キリト・イン・ビーストテイマー   作:クジュラ・レイ

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 ※本編とあまり関係ないので、読み飛ばしていただいても結構です。


元ネタ集

《オリキャラ:リランについて》

 

・アイングラウンド編では特に変化がないので、詳しい話はアインクラッド編、フェアリィ・ダンス編の元ネタ集を参照。

 

 

《オリキャラ:ユピテルについて》

 

・ユピテルのモデルと元ネタ

 

 ユピテルは、実は前作である『東方双夢譚』のオリキャラ、『百詠(びゃくえい)懐夢(かいむ)』のリメイク。カイム/海夢という名前をしたキャラクターが登場しているので、懐夢のリメイクとはカイムではないかと考えた人も多いかもしれないが、ユピテルこそ懐夢のリメイクである。

 その証拠にユピテルの特徴、『チビ』、『長髪』、『身の程知らずの無茶をする』などが百詠懐夢によく似ている。『身の程知らずの無茶をする』は、決定打。

 

 容姿のモデルは活動報告のオリキャラ集にもある通り、デザインのモデルはTobyFoxさん作のRPG、『UnderTale』の『サンズ』と『アズリエル・ドリーマー』。髪型はアズリエル、パーカーと半ズボンはサンズを意識している。

 

 記憶&能力復活後の喋り方や態度、技術力などは『戦姫絶唱シンフォギアGX』より登場した『エルフナイン』がモチーフ。ユピテルのイメージCVもエルフナインと同じ久野美咲さんである。

 

 

・《ユピテル・フェレトリウス》

 

 ユピテルがアスナの《使い魔》となった姿、《ユピテル・フェレトリウス》という名前は、ローマ神話の天空神ユピテルの加護を受けた戦士の事。新たな姿になったユピテルに相応しい名前はないかと模索した結果、《ユピテル・フェレトリウス》になった。

 

 そして《ユピテル・フェレトリウス》のエネルギーで出来た身体、一部が鋼鉄のようになっている、収縮自在の動きが出来る等の特徴は、『ポケットモンスターウルトラサン・ウルトラムーン』に登場した伝説ポケモン『ウルトラネクロズマ』、『ファンタシースターオンライン2』に登場したエネミー『獣形態アンガ・ファンダージ』がモデル。どちらも超火力の持ち主だが、ウルトラネクロズマの場合はゾロアークが居たおかげで被害軽微というのは誰もが通る道。

 

 

・《異形の巨狼龍ハオス・ユピテル》

 

 ハオス・マーテル同様ハオス・ユピテルと呼べる姿のモチーフは、《ユピテル・フェレトリウス》と同じウルトラネクロズマ、アンガ・ファンダージ、そして『モンスターハンター4G』のラスボスモンスター『(きょ)(げき)(りゅう)ゴグマジオス』。

 

 ゴグマジオスは全身が重油で包まれており、見上げる程超巨大で、圧倒的な破壊力と体力を持つ。並大抵の装備で行くと倒すのに40分くらいかかるなど、ゲームバランス的によろしくないステータスの持ち主。その身体から滴り落ちる重油が、ウイルス感染時のユピテルから出ていた重液の元ネタ。

 

 ハオス・ユピテル化寸前のユピテルの様子の元ネタは、漫画『メイドインアビス』のワンシーン。アビスの呪いにより、負傷したヒロイン『リコ』が顔の穴という穴から血を出させるのは、アニメ版でも原作でも、すさまじくショッキングなシーンである。海外実況者の中には目を向ける事が出来なかった人もいたらしい。

 

 そしてウルトラネクロズマ、アンガ・ファンダージは有機物を真似る無機物といった相貌をしているが、それらがユピテルの元ネタとなったのは、ユピテルが強さの象徴である姉、リランの狼竜形態を無理矢理再現して自分に適用した結果が、ハオス・ユピテルというコンセプトがあったから。

 

 ユピテルは無機物でありながら、有機物の真似をしようとした。その結果が何もかも喰らおうとする暴走形態ハオス・ユピテルである。ユピテルが望ましい強さを持つリランになる事など、最初から不可能だったという事。

 

 ハオス・ユピテル内に取り込まれたアスナはウイルスの侵喰を受けていたが、それは『モンスターハンター:ワールド』のフィールド『瘴気の谷』のギミック『瘴気』が元ネタ。

 生物に取り付き分解し始める超有害バクテリアが正体であり、対策スキルを付けていないとみるみる体力が減っていき、気付いた時には回復薬or秘薬を飲まざるを得ない状況になっているなど、厄介なギミック。

 ちなみにハオス・ユピテル内は取り込んだ者の鎧や服を真っ先に侵食するようになっているため、短時間のうちにアスナが裸になった。

 

 

・《アニマボックス》について

 

 ラテン語のアニマと英語のボックスの合成語。MHHP、MHCPの中に必ず内包されているコアのモデルは、『ニーアオートマタ』の『ブラックボックス』。アンドロイドに必ず搭載されているものであり、本体。二つ以上ぶつけると大爆発を引き起こす。

 

 

《オリキャラ:カイムについて》

 

・カイムという名前

 

 カイムの本名は白嶺(しらみね)海夢(かいむ)。その元ネタはユピテルと同じ東方双夢譚の博麗懐夢。同じ読みで漢字を出力した後に、しらみねと変える事で出来た。しかし彼のモチーフの中に懐夢本人は含まれていない。海夢にある懐夢要素は、黒茶色の長髪、現実でのチビ、おねえちゃんが居る事くらいで、性格などは別物である。

 

 

・カイムの人物的モデル

 

 カイムの性格や台詞回しなどのモデルは、『テイルズオブベルセリア』の『ライフィセット』、『メイドインアビス』の『ナナチ』。

 特にユウキへの「うるさいんだよ、黙れッ!!」はライフィセットの言った「うるさい、黙れッ!!」が明確な元ネタ。

 イメージCVは『メイドインアビス』の主人公『レグ』と同じ伊瀬茉莉也さん。レグの声を聞けば、カイムの声もわかるかもしれない。

 

 

・カイムの姉、白嶺(しらみね)澪夢(れいむ)

 

 海夢の姉である白嶺澪夢の由来は、『東方プロジェクト』の『博麗霊夢』。弟思い、弟やその義理の妹をあだ名で呼ぶところ、喋り方などは『テイルズオブベルセリア』の主人公『ベルベット・クラウ』、ゲーム『夜廻』の『おねえちゃん』が元ネタ。

 ベルベットは中々に凶暴な性格であるため、わかりにくいかもしれないが、初期と終盤を見ればわかる。ちなみに作品によって異なりはするが、博麗霊夢とベルベットの声優さんは両方とも佐藤利奈さんであり、この澪夢のイメージCVもまた佐藤利奈さん。

 

 

・カイムとユウキの担当医、狐灰(こはい)治美(なおみ)

 

 ウイルス学の専門家として登場した治美。そのモデルは『メタルギアソリッド1,4』に登場した『ナオミ・ハンター』が元ネタ。彼女もまたウイルス研究者であり、遺伝子治療の専門家、ナノマシン開発者であり、治美と違ってある意味元凶だった。

 狐灰(こはい)という姓名は、彼女の兄である『グレイ・フォックス』のもじり。『グレイ(灰)・フォックス(狐)』

 イメージCVは最初はナオミ・ハンターと同じ鶴ひろみさんにする予定だったが、途中で久川綾さんに変更になった。

 

 

・白嶺の神

 

 海夢の実家の神社には「縁結びと縁切りを司るものすごく強い神様」が祭られているとあるが、元ネタは『深夜廻』に登場した『コトワリ様』と『山の神』。コトワリ様は縁切り、山の神は妖怪や妖魔や怪異などとまで結んでしまうほどのとてつもなく強くて邪悪な縁結びの神だが、白嶺の神はそのハイブリット。

 悪い縁は容赦なく断ち、良い縁をしっかりと結び直す。海夢と木綿季の縁は、もしかしたらこの神のおかげかもしれない。ちなみに妖怪やら妖魔やらと縁を結ぶ力はない。

 

 

《オリキャラ:イリスについて》

 

・イリスの人物のモデル

 

 SAO、ALO編と比べてほとんど変化がないが、アイングラウンド編にて加わったモデルの一人は、メイドインアビスの『不動卿オーゼン』。子供騙しが大嫌いで、正しい事や正論や指摘を包み隠さず言う、大変迫力のある女性。その正しさと姿勢、中身は老婆だが外観が若々しいは、すさまじく魅力がある。

 しかしオーゼンの声優さんは大原さやかさん。イリスのイメージCVは小清水亜美さん。

 

 

《オリキャラ:マキリについて》

 

名前:マキリ

顔のイメージ:美少女

年齢:サチの1歳下

性別:女性

一人称:あたし

口調:~わよなどをあまり使わない

髪色と髪型モデル:青みがかった黒髪、セミロング

身体的特徴2つ:貧乳、白い服装

性格のモデル:バケモノの子の一郎彦と魔法少女まどか☆マギカの美樹さやかとニーアオートマタのイブ

 

・マキリという名前

 

 当初はヴェルサと名乗っており、本名をマキリという彼女の名前の由来は、『モンスターハンターストーリーズ』に登場した古龍種『ヴェルサ・ノワ』、『マキリ・ノワ』。

 ヴェルサ・ノワが黒の凶気を吸い込んで凶悪化した姿こそがマキリ・ノワであり、この因果関係を知っていたならば、ヴェルサの正体はマキリだとすぐに分かったかもしれない。

 

 

・マキリの役回り

 

 彼女のモデルはホロウリアリゼーションにおけるシュピーゲル。シノンとのイベントに登場する彼はクレイジーだが、本作のシュピーゲルは良化しているため、そのイベントを起こせない。なのでその彼に代わって登場したのがマキリである。

 マキリには当初大きな設定はなかったが、報復に来る、報復のためにシノンを襲うというコンセプトを考えるうちに、サチの妹であり、サチを殺したキリトに報復する事を目的としているという設定が生まれ、今日に至る。

 尚、終盤で左目が損傷するが、それは『夜廻』の主人公『ことも』がモデル。お姉ちゃんを探すために怪異や妖怪が闊歩する夜の街へ赴く勇敢な少女と、姉を愛するマキリのイメージは一致していた。

 

 

・マキリの性格のモチーフ

 

 報復に走るなどは『バケモノの子』の『一郎彦』、一見可愛げな少女という点は『魔法少女まどか☆マギカ』の『美樹さやか』、姉の事ばかり考えているのは『ニーアオートマタ』の『イブ』が元ネタ。

 

 特にマキリは、KIBTが誕生する以前に考えていたオリジナル魔法少女が主人公を務めるまどマギの二次創作の美樹さやかのアイディアが元ネタ。その二次創作では、さやかはどんどん強くなるが、同時にどんどん狂気化していくという道筋だった。ちなみにそのオリジナル魔法少女とは、美樹さやかに極めて酷似した外観のアルビノで、双剣使いであると、色々とヴェルサ&マキリにそっくり。

 つまりその魔法少女の生まれ変わりがヴェルサ&マキリ。

 

 

・セクメト

 

 毒の炎を司る四足歩行ドラゴンセクメト。そのモデルは『モンスターハンター』に登場する古龍種『炎妃龍ナナ・テスカトリ』と、飛竜種『エスピナス希少種』。

 ナナ・テスカトリは猛烈な炎を操る雌の古龍であり、エスピナス希少種はとてつもない威力の毒の炎をばんばん吐きまくって暴れまわるとんでもモンスター。

 尚、セクメトの名前の由来は古代エジプト神話に登場する破壊神セクメト。セクメトは破壊神であり、死神であり、そして報復神であるとされているので、マキリの《使い魔》に選ばれた。

 丁度リランと同じ炎属性使いでもある。

 

 

・ハトホル

 

 サチの《使い魔》であるハトホルは、古代エジプト神話に登場する生命を司る女神ハトホル。ハトホルは牝牛の姿をしているされるが、時には黒猫に姿を変えるとも。

 

 

《オリキャラ:ハンニバルについて》

 

・ハンニバルのモデル

 モデルは相変わらず『仮面ライダーエグゼイド』の檀正宗/仮面ライダークロノス。途中で仮面ライダービルドのラスボス、仮面ライダーエボル/エボルトも入れ、イメージも変更しようかと思ったが、檀正宗で一貫する事になった。しかし去り際の「チャオ」というのはエボルトの口癖であり、エボルト要素はしっかり入っている。更にハンニバルが作った『エヴォルティヴ・ハイ』もまた、エボルトが由来。

 更にそこにメイドインアビスの『黎明卿ボンドルド』も加わった。「おやおやおやおや……」はボンドルドの口癖であり、特徴の一つ。メイドインアビスという作品で最も凶悪で、最もヤバい人物。

 クロノス、エボルト、ボンドルド、いずれも凶悪過ぎる人物達が元ネタなキャラである。

 イメージCVは変わらず貴水博之さん。

 

 

《ボス元ネタ》

 

・01:07から登場した《冥黒龍アヌビス》

 

 ジェネシスのオリジナル《使い魔》であるアヌビスのモデルは、古代エジプト神話の冥府神アヌビス。

 その骨格や攻撃方法のモデルは『モンスターハンター:ワールド』のメインモンスター『滅尽龍ネルギガンテ』。魔王や悪魔を思わせる外観からは想像も出来ないような肉弾攻撃が特徴であり、アヌビスに力強いイメージを与えるには十分すぎるモチーフだった。ちなみにネルギガンテの全身の棘は、卵になるらしい。

 

 アヌビスの立ち位置の元ネタは、『ドラッグオンドラグーン』の『ブラックドラゴン/レグナ』。

 主人公カイムの駆るドラゴン、『レッドドラゴン/アンヘル』と対になるその立ち位置が丁度良かった。

 

 

・03:16に登場した《貪喰竜(どんしょくりゅう)アメミット》

 

 古代エジプト神話に伝わる冥府の魔獣アメミット。貪り喰らう者という意味の名で、鰐、獅子、河馬の身体の要素を持つ冥界のキメラであると説明にあるが、そのまんま。特にモデルなどはない。あるとすれば、『モンスターハンター』に登場する『恐暴竜イビルジョー』か。

 

 

・05:17に登場した《創世の狼神》

 

 ジェネシスが神となった姿。ホロウリアリゼーションでのジェネシスの最後に納得できなかった結果生まれたラスボスオリジナルモンスター。二本の大剣を持ち、宙を浮く獣人。

 モデルは『ファンタシースターオンライン2』のエネミー、『エルガ・マスカレーダ』。BGMがとても良く、ジェネシス戦のイメージ曲でもあった。

 

 

・06:20に登場した《黒の猫神》

 

 マキリが変異した姿。元ネタは『ファンタシースターオンライン2』のレイドボスエネミー『深遠なる闇』の巨人形態、『ダークファルス【巨躯】』。いずれも人の形をしており、巨大で破壊力にたけた攻撃を繰り出してくる。

 しかしあまり攻略には難儀しない。

 

 

 

《台詞元ネタ》

 

 

・01:06

「あたしは利用してないからわからないんですけれど、その鍛冶屋の男性NPCは常に偉そうにしてて、鍛冶に失敗しても悪びれないどころか、こっちを煽ってくるような人物として設定されてるみたいなんです」

 

 ⇒『ファンタシースターオンライン2』の武器強化ショップ店員『ドゥドゥ』。「素晴らしく運がないな、君は」と、強化に失敗しても悪びれるどころかこちらを煽ってくるため、アークス全員から恨まれている。運営にはサンドバッグにされる程。

 

 

・02:15、04:15、06:21

「もう、いやだッ!!!」

「もう絶対にいやだッ!!!」

「あなたを苦しめるのも……もう、いやだ」

 

 ⇒『深夜廻』の重要台詞。というよりもコトワリ様を呼ぶ呪文。「もういやだ」という言葉に反応し、コトワリ様は現れて、悪い縁を斬り裂いてくれる。が、その時は大体荒ぶっているため、その手に握られる超巨大鋏に縁ごと身体を斬られるのがオチ。ゲーム中ではコトワリ様をいかにして回避するかが重要になっている。

 

 

・02:02、03:08

「んナ?」

「んナ? おい、二人とモ」

 

 ⇒アルゴの「んナ?」はメイドインアビスの『ナナチ』が元ネタ。「んなぁ~」が口癖の可愛らしい獣人。そして声優はアルゴと同じ井澤詩織さんである。所謂声優繋がりネタ。

 

 

・04:07

『それはそれ、これはこれ。大丈夫だよ、神様は喧嘩しない。イエス様だって仏陀(ブッダ)様とコンビ組んでバカンスしてるくらいだし、白嶺の神様とだって仲良くしてくれるよ』

 

 ⇒漫画『(セイント)☆お兄さん』の事。イエスとブッダという二大神が仲良くコンビ組んで下界にバカンスにやって来たというもの。

 

 

・04:11

「ゆうき、おいで、おいでおいで、おいで、こっちにおいで、木綿季おいで、おいでおいで」

「木綿季、こっちにおいで、木綿季、かわいそう、かわいそう、かわいそう、かわいそう」

 

 ⇒『深夜廻』の『山の神』の誘い。「おいでおいで」「かわいそうかわいそう」と言って生贄を呼び込もうとする。更にそのゲームのチュートリアルのシステムメッセージは、実は『山の神』の声であり、更にメニュー画面にまで入り込んでくるなど、メタい事をよくやってくる。

 特にメニュー画面への割り込み演出は、多くの実況者が絶叫している。

 

 

・05:13

「あれ、あたしの事知らない? あたしの名前はセブン……またの名を、天才(てぇんさい)美少女博士、《七色・アルシャーピン》!」

 いつにもなくノリの良い様子で、セブンは人差し指と中指を立てた形にした両手を前に出した。

 

 ⇒『メタルギアソリッド2』の『リボルバー・オセロット』のノリ。ロシア人繋がり。

 

 

・05:18

「まさか聖霊までも現れるとは思わなんだ。……お久しぶりです、茅場さん。生きていらしたようで、何よりです」

 

 ⇒アニメ映画『イノセンス』のバトーの台詞。プラントに侵入した際、ガイノイドに自らをロードした少佐と合流した際に銃を突きつけ合いつつ口にしたもの。このシーンはそのシーンのオマージュである。

 

 

・06:19

《私が創り直したマキリか? それともアインクラッドが育んだ諸君か? 私の愛しい怪物達よ、せいぜい楽しむがいい。Ciao》

 

 ⇒『メタルギアソリッド2』の『愛国者達』の最後の台詞。人類の管理者、保護者を豪語する超巨大管理AIの傲慢な暴言。

 

 

 




――あとがき――

 はい、今回にてアイングラウンド編が終了となりました。読者の皆様、お楽しみいただけましたか?

 アイングラウンド編は、ゲーム版『ソードアート・オンライン ホロウ・リアリゼーション』となっており、色々改変を加えつつも、一応はそれに沿った形の物語となりました。

 このアイングラウンド編に入る際なのですが、それより前からキリト、シノン、リラン以外をメインにした話を作りたいと思っておりました。そこで本作のオリキャラであるユピテル、カイムが存在しているのに深堀されていないという事に気が付き、彼らをメインとして、ユピテルの母親であるアスナ、カイムの恋人であるユウキもまたヒロインと主人公としたいと思いました。

 その結果が02、04、このKIBTでのマザーズ・ロザリオ編となりました。原作とは大幅に異なった展開となり、更にユウキに至ってはとんでもない事柄によって生き永らえるという事となりました。恐らくこれに納得できなかった人もいるでしょうけれど、私はそれでもユウキの死を認めたくはなかったのです。

 そして06ではサチが復活し、更にその妹となるオリキャラ、マキリが脅威となってキリトに襲い掛かりました。これもかなり前から考えていた事でして、その時間は02、04よりも長かったりします。06は、KIBTの超特大重要イベントだったのですが、いかがだったでしょうか。

 この06によって、ついにキリトはサチ達への罪悪感と後悔を超越する事となり、主人公としても強くなったと思います。実はこれこそが後に続く要素だったり。

 そんなキリト達が向かうのは、既に申してある通り、オーディナル・スケール編。ゲーム版が存在しないオーディナル・スケールですが、KIBTならでは展開をやりまくっていきたいと思っておりますので、ご期待頂ければと思います。

 何にしても、今回にてアイングラウンド編は終了です。ここまでこれたのも、読者の皆様が読み進めてくださり、時に感想や評価をくださったおかげです。

 オーディナル・スケール編、その後に計画しているフェイタル・バレット編、そして本作の終章として予定しているアリシゼーション・リコリス編にまた、お付き合いいただけたらと思います。

 本当に、本当にありがとうございました。


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