バカと論外とAAクラス   作:シュウナ・アカネ

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こんにちは!シュウナ・アカネです!まず皆様に申したいことは、申し上げございませんでした!投稿がかなり遅れてしまい、謝ることしかできません(~_~;)本当にごめんなさい。では、前回の続きからです!バカテストも抜きで!それでは、どうぞ!


天才とバカは紙一重

功助side

 

 

 

「またここか」

 

 

今俺がいるのは、すべてが存在しない無の世界か、また宇宙の果てなのか、見当もつかない空間だった。おそらく、夢であろう。自分の体を中心に、どこからともなく声が聞こえてくる。

 

 

「お兄ちゃん・・・」

 

 

その喋り主は、愛華だった。前回夢に出てきたときとは違う、優しさが感じ取れた。

 

 

「お兄ちゃん・・・、私の願い事・・・知ってる?」

 

 

「・・・」

 

 

俺は咄嗟に答えることなんてできなかった。愛華は、人に対して平等に接し誰からも好かれていた。しかも頭も良い。そんな妹の生前の夢も、叶えさせることができなかった。今回も自分のあまさが原因で、仲間に負傷を負わせ、一人死んだ。だから、答えることよりも会うこと自体が苦しい。どのような顔をして良いのかすらわからない。俺が答えを出さずにしていると、愛華は答えを言った。

 

 

「私の夢はね、お兄ちゃんの心残りを少しでも減らして、お兄ちゃんに元気でいてもらうことだよ」

 

 

「愛華・・・ごめんな。お兄ちゃんはまた自分のあまさのせいで、仲間が死んだんだよ」

 

 

「死んでないよ。その人は、お兄ちゃんの心でも、みんなの心にも、一生生きているんだよ。もちろん、私の心も・・・」

 

 

「そんなのあり得ない!人間の中で生きてるって?そんなのただの空想だ!俺は、現実から逃げたくないんだよ!自分の罪を償いたいから・・・一生背負い、そいつの分まで行きたいから・・・」ポツッ ポツッ

 

 

何年ぶりだろう。妹の前で、涙を流すのは。いや、初めてかもしれない。

 

 

「お兄ちゃんは・・・、友達思いなんだね。私よりも、他人思いなお兄ちゃんが、私は大好きだよ」

 

 

「!・・・俺なんて、友達すら守れないんだぞ」

 

 

「それが、友達思いって言うんだよ、お兄ちゃん」

 

 

愛華が言葉を言った瞬間、夢が明けた。

 

 

 

〜早朝〜

 

 

 

チュン チュンッ

 

 

気持ちのいい朝。俺、瀬良功助は今の時刻6時30分に起きた。春を過ぎたため、自室が少し暑い感じもする。もちろん今日も学校だ。

 

 

「ん、んんー。もう朝か」

 

 

昨日の事件から明け、少し落ち着いたと思っていたが、やっぱりそうはいかないよな。昨日を改めて振り返っても、怒りが沸き立つばかりだ。

 

 

「島田と姫路が、まさかあの2人と関係が親密だったとはな」

 

 

比嘉狂四郎と近藤誠治は、人間とは思えないぐらい強い、喧嘩なら。特に、比嘉狂四郎が化け物だ。イージス艦の横側の全装甲を殴打でぶち抜いたほどの人間だから、自分は到底勝てる気がしない。

 

 

(まあいいか、そのことは学校で話せばいいわけだし)

 

 

軽やかにベッドから降り、洗面台へ顔を洗いに行く。髪の毛はボサボサで、なんかある意味ショートカットの女子の朝の感じみたいな絵を想像してしまう光景が写っている。

 

 

「なんで女に見えんのかなぁ、まあいいか」

 

 

顔を洗って洗面台を出て、リビングに向かう。ここまではいつも通りだった。だが、リビングは理不尽だった。

 

 

ガチャッ

 

 

なぜか朝食が用意されていて、いつも自分が食べている朝食よりも豪華な気がする。しかし一体誰が、

 

 

「あ!功助、おはよ・・・ってブフー!」バタン!

 

 

突如目に映り込んだのは、明久だった。そしていきなりたおれた。見たときは驚いたが、なぜか鼻血まで出ている。

 

 

「あ、明久!お前なんで俺ンチに」

 

 

俺が質問を投げるが、明久は倒れたまま気を失っている。

 

 

「意識飛んじまってるな。俺がなんかおかし・・・あ」

 

 

俺は自分の姿を再確認した。今自分がきている服は、少し大きめの柄のかわいいパジャマに茶色のスリッパ。

 

 

「まさか・・・」

 

 

今度は体全体の写る大きな鏡で自分を見てみた。自分の姿には自分も硬直した。そして次第に顔が赤くなっていく。

 

 

「俺、女にしか見えないじゃん」

 

 

パジャマ越しでもわかる、男子とはとても思えない腰周りのライン。それのせいか、自然と胸まである感覚をも引き出している。霞にも言ってなかったことだが、俺はほかの男子と違ってヒップが少し大きいのだ。しかも怪力に見えて腹筋とかないし、がっちり体型でもないし。てかなんで今までパジャマ姿が女子に見えるなんて気づかなかったんだ。

 

 

「う、功助」ムクッ

 

 

「な、なんだ?」

 

 

倒れていた明久が起き上がり、

 

 

「隠してたんだね、女の子だってこと」ニコッ!(ツーッ)

 

 

俺に対し満面の笑みを浮かべた。鼻血を出しながら。

 

 

「なっ!み、見ないでくれぇ!/////」

 

 

朝から理不尽なことばかりだ。

 

 

 

明久side

 

 

 

「いやあ、まさか功助が女の子だったなんて。気づかなかったよ」

 

 

「だから違うって言ってるじゃん!無理でも理解しろ!もお」

 

 

功助はパジャマのまま朝食を食べるのを待っている。え?でも男子ってそんな可愛い感じで「もお。」とは言わないよ?

 

 

「そういえば、功助っていつも一人で食べてるの?」

 

 

「ん?ああ、そうだけど」

 

 

一人かあ。だとすると偏食になりがちかもなあ。

 

 

「明日から、僕が作りに来ようか?」

 

 

そう言うと、功助は驚いた顔をしている。

 

 

「は、はあ⁉︎い、いや、いいよ。俺一人でも大丈夫だし。あとお前にも迷惑かけちまうだろ」

 

 

「遠慮しないで!僕って割と料理できるんだ!功助のためだけに作ってあげるよ!」

 

 

僕がそう言ったら、功助の顔が真っ赤になる。

 

 

「お、俺のためだけ⁉︎・・・そ、そっか、あ、ありがと・・・な/////」

 

 

!!!なんか今の可愛い/////沙也加と同じレベルだ!

 

 

「まあとりあえず、食べようか」

 

 

「だな」

 

 

「「いただきます!」」

 

 

今日は岩崎さんに協力してもらってどうにかこうにか合鍵を手に入れたけど、時間がなかったから一応最低限の栄養素が取れる食事だ。まあ、白米、味噌汁、焼き魚とか他にも色々。最初は功助の反応を見てから僕も食べようかな。

 

 

「お、美味しい」

 

 

「そりゃ良かった!」

 

 

「お前って意外と、家庭的なんだな」

 

 

「んー僕には姉がいるんだけど、姉があまり料理が得意じゃないから、代わりに僕が作ってるんだよね」

 

 

「え?だったらお姉さんの分の朝飯はどうすんだよ?」

 

 

「作って置いとく。ほぼ毎日そうしてるから慣れてるよ」

 

 

「そ、そうか」

 

 

「あ、岩崎さんの手料理食べたことある?」

 

 

「ん?そういや一度もないな。今度食うか」

 

 

あ、そういえば岩崎さんから渡されたものがあった。

 

 

「功助、4時前に岩崎さんから預かったものがあるんだけど」

 

 

「どんだけ早い時間だよ」

 

 

瞬時なツッコミが入ったけど話を続ける。

 

 

「んーまああとで渡す!」

 

 

「あとでって。ん、明久、口に米ついてる」

 

 

「え?あ、ああ。ごめんごめん」

 

 

「顔貸せ」

 

 

「え?」

 

 

パクッ

 

 

え、えええええええ!功助が僕の口についた米を食べた⁉︎

 

 

「ちょ、功助⁉︎きゅ、急にどうしたの⁉︎」

 

 

「ん?なんか問題でも?」

 

 

まさかの自覚なし⁉︎

 

 

「ま、まあいいよ。でも次から気をつけてね」

 

 

「???まあ、わかった」

 

 

今度、沙也加にやってもらお。

 

 

「そういえば、昨日のことはどうなったの?島田さんと姫路さんは?」

 

 

「今はもちろん刑務所内だ。でも鉄人(西村先生)が懲役の期間を短くしたらしくてな」

 

 

え?なんで⁉︎あの二人は人を殺すことも平気でするような人なのに、なんで!

 

 

「まあ鉄人も相当キレてたな。なんか俺らの汚名、観察処分者よりもひどい扱いを受ける名前をつけるとかなんとか言ってたな」

 

 

まあ当然だろう。昨日あれだけの騒ぎを起こしたのだから。

 

 

「でもなんで刑期が短くなるの?」

 

 

「”学生だから”じゃねーの?」

 

 

納得もできるが、半分納得できなかった。

 

 

 

 

 

10分後・・・

 

 

「ごちそうさま」

 

 

「ごちそーさん」

 

 

朝食を終え、学校へと向かう準備をする。

 

 

(あ、ここで渡そうかな)

 

 

「功助、岩崎さんから預かった物のことなんだけど」

 

 

「え?ああ、そういやそんな話してたな。貸してみ」

 

 

「はいこれ」

 

 

僕が渡した袋はそこそこでかい袋で、中には衣装が入っているのだ。とてもとても、試してみる価値のある服だね。

 

 

バサッ

 

 

ガチンッ!

 

 

功助が袋の中身を見た瞬間、固まった。

 

 

「こ、こんなものを着て行けって言ってんのか?」プルプルッ

 

 

「うん!そうらしい!」ニコッ!

 

 

「無理に決まってんだろおおおおお!」

 

 

「岩崎さんが用意したんだから仕方ないって」

 

 

「ぐっ、あーもうわかったよ。その代わり、あんまりこっちを見るなよ」

 

 

「う、うん」

 

 

 

一時間後・・・

 

 

 

ということで、学校まで来たんだけど・・・

 

 

「なあ明久」

 

 

「どうしたの?」

 

 

「男子は何故俺の方を凝視しているんだ?」

 

 

「かわいいからでしょ?」

 

 

功助が着ている服は、文月学園の女子用の制服だった。ばれにくいように髪の毛もまっすぐ下ろした。

 

 

「岩崎さん何て言ってた?」

 

 

「いや、何も言わなかったけど、鼻血出して倒れたから保健室連れてった」

 

 

「へ、へぇー。あ、そういえば、学園祭の試験召喚大会の続きはするのかな?」

 

 

予想ではもちろんできないと思う。まずする方が難しいと思う。あれだけの騒動だったのだから。

 

 

「カオルババアがやるって言ってたぞ」

 

 

「へ?」

 

 

久々に間抜けな声が出た。

 

 

「あれだけの騒動があったのに、続きのやるの⁉︎」

 

 

「やるらしいぜ。俺も詳しいことは知らん」

 

 

しかし、何かが腑に落ちない。腕輪も回収した。やるべきことはやった。なのにまだやるのには抵抗がある。そう思っていたら、前方から誰かが走ってきた。

 

 

「功助ちゃーん!ちょっときて!」

 

 

Aクラスの安城美影さんだった。

 

 

「うわちょ!美影腕引っ張るなー!」

 

 

功助はそのまま連れてかれた。僕はそのまま教室へと向かった。

 

 

 

 

刑務所にて・・・

 

 

 

「調子はどうだ?島田、姫路」

 

 

「どうしたんですか?西村先生?」

 

 

「お前ら2人には、観察処分者になってもらう」

 

 

「嫌です!なんでウチ達が観察処分者なんか!」

 

 

「そうです!第一私は頭は悪くありません!」

 

 

「いいから話を聞け。お前らに、”犯罪観察処分者”を任命する」

 

 

「は、犯罪観察処分者とはなんですか?」

 

 

「まあ、観察処分者よりも扱いがひどくなると思え」

 

 

ダンッ!

 

 

「ちょ、ちょっと待ってください!ウチ達は全く悪いことなんてしてませんよ!悪いのは瀬良と吉井なんです!」

 

 

「そうです!信じてください!先生!」

 

 

「そうか、なら俺はここで失礼する」

 

 

バタンッ!

 

 

「島田、姫路。貴様らは刑務所で頭を冷やせ」

 

 

鉄人は一言つぶやき、刑務所を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




さて、次回は瀬良と美影の部分から始めたいと思います!本当に投稿が遅れてすみませんでした。では、いい夏休みを送ってください!
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