だねぇ」

「それしかないですよ」

 

タツヤは神機を銃形態に切り替え、瓦礫に爆発バレットを撃ち込んだ。

 

すると、瓦礫は跡形もなく吹き飛んで無くなった。

 

「さて、行きましょ」

「おう」

 

タツヤとリンドウは教会から外に出る。そして、そこにいたのは...

 

「あ、リンドウさーん、無事だったんすね」

 

白色ヴァジュラ亜種の死体が山積みになって、その上に座っているカゲトラの姿であった。

 

「こいつ全部一人で相手したのか?」

「そっすよー意外とザコかったんですぐ終わりました」

「んなことはいい、さっさと帰るぞ」

 

タツヤ達は白色のヴァジュラ亜種のコアを抜き取ろうと、神機を捕食形態に切り替えたとき、悪魔はやって来た...

 

---ズドォォォン!

 

『!?』

 

突如としてやって来たソレは地面に降り立つとタツヤに襲いかかった。

 

---ガキン!

 

タツヤはすんでのところでガードに成功する。

 

『テメェは!』

 

タツヤとカゲトラの声が重なる、なぜなら...

 

ソレは両親を死に追いやったアラガミだからだ...

 

漆黒の体、頭には後ろに伸びた4本の角を持ち、強靭な4本の足、左右の前足と後ろ足の間に巨大な翼を持ち、尻尾は槍のように鋭く、剣のように鋭利だ...

 

その姿、まるで龍...

 

「リンドウさん、こいつは俺とトラでやります...」

「いや、お前らだけじゃ危険だ!」

「こいつは俺と兄貴から両親奪った仇なんすよ」

「なんだと...!?」

「だからこいつは...」

『俺達が殺す!』

 

タツヤとカゲトラは、仇のアラガミに向かって走り出す。

 

---ギャァァァ!

 

アラガミもタツヤ達に気付き戦闘体勢に入る。

 

「おらぁ!」

 

まず、タツヤがアラガミの胴体に斬撃を叩き込む...が

 

---ガキィィィィン!

 

タツヤの一撃はアラガミの胴体に弾かれた...

 

「!?こいつ、硬い」

 

---ギィィィ!

 

「グハッ!」

 

攻撃を弾かれ、タツヤが体勢を崩した隙を突いてアラガミが振るった尻尾がタツヤに直撃した。

 

そして、タツヤは10メートルほど飛ばされ、壁にめり込んだ...

 

「!?テメェ!」

 

カゲトラはアラガミに向かって怒りの一撃を叩き込んだ。

 

しかし、その一撃は空振りに終わった...

 

---ギィィィ!

 

アラガミはカゲトラに目もくれず、弱っているタツヤに狙いを絞っていた。

 

タツヤは未だ壁にめり込んでいて動けない、そしてそのまま...

 

---グチャ...

 

タツヤの腹部に、アラガミの尻尾が突き刺さった...

 

 

 

 




前回の後書きでタツヤ覚醒回と言ったな、あれは嘘だ。
タイトル的にタツヤ覚醒には合わないと思ったので次回に繰り越します。
タツヤが使った牙突はスピアの突進と同じです。
今回登場したタツヤ達の仇のアラガミはモン〇ンのミ〇ボを参考にしました。ミ〇ボの尻尾がスサノオの尻尾になったとイメージすれば分かり易いと思います。

あと、前回と今回タツヤが出したオラクルを飛ばす技の技名を募集しています。
20日まで募集したいと思うので案のあるお方はコメント欄にお願いします
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