第四章第一話、どうぞ。
01:今を共に生きる女の子
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なんだか騒がしい。がやがやとうるさいくらいの音が聞こえてくる。
目を開けてみると、見えてきたのは人混みだった。ぼくよりも背の高い男女が忙しなく周りを行き交っている。うるささの原因はこの人達で間違いないようだ。
周りを見回してみると、周囲が見覚えのある光景だとわかった。江戸時代から変わっていないような風貌の建物がいくつも並んでいて、周りの人達が広間に当たるここを騒がしく行き交っている。
道行く人々には共通点があった。どの人達も楽しそうにしているのだ。旅行や観光をしているのが楽しくて仕方がないように、どの人達も楽しそうな、嬉しそうな顔をしている。
しかし、やはりその人達はぼくよりも背が高く、ぼくの視界を
だから人混みの中に入るのは、ずっと昔から嫌だった。
「
人々の喧騒に混ざって、声がした。ぼくの名前を呼んでいる。とても懐かしくて、温かい声。どんなに月日が経っても忘れられた事はない声だ。誘われるように振り向いて、ぼくは思わず驚いてしまった。背の高い人々の間に紛れて、ぼくを見つめている人がいた。
ぼくよりも背が高いのは勿論で、長くて黒い髪の毛をポニーテールにしているのが特徴的だ。頭にはそれなりに大きい、白い模様の入った赤いリボンをしている。人々はその人の姿を意図せずに隠そうとしているけれども、ぼくはその人を見失う事はなかった。
「おねえちゃん?」
このぼく、
ぼくの大切な、おねえちゃん。
《おねえちゃん》なんて呼び方は子供っぽいとは自分でも思うけれど、この呼び方以外で呼ぶ気にならない。
人混みの中に隠されそうになっているけれども、おねえちゃんは微笑んでいる。ぼくを見つけられた事に喜んでいるみたいに、微笑んでいる。それだけはわかった。
「おねえちゃん!」
ぼくは迷わずおねえちゃんの方に走り出した。今すぐにおねえちゃんのところへ行きたい。そんな気持ちがいつにもなく胸の中に溢れ、ぼくを突き動かしていた。
走れば人にぶつかった。何人も何人もぶつかった。人にぶつかっていっているのはぼくだ。だから「すみません」とか「ごめんなさい」とか言わなければならない。でも、ぼくはぶつかった人達にそういう事を言おうとは思わなかった。おねえちゃんに会いたい、おねえちゃんに飛びつきたいという気持ちを現実にするのが最優先事項になっていたからだ。
どんどんおねえちゃんとの距離は縮まっていって、ついにぼくはおねえちゃんのところに辿り着いた。そのままここに来るまでと同じように走っていって、おねえちゃんの胸の中に飛び込んだ。ぼくはぼくのゴールに着く事が出来た。
「おねえちゃん……」
おねえちゃんは嫌がったりせず、胸の中のぼくの身体に手を回してくれた。目を閉じて深呼吸すると、おねえちゃんの匂いが吸い込まれてきて、一緒におねえちゃんの暖かさも流れてきて、全身に広がってくる。小さいころから大好きで仕方がないものだ。
「どうしたの、海夢。こんなふうにしてきて」
おねえちゃんの声がする。いきなりぼくが胸の中に飛び込んできたのだから、ちょっと驚いているのだろう。ぼくはおねえちゃんに顔を埋めたまま、返事する。
「どうもしないよ。ただ、おねえちゃんのところに行きたくなったんだ」
「珍しいね。海夢がこんな事を言うなんて」
「そうかも。でも、今は無性にこうしていたいんだ。だから……もっと……」
「いいわよ。海夢がいいっていうまで、こうしててあげる」
頭の辺りに暖かさが来る。おねえちゃんが手を添えて、ぼくの頭を撫でてくれているのがわかった。こんなふうにおねえちゃんに抱き締めてもらったのはいつ以来だっただろう。少なくともずっとしてもらった記憶がない。
いやそもそも、こうしておねえちゃんに会うのはいつ以来だっただろうか。おねえちゃんと話をして、その声を聴いたのはいつ以来だっただろう。ずっとずっと、長い時間が空いてしまったような気がする。もう何年もこうしてもらった記憶がないように感じてならない。
「ううん……」
そんな事はどうでもいい。こうしておねえちゃんに抱き締めてもらっているから、余計な事は考えない。そうだ。今はおねえちゃんとの大切な時間だ。おねえちゃんとの大切な――
そう思おうとしたその時だ。
急に大きな音がした。
ドオオオオオオオオオオンという、雷が落ちた時のような轟音。
とてつもなく巨大な何かが空気を掴んで引き裂いたような爆音だった。
あまりにすごい音だったものだから、ぼくは驚いて耳を塞ぎ、気付けば叫んでいた。
「うわああああああッ!!?」
次の瞬間、目の前の景色が変わった。白い壁紙に茶色のフローリングに、クローゼットにパソコンの置いてあるデスク。そしてぼくはベッドの上に腰を掛けている。ベッドは綿のシーツのかかったマットレスで、人が一人寝れるくらいの大きさしかない。
「あれ……」
ここはぼく、白嶺海夢の自室だ。その証拠に、シンプルなデザインのデスクのうえにはパソコンと一緒に、使い込まれた円環状の機械――アミュスフィアがおいてある。ぼくの家のぼくの部屋の中だ。観光客のいっぱいいる観光地ではない。
『あ、起きた起きた!』
腰の近くから声がした。機械のスピーカーを通しているような、女の子の声だ。その声色はこれ以上ないくらいに聞き覚えがある。目を向けてみると、そこにあるのは灰色の半球状の機械。
中にカメラが搭載されているそれのレンズは今、真っ直ぐぼくの顔を見ていた。
「……はぁ」
その機械を目にした途端、ぼくは今の状況を掴む事が出来た。今のは夢だ。ぼくはベッドでいつもどおり寝ていて、夢を見ていたのだ。そして夢の途中で爆音がして、驚く形で目を覚ましたのが今。
その音を立てて、ぼくを夢の中から強引にたたき起こしたのは、この機械の向こうにいる。その存在に向かって、ぼくは言葉を掛けた。
「……
『海夢。目、覚めた? すごくいい音をだったと思うんだけど』
ぼくは溜息を吐いた。夢の中を思い出すと、聞こえてきた音まで思い出せた。雷が落ちたような爆音で、思わず耳を塞ぎたくなるようなそれだった。大音量で鳴らせば、どんなに深く眠っている人でも起きる事間違いない音。
……不快音以外何物でもない。
「……今の音は何」
『「雷が至近距離で落ちた時の音」。ネットで探してたら見つけたから、鳴らしてみたんだ。目覚めに良いって書いてあったけど、本当にその通りだったみたいだね』
「それでぼくを叩き起こしたって事」
『そうだよ。海夢に起きてもらいたかったから』
枕もとのスマートフォンを手に取ってモニタを確認する。時刻は午前五時半。その数字を見ただけで、ぼくは大きな溜息を吐く事が出来た。そのまま操作して快眠起床アプリを起動して、起床予定時刻を表示させてみれば、午前七時三十分。二時間も早い起床になってしまっている。
「……目覚まし時計、七時半ってあるんだけど。ぼく、君に言った覚えあるよ。休みの日は七時半に起きるからねって」
『そうだけど、今日は特別な日じゃない。だから早起きしてもらいたくて。それに早起きは三文の徳っていうから、結果オーライだと思わない?』
ぼくはもう一度溜息を吐く。確かに今日は特別な日だ。昨日からずっと楽しみにしていて、早く今日という日が来ないかと木綿季と一緒に待ち望んでいたくらいだ。だから当日はしっかりと睡眠をとって、最高のパフォーマンスで迎えたかった。
だけど、まんまと木綿季に邪魔される事になってしまった。
「……はぁ」
木綿季の言う、早起きすると身体に良いっていう情報はあるけれど、それは睡眠の質が極端に良かった場合だ。平均的な質の睡眠の最中での早起きは、逆に睡眠不足を招く。睡眠不足はありとあらゆる不調を起こさせ、凶悪な病気さえも招いてしまう。早起きは三文の徳なんて言葉は、過去のものだ。
しかも木綿季のやった起こし方なんて、悪戯以外何物でもないようなやり方だ。おかげで目覚めは最悪としか言えないようなものになった。
更に午前五時半なんて、おかあさんとおとうさんさえもまだ寝ている時間だ。朝ごはんだって用意されていない。
「全くもう……ぼくはもっとゆっくり寝ていたかったんだけど。というか木綿季、君は何時に起きたの」
『五時! 昨日からわくわくしてたせいで良く寝られなかった。二度寝しようとしても出来なくて!』
如何にもはしゃぐ子供のように言う木綿季。自分が早起きしてしまったから、ついでにぼくの事も起こしたという魂胆だろう。
時間も時間だから二度寝したい気分だけれども、いつもなら早起きした際にあるはずの眠気がどこかに飛んでいってしまっていて、全然眠くなかった。木綿季による目覚めの一撃は随分と高い攻撃力を持っていたらしい。
おまけに見ていた夢は――。
「……あ」
ぼくは小さな声を漏らした。さっき見ていた夢は今でも鮮明に思い出せる。暖かくて幸せな夢だ。いつまでも入っていたい、いつまでも見ていたいと思えるような夢。
かつては現実だったけれども、今は現実になる事の無い、幸せ。
もう少し長く見ていたら、醒めた時の気分はもっと最悪で――今日という特別な日をいつものように過ごす事も出来なかったかもしれない。
木綿季が爆音を鳴らして起こしてくれたおかげで、そんな夢を見て、入り浸っている時間を短くする事が出来た。
ある意味、ぼくは木綿季に助けられたのだ。最悪のやり方ではあったけれど、その事実は否定しようがなかった。
急にぼくが黙り込んで心配になったのか、木綿季は声をかけて来る。
『あれ、海夢? どうかしたの』
ぼくは声のする機械に振り返る。灰色の半球状の機械の真ん中で、カメラのレンズが僅かな光を拾って光っている。その向こうに人影が見えた。
ぼくと同じくらいの大きさの身体で、頭に白いリボンを付けた、茶髪のショートヘアのよく似合う女の子。
現実では機械越しにしか話す事の出来ない人――
その娘に向けて、ぼくは手を伸ばした。当然その娘に触れる事などなく、ぼくの手は機械の最上部に乗る。それでも不思議と、ぼくは温もりのようなものを感じる事が出来た。
「……なんでもないよ。起こしてくれてありがとう」
木綿季は声を返してこない。如何せん機械越しなせいで表情もわからないけど、機械の向こうできょとんとしているのが目に浮かんだ。その想像が本物だった事は、すぐに木綿季が教えてくれた。
『ど、どういたしまして! やっぱり早起きしてよかったでしょ!』
スピーカー越しのせいでノイズが混ざっているけれども、今ならわかる、ちょっと上ずったような声。ぼくにこんな事を言われるのは予想していなかったようだ。
「うん。と言っても、起こしてくれた事だけだよ。全部には言わない」
『むむ!? 全部に対してお礼を言ってほしいんだけど』
「朝ご飯も出来てないような時間じゃないか。それとも君がぼくの朝ご飯を作ってくれるわけ?」
『むむ、むむむむむ~……』
木綿季は悔しそうな声を出していた。ぼくが同じところにいたなら、今にもぼくの顔に掴み掛ってきている事だろう。ぼくがもっとも嫌だと思っている事が出来なくて、悔しそうにしているのだ。
それに木綿季の料理の腕前はぼくよりも低いと来ているし、現実では一切料理なんかできない。だからこそ、尚更悔しがっている。
『作れるよ朝ご飯! ボクだって女の子だもん!』
「それはVRの中の話でしょ。しかも料理スキルはどっちが上だっけ?」
木綿季は「ぐぬぬ」と声を出した。きっと今頃ゲーム内でのステータスを思い出しているに違いない。
『つ、強さと速さはボクの方が上だよ! ボクはALOでなんて言われてるっけ?』
「
かつては言い合いになると木綿季がぼくに勝っていた。しかし、今ではすっかり木綿季の反論をいなせるようになった。勝てると思って言ったのに、悉くいなされて、完全に言いくるめられた。
それが効いたのか、木綿季は小声になった。
『……そうだけど……でもぉ……』
ぼくは木綿季の目と耳となっている機械を両手で救い上げ、持ち上げた。木綿季の少し驚いたような声がスピーカーから鳴る。
「だから、朝ご飯の時間までぼくに付き合ってもらうよ。それでいいね、木綿季」
木綿季はもう一度小さな声を出した。それから間もなくして、元気な返事をしてきた。
『うん、いいよ!』
この機械は充電器に繋がっている。昨日の夜からずっと充電していたから、バッテリーは満タンだろう。それに和人達SAO生還者の皆が改良してくれたおかげで、この機械はスマホ並みに長時間稼働できるくらいになっている。ちょっとやさっとの稼働時間で電池切れを起こす事ないのだ。
「それじゃあちょっと外に出ようか。今の時間は
『いいねぇ! 朝早くからの散歩は身体にいいって言うし』
ぼくは目を半開きにして機械を見つめた。ちょっと悪戯っぽく笑ってみる。
「……
早朝の散歩なんて毎日やっていられるものじゃない。学校もあるというのに、そんな事をしたら毎日へとへとになってしまうだろう。木綿季もそれがわからないわけじゃない――そう思いきや、木綿季は何かに気付いたような声を出してきた。
『いいね、それ! ボクがそっちに行けるのはもうすぐだから、そしたら一緒に朝は散歩だね!』
ぼくはその場にずっこけそうになる。そういえばぼくが嫌な事でも、木綿季は嫌じゃない事は沢山あるんだった。それに木綿季は根っからのスポーツ娘みたいな話を聞いたから、毎朝の散歩なんてお手の物なんだろう。
「や、やる気なの、木綿季」
『勿論! 長年動けないでいたから、動けるようになったらバリバリ動かないと! 筋肉も沢山つけないといけないし! 朝の散歩とかすごくいいと思うよ!』
「……そうなんだ」
『そうなったら、ボクは海夢と一緒が良いな。海夢、付き合ってくれるよね?』
機械のレンズの奥に羨望の眼差しが見えた。ぼくは
「……」
けれども、頭の中のイメージはそうさせてくれなかった。
朝早い時間でも、隣に木綿季が居て、一緒に話をしながら街の中や公園とかを歩く事が出来る。そうなった時の楽しさの事をイメージすると、木綿季のお願いに首を横に振る気はなくなってしまった。
結果ぼくは、
「……考えておくよ」
そうぎこちなく答えるしかなかった。
すっかりやる気になっている木綿季の目と耳の機械をベッドに戻すと、ぼくは木綿季に「着替えるからね」と伝えて立ち上がって、
中を開いてみれば、そこにあるのは畳まれた休日に着る用の服。ランニングウェアとかウォーキングウェアみたいなものは持っていない。だからいつもの休みの服装でいい。
ぼくはパジャマを脱ぐと、青色のジーンズを履いて、青色のTシャツを着て、その上から黒色のパーカーを羽織った。大きさはどれも子供用よりは大きいけれど、大人用よりかは小さい。完全な大人用の服は、ぼくには大きすぎるのだ。
ぼくもいつかは大人になる――幼かった時はそう思っていたような気がするけれど、まさか自分が大人の服を着れないまま大人になるなんて。こんな現実を誰が想像できたって言うんだろうか。
そんな事を考えながら着替えを済まし、ぼくはベッドに置いてある半球状の機械から伸びているバッテリープラグとコンセントを引き抜いた。そのまま機械を肩に載せる。バッテリー容量が増えたせいか、前よりも重く感じるけれど、木綿季が傍に居てくれるんだからどうだっていい。
「さてと、行くよ木綿季。途中抜けは無しだよ。最後まで付き合ってね」
『勿論だよ! あ、そうだ海夢』
「え?」
『ボク、大事な事を言い忘れてた』
急に改まった木綿季に首を傾げると、機械のレンズは少しだけ動いた。
『おはよう、海夢』
ぼくは思わずきょとんとした。同時に思い出す。
そういえば、木綿季に起こされておきながら、大切な挨拶をされていなかった。そしてぼくもまた、木綿季に挨拶するのを忘れてしまっていた。そのせいか、急に恥ずかしくなったような気がしたけれど、ぼくはすぐに木綿季に返事した。
「おはよう、木綿季」
木綿季の「えへへ」という声がした。機械の向こうで笑顔になっている木綿季が想像できて、ぼくは胸の中が暖かくなったような気がした。
このまま散歩に出たい気分だったけれど、ぼくが挨拶しなきゃいけない人はまだいる。その人の事は木綿季にも伝えてあるから、あまり多く伝える必要はない。
ぼくは自分の部屋を出ると、なるべく音を立てないように数歩歩いて、立ち止まる。ぼくの部屋のすぐ隣にある部屋。その入り口のドアをそっと開けて、中に入った。
カーテンが閉まっておらず、朝日が入り込んで明るい。家具のそろえ方はぼくとほとんど同じだけれど、パソコンやアミュスフィアなんかはない。
そして、誰もいない。どこを見回しても、誰もいない。使っている人はいないけれども、いつでも使えるように、掃除は隈なくしてある。おかげでテーブルにもベッドにも埃が溜まったりしていない。
そんな部屋に軽く入って早々、ぼくはテーブルの上に目をやった。肩に乗っている機械の向こうの木綿季もぼくと同じところを見ている。
二人で見つめる先には、一枚の写真立てが置かれていた。
映っているのはぼくと――さっきの夢の中に出てきた人と同じ特徴を持った女の人。
古風な建物を背景にして、二人で微笑みながら寄り添っている。
まだ一緒に居られた時に撮った、ずっと昔の写真。
そこに映っている女の人に伝えるように、ぼくは言った。
「……おはよう、おねえちゃん」
声は部屋の中に消えた。誰も返事を返したりはしない。誰も聞いてる人がいないから当然だ。けれどもすぐさま、木綿季が言葉を続ける。
『……おはようございます、おねえさん。ちょっと海夢と一緒に出てきます』
「ちょっと早起きしちゃったから。二人で散歩してくるね」
『今日もボクは、元気ですからね!』
ここにはいないけれど、きっといると信じる人がぼくにはいる。それを木綿季も同じように信じている。二人でその人に挨拶を終えると、ぼくは出入り口のドアに向かった。
その時――きっと気のせいだろうけれども、
――いってらっしゃい。海夢、木綿季――
という声が聞こえた気がした。
今日も楽しい一日になりそう――そう思いながら、ぼくは今、一緒に生きてくれている女の子と外に出た。
――補足事項――
・◇◇◇→キリトの視点
・◆◆◆→シノンの視点
・□□□→第三者の視点
・■■■→カイムの視点(この章のみ)
――くだらない事――
オリキャライメージCV
白嶺海夢→伊瀬茉莉也さん
白嶺澪夢→佐藤利奈さん
――副題的なもの――
『キリト・イン・ビーストテイマー アイングラウンド04 ―ボクダケノ英雄―