明久side
あれから教室に戻って来て、僕の悪友・坂本雄二、演劇部のホープ・木下秀吉、寡黙なる性職者(ムッツリーニ)・土屋康太が優しく迎えてくれた。ただ、雄二の頭には包帯が巻かれている。
「すまなかったな明久、俺たちも全力で止めたんだが島田にバットで殴られてな、そのまま気を失って保健室に運ばれたんだ、本当に申し訳ない!」
島田さんが雄二を殴った?もうこれ以上ふざけないでくれ。あれは困ってた女子を助けてあげただけだったんだ。僕は島田さんに対して憤りを覚えた。
「儂らも加勢したのじゃが、全く歯が立たなくてのう」
「・・・すまなかった、明久」
「いや、別にいいよ。むしろごめんって言いたいのはこっちだから」
島田さん、もう反吐が出るほどあんたのことが嫌いだ。僕の大切な親友を殴るほどぼくが気に入らない?今回の件で島田さんとは絶交すると決めた。もうこれ以上親友が手を出されるのは虫唾が走る。ダメだ、僕は本当に、弱いなあ。ここで、あることを思い出した。
「あっそうそう雄二、AAクラスって知ってる?」
僕がそう言うと「AAクラスなんて聞いたことも無いな、いてて」と仰向けになりながら答える。ムッツリーニにも聞いてみるが、「・・・すまない、俺の監視カメラにも音声にもそんなものは確認できない」という状態。ていうか監視カメラって。
(AAクラスの代表とか言ってた奴いたけど、あいつまさか嘘をついたってこと?いや、あり得ない。この目でAAクラスの教室をみたんだ。なら、AAクラスの教室に入ってみればいいか。)
そういうことを考えてたら、雄二があっとしたように何かを思い出した。
「確か、この学校で一番頭が良いのは翔子じゃ無いらしいぞ?」
雄二の幼馴染(ほぼ彼氏と彼女の関係)・霧島翔子は、Aクラスで代表の地位を持っている。Aクラスで代表ということは、”表側では学年で一番頭がいい”ということになる。だが、雄二の証言が本当ならAAクラスの存在も確かなのかもしれない。そこで、学校内の放送が流れた。
『ピーンポーンパーンポーン、FクラスからAクラスの生徒に連絡します、今から体育館に集まってください、繰り返します、FクラスからAクラスの生徒は体育館に集まってください』
「ん?なんでだ?今から5時間目の授業だぞ⁉︎」
雄二が疑問の声をあげる。確かに、その気持ちはわかる。だったら、昼の休み時間に集合させればよかったかなね。
「なんかしら、普通じゃ無い集合っていうのはわかるけどな」
「そうじゃな」
「・・・確かに」
「じゃあ行こうか、みんな」
俺たちは、Fクラスの他の連中よりも早く体育館に向かった。ここで、冗談だと思っていた幻の存在が現実の物になることも知らずに。
き、今日二作目…き…きつい。でも皆さんに見てもらえたらいくらでも頑張れます!これからもよろしくお願いします!