GOD EATER ~龍と虎を背負いし兄弟〜 作:ミスターポテトヘッド
「...あ?」
タツヤは自分の身に何が起きたのか理解できなかった...
しかし数秒後に自身の腹部に違和感を感じると、激痛がこみあがってきた。
「がぁぁぁぁぁぁ...!」
---ギィィィ!
アラガミはタツヤの腹部から尻尾を抜き取る...
そしてタツヤの腹部からおびただしい血が流れ落ち、タツヤは地面へと落下していく...
「なにしやがんだテメェ!」
「...くそったれがぁぁぁ!」
カゲトラはアラガミに向かって怒りをあらわにし斬りかかっていく。タツヤがやられたことにリンドウも怒りを覚えカゲトラと共にアラガミに向かっていく。
(あぁ...俺、死ぬのか...)
タツヤは自身から溢れ出る血の量を見て死を覚悟した...
(父さん、母さん...俺もそっちに行くよ...)
タツヤは静かに目を閉じた...
(でも、あいつは殺しておきたかったなぁ...夢で父さんが言ったみたいに俺が龍だったらなぁ...)
タツヤは自分の思う龍をイメージする。
すると...
---ドクンッ!
タツヤの心臓が大きく動き、タツヤの体が光はじめる...
---ドクンッ!ドクンッ!
タツヤの心臓の鼓動が速くなるのに比例して、体の光も強くなっていく...
---ギィィィ!?
「なんだ、この光は...?」
「兄貴...?」
タツヤから発せられている光がより一層明るくなり、辺り一帯が光で包まれた...
そして光が止むと...
---グォォォォォォ!
タツヤがいた場所には、白銀に輝く龍の姿があった...
---ギィィィ!
「なんだありゃぁ!?」
「兄貴...なのか?」
突如現れた白銀の龍に、リンドウとカゲトラだけでなく、アラガミも驚愕し動きを止める...
---グギャァァァァァ!
白銀の龍はアラガミに突進攻撃をした。
---ギィ!?
突然の攻撃にアラガミも反応できず、突進をモロにくらい、壁まで吹き飛んだ。
---ガァァァァァァァァ!
次に龍は、アラガミの上空に赤みを帯びた白い雷を形成し、それをアラガミに向かって落とした...
---ギギャァァァァァァァ!
アラガミはそれをすんでのところで回避するが、左の翼の先が黒く焦げていた...
---ギィィィ!
次に龍は口から火球をアラガミに向かって吐き出した...
『なんだよ、これ...』
龍とアラガミが戦っている間、リンドウとカゲトラは、目の前の事態を把握できずに立ち尽くしていた。
「あの龍はタツヤなのか?」
「あのアラガミを攻撃してる所を見ると、おそらくそうかと...」
リンドウ達がそう話している間に、龍はアラガミに向かって、火·氷·雷·神、それぞれの属性のブレスをくらわせていた...
その中で、氷と神が一番効くと理解し、氷と神の攻撃を連続で繰り出していく...
---ギャァァァ!
さすがのアラガミも生命の危機を感じ、その場から逃げ出した...
しかし、龍はその場から動こうとはしなかった...
そして、リンドウとカゲトラの方を向くと...
「おいテメェら、無事か!?」
リンドウ達の後ろから、ソーマとコウタがやって来た...
「っ!?新種か!?」
「チッ!リンドウさん、カゲトラ!」
ソーマとコウタは、龍に向かって武器を構えた。
「ちょ、ちょっと待って!」
武器を構えたソーマ達の前に、カゲトラが立った...
「そこをどけ!さっさと片付ける...」
「それは勘弁!この龍は兄さんなんだ!」
「なんだと!?」
カゲトラはソーマにここで起こった事態を説明する...
その間、龍となったタツヤは広いスペースを探して、そこに伏せてカゲトラ達を見ていた...
「...なるほどな」
「まさか、このでっかいのがタツヤなんて...」
ソーマとコウタは驚きを隠せなかった...
「襲ってこない所を見ると、意識はあると思うんだ。だから少し話してみる」
そう言ってカゲトラはタツヤ(龍)に向かって...
「兄さん、元に戻らないの?」
そう語りかけた、すると...
---ギィ...
タツヤ(龍)は立ち上がり、前足の爪で地面に何かを書き始めた...
---モドリタイケド、モドリカタガワカラナイ
「マジか...」
「こいつは驚きだな」
「ほんとにタツヤなのか...?」
コウタの言葉にタツヤ(龍)は...
---タツヤダヨ、コウタ
こう地面に書いた。
「おぉ、ほんとにタツヤだ」
コウタはようやく納得する。
「じゃあ、兄さんはどうやってその状態になったの?」
---シヲカクゴシテ、ソノマエニリュウヲイメージシタラコウナッタ
「ふむ...じゃあ今度は兄さんの人間の姿をイメージしてみて」
カゲトラはタツヤに提案する。
---ン、ワカッタ
タツヤ(龍)は目を閉じ元の姿をイメージした、すると...
タツヤ(龍)が光り始め、光が収まると...
「これは、戻ったのか?」
元のタツヤの姿があった...
「やっぱりね」
「トラ、どういうことだ?」
「じゃあここにいる皆に説明するよ」
「あぁ、頼む」
「まず、俺が疑問に思ったのは、兄さんが龍をイメージしたら龍になった事、だったら元の姿をイメージしたらそうなるんじゃね?って思ったら見事に当たってたってわけ」
「なるほどな...じゃあもう一回龍をイメージしたらそうなるのか?」
「それはわかんないっす、リンドウさん」
「じゃあ、もう一回やってみますか?」
タツヤはリンドウにそう言う。
「いいのか?」
「戻り方も分かったんで別に構いませんよ」
「そうか?んじゃ頼むわ」
「了解です」
タツヤは目を閉じ、先程の龍をイメージした...
すると、タツヤの体が光り始め、龍に変形した。
「おぉ龍になった」
リンドウは目を見開いて龍を見る。
タツヤはまた目を閉じ、元の姿をイメージする。
すると、体が光り始め、元の姿に戻った。
「こいつぁ使い方によってはアラガミに対して有効だな」
「とりあえず戻るぞ...サクヤとアリサを置いてきたままだからな」
「ん、そうだな...」
「一応タツヤはメディカルチェック受けた方がいいんじゃね?」
「あぁ、そうするよ...」
「ところでタツヤ...」
「ん?」
「その刺青はなんだ...?」
「これはアラガミに襲われた時に受けた傷を隠すために入れたんだよ。カゲトラにも入ってる」
「...なるほどな」
ソーマはタツヤに刺青の事を聞くと、支部に向かって歩き出した...
それに続いてタツヤ達も歩き始める...
以上タツヤ覚醒回でした。
タツヤの龍形態はモン〇ンFのディス〇ィロアの体がミラ〇ーツみたいに白銀になったとイメージしてください。そのモンスターを知らない方はググって見てください。
...あれミラ〇ーツって白銀だっけ?