GOD EATER ~龍と虎を背負いし兄弟〜   作:ミスターポテトヘッド

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タツヤがユウカからオリジナル刀身パーツの刀型を受け取ってから数日後、ツバキからとある任務を言い渡された


act.6 その2人凶暴につき(上)

『コンゴウの討伐?』

 

エントランスにてタツヤとカゲトラとコウタはツバキに向かって声を揃えて言った。

 

「そうだ」

「でも編成が新人の俺達3人だけってキツくないですか?」

「その点は問題ない、お前達はすでに新人とは思えない戦果を残している。ここらで1つステップアップしてもらおうということだ」

「そういうことなら俺としては問題ありません」

「俺も特に問題ないっす」

「では30分後に出発してもらう、準備をしておけ。それとタツヤ」

「なんでしょうか?」

「今回の任務で、お前の刀型の運用データを取ろうと思っているのだが問題ないか?」

「ええ、構いませんよ」

「了解だ、では準備をしておけよ」

「わかりました」

 

-------------------------

 

---1時間後、鎮魂の廃寺---

 

「そういやトラ達と一緒に任務するのって今回が初めてだよなー」

「あ、確かに」

 

現在コンゴウが目撃された鎮魂の廃寺内を探索しながらカゲトラとコウタは他愛もない会話をしていた。

 

「話すなとは言わないがあまり大声で話すなよ、奴らは耳がいいみたいだからな」

「そんな心配しなくてもわかってるよ、な、コウタ?」

「お、おぅそ、そうだな」

(やべぇこいつ絶対わかってなかったパターンだわ...)

 

コウタの挙動不審っぷりを見てタツヤとカゲトラは心の中で同じ事を思った。すると...

 

「...いたぞ、コンゴウだ」

 

タツヤは廃寺の中にコンゴウの姿を確認した。

どうやら捕食中のようだ。

 

「どうすんだタツヤ」

「とりあえずコウタは後衛なのは確定で...」

「あ、おれ遊撃役やるわ。兄さんは刀型の運用データとるんでしょ?」

「まぁな」

「じゃ兄さんは前衛の方がいいでしょ?」

「...そうだな。それでいこう」

 

他の2人もタツヤの決定に同意し戦闘が始まった。

 

まず、コウタが銃撃での先制。そしてタツヤ達はその間に対象との距離を詰める...

 

ここまでは普段どうり...しかし、コウタの銃撃がコンゴウに命中する直前に事件は起きた...

 

「ギィィィィィ!」

「!?」

『は?』

 

なんとコウタの銃撃がコンゴウに当たる直前に別のコンゴウが影から現れ、コウタの銃撃はそちらのコンゴウの尻尾に命中した。

 

相手に命中したあと当たったところに残留し追撃をするよう改良したバレットだったため多段ヒットし尻尾の結合破壊が起きた。

 

だが、その音で2体のコンゴウに気付かれ一瞬にして大ピンチに陥る。

 

「アレーコンゴウガニタイイルヨーニイサン、コレハドウイウコトカナー?」

「偵察隊の報告じゃ1体の筈じゃ...」

「とりあえず考えるのは後にしよーぜ?とりあえずいまは...」

 

コウタはそう言ってポーチからスタングレネードを取り出し地面に叩きつけ...

 

『に、逃げるんだよー!』

 

スタングレネードが発動し周囲が真っ白に包まれコンゴウがそれに怯んだ隙に3人同時にこう叫びとりあえず一旦離脱した。

 

「はぁはぁ、ここまで来ればひとまず安全かな...」

「あぁ、それにしてもなんでコンゴウが1体多いんだよ...」

「恐らく偵察隊の報告後にここに来たのだろう」

 

3人が逃げてきたのは任務のスタート地点だった、ここならある程度の障害物があるため身を隠すにはこのエリアの中では最適の場所とも言える。

 

「で、これからどうすんだ?」

「どうするって、やるしかないんじゃない?」

「でも、俺達だけでコンゴウ2体の相手なんかできるのか?」

「うーん、多分できると思う...」

「は?どうやって?」

「俺と兄さんが本気になれば多分イケる」

「はい?」

 

は、何言ってんのコイツ、とコウタは心の中で思った。それはその筈だ、今カゲトラの口から出た言葉はとても新人が言うような言葉ではないからだ。時と場合によっては敗者の負け惜しみにも聞こえなくもない。

 

「で、久々に本気ださない?兄さん」

「あれをやるのか、気が引けるな」

「でも、実際兄さんやりたくて堪んないでしょ?久々に命のやり取りができるんだから」

「...フッ、読まれていたか」

「当たり前じゃん、15年兄さんの弟やってんだから」

「それもそうか、んじゃやるか」

「そうこなくちゃ」

 

そう言い終わるとタツヤとカゲトラは突然上着を脱ぎ出した。

 

「は!?お前らなにやってんだよ」

 

コウタが驚くのも無理はない。今2人がとっている行動は誰の目にも到底理解不能なのだから。

 

しかし、2人が上着を脱ぎ終わり上半身が露になったところで再びコウタは驚愕した。

 

「な、なんだよお前ら...その背中は一体...」

 

再び驚愕に包まれたコウタの前には龍と虎がいた。

正確にはタツヤの背中に龍、カゲトラの背中に虎がいた。

 

「この状態になるのも久しぶりだな」

「あぁ、そうだな兄貴ぃ」

「お前スイッチ入んの早すぎ」

「そんなことよりよォ、早く獲物探そうぜェ」

「そうだな、いくぞコウタ」

「あ、あぁ」

 

声を掛けられ正気に戻ったコウタは上半身裸のまま神機を持って歩く2人についていく。

 

移動している最中もコウタは2人の背中の龍と虎に圧巻されていた。

 

そして、最初の交戦ポイント付近で再びコンゴウを捕捉した。

 

「2体ともほぼ同じ場所にいるな、これはこちらとしてはありがたい限りだ」

「あぁ、これなら一気にカタがつくな」

「そうだな。さて、コウタはそこで待機しててくれ」

「は?お前らだけで戦う気か!?」

「そうだけど?」

「いくらなんでもそれは無謀すぎるって!」

「まぁまぁ、落ち着いてそこで事の行く末を見てなって」

 

そう言ってタツヤとカゲトラは物陰から身を乗り出す。

 

それに気付いたコンゴウ達はタツヤ達に向かって威嚇をしている。

 

「さて、どっちがどっちを相手する?」

「俺は尻尾の壊れてる方をいただくぜェ」

「了解だ。さて、俺もそろそろ体の中で溜まりまくったアドレナリンの制御が難しくなってきたぜ」

「じゃあ、行くかァ」

 

そう言ってタツヤとカゲトラはひと呼吸置き...

 

『野郎ぶっ殺してやらぁ!!』

 

2人同時にそう叫び2体のコンゴウに向かって走り出した。

 

それを合図に命を掛けた戦い、もとい一方的な蹂躙の幕が上がった...

 

 




えー今回でタイトルの意味が分かったんじゃないでしょうか。まぁ文字どうり2人は龍と虎を刺青として背中に背負ってるだけです。
それと同時にクールキャラタツヤの崩壊の回でした。
あとオリジナル刀身パーツを初めて使う回を作ろうとしていたんですが、ネタ不足によりキング・クリムゾンさせてもらいましたm(_ _)m
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