メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界 作:KR410
オフィスは、ハンターの組合組織
トレーダーは、商人の組合組織
鉄の穴は、メカニックの組合組織
グラップラーは・冷血党は、悪人の組合組織
そして・・・・・
ほぼ原形をとどめない無人駅。
使われていたレール、柱、主要構造物は全て鉄くずとして回収され、基礎や大きくて長い12列のプラットフォームに後から追加された簡易の屋根が残る程度だった。
ニコライ 「ほら、あそこだ」
フリフリメンバーは全員、事務所から外出してニコラについて歩いていた。
ほんとは、最低一人は留守番をするのがセオリーだが、スリーも目を覚ましてることだし、いっか♪って。
何より、よその世界への秘密の入り口ともなれば、自分の目で確認しないわけにはいかなかった。
メギ 「どこよ、なんにもないじゃない?」
メギは、いつものアーミーメットにセンサーユニットのゴーグル、それにでっかいショベルを背負っている。
ニコライ 「よく見てみ、そこだそこ」
駅からはほんの少し離れた場所。
彼らの前には、小さな砂山がある。
姫子 「ここ? この砂山が入り口?」
ニコライ 「よし、みんな、ここ掘れワンワンだ!」
ニコラの指示で、おのおの、でっかいシャベルを持参していた。
かなた 「秘密の入り口❤ 別の世界への通路❤❤❤」
冒険の予感に、スコップを持つ手にも力が入る。
スコップ片手に夢中で砂山と戦う5人。
あっとゆう間に敵を片付けた♪
姫子 「階段があるよ~❤」
メギ 「ほんとだー!」
アル 「こんなとこに階段があったのか!」
ニコライ 「中は危険は無いはずだが、一応、警戒して進むぞ」
かなた 「は~い❤」
かなたは、ワクワクで使い物になりそうも無い。
暗い階段をかなり深くまで下りていく5人、行けども行けども底が見えない。
さすがに、かなたも冷静になり、少し不安になってきていた。
メギ 「長い階段ね、どこまで下りるの?」
アル 「フリフリはどうするんだ? まさか、置いてくのか?」
ニコライ 「だから、任せとけって、心配ねーよ」
かなた 「空気が冷たくなってきたよ」
姫子 「涼しくてちょうどいいじゃない❤」
かなた 「・・・・・・・・・・」
姫子 「なに、かなた? 恐いの♪」
かなた 「い、いや、恐いわけじゃー・・・・・」
アル 「姫子、こんな暗がりの長い階段ひたすら降りてるんだ、不安にもなるだろ」
姫子 「そっか、不安な気持ちにはなるかもね」
特に内容の無い話をしながらしばらく下り続けると、薄明かりの漏れる扉にたどり着いた。
アル 「ここか?」
ニコライ 「あー、ここだ!」
姫子 「ちょっとまった、あたしあたし! あたしが開けるの♪」
姫子は、わりと重くて大きい非常扉を押し開けた。
「ギギギギギイィィィィィ」
かなた 「うわぁぁぁぁ♪♪♪」
そこには、本物のステーションがあった。
客の姿は無いが、結構な数の工員が。
そして線路にはしっかりレールが敷設されている。
姫子 「すごい! 凄いよ! アル♪」
アル 「すげー!」
メギ 「すごい・・・・・」
ニコライ 「だろ♪ 本物の鉄道だぜ!」
ニコライ 「『無敵鉄道組合』って言ってな、ハンターやカンパニーの有志連合が運営してるんだ」
メギ 「でも、この雰囲気って・・・・・」
ニコライ 「そう、見ての通り地下の非合法組織だ!」
世界をまたいでの、オフィスが関与しない大量物流システム。
地下でコソコソ働く労働者。
どう考えてもまっとうではない。
ニコライ 「ちょっと、そこのあんた」
ニコライは、暇そうな工員を一人捕まえた。
工員 「なんだ! あんた誰だ! 何でここの場所を知ってんだ!!!」
工員 「オーイ! 侵入者だぁぁぁぁぁ!!!」
ニコライ 「まてまて、とっつぁんの知り合いだ、侵入者じゃねーって!」
工員 「とっつぁんの!」
工員 「・・・・・・・・・・」
ニコラ 「どうした? とっつぁんに何かあったのか!」
工員 「そ、それが・・・・・」
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ニコライ 「とっつぁ~ん!!!」
とっつぁん 「・・・・・・・・・・、おお~、ニコラか、・・・・・・・・・・」
救護所で力なく横たわる、初老の男性。
ニコライ 「何があったんだよ!」
とっつぁん 「ど、どうしても・・・・・、貫けない硬い岩盤に当たってしもうて・・・・・」
とっつぁん 「長いことがんばってみたんじゃが、だ・・・・・、だめじゃった・・・・・」
ニコライ 「・・・・・・・・・・」
ニコライ 「長いことって、どのくらいだよ?」
工員 「40日ぐらい・・・・・」
ニコライ 「・・・・・、その間、飯は?」
工員 「食べてる暇なんかねーよ!」
ニコライ 「睡眠は?」
工員 「寝てる暇なんかあるわけねーだろ!」
工員 「どうしちまったんだよー! しっかりしてくれー!!! おやっさーーーんんん!!!」
とっつぁん 「グー、グー、グー・・・・・、は、腹へったなぁ~~~・・・・・、」
メギ 「・・・・・・・・・・」
メギは、ニコライより馬鹿な仕事師がいることを知った。
世界につながる道。
計り知れない!
あとがき
善人だろうが悪人だろうが、ただ滅び行く世界を感受しない人たち。
しかし、個人の力などたかが知れている。
そんな人間たちが組合に所属するのだから、組合員は例外なく働き者♪
良かれ、悪かれ♪