明久side
沙也加ちゃんが帰り支度がすむのを瀬良君と靴箱で待っている。僕は自販機で買ったソルトウォーターを飲んでいる。
「お前らさあ、いつ付き合うの?」
ブォッファァァァ!
勢い良く口からしぶきが上がる。無防備な時になんでそういうことを言ってくるかなあまったく!
「な、なにを言い出すの瀬良君⁉︎」
「ああ、瀬良君って呼び方やめてくれないか?距離ある感じが嫌だからさ」
「いや!そんなことよりなんで告白の件⁉︎」
「え?お前好きなんだろ?沙也加のこと。だったら早めに言っとけ、あんな感じのグラマーな美少女、盗られるぞ?」
功助君。確かにわかるけど余計なお世話だよそれは。ちゃんと気持ちができたら言うつもりだし。
「あ、そうそう瀬良く・・・功助君。あのFクラスとAAクラスの試験召喚戦争の話はどうなったの?」
「ああ。戦争は明後日の午後3時から一騎討ち対決だ。俺たちのクラスは人数少ないからな、やっぱりお前も代表戦に出るのか?」
「うん、今日の会議で雄二に指名された、あと功助君の要求通り姫路さんも代表戦に出るよ」
「やっぱりくるかピンクの毒蛇、明久は全教科で何点ぐらい取れんの?」
・・・やっぱり聞いちゃうんだね、それ。
「僕は、928点ぐらい、かなあ?」
あまりにも低い、この点数。でもこれが僕の本気だから仕方ない。
「勉強頑張れ!」
いやそんなかっこいい感じで言われても恥ずかしいだけだから!
「この際だったら沙也加に教えてもらえよ。勉強」
「うーん。でも緊張するなぁ」
あ、そういえば僕も知らないんだった。功助君の点数。
「功助君は何点ぐらいとるの?」
「俺?振り分けの時は確か8026点だったな」
はあ、聞かなきゃよかった。天と地の差があって、心がもう萎える。
「ごめーん!待った〜?」
校舎の方から沙也加ちゃんが走ってきた。やっぱり、マジで可愛い。胸も超揺れてる。
「よっしゃあ!ほんじゃま、帰」ピクッ
功助君の動きが急に止まった。
「ん?どうしたの?功助君?」
「ちょっと待ってろ、お前らにとってめんどくさい奴の気配がする」
そう言って、功助君は正門まで走っていった。
功助side
「しつけーなお前らも」
正門の方に語りかけると、やはり出て来たのは島田と、姫路だ。やっぱりめんどくさいメンツだ。
「あんたには関係ない、そこどいて!」
「さっさとどいてください、私達は吉井君と話があるんです」
「それは無理だな、何せ明久と沙也加の関係に関してはお前らも部外者だからな」
「か、関係ですって⁉︎吉井の奴、ウチを差し置いてなにかやましいことしようとしてるわね!」
「瀬良君、あなたもどかないと、痛い目を見ますよ?」
ぷっくく、バカすぎてなんも言えないし。まあ親友をけなした以上、ただでは帰さんがな。
「ひとつ言っておく、明後日の試験召喚戦争、せいぜい力つけてから挑むんだな、まあどうせお前ら負けると思うけど」
「ふん!どうせあんただけが頭良くて他は対したことないんでしょ?あの蓮見とかいう女の子も、あの程度の脅しで心が折れるなんて問題外よ!ハハハハッ!」
「私も同感です、美波ちゃん、フッフフ」
「まだ分かんねぇみてぇだな、AAクラスは全員が総合科目で5000点以上取らないといけないんだ。レベルの違いがわかるか?無能」
「″全員″がじゃなくて、″全員で″でしょ?あっははは!」
ブチッ!
ああ、これもう殺していいよね、こいつら。やばいわ、もうそろそろ殺していいと思う。まあいいや、どうせ試召戦争で実力の違いがわかるんだし。それよりも、ひとつ聞きたいことがあった。
「ひとつ聞く、お前らは明久になにがしたいんだ?」
「そ、そんなことはあんたには関係ない!あいつはウチと瑞希だけのものよ!それ以上の言葉が必要?」
そもそも理由になってないから。なんかもうめんどくさくなって来た。
「わかった、もうさっさと帰れ」
「無理よ!明久を出さないと」
「そうです!吉井君を出さないと」
チッ、うぜぇ。
「帰れ、失せろ」ギロッ!
「「ひっ!」」
俺の感情にびっくりしたのか、さっさと帰っていった。マジ邪魔くせえ。俺は明久の所へ戻った。
「待たせて悪かったな。それじゃ、行くか」
「どうしたの功助君?なにかあったの?」
「いや、なんでもない」
この後俺たちは試験召喚戦争の話は一切せず、普通の世間話をして帰った。
明久side
昨日の帰り道から翌朝。この前買ったばかりのゲームのしすぎで寝不足だ。え?勉強?もちろんやったよ?10分ぐらい。
「アキくん、朝ですよ」
「ん、姉さん、おはよう」
僕の姉、吉井玲はアメリカの大学に留学していたが、ちょこちょこ僕の家に帰ってくるのだ。正直、少しは生活はマシになったが、料理は不味い。(姫路さんほどではない)
「昨日はよく眠れましたか?」
「うーん、微妙」
朝食を食べ身支度を終え、学校へ出かけようと向かう途中、
「あ!沙也加ちゃん!」
今日朝一番からのラッキー到来!
「吉井君!おはよう!」
「こちらこそおはよう!あと呼び方も明久でいいよ!」
「え⁉︎そ、そんな」
「遠慮しなくていいよ!早く学校行こう!」
「うん!行こう!」
僕たちは仲良く一緒に学校へ向かった。
功助side
「くああ、ねむ」
俺は昨日の夜、作戦を練る為徹夜で考えた。そのツケが丁度回って来た所だ。
「そこまでだリア充瀬良功助!」
そこには何十人か校門の前に立っていた。てかリア充じゃないし。
「ん?誰だお前ら?」
そこにはマジめんどくさい連中、FFF団がいた。俺に用があるとは珍しい。
「俺になんのようだ」
「横溝!こいつの罪状を読み上げろ!」
「はい!こいつは」
バキィ!
「ガボッ⁉︎」
俺は横溝とかいう奴の顔面に蹴りを入れた。
「お前からの罪状なんて聞きたくねーよ」
「よ、よくも横溝を!鼻血が出てるじゃないか!どうしてくれるんだ!」
知るかよ、勝手に鼻血出して死んでるだけだろ。(生きてます)
「だったら瀬良功助!喧嘩で全面戦争じゃコラァ!」
馬鹿どもが殴りかかって来た。でもこいつらは知らなかった。俺は中学時代、族を二つ潰したことを。
お、終わったー!きつかったー!明日は平日なので出せるかどうかわかりませんが、頑張りたいと思います!