GOD EATER ~龍と虎を背負いし兄弟〜   作:ミスターポテトヘッド

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act.23 アラガミ少女は何がお好み?

 

アラガミ少女が極東支部に来た日の翌日、第一部隊のメンバーはまたサカキ博士に呼ばれ研究室に来ていた。

 

そして第一部隊全員が揃って少し経ったあとにサカキ博士が研究室の奥の扉から出てきた。

 

「よう博士、今日はなんのご依頼だ?」

 

リンドウは椅子に座ったままサカキ博士に用件を聞いた。

 

「うむ、今日君たちを呼んだのはこの子の食べ物を持ってきて欲しいんだ」

「やっぱりか、大体察してたよ」

 

予想通りの依頼だったのでリンドウは頭を掻きながらサカキ博士に返答した。

 

「まぁまぁ、それで君達には2つのグループに別れてそれぞれ任務に出て欲しい。そこでアラガミから採取したコアをここに持ってきて欲しいんだ」

「?なんで2つに分けるんですか?」

 

グループを分ける事に疑問を持ったタツヤがサカキ博士に言った。

 

「それは後々分かることになるだろう」

「?まあ、分かりました」

 

タツヤは首を傾げた。

 

「さぁそれでは2班に分かれて早速行ってくれ、この子もお腹を空かせているみたいだしね」

 

そう言ってサカキ博士はアラガミの少女を見た。

 

「オナカ...スイタ...」

「はぁ、しょうがねーな、行くぞお前ら」

 

リンドウの一声で第一部隊のメンバーは食べ物を取りに任務に出かけた。

 

ちなみにメンバーは1班タツヤ、アリサ、コウタ、リンドウ。2班カゲトラ、サクヤ、ソーマになった。

 

----------------------

 

---1班---

 

1班は鎮魂の廃寺にヴァジュラの討伐に来ていた。

 

「はぁぁぁぁ!」

 

そして現在、そのヴァジュラと戦闘中である。

 

「はぁ!はぁぁぁ!」

 

アリサはヴァジュラに連続で斬撃を繰り出していた。そしてタツヤはアリサに攻撃が行かないようヴァジュラの足を重点的に狙いダウンさせていた。

 

その間にリンドウは各部の結合破壊を狙い、コウタは後方からの射撃で援護していた。

 

---ガァァァァァ...

 

ヴァジュラは4人の猛攻に耐えられずダウンしたまま絶命した。

 

「うし、とりあえず完了だな」

「今回は早く終わったねー」

 

リンドウとコウタは神機を降ろして緊張感を解いて安堵した。

 

「はぁ...はぁ...」

 

そしてアリサは息切れを起こして喋ることが出来ないでいた。

 

「アリサ、ちょっと無理しすぎじゃない?」

 

タツヤはアリサの肩に手を置いて話しかけた。

 

「はぁ...いえ、私は大丈夫です...」

「いや、明らかに無理してるよ、さっきの戦いもなにかを振り払うような戦い方だったし」

 

タツヤはアリサの背をさすりながら言った。

 

「...トラウマを克服したいのは分かるけどあんまり無茶しすぎると体壊すよ?最近アリサ、ヴァジュラ種の任務ばかり行ってるでしょ」

「なんでそれを...」

「たまたま、最近1ヶ月分の任務の出撃メンバーを見ることが出来てさ、それでアリサがヴァジュラ種の任務にだけ積極的に出てるからさ」

 

タツヤはアリサを一点に見ながら話した。

 

「まぁ、あれだ、気持ちは分かるが無茶し過ぎて体を壊したんじゃ元も子もないだろ?だからあんまり無理はしないように」

「...分かりました」

 

アリサはタツヤの言葉に渋々承諾した。

 

「おーい、お前ら、そろそろ行くぞ!」

 

リンドウの呼び声でタツヤとアリサはリンドウ、コウタと合流して極東支部に戻った。

 

----------------------

 

---3時間後---

 

「どうしてこうなった?」

「さぁ?」

 

タツヤの言葉にコウタは首を傾げた。

 

「今日、これで3回目だよ...どんだけ好き嫌い激しいんだよあの子は」

 

タツヤ達1班は食べ物調達の任務(3回目)を遂行していた。

 

「博士が2班に分けたのはこれが理由か...」

「確かにこれは2班に分けないとキツいわな、2班に分けなかったら合計6回任務に出ることになってたのか...」

 

タツヤとリンドウは呆れたように言った。

 

「さぁて、これで終われるよう願いながらやりますか!」

 

リンドウは気合いを入れ直して狩場に降りた。

 

「よし!それじゃあ行くぞ!」

 

リンドウに続いてタツヤも気合いを入れ直した。

 

---愚者の空母---

 

「たしか標的はボルグ·カムランだったか」

「正直言うと、あれ不味そうにしか見えないんですが...」

 

コウタが不意に不味そうと呟いた。

 

「...ま、まぁなんとかなるさ、アラガミの捕食は見た目では決めないと思うし...多分」

 

タツヤがすかさずフォローに入る、しかし時すでに遅し...

 

「ああ、4回目ありかぁ...2班の奴らに賭けるしかねぇか」

 

リンドウは空を仰ぎながらそう言った。

 

そこから10分ほどリンドウを正気に戻すためにタツヤとコウタは色々とフォローを入れたりした。

 

その途中で2人は...

 

(サクヤさんがこっちにいて欲しかった...)

 

と思ったらしい。

 

----------------------

 

---極東支部---

 

「さぁ、これで終わるか3回目の食事タイム!」

「博士...なんか楽しんでません?」

 

カゲトラはサカキ博士に呆れた表情で言った。

 

「そんな事はないよ、さてそれじゃあ最初は1班のコアから...」

 

そう言ってサカキ博士はアラガミの少女の前に1班が持ってきたボルグ·カムランのコアを置いた。

 

「...コレキラーイ」

 

「うぐ!」

 

その言葉を聞いてリンドウは椅子に倒れるように座った。

 

「リンドウさん!気を確かに!」

「後は任せた...コウタ...」

---ガクッ

「リンドウさーん!」

 

なにやらコントを繰り広げているリンドウとコウタを余所に、サカキ博士は続ける。

 

「それでは次は2班のコンゴウのコアだ、これで終われるか!では実食!」

 

サカキ博士はアラガミの少女の前にコアを置く。

 

メンバー全員はアラガミの少女をじっと見ながらこれで終われるよう願っていた。

 

「オオ!コレスキダゾ!」

 

そう言ってアラガミの少女はコアを食べた。

 

『終わったー!』

 

その瞬間第一部隊のメンバー全員が歓喜の声をあげた。

 

「やっと終わったー!」

「はぁ、ボルグがダメだった時はホントに死んだと思ったぜ...」

「よかったですね、リンドウさん!」

「全く、これほど疲れた任務は初めてですよ」

 

1班のメンバーはそれぞれ言葉を零す。

 

それから少しして第一部隊のメンバーは解散して各々の生活に戻ったとさ...

 

 

 

 

 




今回は1班の事しか書いていませんが、話がまとまり次第外伝の方で2班の話を書こうと思います
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