キリト・イン・ビーストテイマー   作:クジュラ・レイ

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02:もう一人の創造者

         □□□

 

 

 75層で大きな事件が起きたという情報は、血盟騎士団や聖竜連合といった、75層の戦いを生き残った者達によって瞬く間に情報屋に伝えられた。

 

 更にその情報屋から一般プレイヤーへと、まるで油に付いた火のように広まり、1日も経たないうちにアインクラッド中に広まる事となった。その中でも、プレイヤー達の一番の驚きは血盟騎士団団長、ヒースクリフが創造者である茅場晶彦であるという情報だった。

 

 ヒースクリフは攻略組の中で無敵とされていて、最終的に全ての攻略組プレイヤー達が倒れても、100層に辿り着き、最終ボスを打ち倒して、この世界を終わらせてくれるだろうとプレイヤー達に信じられていたからだ。

 

 しかしこの75層の事件内のヒースクリフの宣言により、その淡い希望は容易く砕かれる事になり、ヒースクリフを信じてゲームクリアを待ち望んでいた者達は絶望に打ちひしがれる事となった。

 

 その様子は第1層にも広まっており、道行くプレイヤーのほとんど、露天商のプレイヤー達すらも情報屋が販売した新聞を読むのに夢中になっている有様で、ほとんどの露店が機能を果たしていなかった。そんなプレイヤー達を興味深そうに見ながら、キリト達は街の中を通り抜け、イリスの経営する子供達の保護施設である教会に辿り着いた。

 

 教会前に来て早々、キリト達の耳に、子供達の騒ぐ声が聞こえてきた。中で子供達が変らず騒ぎ立てているのだろう。この辺りは75層で事件が起きたとしても変わらないらしい。

 

 キリトが思ったその時に、リーファがキリトへ声をかける。

 

「ところでおにいちゃん、なんでイリス先生のところに来たの」

 

「ちょっとイリスさんに話しておかなきゃいけない事が75層で起きたからだよ。勿論お前達にも聞いてもらいたい話だ。でもイリスさんは子供達の世話で忙しいから、出てくれるかどうか……」

 

 ひょっとしたら、教会を尋ねたところで出てきてくれないかもしれない。この話はなるべく早くイリスに伝えたいのに、伝えられなかったらと考えると、胸の中が圧迫されるような錯覚を感じる。

 

 どうかイリスに出てきてほしいと思って、キリトが教会の入口へ歩み寄ったその時に、入口の戸が音を立てて開き、中から一人の女性が出て来た。

 

 白い肌に赤茶色の長い髪の毛、頬の上あたりにそばかすが若干目立つ、眼鏡をかけた女性――イリスの下で働いている保母の一人、サーシャだった。

 

(おっ!)

 

 その姿を見つけたキリトはしめたと思った。サーシャは比較的イリスの近くにいて、イリスの話をよく聞いている保母であり、しかも子供達の世話焼きも上手な女性だ。

 

 サーシャに聞けば、イリスに会わせてくれるかもしれないし、たとえイリスが手一杯でもサーシャが交代()われば、イリスが自分達の話を聞いてくれるようになるかもしれない。

 

 そう頭の中で考えたキリトは、サーシャに声をかけた。

 

「サーシャさん」

 

 サーシャは少しきょとんとした様子で向き直り、小さな竜と子供2人を連れた5人組を見つけて、笑みを浮かべて手を振った。

 

「キリトさん! それにアスナさんも!」

 

 キリトは仲間達を連れて、サーシャに近付いた。その時に、サーシャはまるで助かったと言っているかのような顔をしていた。

 

「キリトさん、いいところに。イリス先生がどこにいるか、わかりますか」

 

 キリトは首を傾げた。

 

「え、いないんですか」

 

 サーシャによると、イリスは3日前に突然「子供達にいいものを食べさせたやりたくなったから、S級食材を人数分見つけてくる」と言い出し、持ち前の長剣を持ってアインクラッドのどこかへと出かけてしまったらしい。

 

 S級食材とは、このアインクラッドの中に存在する食材の中で最高級の品質を持っている代物であり、そう簡単に手に入れる事の出来ないレアアイテムの事だ。

 

 そのS級食材をドロップするモンスターはリポップ率が非常に低かったりして、出会う事も難しいうえに、プレイヤーでは追い付けないくらいの速さを持っていたりして、出会ったとしても逃げられたり、強くて倒せないような相手だったりする――所謂レアモンスターである事がほとんどだ。

 

 だからS級食材を狙って手に入れるのは、レア武器を手に入れるよりも難しいと言われている。

 

 イリスがそんな代物を探しに行ったと聞いて、キリトは身体が重くなったような気がした。

 

「そんな。って事は、今イリスさんは教会にはいないんですか」

 

「はい。もう3日もいなくなっていて……子供達も寂しがっているんです。

 S級食材なんて早々手に入れられるものではないですから、さっさと帰って来てもらいたいところなのですが、メッセージを送っても送信不能、追跡不能って出てきて……キリトさん達、イリス先生がどこに行ったか知りませんか。もしかしたら最前線辺りで食材探しをしているんじゃないかと思ったんですが」

 

 キリトは腕組みをして、最前線にいた時の事を考えた。

 

 あの時確かにフィールドの様々なところを廻ったが、イリスを見つける事なんてなかったし、自分よりも強い索敵スキルを持つリランも、全くの無反応だった。もしあの時イリスがいたならば、リランが反応を示していたかもしれないが、やはりそんな事はなかった。

 

「残念だけど、俺達もイリスさんには会ってないよ。一体何だってこんな時に、イリスさんはいなくなったんだ」

 

「そう言えばキリトさん達は何故ここに来たのです? キリトさん達もイリス先生に何か用事があって?」

 

 サーシャの問いかけには、イリスの専属患者のようなものだったシノンが答えた。

 

「はい。ちょっとイリス先生に話さなきゃいけない事がありまして……でもいないとなると……すごく悪いタイミングですね」

 

 キリトの肩に乗っているリランが、つまらなそうな顔をする。

 

《肝心な時にいないとは、食材探しのためにどこまでいったのだ、あのイリスは》

 

「いやいや、ちょっとみんなで焼肉パーティーみたいなのがやりたくてさ。探しに出てたら3日も経ってしまったよ」

 

 突然聞こえてきた、8人の中にはなかった声に、その場にいた全員が驚いて、後ろを振り返った。

 

 腰の辺りまで届きそうな、艶やかな黒色の髪の毛をポニーテールにしていながらも赤いカチューシャを付けて、ノースリーブの白色の服を着て、黒色の長ズボンを履いて、腰には片手剣とは思えず、寧ろ刀に分類した方が良さそうな剣を携えた、赤茶色の瞳をした女性――イリスの姿がそこにあり、キリト達は一斉に驚きの声を上げた。

 

「イリスさん!」

 

「イリス先生!」

 

 イリスの突然の出現に一同が驚く最中、ユピテルは酷く驚いたような顔をして、そのままアスナの背後に隠れた。その様子を目の当たりにして、イリスは苦笑いする。

 

「相変わらずユピ坊は私が嫌いか」

 

 サーシャがイリスに駆け寄る。

 

「イリス先生、どこへ行ってたんですか! 子供達と一緒になって心配してたんですよ」

 

 イリスは苦笑いしながら頭を掻いた。

 

「ごめんごめん。S級食材を探して75層付近まで行ってたら、3日も費やしてしまった。でも、収穫はあったよ」

 

 イリスが得意そうにウインドウを開いて、右手でソートするような動きをすると、イリスの目の前に光に包まれたオブジェクトが複数、姿を現して、その光を弾けさせた。

 

 光の中からは、現実世界ではとんでもない値段を弾き出す霜降りの肉によく似た、見ているだけで食欲を促すような巨大な肉塊が姿を現し、一同は瞠目する。しかも肉は1つだけではなく、大小合わせて20個もあったため、今までレアアイテムなんて早々手に入れる事など出来ないと思い込んできたキリトとアスナは、驚きのあまり肉に釘付けになった。

 

「すげぇ、これ全部S級食材だぜ!」

 

「ヒドゥンバイソンの肉が5個、フライングバッファローの肉が5個、ラグーラビットの肉が7個、ホーンフロッグの肉が3つ……S級食材のバーゲンセールみたい……」

 

 アスナが目を点にしたままイリスに尋ねる。

 

「一体これだけの数、どうやって見つけたんですか」

 

「普通にフィールドを歩いてたらなんか見た事のないモンスター達がうろついてるのを見つけたから、そこに剣で「いやーっ」って攻撃してみたら、「ぐわーっ」とか「あばーっ」とか「あいえええええ」とか言ってアイテムになっちゃったんだ。それが目的の品であるS級食材である事には驚いたし、嬉しかったけれどね」

 

 キリトは目を丸くした。これまで自分も散々モンスターと戦うためにフィールドに赴き、剣を振るって、もはや星の数と言っていいほどモンスターを狩って経験値に変えてきたが、その中でS級食材を落とすモンスターと簡単に遭遇した事など無く、出会えたとしても、極極稀くらいだった。

 

 そんなモンスターと次々出会って、20個ものS級食材を持ちかえって来たのだから、イリスが恐ろしいまでの強運の持ち主である事を、キリトは察した。――まぁ、モンスターは攻撃されても「ぐわーっ」とか「あばーっ」とか「あいえええええ」とかは言わないので、多少イリスにからかわれているのが同時にわかったが。

 

「これだけの肉があるんだ。約120人の子供達全員に分け与える事が出来るだろう。そしてこれだけの肉を調理できる人は、この場には4人そろっている……」

 

 イリスは期待を蓄えた目でアスナとシノンを交互に見つめた。また自分達の料理スキルを使おうとしていると、アスナとシノンは気付いたように少し身震いする。

 

「また、私達に手伝ってくれって……?」

 

「察しがいいな。そのとおり。子供達だけじゃなく、君達にも食べさせたげるし、更にそこに報酬も乗せるからさ、お願いだよアスナにシノン」

 

 イリスが苦笑いしながら言うと、アスナとシノンは向き合い、目で何かを相談しているような事をした後にイリスに向き直って、笑みを顔に浮かべた。

 

「わかりました。S級食材の料理、手伝わせていただきます」

 

「その代り、しっかり私達も頂かせてもらいますね」

 

 アスナとシノンのやる気に満ちた表情を見て、キリトとリランもまた笑みを浮かべた。今日、これ以上ないくらいの美味しい食事にありつけるかもしれないと言う喜びが、アスナとシノンの会話、そしてイリスの言葉によって突き上げて来たからだ。

 

 普段から美味しい食事にありついているが、その時の素材は無難なものだ。しかしそんなものでも、シノンとアスナはその料理スキルによって高級料理店に出される料理のような、とても美味しいものに変えてしまう。

 

 ――その美味しくされる素材が、普段よりもはるかに良いものと来たら、もはや想像しなくても結果がわかる。

 

「みんな喜べ、すごく美味しいものにあり付けるぞ今日は」

 

 キリトの言葉を聞いたユウキが目をキラキラさせる。

 

「S級食材……それって最高に美味しいんだよね!?」

 

「あぁ勿論さ。とびっきり美味いぞ!」

 

 キリトによって、皆が目を輝かせたその時、イリスはきょとんとしたような顔をして、キリト達に向き直った。

 

「ん、何を言っているんだい。君達に振る舞うつもりはないぞ。私はあくまで、彼女達に奢ると言っているのだから」

 

 キリト達は瞠目してイリスを見つめた。その全ての者達の足元で、ガラガラと何かが砕け散ったような錯覚が起きて、キリトが徐々に涙目になっていった。

 

「え、駄目なの。俺達、含まれてないんですかイリス先生」

 

 キリトだけではなく、アスナとシノン、サーシャ以外がどんどん涙目になっていく。その様子を目の当たりにしたシノンが、慌ててイリスに話しかける。

 

「ちょ、ちょっと待ってくださいイリス先生。何もキリト達の分を裂かなきゃいけないくらいに余裕が無いわけじゃないでしょう」

 

 アスナが続けてイリスに言う。

 

「そうですよ。ここにある分だけでも135人分、子供達とイリス先生達の分を合わせてもあまりが出ます。でも、キリト君達が食べれば丁度いいくらいです!」

 

 シノンが涙目になっているキリト達に顔を向けつつ、イリスに訴えかけた。

 

「それにキリト達は今日、ボス戦を終えたばかりでしたし、キリトとリランはすごく活躍しました。リーファとユウキも、ユイとユピテルの世話を頑張ってくれました」

 

「ですから、どうかキリト君達にも料理を――……」

 

 イリスはキリトをじっと見つめてしばらく黙った後に、急に「にまー」と笑んで、そのうち大きな声を上げて笑い始めた。

 

「くふっ、くはっ、あっはははははははははは」

 

 何の前触れもなく笑い始めたイリスに一同が言葉を失うと、イリスは笑顔のままキリト達に向き直った。

 

「仲がいいな君達は。冗談だよ。キリト君達の分もちゃんと用意してもらうさね」

 

 イリスに「お前達の分はない」と宣言されていたキリト達は脱力したかのように、その場に座り込んでしまった。どの者の顔にも安堵に似た表情が浮かべられていた。

 

「なぁぁんだよ……冗談きついぜ……」

 

「悪かったよキリト君。上層で聞いたけど、君は今日のボス戦のMVPだったそうじゃないか。そんな人にはたんまりと美味しいものを食べさせてやらなきゃだろう」

 

 イリスはそのままリーファとユウキに向き直った。

 

「リーファにユウキも、慣れない子供達の世話をして疲れただろう。私からのご褒美をあげるから、教会へ来なさい」

 

 リーファとユウキは今にも泣き出しそうな顔をしながら、嬉しそうに頷いた。

 その中、イリスは再度キリトに向き直った。

 

「キリト君。上層も第1層も、みんな新聞に釘付けになっていたのだけれど、詳しい話を夕食の時にでも聞かせてくれないか。子供達から離れた席を取っておくから」

 

 その言葉でキリトは思い出した。ここに来た目的はイリスに会って、75層で起きた事を報告するためだ。勿論イリスだけではなく、リーファとユウキにも。

 

「俺もちょうどあんたに話したい事があってここに来たんです。夕食の時に話させてもらいます」

 

「いいだろう。それじゃあ中に入りたまえ」

 

 そう言ってイリスは食材をアイテムストレージへ戻し、サーシャを連れて教会の中へと戻って行った。S級食材を使った料理にあり付く事が出来るという喜びを抱いて足を軽くしながら、キリト達はその後を追い、子供達で賑わう教会の中へ入り込んでいった。

 

 

 

 

         □□□

 

 

 

「あ、そっちの牛肉俺によこせ!」

 

「そっちの兎の肉、ちょうだいよ!」

 

 本来は礼拝などのために使われるはずなのだろうが、今現在は食堂として使われている大広間。そしてそこは今、礼拝をするところとは思えないくらいに、興奮した子供達の声で賑わっていた。その興奮の理由は勿論、大量の肉を仕入れてきたイリスによって開かれた大焼肉パーティーだ。

 

 普段から、時折この教会では焼肉パーティーが開かれていて、その度に子供達は大興奮するのだが、その時に使われる肉はそこら辺で手に入るようなものばかりだった。

 

 しかし、今回のパーティーで使われている肉はすべてがレアアイテムであるS級食材。それらを1度口にしただけで、子供達は普段の何倍も盛り上がり、興奮してがっつき始めた。その騒ぎ方は、最前線のボス戦時のパーティを思い起こさせるものだった。

 

「今日限りのS級食材パーティーだ。滅多に食べれるものじゃないから、取り合わないで、しっかり味わって食べるんだぞー」

 

 戦場と化している食堂にイリスの声が響き渡ると、子供達は一斉に「はーい!」と声を返したが、すぐさま目の前の炭火に被せられた網に乗っている肉に箸を伸ばし始めた。もはや、イリスの声を承諾している子供達など一人もいやしないのだろう。

 

 イリス、サーシャはそんな子供達から少し離れたところにテーブルと炭コンロを組んで、キリト達を集めて、焼肉を楽しんでいたのだが……大事な話があると言っていたはずのキリトとリランが、焼肉を食べる事に夢中になって、全く話を進めようとしなかった。しかもそこにユウキも加わるものだから、見る見るうちに肉とタレと白飯が減っていっていた。その様子はキリト、リラン、ユウキの3人の疲れと空腹というものが尋常でないくらいのものである事を他の者達に悟らせる。

 

「なぁキリト君。大事な話があるんじゃなかったのかい」

 

 イリスが呆れたような表情で言うと、キリトは口の中に肉と白飯を放り込んだまま答えた。

 

「ふみません、めひがうまふぎて、それどころじゃあいです」

 

「おにいちゃん、食べながら喋るのは、みっともないよ」

 

 サーシャが少し苦笑いしながら言う。

 

「よっぽど疲れるような戦いをして来たんですね」

 

《凄まじい相手だったからな。いやしかし、これは美味すぎる。食べる事以外出来なくなるくらいだ!》

 

 ユウキとユピテルが茶碗に盛られた白飯とタレの付いた肉を交互に口に運んで何度も噛み締めながら、興奮を混じらせて頷く。

 

「ほんほだよ、もうたべることいがいかんがえられなふなふへ!」

 

「おいひい、おいひい、おいひい!!」

 

 アスナが苦笑いしながら、2人を注意する。

 

「こらユウキ、貴方は女の子なんだからキリト君みたいな事しない。そしてユピテルもユウキの真似しないの。するならユイちゃんの真似を――」

 

「これ、すごくおいひいでふ! これじゃあ、パパとおなじになっひゃいまふ!」

 

「ずこー!」

 

 静かに食べているだろうと思っていたユイすらも、キリトと似たような状態になっている光景に、アスナはその場でひっくり返りそうになった。もはや、静かに食べているのは調理を手伝ったアスナとシノンとリーファ、子供達の責任者であるイリスとサーシャだけだった。他の保母達は子供達と一緒に食事をしているのだが、如何せん子供達が騒いでいるせいで声も姿も確認できない。

 

 イリスが困ったように笑いながら、普段飲む紅茶のような色をしたドリンクを口に運んだ。

 

「こりゃだめだ。やはりボス戦を終えた後のキリト君にS級食材なんて与えるべきじゃなかったかもしれない。

 シノン、使って悪いけれど、75層で起きた事を話してくれるかな」

 

「あぁはい」

 

 シノンは平然とした様子で、イリスとサーシャ、リーファとユウキ、ユイとユピテルに75層で起きた事件の事を詳しく話し始めた。

 

 


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