メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界   作:KR410

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旅立ちの朝。

旅立てば、また懐かしい砂塵の世界。

留まっても非日常、旅立てばおそらく待ち受けているであろう非日常。

どちらにしても、非日常の中で暮らすハンターたちだった。


第19話  10mmではないセンチ

 ラス 「今まで、おせわになりました」

姫子 「これからどうするんだ?」

 ラス 「・・・・・、正直わかりません」

アル 「・・・・・・・・・・」

ラスは明らかに元気が無い。

その姿を見たアルも、少なからず落ち込んでいる。

 

 ラス 「まー、だけど、何とかしますよ♪」

アル 「そうか」

 ラス 「それじゃーね、皆さんも気をつけて」

アル 「お前らもな、直接は手を貸せねーと思うが、何かあったら言ってくれ」

 ラス 「ありがとう。 それではまたどこかでお会いしましょう♪」

 

そう言って、ラスは「ガレリア」に戻っていった。

 

メギ 「・・・・・、ラスさんたち、これからどうするのかな?」

かなた 「何とか、無事にやっていって欲しいね」

アル 「勇者はそう簡単にくたばらねーさ」

姫子 「そうそう。 さー、気持ちを切り替えて、みんな♪」

姫子 「あたし達だってかなりやばい立場に立ってるんだからね❤」

 

フリフリは、カンパニーとしては弱小の零細、ほぼ無名なので イーストシュールで少し有名になったぐらいではオフィスから警戒されることが無いのは想像がつく。

 

 が!!!

 

結局、町が解散したために、資金の回収は出来ず、遺跡の権利も事実上オフィスに持っていかれ、そして アルが 主力戦車「MBT-00」の譲渡を断ったため、手にした報酬は、ガレリアからの基本料金に少し色がついた程度の額だった。

大赤字だった。

 

アル 「で、これからどうする?」

姫子 「とにかく旅に出ようよ♪」

 

重苦しい雰囲気の中、姫子さんだけがはしゃいでいた。

 

姫子 「あたし達が、思い悩んでも「ガレリア」が救われるわけじゃないんだからね」

アル 「それはそうなんだが・・・・・」

かなた 「うん、姫子さんのゆうとおりだ!」

メギ 「そうよ、自分達のやれることをしなくちゃ♪」

 

ニコライ 「お前ら、旅先が決まってないんなら、俺についてくるか?」

ニコライ 「出張で、戦車の修理の依頼が着てるんだ、まだ返事はしてないんだがな」

 

 姫子 「それは、遠い場所なの?」

ニコライ 「二つ隣の大地だそうだ、俺もまだ行ったことの無い場所だ」

 姫子 「いいわね♪ そこに行ってみようよ、アル」

アル 「そうだな、メギとかなたはどうだ?」

メギ 「あたしはかまわないわ」

かなた 「俺も!」

 

アル 「そうか、じゃー、みんなでそこに行ってみるか!」

 

イーストシュールは、カンパニー「ガレリア」と「フィリファリーテ」の歩む道すがらの交差点。

束の間の接触だった。

そして、それぞれの道を再び歩きはじめた彼らは、どこかの交差点で再び再会できるのだろうか?

 

----------

 

アル 「ニコラ、そう言えば何でスリー積んでるんだ?」

姫子 「そうだ! ほんとだ!」

 

「フィリファリーテ」の格納庫にはスリーとスージーが格納されていた。

 

メギ 「へへへへへっ!」

かなた 「・・・・・・・・・・」

ニコライ 「なんでって、2台積みのスペースでって設計したの アルだろ?」

アル 「いやいや、そうじゃなくて、何で重量オーバーで自走不能にならないのかってこと!」

ニコライ 「あー、そっちか、簡単な話だ、どさくさにまぎれて、レイトの戦車用エンジンを、ちょろまかしてきたんだ」

 

かなた 「・・・・・・・・・・」

かなた 「メギさんが・・・・・」

 

メギ 「それでも、赤字分、損害、違約金分には程遠いんだからね」

メギ 「これぐらいで許してあげるんだから、「ガレリア」だってきっと感謝してるわよ♪」

姫子 「メギちゃん、やさしい~」

メギ 「ですよね~、やっぱり♪」

 

アル 「・・・・・・・・・・」

 

----------

 

レイト 「『タイプーゼロ』が2台とも動かないだと?」

レイト 「アレはうちのフラッグタンクなんだぞ! ちゃんと整備しとけよな」

メカニック 「そ、それが、・・・・・」

レイト 「なんだよ、俺たちの門出に不景気な面すんじゃねーよ」

メカニック 「エンジンがありませーん!!!」

レイト 「・・・・・、盗まれたってのか?」

メカニック 「・・・・・、そのようです」

 

レイト 「・・・・・・・・・・」

 

レイトは盗まれたと聞いて、真っ先にメギの顔が浮かんだ。

ここのとこ、つるんでいた人間でそんな事をするのは、あの暴力少女ぐらいだ。

レイトは、好き嫌いは激しいがケチではない。

現役最強戦車の譲渡を断るような大馬鹿に、そのエンジン2機ぐらい、言ってくれれば喜んで渡すぐらいの度量は持ち合わせている。

 

レイト 「ククク・・・・・」

レイト 「・・・・・・・・・・ククククク♪」

レイト 「アハハハハハハハハハハ、ハーハッハハハハハハハ、ヒーッヒッヒヒヒヒヒ」

 

メカニック 「?????」

 

レイト 「ハハハハハ、フォーッフェフェフェ、ゲホゲホゲホゲホゲホ・・・・・」

メカニック 「大丈夫ですか! レイト様」

レイト 「ヒーヒヒヒヒ、あー、大丈夫、腹がいてー、ハハハハハ♪」

 

レイト 「やってくれるぜ、ちびっ子メカニックと相棒の少年♪」

レイト 「ハーッハッハッハッハ♪」

 

----------

 

メギ 「アハハハハハー、悔しかったら生き延びなさいよね、ガレリアのみんな♪」

 

アル 「・・・・・、そうだな、次 会ったときに謝ればいいよな♪」

 

 

フリフリは、長いこと滞在した、幻想の谷を快調にエンジンを唸らせながら軽快な足取りで去っていった。

 




   その後のイーストシュールにて。

ハット 「脅迫状を蹴ってくるとはね」
ハット 「黒狐の言い草じゃないが、人間は面白いよ」
ハット 「それにしても、星を見ても全員脅しに屈しないカンパニーがあるなんて・・・・・」
ハット 「敵にまわすと、さすがに厄介そうだ」
ハットさんは、そう言いながら、暗い遺跡の中を歩いていた。

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アドラ 「ガレリアは、人類と縁を切ったか♪」
アドラ 「これは、荒れるな、きっと!」
アドラは、いつものように、どこかにまっすぐ歩き去った。

アドラ 「ナハハハハ!、面白くなりそうだ♪」
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