キリト・イン・ビーストテイマー   作:クジュラ・レイ

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新章、開幕。


―アイングラウンド 01―
01:はじまりの大地 ―最初の戦い―


           □□□

 

 

 

 

 

「スタンプ攻撃が来るぞ! 後方に回避だ!」

 

 

 一人の少女の掛け声が響く渡るなり、巨大な猪型モンスターが上半身を(もた)げ、そのまま全身の体重を乗せて地面へ落とした。

 

 どしん、という轟音と衝撃を伴い、地面が隆起したが、その場にいる者達は既にバックステップを行った後であり、誰一人としてその攻撃に巻き込まれる事はなかった。

 

 

「やっぱりレベル一でも挑めるような相手だから、どうってことありませんね!」

 

 

 大猪を取り囲むような陣形を作る六人のうち、明るい茶色の髪をツインテールにしていて、オレンジ色を基調とした身軽な服に身を包み、短剣をその手に持っている、小柄な少女の呟きが周囲に飛んでいく。その近くには水色の毛に全身を包み込んだ小さな竜が周回するように飛んでいる。

 

 

「けれど、ちょっと強めなんじゃないの。もしかして難易度間違えたとか?」

 

 

 答えたのは、黒茶色のショートロングヘアを、もみあげの前をリボンで結んでいる髪型をしている、黄緑を基調とした露出度がそれなりに高い戦闘服を着こなし、青いマフラーを巻いた少女。

 

 その手に持たされているのは長槍(ロングスピア)であり、両手でしっかりと持ちつつ、刃先を大猪へ向けているが、視線の先に居たのは大猪ではない。

 

 黒と薄青を基調色としているロングコートを慣れたように着こなし、背中に二本の鞘、その中身を両手に持っている、黒色の短髪で線の細い顔をした、黒い瞳の少年こそが、そこにいた者であった。

 

 

 目の前にいる大猪――正確には猪型モンスターの大型種――を相手にしたのはこれが初めてではない。今から三年近く前、ここと似たような草原の中で、当時特殊な位置付けをされていた大猪型モンスターと少年達は既に交え、狩っている。

 

 今この時を迎えるまでに様々な経験を積み重ねて居ているから、その影響で記憶が薄くなってしまっている、もしくは忘れてしまっているだけだ。その事を少年は言い返す。

 

 

「いやいや、このボスは()()()と同じだよ。第一層のフィールドボスの大猪(ボア)。皆だって覚えてるだろ」

 

「そういえば、最初に戦った中ボスもこんなのだったかもしれない。というかキリト君、よくそんな事覚えてるね」

 

「キリトが変な事ばかり覚えているのは、今に始まった事じゃないわよ。あたしなんか全然覚えてないから、初見モンスターと何も変わらないわ、これ」

 

 

 少年をキリトと呼んだのが、白と赤で構成されたスカート状の服を纏い、手に細剣(レイピア)を構えた、美しい栗色のロングヘアと可愛らしさの残る顔立ちが特徴的な少女。

 

 一方でキリトに呆れたような顔をしたのが、露出された身体の横面が目を引く、白色の服の上から更に赤色の服を着込んでいる、ピンクという目立つ色の髪をショートヘアにした、頬に若干のそばかすのある少女。

 

 服と髪色によって男性の視線を集めるが、右手に片手根(メイス)、左手に盾を持っている装備構成もまた目を引く理由を作る要因の一つだ。

 

 

「キリト、ゲージの方はどうなっている。まだ溜まっておらぬか」

 

「ゲージも何も、それはレイドボス戦とかじゃないと適応されないだろ。気にせずに戦ってるし、お前もそうした方がいいぜ」

 

 

 最後にキリトに声をかけて来たのが、白い長袖のTシャツのような服と、赤色の模様刺繍の入ったロングスカートを着こんで、右半身を見覚えのある(あか)いコートで包んでいる、腰元まで届くほどの長い金髪と赤い瞳を持つ少女。それに加えて、頭と尻元に白金(はっきん)色の、狼のそれに酷似した形状の耳と尻尾まである。

 

 更に両手に持たされているのは穿くスカートのものよりもはっきりとした、金色の紋様が浮かび上がる大剣――ツーハンドソードという別名もある――なものだから、この中で誰よりも目立っていた。

 

 

 キリトを含めて合計六人が、この場にいる全員であり、それで大猪型モンスターに立ち向かっていると言うのが、現在の状況だ。その六人パーティのリーダーを任されているキリトは、目の前にいる大猪型モンスターを注視する。

 

 大きな牙と白みがかった灰色の毛並みが特徴的な大猪の頭上には、対象の体力を可視化したものである《HPバー》が二本、その上に《Giant_Boar》という、大猪に付けられたものであろう名前が表示されていた。

 

 まさしく、この広大なフィールドの一角にいる中ボスモンスター、俗にネームドモンスター――NMとも言われる――と呼ばれるモノそのものであった。

 

 

 これまで三本だとか五本だとか、最悪の場合十五本も《HPバー》を持っているモンスター達を相手取って来たキリト達からすれば、《HPバー》を二本しか持っていないうえに、中身の最大値も小量でしかない大猪など、どうという事のない相手だ。

 

 だが、そのようなものを敵にして戦った時よりもキリト達の《HPバー》の最大値も少ないものとなっているし、このような大猪に負けてしまうなんて言う事自体が、これ以上の怪物達と敵対して捻じ伏せてきたキリト達にとって非常に屈辱的な事だ。

 

 たとえどれほど相手が弱かろうが、決して油断するような事は出来ない。キリトは余裕(よゆう)綽々(しゃくしゃく)という表情をしつつも奥歯を噛みしめながら、周りの少女達に指示を下す。

 

 

「シリカ、そいつの動きの隙を伺って懐に飛び込め。体勢を崩させたらリズが頭に攻撃をしてスタンを取れ! そこからシノンとアスナで更に攻撃、最後に俺とリランで止めだ!」

 

 

 短剣使いの少女シリカ、片手根使いのリズベットが頷き、すぐに細剣使いのアスナと槍使いのシノン、最後に大剣使いのリランが了解して大猪の元へ向かい、キリトもその中へ混ざって突撃する。

 

 スタート時の最低値まで能力値(ステータス)が弱体化している事に変わりない自分達と言えど、目の前の中ボスを相手にするだけの火力は出せる。この作戦で狩りは終わるだろう。

 

 だが、その中で敵が予想外の攻撃を仕掛けてくる事は珍しくないし、寧ろその方が日常茶飯事と言えるのが、自分達の置かれているモンスターとの戦いというものであり、最後まで気を抜く事は出来ない。

 

 

 次に目の前の大猪が取って来るであろう行動は何か。キリトが軽く思考を回していると、作戦通りにシリカが小竜と共に大猪の元へ到達してみせた。大猪は予想していたかのように顔を一瞬だけ振り下げ、そのまま口元から延びている象牙のような牙を地面へ刺すが、同刻シリカも何かを受け止めようとしているような姿勢を取る。

 

 直後、大猪は口元から延びている長い牙で前方を掬い上げるように振るった。地面が再び(めく)り上げられ、土砂と共に襲い来る牙がシリカに接したその瞬間。

 

 

「そこッ!」

 

 

 シリカはフレーム単位の時間で身を(ひるがえ)して回避。その勢いに任せて短剣で鋭く大猪の顔を一閃する。

 

 

 敵の物理攻撃を受ける直前に繰り出す事で受け流しつつ、逆に敵を攻撃するスキル、《パリング》。

 

 

 鮮やかな短剣の一撃を受けた大猪は悲鳴を上げ、下方向から叩かれたように上を向く。そこへすかさずリズベットが突撃して距離を詰め、途中で地を蹴り大ジャンプする。

 

 

「これを喰らいなさいッ!!」

 

 

 咆哮するように言い放ち、リズベットは得物の片手棍に全体重を乗せた赤い光を纏わせて、渾身の一撃を振り放った。

 

 

 重攻撃片手根ソードスキル《パワー・ストライク》。

 

 

 大猪の放った一撃を超える程の轟音が鳴り響き、衝撃を全身で受けてしまった大猪はその場に崩れ落ちる。頭上には短時間気絶して動けなくなっている証拠である、黄色い光のエフェクトがくるくると旋回していた。

 

 キリトの思惑通り敵がスタン状態に陥ったのを見計らって、今度はアスナとシノンがそれぞれの武器を手にして駆け付け、一気に大猪との距離を詰める。

 

 

「リズ、シリカちゃん、スイッチ!!」

 

 

 この世界と酷似した――あるいはこの世界の元となった世界と言うべきか――でも頻繁に使用していた単語をアスナが大声で発すると、リズベットとシリカが退避するようにバックステップ。

 

 攻撃後に生じる隙を(おぎな)い合うようにして、前衛と後衛を交替させる戦法、《スイッチ》。

 

 攻撃者の入れ替えに成功したアスナはシノンよりも先に大猪の元へ到達。足に力を込めて急ブレーキをかけつつ、ダッシュの勢いを乗せた鋭い突きを、黄金色(こがねいろ)の光を纏う細剣で大猪の横腹へ放った。

 

 

 突進を伴っているがために連続で攻撃が炸裂する、五連続攻撃細剣ソードスキル《シューティング・スター》。

 

 

 システムアシストによる動きがほとんどではあるが、使い慣れたソードスキルの発動をアスナが終えると、今度はシノンが大猪に向けて真っ直ぐ駆けて行く。

 

 その中でシノンは槍の穂先を反転させて地面へ突き刺し、同時に両足で地面を蹴り上げる。スピードを付けられたうえで地面に突き立てられた槍は穂先を起点に軽くしなって曲がり、元に戻ろうとする反動でシノンの身体を空中へと飛び上がらせた。

 

 高い位置に存在するハードルを越えようとする棒高跳びの選手さながら宙へ舞い上がったシノンは両手で槍を構え直しつつ、くっと下を向く。そこにあるはダウンした大猪の背中であり、その瞬間から上昇が終わって落下が始まった。

 

 

「これでも喰らいなさいッ!!」

 

 

 美しい弧を描いて落下を開始したシノンは槍の穂先に光を纏わせ、そのまま猛スピードで大猪の少し広い背中に着地し、穂先を突き立てた。刃が毛皮を突き破り、筋肉へ到達した次の瞬間、周囲に光で構成された棘が五つ出現し、追い打ちをかけるように槍の穂先へと飛び交って大猪に突き刺さる。

 

 

 五連続攻撃槍ソードスキル《フェイタル・スラスト》。

 

 

 二種の同属性ソードスキルの炸裂によるダメージはスタン状態を解き、大猪は回復して起き上がるなり猛々(たけだけ)しい咆哮を上げる。だが、その時既に《HPバー》の一本目は空になっており、最後の一本も中間辺りまで減少して黄色に変色していた。

 

 

 例え最初期の状態に戻されようとも、連携すればこれだけの火力を叩き出して敵に損害を与える事が出来る。

 

 仲間達の存在とその強さに改めて頼もしさを抱いたキリトは、アスナの時と同じくスイッチの掛け声を放つ。既に攻撃を終えた二人が下がったその時、キリトとリランは大猪を挟み込むような陣形を取っていた。間もなくして耳元にリランの声が飛び込んでくる。

 

 

「これで止めを刺すぞ!」

 

「息を合わせろ、リラン!」

 

 

 キリトの声に応答するように、リランは両手で持っている巨大な剣の重量をぶつけるように大猪へ体当たりし、弾き返されたタイミングで回転水平斬りを二度放ち、最後に思い切り両手剣を振りかぶり、遠心力を伴わせながら渾身の力で縦方向に一閃を放つ。

 

 その最後の一撃の音を耳にしたキリトは、両手の剣に水色の光を纏わせ、声を発しながら、目にも止まらぬ速さで自身の回転も伴う縦斬りの剣舞を躍った。その速さと摩擦によって刀身と対象の間に激しいスパークが巻き起こり、ビリビリという電気音と共に大猪の身体が十回切り裂かれる。

 

 

 高出力五連続攻撃両手剣ソードスキル《ファイトブレイド》。

 

 麻痺属性十連続攻撃二刀流ソードスキル《ボルティッシュ・アサルト》。

 

 

 再度二種類の連続攻撃ソードスキルによる、激しい斬撃の嵐に見舞われた大猪は一際大きな悲鳴を上げる。その頭上に表示される《HPバー》が左端に到達して空になり、それそのものが消えたのと同時に、大猪はそのままの姿勢で完全に止まる。

 

 キリトとリランがソードスキル発動後に必ず発生する硬直時間を終えたその時、大猪の身体は水色の光に包み込まれてシルエットとなり、すぐさま爆散。がしゃんというガラスが割れる音をサンプリングしたような効果音が鳴るのと同時に、光を放つガラス片にも見える無数のポリゴン片になって消滅した。

 

 

 周囲に木霊するくらいの激しい音が終わると、風が吹き、草の揺れる音だけが聞こえてくるようになり、それを目途にしてキリトとリランは剣で目の前をひゅひゅんと切り払い、そのまま背中の鞘へと納刀した。

 

 この世界に来ての最初のボス戦は上手く行った。この世界でも自分達は戦えている。自覚したキリトの元へと、大猪との戦いを終えて武器を納刀した仲間達が集まってきた。キリト以外全員女性と言う有様ではあったが、キリトは特に気にする事はない。

 

 だが、そのキリトよりも先に口を開いたのは、アスナだった。

 

 

「皆、お疲れ様! 今回もちゃんと攻略出来たね」

 

 

 続いてリズベットが強気に発言する。如何にも自分達には実力があるという事を誇張しているかのような仕草も交えていた。

 

 

「当たり前でしょ。なんたってあたし達はこの世界の元になった世界を生き延びたんだから。あんなのに負けるわけがないじゃないの」

 

 

 その発言にキリトは喉の奥で音を鳴らす。実のところ言ってしまうと、あの大猪のレベルは自分達よりも少し高く設定されていて、レベルがまだ一の自分達が挑むには早いモンスターであった。

 

 本来ならば近くにいる簡単な敵モンスター達を狩って経験値を積み、レベルが五から六程になったところで戦うべきモンスターに、レベル一のままいきなり挑むという無茶。挑んだ時と同様いきなり全滅してしまうなんて言う事にもなりかねない戦いだったのだ。

 

 如何に連携を積み重ねたところで、ステータスは相手の方が上であるのは変わりないから、「このモンスターに挑むには早いんじゃないか」という勘の良いシノンの戦闘中のぼやきは的を得ていたし、キリトも無事に倒し切る事が可能かどうか、不安だった。

 

 それがこうして杞憂に終わったという結果を(もたら)してくれたのは、皆の協力があったからであり、そして自分達の連携が相手のステータスを上回っていたという他ならない。

 

 

「皆、本当にお疲れ様。やっぱり今のボスは俺達が挑むには早かったみたいだ。いきなり連携が必要な敵と戦う事になって、ごめん」

 

 

 キリトが急に軽く頭を下げるなり、苦笑いしながらシノンが答える。

 

 

「別にそんな事気にしてはいないわよ。けれど、今のボスに勝てた理由の一番はやっぱり、気の知れた私達の連携ね」

 

「そうだよ。これまでずっと一緒に戦ってきた皆だから、この新しいゲームでも上手く立ち回る事が出来たんだよ。そう、奥の手を使わずに戦えたんだよ」

 

「あぁそうか、奥の手か」

 

 

 アスナの言う奥の手というのは、キリトとリランの能力の事だ。使える場所こそは限られていると思うが、いざとなった時キリトとリランは力を合わせ、どんなボスも怖くなくなるくらいの力を発揮できる。

 

 たった今戦ったボス戦も、結局勝てないならばそれで押し切る算段だったものだから、キリトは更に図星を突かれたような気分になる。だが、それを口にするよりも先に、シリカが周り見回しながら言った。

 

 

「そうですよ。《SAO》の時から助け合ってきた皆さんが一緒なんですから、どんな相手でも戦えますし、乗り越えられます!」

 

「そうだな。苦難を乗り越えた我らは無敵だ。だが、それにしても《SAO》か……」

 

 

 リランがそう言うなり、その場の全員で周囲を見回す。

 

 ところどころに大きな岩や木はあるが、目の保養になりそうなくらい青々とした広大な草原が辺り一面に広がっていて、少し遠くを見れば鬱蒼(うっそう)と生い茂っている木々が作る森が、更に遠くには連なった山々が見える。

 

 春のような丁度いい温度の日差しに暖められた心地の良い風がどこからともなく吹いてくる、広大な草原のほぼ真ん中にぽつんといるのが自分達だった。

 

 それを再度確認するなり、風になびく髪に手を添えて抑えたアスナが、独り言のように言った。

 

 

「本当に、《あの世界》にそっくりだね、《この世界》は……」

 

 

 この光景も、先程相手にした大猪も、キリト達は見た事がある。いや、正確にはここと似た光景、先程の相手に似た相手なのだが、ほとんど同一に見えて仕方が無い。今自分達の足元に広がる草原も、遠くに見える木々も山々も、そこへ暖かい日差しを降り注がせる太陽が浮かぶ、大きさがまちまちな雲が流れていく青い空にさえも、既視感を覚える。

 

 

 《この世界》は誰もが消滅したと思っていた、(よみがえ)りし《あの世界》。

 

 この場にいる者、今この場に居ない仲間達の誰もがそう思ってしまいそうなのが、《この世界》の有り様だった。《あの世界》の生還者達の誰もが、《あの世界》に似ていると言うだろうし、その時自分達の姿を思い出してしまうであろう形をしているその世界の名前を、キリトは口にした。

 

 

「けれどここは《SAO》じゃない。今日からベータテストが始まったこの世界の名前は、《SwordArt:Origin(ソードアート・オリジン)》だ」

 

「《ソードアート・オリジン》、略して《SA:O(オリジン)》。それが今回私達が冒険する舞台、よね」

 

 

 シノンからの問いかけに、キリトはしかと頷いて前方に向き直る。

 

 目の前には、草原とその山の向こう、更に山の先と、どこまでも続いているように感じられるほどの広大な大地(オープンワールド)が広がっていた。

 

 

 この世界こそが、これから俺達が共に冒険していく世界だ――キリトは喜びで高鳴る胸の中で、その事実をしっかりと再確認した。

 




―原作との相違点―

・キリトが最初から二刀流取得済み。


―副題的なもの―
『キリト・イン・ビーストテイマー アイングラウンド01 ―生命達ノ大地―』

 


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