GOD EATER ~龍と虎を背負いし兄弟〜   作:ミスターポテトヘッド

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act.21 特務(後編)

 

---嘆きの平原---

 

「いたぞ...ウロヴォロスだ」

「あれまぁ〜」

「ある程度話は聞いていたが...この大きさは規格外だな、下手すりゃコクリュウより大きいかも...」

 

支部長直々の任務である特務を受けたソーマ、タツヤ、カゲトラの3人は、今回の特務の標的であるウロヴォロスを討伐しにきていた。

 

ソーマは何度か戦った事があるようで問題なさそうだが、タツヤとカゲトラは初見のためその大きさに驚いていた。

 

「今回は能力使わなくて済むなんてことはなさそうだな...」

「だね、長期戦は厳しいだろうし最初から全開でいくしかないかも...」

「能力使用の許可は出ている、短期決戦でいくぞ!」

『了解!』

 

そこまで言ってソーマとカゲトラはウロヴォロスに向かって走り出した。異変に気付いたウロヴォロスは、カゲトラ達を見つけると牽制と言わんばかりにその複眼からレーザーを打ってきた。

 

「フッ!」

「よっと!」

 

カゲトラとソーマはそのレーザーを左右に分かれ回避した。

 

その瞬間...

 

---ギャァァァァァ!

 

白銀の龍がウロヴォロスに襲いかかった。

 

「ナイスタイミングだぜ兄貴!」

「いくぞ、トラ!」

 

ソーマとカゲトラは再びウロヴォロスに向かっていく。

 

そして白銀の龍の正体は勿論タツヤだ、短期決戦と決めた以上は出し惜しみはせず最初からアラガミモードになったようだ。

 

「タツヤがウロヴォロスの動きを止めてる間に足を集中的に攻撃しろ!」

「了解!」

 

ソーマからの指示を聞いてカゲトラは自身から見て右側の足に攻撃を仕掛ける。

 

そしてソーマは左側の足を攻撃するべく左側面に回り込んだ。

 

「っしゃあ!」

 

カゲトラはウロヴォロスの足に連続で斬撃を与えていく。

 

---グォォォォォ!

 

ウロヴォロスは攻撃してきたカゲトラを払おうと触手を振るった。

 

---ギャァァァァァ!

 

タツヤはそうはさせまいとウロヴォロスの動きを止めようとしたが、カゲトラと目が合い動きを止めた。

 

(さすが兄貴、わかってんじゃん)

 

そして触手はカゲトラに向かってさらに勢いを増した。

 

(あとはこいつを程々にくらって...)

 

---ドゴッ!

 

「ゴフッ...」

 

触手が当たる瞬間に当たる箇所を調節したが、威力が高かったせいかカゲトラの口から血が吹き出た。

 

(やべ、想像より威力でかかった...)

 

---ズザァァァァァ!

 

「でも、この...ダメージ...な...ら...」

 

その瞬間カゲトラの目付きが変わった...

 

「......喰い殺す!」

 

そう言った瞬間カゲトラは凄まじいスピードでウロヴォロスに突っ込み、一撃を食らわせた...

 

---グォォォォォ...

 

その一撃は触手に深い裂傷を与える程に強力な物だった。

 

(トラめ、意図的にバーサーカーモードになりやがったな...、しかしアレは敵に回したくないタイプだな、俺がアラガミ化してもアレには勝てそうにないな...)

 

タツヤはカゲトラのバーサーカーモードを見て改めて敵に回したくないと実感した。

 

「オラァァァ!」

「フッ!」

 

---グォォォ......

---ズドォォォン!

 

カゲトラの強力な斬撃の連続とソーマのチャージクラッシュでウロヴォロスはダウンした。

 

「よし...タツヤ、背中借りるぞ!」

 

そう言ってソーマはタツヤの背を登り、頭の上まで行きそこから飛び降りた。

 

そしてそのまま重力に従い落下を始める。

 

ソーマの落下地点にあるのはウロヴォロスの複眼...

 

「これでも食らっとけ!」

 

ソーマは神機を構えそのままウロヴォロスに突き刺した...

 

---ギギャァァァァァ!

 

重力による加速とソーマの全体重を乗せた一撃はウロヴォロスの複眼の半分まで刺さり止まった...

 

「チッ!貫通しなかったか...」

「ソーマァァァ、神機そのままにしてそこからどけぇぇぇ!」

「あぁ?」

 

ソーマは声が聞こえた方、上空を見るとカゲトラがタツヤの頭から飛び降りていた。

 

「はぁ!?てめ、クソったれ!」

 

ソーマは神機を刺したままにしてその場から離れた。

 

「オラァァァ!」

 

カゲトラは全体重をかけてソーマの神機を蹴った。

 

---ズブゥ...

 

---グギャャャャ!

 

カゲトラがソーマの神機を蹴った事でもう一段階深く突き刺さったが、まだ貫通はしなかった。

 

「兄貴、後は頼んだぜ...」

 

---ギャァァァァァ!

 

(...トラじゃなくて俺が深く刺し込めばよかったような気がするが...まぁいいか)

 

タツヤはソーマの神機をアラガミ化した手で更に押し込んだ...

 

---グギャャャャ!

 

ゆっくりと刺しこまれているため激痛からかウロヴォロスの口から奇声が放たれる。

 

(苦しそうだから最後は一気に...)

 

---ギャァァァァァ!

 

(ぶっ刺す!)

 

---スブゥ!

 

---グォォォォォ...

 

遂にウロヴォロスの複眼をソーマの神機が貫通した...

 

そして貫通してから2〜3回痙攣した後ウロヴォロスはピクリとも動かなくなった...

 

これでタツヤとカゲトラの初の特務は終わった...

 

 

 

これは余談だが、帰還後ソーマの神機はカゲトラの蹴りとアラガミ化したタツヤの強力な押し込みにより多大なるダメージを受け1週間のメンテが必要になったそうな...




高総体も終わったので後はある程度安定して投稿できると思います。
後タグを不定期更新から基本日曜更新に変更しました。
それと次の話から投稿時刻を午前1時から午後6時に変更します
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