メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界   作:KR410

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建て前で言うと、

オフィスは、ハンターの組合組織

トレーダーは、商人の組合組織

鉄の穴は、メカニックの組合組織

グラップラーは・冷血党は、悪人の組合組織

そして・・・・・



第21話  組合所属の仕事師達

ほぼ原形をとどめない無人駅。

使われていたレール、柱、主要構造物は全て鉄くずとして回収され、基礎や大きくて長い12列のプラットフォームに後から追加された簡易の屋根が残る程度だった。

 

ニコライ 「ほら、あそこだ」

 

フリフリメンバーは全員、事務所から外出してニコラについて歩いていた。

ほんとは、最低一人は留守番をするのがセオリーだが、スリーも目を覚ましてることだし、いっか♪って。

何より、よその世界への秘密の入り口ともなれば、自分の目で確認しないわけにはいかなかった。

 

メギ 「どこよ、なんにもないじゃない?」

メギは、いつものアーミーメットにセンサーユニットのゴーグル、それにでっかいショベルを背負っている。

ニコライ 「よく見てみ、そこだそこ」

駅からはほんの少し離れた場所。

彼らの前には、小さな砂山がある。

 

姫子 「ここ? この砂山が入り口?」

ニコライ 「よし、みんな、ここ掘れワンワンだ!」

ニコラの指示で、おのおの、でっかいシャベルを持参していた。

 

かなた 「秘密の入り口❤ 別の世界への通路❤❤❤」

冒険の予感に、スコップを持つ手にも力が入る。

 

スコップ片手に夢中で砂山と戦う5人。

あっとゆう間に敵を片付けた♪

 

姫子 「階段があるよ~❤」

メギ 「ほんとだー!」

アル 「こんなとこに階段があったのか!」

 

ニコライ 「中は危険は無いはずだが、一応、警戒して進むぞ」

 

かなた 「は~い❤」

かなたは、ワクワクで使い物になりそうも無い。

 

暗い階段をかなり深くまで下りていく5人、行けども行けども底が見えない。

さすがに、かなたも冷静になり、少し不安になってきていた。

 

メギ 「長い階段ね、どこまで下りるの?」

アル 「フリフリはどうするんだ? まさか、置いてくのか?」

ニコライ 「だから、任せとけって、心配ねーよ」

かなた 「空気が冷たくなってきたよ」

姫子 「涼しくてちょうどいいじゃない❤」

かなた 「・・・・・・・・・・」

姫子 「なに、かなた? 恐いの♪」

かなた 「い、いや、恐いわけじゃー・・・・・」

アル 「姫子、こんな暗がりの長い階段ひたすら降りてるんだ、不安にもなるだろ」

姫子 「そっか、不安な気持ちにはなるかもね」

 

特に内容の無い話をしながらしばらく下り続けると、薄明かりの漏れる扉にたどり着いた。

 

アル 「ここか?」

ニコライ 「あー、ここだ!」

姫子 「ちょっとまった、あたしあたし! あたしが開けるの♪」

姫子は、わりと重くて大きい非常扉を押し開けた。

 

 「ギギギギギイィィィィィ」

 

かなた 「うわぁぁぁぁ♪♪♪」

そこには、本物のステーションがあった。

客の姿は無いが、結構な数の工員が。

そして線路にはしっかりレールが敷設されている。

 

姫子 「すごい! 凄いよ! アル♪」

アル 「すげー!」

メギ 「すごい・・・・・」

 

ニコライ 「だろ♪ 本物の鉄道だぜ!」

ニコライ 「『無敵鉄道組合』って言ってな、ハンターやカンパニーの有志連合が運営してるんだ」

メギ 「でも、この雰囲気って・・・・・」

ニコライ 「そう、見ての通り地下の非合法組織だ!」

 

世界をまたいでの、オフィスが関与しない大量物流システム。

地下でコソコソ働く労働者。

どう考えてもまっとうではない。

 

ニコライ 「ちょっと、そこのあんた」

ニコライは、暇そうな工員を一人捕まえた。

 

工員 「なんだ! あんた誰だ! 何でここの場所を知ってんだ!!!」

工員 「オーイ! 侵入者だぁぁぁぁぁ!!!」

 

ニコライ 「まてまて、とっつぁんの知り合いだ、侵入者じゃねーって!」

工員 「とっつぁんの!」

工員 「・・・・・・・・・・」

ニコラ 「どうした? とっつぁんに何かあったのか!」

工員 「そ、それが・・・・・」

 

----------

 

ニコライ 「とっつぁ~ん!!!」

 とっつぁん 「・・・・・・・・・・、おお~、ニコラか、・・・・・・・・・・」

 

救護所で力なく横たわる、初老の男性。

 

ニコライ 「何があったんだよ!」

 とっつぁん 「ど、どうしても・・・・・、貫けない硬い岩盤に当たってしもうて・・・・・」

 とっつぁん 「長いことがんばってみたんじゃが、だ・・・・・、だめじゃった・・・・・」

 

ニコライ 「・・・・・・・・・・」

 

ニコライ 「長いことって、どのくらいだよ?」

工員 「40日ぐらい・・・・・」

ニコライ 「・・・・・、その間、飯は?」

工員 「食べてる暇なんかねーよ!」

ニコライ 「睡眠は?」

工員 「寝てる暇なんかあるわけねーだろ!」

 

 

工員 「どうしちまったんだよー! しっかりしてくれー!!! おやっさーーーんんん!!!」

 

 とっつぁん 「グー、グー、グー・・・・・、は、腹へったなぁ~~~・・・・・、」

 

メギ 「・・・・・・・・・・」

メギは、ニコライより馬鹿な仕事師がいることを知った。

世界につながる道。

計り知れない!




   あとがき

善人だろうが悪人だろうが、ただ滅び行く世界を感受しない人たち。
しかし、個人の力などたかが知れている。
そんな人間たちが組合に所属するのだから、組合員は例外なく働き者♪
良かれ、悪かれ♪
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