GOD EATER ~龍と虎を背負いし兄弟〜 作:ミスターポテトヘッド
「なんですかこれは」
1人物陰に隠れているコウタは目の前の光景にこう言わずにはいられなかった。
なぜならその先には...
「まだまだ、壊れんにははえーぞゴラァ!」
「あは、あははははは。頑丈な玩具だ、壊しがいがあらァ!」
タツヤとカゲトラによる残酷な蹂躙が執行されていた。
(なんだよあの豹変っぷりは、タツヤに関してはクールキャラはどこ行った...)
コウタがそう思っていると、タツヤが相手しているコンゴウが命の危機を感じ逃げ出した。
しかし、それを狂気と化したタツヤが逃すはずもなく...
「おいおい、逃げてんじゃあねぇぞこらァ、こっちはまだまだ壊したりねーんだよ!」
あろうことか今度はコンゴウの背に乗り背中にを滅多切りにした。
(あわれコンゴウよ、あの2人に相手はされたのが運の尽きだ...)
コウタは心の中で静かにコンゴウに合唱した...
---3分後---
(ナンテコッタイ)
コウタは今度は呆れていた。
なぜなら、タツヤ達がコンゴウを絶命させた後も攻撃を止めず、あろうことか2人してコアを破壊してしまったのだ。それによりアラガミの体は消えてしまったのだ。
『やっちゃったぜ!』
「いや、やっちゃったぜじゃねーわ!!」
これにはさすがのコウタもツッコミを入れた。
「これどーすんだよツバキさんに怒られんぞ」
『なんとかなるって!』
そう言ってタツヤとカゲトラは親指を突き立てる。
さすが兄弟、息ピッタリである
「はぁ...なんか、相手にするだけ疲れるだけだわ」
コウタは深いため息をついて2人に呆れてしまった。
そんなことよりコウタは2人に思っていた疑問を打ち明けた。
「一体お前らの背中はどうなってんだ?」
「あーそれについては帰りながら話す」
そう言ってタツヤは帰り支度を始めた。
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---帰り道---
「で、なんなんだよあれは」
「俺達のあの刺青は、昔アラガミに襲われた時にできた傷を隠すために入れた物だ」
「あんなの入れられる人、居住区にいたんだな」
「今は居ないよ、2年前に病気で死んじゃった」
「そうなのか...」
「さ、昔話はここまでだ、さっさと戻るぞ」
そう言って3人は極東支部への歩を進めた。
タツヤとカゲトラは、その先に地獄が待っていることも知らずに...
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---極東支部エントランス---
「で、攻撃していて気付かないうちにコアを破壊してしまったと?」
『はい...』
現在タツヤとカゲトラはツバキの目の前で正座をして先ほどの任務の事情を説明していた。
「事情は分かった」
「許してもらえますか?」
「誰が許すかバカものが!」
「いでででで」
哀れカゲトラよ、余計なことを言ったばかりにツバキに耳を強く抓られてしまった。
「とりあえず2人には私から厳しい指導が必要だな」
『ひぃ!』
タツヤとカゲトラは小さく悲鳴を上げる。
それに対しツバキは、かるく微笑んでいるが目が笑っては居なかった。
タツヤとカゲトラは何時ぞやリンドウが言っていたヴァジュラ12匹分を思い出していた。
「さぁて、特別室にいこうか?」
『いやぁーお助けー!』
タツヤとカゲトラはツバキに首根っこを掴まれ強引に連れていかれる。
そしてそれを遠くから見ている者たちがいた。
「なにやってるの?あれ」
「なんでもコンゴウのコアを回収せずに破壊しちまったらしいぜ?」
「なにやってるんだか...」
そう言ってサクヤは頭を右手で抑えた。
「自業自得だな...」
ソーマは一言だけ呟くと何処かへと言ってしまった。
(にしてもコンゴウ2体に3分か...)
表には出さないが、リンドウはタツヤ達の戦闘時間に内心驚愕していた。
「...このバカものがァァァ!」
『ぎゃぁぁぁぁぁ、お助けをー!』
(...ヴァジュラ12匹じゃねーな、20匹分くらいあるんじゃねーか?)
その後タツヤとカゲトラは反省文10枚とツバキによる4時間の説教コースが与えられた...
当初はタツヤをこんなに狂気状態にするはずではなかったのにどうしてこうなった...
次回はあの方がロシアより極東へやってきます