ダークマテリアルズ+α   作:アオハライド

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しばらくインターネットに触れない環境にいたので更新できませんでしたすみません

これからまたぼちぼち投稿していきます


DUEL:04 疾風怒濤! スピードレーシング!前編

 

 チームダークマテリアルズのメンバーになって早一週間。 放課後はレヴィに一刀両断されたりシュテルンに蒸発させられたり王様に消し飛ばされたりと忙しい毎日を送っている。 加えて構え構えと駄々をこねるアイツの相手もこなさなければいけないので思った以上に疲れる。 つくづく部活に入ってなくて良かったと思いながら、考える。

 

 ———今日は何しようかなぁ。

 

 今朝シュテルンから一週間頑張った記念に今日はフリーだと伝えられてからはずっとこればかり考えている。 学校も午前中で終わるので午後からは完全にフリーになるわけだ。 家でゴロゴロするもよし、うちの金髪と買い物に行くもよし、友達を誘って遊ぶもよし。

 

「......ダークマテリアルズの誰かを誘うも、よしかな」

 

 関係がただの同級生からチームメイトへとランクアップしたのだからこのチャンスを使わない手はない。 友好関係は良すぎて悪い事はないだろうし、チームの結束力を向上させるという点でも有効な手段だ。

 

 ......別に王様ともっと仲良くなりたいからではない。 チームダークマテリアルズのみんなと仲良くなりたいんだ、決して他意があるわけではない。 だから王様を誘うのもたまたま近くにいたから、ただそれだけの理由なのだ。

 

「王様、ちょっといいかな」

 

「む、カイナか。 何用だ、今日はフリーのはずだろう?」

 

「うん。 フリーだからさ、今日は王様と一緒にお昼ご飯を食べようかなーと思いまして......どうかな」

 

 周りに聞こえないようなやや控えめな声で思い切って昼食のお誘いをしてみる。 女性を食事に誘うならもっと堂々とした態度で挑むべきなのだろうが、今の自分にはこれが精一杯の堂々とした態度であり、ボリューム最大の声でもある。 この誘いに王様は一瞬考えるような様子を見せると、申し訳なさそうな顔で返した。

 

「すまぬ、この後は秋の学園祭について生徒会や他のクラスの代表と話し合わなければならんのだ。 共に食事をするのは難しいかもしれぬ」

 

「あぁー......そっか。 うん、分かった」

 

 王様と食事にというイベントの前に立ち塞がるはまさかの学校行事についての話し合いだった。 その高いリーダーシップから学級代表のみならず学園祭の実行委員や体育祭の執行委員など様々な役職を掛け持つ王様だからこそ発生する問題だ。 もしかしたら、と予想はしていたが、いざ現実となるとガッカリする。

 

 詰めが甘かった......。

 

 感情をなるべく表情に出さないよう「そっか、残念。 ならまた今度」と短い言葉を残してその場を去ろうとした瞬間、

 

「......三十分だ。 それだけ我慢できるのであれば、まあ、共に行けるよう努力はしよう」

 

 ———王はツンデレデレですからちょっとショボンとすればチョロいもんですよ。

 

「———チョ、チョロい王様も素敵だと思うよ」

 

「うぬは何の話をしておるのだっ!? というか誰がチョロいだと!?」

 

「だ、だって、シュテルンが王様はチョロ可愛いって言うから......」

 

「シュゥゥゥテェェェルゥゥゥッ!!」

 

 王様はシュテルンの名前を叫び、猛スピードで教室を飛び出し何処かへと消えてしまった。 こんなやり取りを二日に一回はするので、見てる方としては本当に仲が良いんだと実感させられる。

 

「———トラにゃぁぁぁぁぁんッッ!! 敵情偵察だよぉぉぉぉぉッッ!!」

 

 その王様と入れ替わりでレヴィが教室に突っ込んで来た。 教室中の視線が一瞬レヴィに集まり、次にこちらへと向いた。 最近、三人娘を侍らせてイケナイことをしている、と根も葉もない噂が立っていたこともあり、クラスメイトの注目が過度に集まる傾向がある。 本気で信じてるのはかなり少数だが、みんなそれなりに気にしているらしい。

 

「レ、レヴィ、俺に話すときはもうちょっと隠密にだね......」

 

「トラにゃんヤバいよ! あのヴィーたんが初心者さんに追い詰められたんだって! それでその初心者さんが今T&Hっていうおもちゃ屋さんにいるの! だから行くよ今すぐに!!」

 

「えっ、俺これから王様とご飯食べに行く約束して......ちょちょちょっ!? 待って! 引っ張らないで! 話しを聞いてぇぇぇぇぇぇ!?」

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 気付けば何故かシュミレーターの中に入っていた。 いや、正確にはレヴィがヴィータを倒した期待の新人なのはちゃんと戦いたいと言うのでその付き添いという形でシュミレーターに入れられた。

 

『———れでぃーす&じぇんとるめーん!! こんにちわっ! ホビーショップT&Hの看板娘こと、アリシア・テスタロッサです! みんなー、ブレイブデュエル、楽しんでるー?』

 

 アリシア・テスタロッサちゃんの元気の良い挨拶に会場中の大人から子供までが大きな声で挨拶を返す。 東京ドーム一個分はあるらしい地下ブレイブデュエル会場は午前中にも関わらずほぼ満席で、夏の暑さにも負けないくらいの熱気に包まれている。

 

『今日はみなさんにブレイブデュエルの魅力をもーっと知ってもらうためにイベントデュエルを開催しちゃうよ!』

 

 その言葉に更に会場が盛り上がり、アリシアちゃんは満足気に頷き、天井へ真っ直ぐ指を突き上げる。 同時に後ろの巨大なモニターに映る画面が変化し、今回のデュエル内容が表示された。

 

『速さこそ正義! 速さこそ文化! 当たらなければどうということはありません! 障害物を避けてチェックポイントを通ってゴールするだけの簡単なお仕事! 疾風怒濤のファーストステージ「スピードレーシング」!!』

 

『このレースは着順ポイントとコースの所々にあるブレイクターゲットを破壊して得られるブレイクポイントを合計して競うデュエルなのです! あ、私は解説兼補足役のエイミィです! よろしくお願いしまーす!』

 

 アリシアちゃんとエイミィさんの二人の簡単な説明が終わると、シュミレーターの画面に『Standby Ready?』という文字が表示され、自動的にリライズアップの準備が開始された。

 

「すぅぅぅぅ、はぁぁぁぁ......」

 

 大きく息を吸って、吐き出す。 これだけ大勢の観客がいる状態でデュエルするのは初めてだ。 煩い、と文句付けたくなるほどに心臓が鼓動している。 チームダークマテリアルズに所属し、ショッププレイヤーになったという事実が今になって重くのしかかってきた。 負ければチームに迷惑がかかるんじゃないか、と。

 

『トラにゃんトラにゃん』

 

「レヴィ、どうしたの?」

 

 隣のシュミレーターから此方をジッと見つめているレヴィは、少し考えるような素振りをして、

 

『楽しんでいこうよ!!』

 

 満面の笑みでそう言った。

 

「......ああ、そうだね。 そうだった」

 

 レヴィはやっぱり凄い子だと確信した。 たった一言で、一瞬の笑みで、不安やらなんやらを完膚なきまでに砕き、吹き飛ばす。

 

 ———楽しまなきゃ、ブレイブデュエルじゃない。

 

 向こうのチームの登場と紹介が終わったのか、シュミレーター内の淡い青の光が強くなる。

 

『よぉし! 勝つぞーー!!』

 

「おうッ!!」 

 

 全身が浮遊感に包まれ、ブレイブデュエルの世界へ飛ばされる。

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

『当店のエースにして可愛い妹のフェイト率いるチームT&Hの前に立ちはだかるのは、インダストリーの刺客! ロケテスト中の全国ランキング4位!!』

 

「強いぞ! 速いぞ! カッコいいぞ! ダークマテリアルズの切り込み隊長はこの僕、レヴィー・ザ・スラッシャーだ!!」

 

『インダストリーの刺客レヴィのド派手な登場!! しかも彼女だけではありません! 続いては現れるのはダークマテリアルズの新たなメンバー!』

 

「ダ、ダークマテリアルズの守りの要! 突破できるものなら突破してみろ! カイナ・ザ・フォートレスとは俺のことだ!!」

 

 恥を捨ててダークマテリアルズの専用台詞なるものを言い放ち、空に向けて砲弾を撃ち上げる。 それによる会場からの予想以上の大歓声は少し嬉しかったが、羞恥心がそれを遥かに上回ったので次からは登場台詞の見直しを検討しようと思った。

 

「な、なんだか凄い名前ね......」

 

「これはデュエルネームっていうので本名じゃないからね。 ちなみに俺はカイナ・トラバースであっちはレヴィ・ラッセルが本名だから」

 

「あ、ご丁寧にどうも」

 

 T&Hに入ってすぐにレヴィが絡んだ子たちの一人、赤を基調としたバリアジャケットを纏った金髪の女の子、アリサちゃんに補足説明をしておく。 向こうでNPCと呼ばれる数を合わせるためのキャラクターと戯れているレヴィは間違いなく説明しないからだ。 おい先輩説明してよ。

 

『さて、メンバーの紹介も済んだところで、今回のデュエルステージ「海上廃都市」を紹介するよ! コースの障害物はこのそびえ立つビル群で、その間にチェックポイントがあるシンプルな舞台だよ。 今回は間に休憩を挟んでこのコースを二周回ってもらいます!』

 

「とりあえず一周目はコースの把握がメインになるってことか......レヴィは海上廃都市でスピードレーシングをしたことはある?」

 

「もっちろん! 得意なコースだよ! だからトラにゃんは大船に乗ったつもりでいてよ!」

 

 自信満々にピースをするレヴィにピースを返し、フォートレスを稼働させスタートの準備に入る。

 

『それじゃあ説明も終わったところでさっそくレース開始です! みんな位置について〜』

 

 各々がスタートダッシュの構えを取り、ただ正面を見つめる。 そんな中、レヴィだけは余裕があるようで口笛を吹いている。

 

 ......大丈夫だよね?

 

 

『スピードレーシング、スタンバイレディ———GO!!』

 

 

 あまりの慢心ぶりに微かな不安を抱きながらも、レース開始の合図と同時に飛行制御ユニットの出力を最大まで引き上げ、ロケットスタートを決める。 レヴィと共に先行し、チラリと目が合い、お互いニヤリと笑う。 次の瞬間には最高速度で劣る俺を追い越してグングン前に進む。 それを見送り、バッテリー節約のため少し速度を落として巡航速度を保つ。

 

 その瞬間、金色の閃光が走った。

 

 横に視線を向けても誰もいない。 改めて正面を向くと金色の魔力を纏った女の子がレヴィ迫る勢いで滑らかな軌跡を描いて飛ぶ姿が見えた。

 

「あれが噂のフェイトちゃんか......レヴィの言ってた通り、とんでもないスピードだなおい」

 

〈彼女もレヴィと同じスピード特化の『ライトニングタイプ』のようですから、当然と言えば当然でしょう〉

 

「狙えるなら2位を狙っていきたじゃったけどこりゃ無理そうかな。 3位を狙いつつブレイクターゲットを壊すのに専念しようか」

 

 更に巡航速度を落とし、ストライクカノンのバレルを展開し、フォートレスから送られるブレイクターゲットの位置情報を元に引き金を引く。 速射能力は高くないものの、高い命中率で確実にターゲットを破壊する。 レヴィがブレイクターゲットを一切破壊せず1位を目指す、他は高い順位を狙いつつ確実にターゲットポイントを稼ぐ。 これがレヴィの提案した”必勝法”というやつだ。

 

『当たる当たる当たる! 科学系アバターForceタイプの的確な砲撃がブレイクターゲットを次々と破壊していきます!』

 

『三つの多目的盾による追加攻撃で死角のブレイクターゲットもバッチリだね! さてさて我らがT&Hは......おや、これアリサ、もしかして飛んでない?』

 

 

「浮かぶならっ! まだしもっ! 人がっ! 簡単にっ! 飛べるわけっ! ないでしょーーーー!!」

 

 

『アリサー、頭固いよー?』

 

「うるさいっ!」

 

 実況のアリシアちゃんと漫才を繰り広げているアリサちゃんだが、相棒の紫髪のすずちゃんとの連帯には眼を見張るものがある。 プロフェッサータイプのすずかちゃんがターゲットを捕捉しつつ動き易いように氷で足場を作り、フェンサータイプのアリサちゃんが鞭のような性質を持つ炎のスキルで全周囲のブレイクターゲットを破壊している。 これでまだ二回目のブレイブデュエルと言うのだから、よほど相性の良い二人なのだと思われる。

 

 だが、それより気になることが一つあった。

 

「......なのはちゃんが見当たらないな」

 

 初めてのブレイブデュエルで王様の補助ありでなんとか勝利したヴィータを破ったという高町なのはちゃんの姿が見当たらない。 シュテルンと同じセイクリッドタイプならライトニングタイプまでとはいかなくても、このForceタイプとは互角のスピードを出せるはずだ。 加えて此方は相当速度を落として飛行しているのだから姿くらいは見えてもいいと思うが、

 

『お、おおーっと! なのはちゃんのこの動きはなんだ!? ってほんとにこのコース取りはどういうこと!?』

 

 解説補足説明役のエイミィさんの驚愕の声に上空のスクリーンを見上げる。

 

 そこに映っていたのは自身をプロテクションで覆い、

 

「魔力任せに、ビル群をぶち抜いて来てるのか......!?」

 

 ———ビル群を貫通してショートカットを行っているなのはちゃんだった。

 

「今日もらったスキル使ってみたらできちゃった......」

 

〈ナイスショートカットですよ、ナノハ〉

 

 見るとなのはちゃんは既に此方の近くまで迫ってきていた。 あのショートカットのスピードからしてこのままでは間違いなく追い抜かれるので、止むを得ず命中率を犠牲にスピードを上げ、S3シールドを右腕にジョイントする。 ビル群の死角に向けていたS1、S2シールドを正面のターゲットに向けストライクカノンと同時砲撃を行う。 なのはちゃんが追い付いて来てる以上、なるべく破壊され易い位置のターゲットは壊しておきたい。 下手に残せばそのブレイクポイントで逆転されかねない。

 

 そう、逆転されかね———

 

「って負けてるぅぅぅぅぅぅッ!?」

 

〈しかも結構な差ですねぇ〉

 

 上空のモニターに表示されている数値はダークマテリアルズがチームT&Hに負けているという現実を容赦なく突き付けてきた。 その差は小さいものとは言えず、レヴィが1位になりかつ俺が3位にならなければ厳しいような点差だった。

 

「おかしい......そこそこのブレイクターゲットは破壊してきたはずだぞ。 どうしてこんな点差が......」

 

『あーっと! チームダークマテリアルズのNPCが喧嘩しちゃってるぞぉ! 誰がブレイクターゲットを壊すかで揉めているようだぁ!』

 

『これ、たまにあるんだよねぇ。 特に同じNPC同士だと』

 

 原因が判明した。

 

「そ、そんなぁぁぁぁ〜!? ど、どうしよう助けてトラにゃぁぁぁぁん!!」

 

 通信用のホロウィンドウに涙目のレヴィの顔がいっぱいに映る。 目の前のブレイクターゲットをS3シールドの近接ブレードで斬り裂き、一旦息を置いて、画面レヴィに指示を出す。

 

「レヴィ! とにかく1位を目指して! レヴィが1位を取ってくれたら後は俺がなんとかするから! いい? 絶対にだよ!!」

 

「う、うん! トラにゃんも絶対に3位を目指してね!!」

 

 手早く通信を済ませて、ホロウィンドウを消し、前方のブレイクターゲットに向けて砲撃を撃とうとした途端、背後からの桜色の砲撃がそのブレイクターゲットを飲み込み、更に向こうの三つのブレイクターゲットを破壊した。

 

 思った以上に早い登場じゃないか......!!

 

「お、追いついたっ!!」

 

「ショートカットはちょっとズルじゃないかいなのはちゃん!!」

 

「ルール上では問題無しなのでセーフです!!」

 

 飛行制御ユニットの出力を上げ、なのはちゃんの横に並び、再び砲撃を開始する。 なのはちゃんもシューターと移動中にも撃てる高速砲撃による攻撃を始めた。 隙あらば互いの破壊しようとするターゲットを先に破壊する妨害を混ぜつつ、拮抗したスピードでコースを回る。 ターゲットの破壊に夢中になっていると、コース全体に高いファンファーレが鳴り響き、視界の隅に入った上空のモニターに『GOOL!!』の文字が見えた。

 

 

『———レヴィー・ザ・スラッシャー、ゴォォォォォォルッッ!!』

 

 

 レヴィのゴール。 その言葉が耳入った瞬間、

 

 

「S1シールドッ!! フォトンバレル展開ッッ!!」

 

「レイジングハートッ!! バスターモードッッ!!」

 

 

 現時点で自身の最高火力でターゲットを纏めて破壊する。 俺となのはちゃんの行動は一緒だった。

 

 

〈Photon Barrel Open!!〉

 

〈Buster Mode Standby Ready!!〉

 

 小型のS3シールドが分離し、代わりに巨大な砲口を露出させた大型のS1シールドが右腕にジョイントする。 対するなのはちゃんカードリッジを五つ排出しデバイスをより攻撃的なフォルムへと変形させた。

 

「フォトンブラスター———」

 

「ディバインバスター———」

 

 

 互いに一切の妥協が無い最高出力の砲撃。 撃てば凄まじい反動を受け、良くてその場で停止、最悪後方へ吹っ飛ばされるのは目に見えている。

 

 

 だから、最高速の状態で方向転換し、砲口をゴールとは”真逆”に向け、砲撃を推進力に変える。

 

 

「「ファイアーーーーーーッッッ!!!!」」

 

 

 直後、視界に映る景色が、体が、世界が歪み、

 

 

 特大の爆発音が響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ゴ、ゴ、ゴォォォォォォォォォォルッッ!! なのはちゃん、カイナ君、同時ゴールですッ!! そ、そ、そ、そして、そして、ブレイクターゲット全破壊ですッ!! おまけに砲撃の余波で後続にいたアリサちゃん、すずかちゃん、レヴィのNPCチヴィがダウンしちゃいました!!』

 

『ビ、ビル群が......ステージが......半分なくなっちゃった......!!』

 

「な、なのはっ」

 

「ト、トラにゃん!」

 

 周りが何か言ってるが、砲撃の反動でビルに突っ込んだ衝撃のせいで視界がぼやけ、頭がクラクラして状況が理解出来ない。 そばに寄ってきてるのはおそらくレヴィなのだろうけど確証が持てない。

 

「きゅう〜......」

 

「なのは、魔力切れで完全気絶しちゃてる......レヴィ、カイナさんは?」

 

「トラにゃんは魔力を使わないForceタイプだから辛うじて意識は残ってるけど......もうクラクラみたい」

 

 何とか根性で立ち上がろうとするも、平衡感覚がおかしくなっているのか、バランスを崩して誰かに倒れかかってしまう。

 

「っ......誰か分かんないけど、ごめん」

 

「僕だよトラにゃん。 さっきの砲撃はカッコよかったけどやり過ぎだよ......大丈夫?」

 

「レヴィか、俺は大丈夫。 なのはちゃんは?」

 

「なにょははセイクリッドで堅いから大丈夫。 魔力切れで気絶してるだけだよ」

 

「分かった.....それで、結果は?」

 

 ちょうど視界が元に戻ってきて、微かではあるが小さく笑うレヴィの表情が伺えた。

 

「僕たちの一歩リードだよ」

 

 

86:Dark Material

85:Team T&H

 




一度でいいからフォートレスの大型粒子砲ユニットの攻撃が見てみたかった

(Force)再開してもええんやで?
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