GOD EATER ~龍と虎を背負いし兄弟〜 作:ミスターポテトヘッド
痛みも落ち着いたのでやっとこさ投稿できました最新話です...
皆さんも虫歯には気を付けましょう...
夜とか地獄でしかないので...
「間に合ってくれよ...」
現在、カゲトラは近くで討伐任務中に大型3体に囲まれ動けないでいるカノンの元へ向けて車を走らせていた。カゲトラはアクセル全開で車を走らせつつ、カノンからの救援要請が発信された場所を確認しその場所へ向かう。
「車はここに置いとくか...」
しばらく車で瓦礫の中を走り抜けた後、カゲトラは移動手段である車を救援要請があったフィールドの近くの瓦礫の影に止めて、神機を担いだ。
「ふっ!」
カゲトラは神機を手に救援要請があった場所に向かって走り出した...
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「うぅ、どうしてこんな事に...」
カノンは瓦礫の裏に隠れ、その場から動けないでいる。カノンが隠れている瓦礫の周りにはプリティヴィ·マータ3体が、カノンの行方を探しているのか辺りを行ったりきたりしている。
『カノンさん聞こえますか?』
「ヒバリさん?どうかしましたか」
ピピッという音と共に、カノンの無線機にヒバリから無線が入る。
『現在近くで任務を行っていたカゲトラさんがそちらに向かっています』
「本当ですか!?」
『はい。それとカゲトラさんから伝言です「直ぐに向かうから耐えろ」だそうです』
「了解しました、このままカゲトラさんが来るまで待機します」
そう言ってカノンは無線を切り、ホッと胸をなでおろした。もうすぐこの状態から開放される安心感と自身が想いを寄せていて、いまや極東で屈指の神機使いと言われているカゲトラが来るのだから。
しかし、この安心感から生まれた油断が時には命取りになりかねないという事をカノンは直ぐに知ることになる...
---ギャァァァ!
「え...?」
カノンが気付いた時には既に遅し、カノンはマータの前足による横薙の一撃を受け瓦礫の壁に叩きつけられた。
「ガハッ...」
壁に当たった瞬間に骨が折れる嫌な音を聞きながらカノンは地面にうつ伏せに倒れた。
(油断した...カゲトラさんが来るという事を聞いて安心しすぎましたね...)
多大なダメージを受け、起きれないでいるカノンに向かってマータは勝ちを確信したかのようにゆっくりとした足取りでカノンに近づいていく。
(あぁ...私はこれから死ぬんですね...想いを伝えられなかった事だけが心残りですが、これは私の油断のせい...受け入れるしかないですね)
カノンは近づいてくるマータを見て、近づく死を覚悟する。
その間もマータはゆっくりと歩を進める。
「さよなら極東のみなさん、さよならカゲトラさん...」
カノンは目を閉じ、一筋の涙を流し呟いた...
さて、ちょっとした油断が時には命取りになりかねないとありますが、これはなにもカノンや他の神機使いにだけ言えることではなく戦場に居る全ての者に言えることです。
それは人類よりも遥かに強いアラガミも例外ではなく、ちょっとした油断が命取りになりかねないのです。
---ギャァァァ...!
「え?」
死を覚悟したカノンの耳に届いたのは、自身が食べられる音では無く、マータが発した断末魔のような叫び声だった...
一体何が起きたのかと思い、閉じていた目を開けマータがいた方向を見ると...
「さよならにはさせねぇよ...俺の目の前ではな...」
マータは地に倒れ、カゲトラがカノンに背中を向けて立っていた。
カゲトラはカノンを動けなくし、周囲への警戒を解き油断していたマータの背後から跳躍し、マータの眼前に着地すると同時にバーティカルファング→クリーヴファングのコンボでマータの胴体から頭をコアごと切り裂いたのだ。
「カゲトラさん...」
「わり、遅くなっちまった」
カゲトラはカノンに近寄り、彼女の左腕を見て顔を顰めた。
「これはまずいな...肘から肩の間の骨が折れてやがる。カノン、立てるか?」
「えぇ、今はなんとか...」
そう言ってカノンはカゲトラに支えてもらいゆっくりと立ち上がり、カゲトラの方を向いた。
「その...ありがとうございます、カゲトラさん」
「礼なら帰ってからな、右手で神機は持てるか?」
「多分、持てるかと思います」
「了解、それじゃここから離脱するぞ」
そう言って、カゲトラとカノンは離脱すべくゆっくりと歩き始めた。
カノンの動きに合わせ、カゲトラは少し前を警戒しながら歩いていく。
---ギャァァァ!
「っ!?」
車の場所まであと少しという所で、隣のビルの壁からマータが飛び出してきた。
カゲトラは咄嗟にシールドを展開しようとしたが間に合わず、そのまま吹き飛ばされ背中から壁に叩きつけられ地面に倒れた。
「カゲトラさん!!」
カゲトラはカノンの叫び声を聞きながら意識を手放した...
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「ううん?」
カゲトラは見知らぬ地で目を覚ました、そこは一面白で覆われ他に何も無い世界だ。
「これは...夢か...ん?」
カゲトラは目を凝らすと目の前の霧と思われる物の中から1人の女性が歩いてくる、それをみてカゲトラは目を見開き、固まった。
それはカゲトラがよく知る人物で、昔に亡くなったかけがえのない人物だったからだ。
「か、母さん...なのか?」
「トラ...」
カゲトラの問いに答えるように、女性はカゲトラの名前を言う。
「トラ...あなたはこんな所にいていいの?」
「え?」
「あなたには守りたいと思っている人がいるでしょ?」
「守りたい人...そんなの沢山いるぜ?兄貴に極東の人達に...」
「それは知ってるわ」
カゲトラの言葉を遮るようにカゲトラの母はカゲトラに告げる。
「でも、その中でも特に守りたいと思ってる人がいる筈よ...」
「特に...守りたい人...」
カゲトラがそう呟くと、頭に真っ先に思い浮かんだ人物は先程まで一緒にいたカノンであった。
「っ!?そうか、確かにいたよ...守りたいと思ってる人が」
「そう...ならこんな所にいないで行ってあげなさい」
「あぁ、ありがとう母さん...大事な事に気付かせてくれて」
カゲトラの体が徐々に光はじめ、体が透明になっていく...
「いいえ...子を導くのが親の務めだもの...それとあなたにその子を守れる力を与えるわ、今の私にできるのはこれだけよ...」
そう言ってカゲトラの母は、両手の上にできた白い光をカゲトラに渡した。
それを受け取ったカゲトラは母に微笑むとその場から消えた...
「頑張ってねトラ、タツヤ...私達のかけがえのない子供達...」
そうつぶやき、カゲトラの母は霧の中へ戻っていった...
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「はぁぁぁぁ!」
カノンは倒れて意識のないカゲトラを庇うように前に立ち、右手だけでブラストを撃っていた。
重い神機を片手で持つということ自体難しいのだが、カノンは持つだけでなくそれを撃っている。
しかしブラストの反動は大きく、1発撃っただけでカノンは後ろに吹き飛んでしまう。
「くっ!」
そして、銃声を聞いてもう一体のマータも建物の影からやって来た。
「今度こそ...終わりなの!?」
カノンがそう呟くとカゲトラの体がピクリと動いた。
「カ、カゲトラさん?」
カノンがカゲトラの名を呼ぶ間にカゲトラは立ち上がり、マータの方を睨みつけた。
「すまねぇなカノン...庇ってくれて。けどもう大丈夫だ、こっから先は任せな...」
カゲトラはそう言うと、体の中からこみ上げてくる力を解放した。
するとカゲトラの髪はみるみると白髪になっていき、目の色は黒から赤へと変わっていた...
「ふっ!」
カゲトラは一瞬で一体のマータに肉薄しマータの首を切り落とした。
その速度はまさに瞬間移動したかのように速く、カノンとマータでさえも肉眼で確認できないでいた。
「チェックメイト...」
カゲトラは着地と同時にもう一体のマータに肉薄し、上段からの振り下ろしで顔面を抉り、首を切り落とした...
「ふぅ、さぁて帰るか...」
カゲトラは車の元へ行き、神機を置いた後カノンの元へ向かった。
「カノン、そのまま動くなよー」
「え...ひゃ!?」
カゲトラはカノンをお姫様抱っこで抱え歩き出した。
「カ、カゲトラさん!な、なにを!?」
「この方が楽だろ?カノンは怪我人なんだからアラガミを倒した今じゃ無理に歩く必要も無いからさ」
「それは...そうですけど、うぅ〜」
カノンは頬を赤らめ車まで抱えられたまま移動した...
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---極東支部
支部につくと、カノンは腕の骨折で医務室に連れていかれ入院という事になった。
そして先程の戦闘で新たな力に目覚めたカゲトラはサカキ博士の元を訪ね、メディカルチェックを受けていた。
「博士、どうですか?」
プシューというガスが抜ける音と共に、カゲトラは研究室の奥の部屋から出てきた。
「うむ、これは間違いなくアラガミ化だね。しかも極めて特殊なね」
「特殊とは?」
「普通のアラガミ化というのはタツヤ君のようにアラガミになってしまう事を指すんだが、カゲトラ君のアラガミ化は身体能力を飛躍的に上げるという物らしい」
博士は淡々とカゲトラにアラガミ化の内容を告げていく
「アラガミカ?カゲトラ、シオのなかまになったかー?」
「あはは、まぁそんなとこだよ」
「おぉ、なかまなのかー!」
シオの無邪気な笑顔にカゲトラも自然と明るい笑顔になっていく。
「さて、んじゃ博士俺はこれで」
「あぁ、またなにかあったらおいで」
カゲトラはサカキ博士に一礼し研究室を出た。
そしてそのままの足で同じエリアにある医務室に向かった。
「あ、カゲトラさん」
「おう、具合はどうだ?」
カゲトラは医務室に入ると、すぐ前のベッドにカノンが体を起こした状態でいた。
他に入院患者は居ないらしく、室内は静かだ。
「治療を受けたのでさっきよりは楽になりました」
「そっか、それは良かった」
「カゲトラさんはメディカルチェックどうでした?」
「うーん、思った通りアラガミ化してたよ」
「そうですか...でも暴走したりはしないんですよね?」
「多分大丈夫だと思うよ?」
「そうですか、それは良かったです」
カノンは笑いながらカゲトラに言った。
それを最後にしばし沈黙が続く...
そしてそれを先に破ったのはカノンであった。
「カゲトラさん」
「ん?」
「私、ここに帰ってくる間に思ったんです」
カノンは俯いたまま言葉を続ける。
「また、あの戦闘のように死にかける場面があるかもしれない...だから、悔いのないようにしよう、やり残すくらいならやってみようって」
「.........」
「そして、カゲトラさんに助けられる前に、死を覚悟した時に...一つだけやり残したと思った事がありました」
カノンはひと呼吸置くと、意を決したようにカゲトラと向き合い、告げた。
「それはカゲトラさんに想いを告げることです...カゲトラさん、私はあなたの事が好きなんです」
「......!」
カノンの告白を聞いたカゲトラは肩をピクッと震わせ俯いた。
医務室にしばしの沈黙が続いた...
「あ、あはは...やっぱり迷惑ですよねこん...!?」
カノンが言葉を言い切る前にカゲトラはカノンを抱きしめた。
「え、あっ、えっ?カ、カゲトラさ「実はさ...」へ?」
カゲトラはカノンを抱きしめたまま告げた。
「俺が倒れた時、夢ん中で母さんに会ったんだ」
「.........」
「そんとき守りたい人がいるんだろって言われてさ、真っ先に思い浮かんだのがカノンだった...」
「え?」
「多分、最初に会ったあの時から惹かれてたんだと思うんだ...そして、今日やっと気付いたよ...」
カゲトラはカノンから離れ、カノンに告げた。
「俺もカノンのことが好きだ」
カノンはその言葉を聞くと、涙を流し始めた。
「こんな体になっちまったが、付き合ってくれるか?」
カノンは涙を指で拭いながら何回も頷いた...
そしてどちらからともなく顔を近づけ、唇を重ねあった。
子供のような浅い口付けだが、いまはそれでいいとカゲトラは思った。
いやもうね、カゲトラ主人公でいいんじゃね?と思いましたよ。
普通に主人公より活躍してるような...
カゲトラのアラガミ化による覚醒モードの容姿はDmCのダンテのデビルトリガーを参考にさせてもらいました。というよりそのまんまですね^^;
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---医務室の前
リンドウ「まっさかあの2人がねぇ」
サクヤ 「ま、意外といえば意外よねぇ」
ソーマ 「フン、興味ねぇな」
コウタ 「その割にはしっかり聞いてるじゃん」
ソーマ 「うっせ」
アリサ 「カノンさん、凄いです...」
タツヤ 「おめでとう...トラ」
シオ 「おめでとうなのかー」
---プシュー
全員『!?』
カゲトラ「皆さん?O☆HA☆NA☆SHIしようか?」
全員『に、逃げるんだよー』
アナグラは今日も平和だったとさ、ちゃんちゃん。