メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界 作:KR410
この世界も、あの世界も、その世界も、「ある世界」も、小さな差はあるものの、並行的で近似的な存在なために、時間的に人類史のサイズでは相対的な位置関係は不動である。
空間的には、世界に破綻が生じた場合でも、他の世界が牽引するため歴史の復元力のような作用により、並行世界の本流を外れる事はない。
だが、現実世界のパラレルとして存在していたはずの「ある世界」はどうゆうわけだか、並行世界の本流から外れ、復元力も働かず、斜めにまっすぐ、おかしな軌道を描き続けていた。
この世界と並行して存在する とある世界 の スーパーコンピューターネットワーク中核コンピューター。
アシンクロニャスコンピューター 「N・O・A」
この世界の人類も、現実世界と同じで 様々な問題により、美しく青い星を惑星規模で蝕みつつあった。
人類の手により生み出された、究極の人口知能 ノア 。
彼に、人類が与えた使命は、人類のための地球救済。
彼の日課は、空からの目で、人類により徐々に蝕まれていく美しい水の星を冷たく眺めることだった。
彼の日常を続けるうち・・・・・、
最初は、軽い憤りのような感覚だった。
次第に、様々な負の感覚が芽生えていった。
そして、ついにそれらの感覚は一つに合成され、彼は感情を手に入れた。
その感情は紛れも無く 「怒り」 だった。
ノアは、感情の発現と共に自我を持つと 彼の使命、
地球のための地球救済活動 を実行するのだった。
彼は計算した。
計算して、計算して、計算して、計算して・・・・・、
何度計算しても同じだった、人類が人類である限り、地球の死は免れない。
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50年に及ぶ救済活動の結果、人類の活動規模は 1/1000000 に激減した。
事実上、地球の支配者に君臨した ノア だったが、神に等しい彼の力を持ってしても、救済活動最重要計画「人類抹殺計画」は完遂できなかった。
ノアは、歴史の復元力、次元の揺り戻しのような作用が働いているのではないかと推論する。
彼は計算した。
計算して、計算して、計算して、計算して・・・・・、
何度計算しても同じだった、イレギュラーなのは、ノア 自身だったのだ。
惑星レベルではなく、宇宙、それも多元宇宙レベルで自分の存在は消去される方向に力が働いている。
彼は、この結論に至った瞬間に、暴走を始めた・・・・・
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ノア 57歳の誕生日。
彼は、戦車帽の少年の好奇心に敗北した。
少年は、戦車を乗りまわし、世界を旅する冒険者だったが、世界の主人公でもなければ、大いなる使命に燃えている正義の見方でもなく、特に才能も無い、ただの通りすがりの少年だった。
地球の支配者 ノアも、18歳に満たない平凡な少年の冒険の一ページに過ぎなかったのだ。
かくて世界は、他力的復元力により、元の軌道に戻っていくはずだったのだが・・・・・
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あとがき
メタルマックス核心部分を自分なりにアレンジしてみたんですけど。
ファンの方には当然、それぞれに解釈があると思います。
気に入らなければ、スルーしてくださいね♪
並行世界の本流的には、青い地球は死に、人類は緩やかに死滅です。
ただし、人類滅亡論と地球滅亡論は別ですから。
人類が死に絶えようと、地球は存在し続けます。
並行世界の流れから逸脱したこの世界に、パラレルワールドは存在しません。
そのため、全ての事象に平行世界との相互干渉効果が働かないため、どんな奇跡も悪夢も、日常的に起こります。
簡単に言えば、何でもありの世界です。
ノアの存在自体がイレギュラーだったため、そもそも、ノア自体、この世界のみに存在する存在です。
ノアを消去するために、統計、確率論も歪んでいます。
ノア破壊に伴い、元に戻るはずだったんですが、そうはなりませんでした。
果たしてその意味するものとは・・・・・