メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界   作:KR410

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タイシャーの町に雪が降る。

天神様の頂きには雲が浮かび、なんとも神秘的な霊山のオーラを纏っていた。

町の人々は、ありがたそうに手を合わせている。

麓からは見えないのだが、雲海の天空にたたずむ御神体に向かって。


第25話  御神体

巨大な、鋼鉄の社。

嫌な予感がしながらも、その、扉を叩く かなた達。

 

ニコライ 「こんにちわー、鉄道組合から派遣された『フィリファリーテ』と言いますが」

 

メギ 「見てよ、かなた!この扉、紙で出来てる!」

かなた 「ほんとだ! 壁は鋼鉄なのに、何か意味があるのかな?」

 アル・小声 「コラ! 二人とも、じっとしてろ!」

 

 「ブス♪」

姫子 「ほんとだ♪ 正真正銘、紙だ♪」

 アル・小声 「ひめこぉ!!!」

 

ニコライ 「すいませーん」

神主 「はぁーい、ちょっとおまちくださいよー」

小走りで、神主さんが現れた。

 

神主 「いやー、まってましたよ♪」

見たことの無い薄い布の服装で、不自然に笑顔な、依頼内容同様に胡散臭い依頼主だった。

 

アル 「単刀直入に聞きますが、動かす戦車って、この鋼鉄の神輿ですか?」

神主 「鋼鉄の神輿? 何のことでしょう?」

アル 「この建物を動かすんじゃないんですか?」

神主 「ホホホホホ♪ 面白い冗談ですね」

アル 「・・・・・・・・・?」

 

ニコライ 「それじゃー、何を動かすんです?」

神主 「おや? 冗談ではないのですか?」

 

神主 「・・・・・・・・・・」

 

神主 「階段を上がってこられましたか?」

ニコライ 「えー、登ってきました」

神主 「では、戦神様が置いてあったはずですが」

 

ニコライ 「・・・・・・・・・・?」

 

メギ・ヒソヒソ 「あったっけ?」

かなた・ヒソヒソ 「なかった気がするけど」

 

神主 「そうですか、気づきませんでしたか。」

神主 「わかりました。 では、ご案内しましょう、ついて来なさい」

 

ついて来るも何も、頂上はそんなに広くない。

ある物と言えば、でっかい柱の門(鳥居)、さらにでっかい2番目の柱の門(鳥居)、そして鋼鉄の社。

まさか、土禁の床のある建物の中に戦車を置いてるわけもないし、地中に埋まっているのか?

ニコラは歩きながら、そんな事を考えたりした。

 

ほんの1分ほど歩いて、神主さんは立ち止まった。

神主 「ほれ、これです、この戦車です」

 

2番目の巨大な柱の門を指差し、「これが戦車だ!」 と当然のような顔で説明する神主さん。

誰一人納得がいかない。

 

アル 「あのー、すいませんが、・・・・・」

神主 「なんでしょうか」

アル 「俺達、隣の世界から来たばかりで・・・・・」

神主 「ハイ、ゴローさんから聞いてますよ、遠い異国のすばらしい腕を持った技術者さんだって♪」

アル 「そうなんですか! なら話は早い」

アル 「俺たちの世界と、この世界は考え方が全く違ってるんだ」

神主 「ほー、それは興味深いですね」

アル 「早い話が、依頼主さんのゆう 戦車 って何の事なんです?」

 

神主 「・・・・・・・・・・」

アル 「・・・・・・・・・・」

 

神主 「ほんとに、冗談ではないのですよね?」

アル 「もちろんです!」

神主 「異国は、そんなに、非常識なんですか!」

アル 「俺たちには、こっちの世界がそう見えてるんですよ」

神主 「なるほど、言葉は通じるのに考え方は違う、なるほど」

 

神主 「人生と同じとゆうことですね」

神主 「昔の偉い修行僧は、精神力で砲弾すらもはじき返したそうです」

アル 「・・・・・、はい?」

神主 「その僧は、しかし、慢心から・・・・・だそうな、そこに、この社に祭られる神様の・・・・・」

 

神主さんの、長ったらしい、ありがた~い説教が始まった。

何を言ってるのか? 何を言いたいのか? さっぱりだ。

 

メギ 「ちょ、ちょっと、依頼主さん!」

神主 「はい、なんでしょう」

メギ 「で、結局、戦車って何のことですか?」

神主 「おー! そうでした、そうでした」

神主 「わたし達の国では、くるまと言えば山車、戦車といえば神輿や四脚、それに・・・・・」

かなた 「それに・・・・・?」

 

神主 「御覧なさい、鋼の巨人、二脚戦車!!!」

 

メギ 「これが戦車???」

かなた 「・・・・・・・・・・」

 

かなた達は、そのでっかい鳥居を見上げた。

かなた 「わぁぁぁぁぁー!!! ほんとだ! よく見たら、これ・・・・・」

 

ニコライ 「・・・・・・・・・・」

アル 「・・・・・・・・・・」

 

姫子 「ロボ?」

メギ 「なるほど、二脚戦車だ」

かなた 「ロボは戦車じゃないけどね・・・・・」

 

ニコライ 「ありえねー・・・・・」

メギ 「これが、ほんとに動くってゆうの・・・・・?」

 

戦車バカの二人ですらあきれていた。

 

雪と霧で上半身はぼやけているが、鳥居だと思っていたそれは、・・・・・

 

   仁王立ちのロボの足だった!!!

 

霧が出てるから?  上半身が見えない?

 

普通のサイズでは無い!!!!!

鳥居部分(膝下)だけでも、ゆうに10mは超えている。

 

ニコライ 「すげーな! 異世界・・・・・」

ニコライ 「計り知れねーよ! ここまで常識が通用しないなんて・・・・・」

メギ 「・・・・・、恐竜戦艦がまともに思えるね」

 

つい先日まで非常識だと思って取り組んだ、軍艦ザウルスの修理。

こいつに比べれば、なんて真っ当な、常識の範囲だったんだろう! と感慨深い二人。

まあそう思うのは二人だけですが・・・・・

 

かなた 「これをどうやって、こっそり動かすの、ニコラ?」

メギ 「・・・・・・・・・・無理ね」

ニコライ 「無理だな」

 

 

異世界より、神を葬りにやって来た魔人 「奇人ニコライ」。

だが、その魔人は、早々に神の前に膝をついた。

 なんちゃって♪

 

ポンコツだけど、一応、神様なロボ。

下手なことをすると、バチが当たるかもね。

 

ニコライ 「どーすっかな、これ・・・・・・・・・・」




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   海賊ガレリア お尋ね者の日常
第3話 勇者の背中と食中毒

俺は、海賊「ガレリア」のリーダー、 レイト様だ!
通り名は、「勇者」!
いつか、この荒れ果てた世界に伝説を残す男だぜ。

今は、訳あって、お尋ね者として追われる身だがな、
「ガレリア」が正義の集団であることには変わりないぞ!

「勇者」と呼ばれる俺は何でもこなす!
戦闘、探索、補給、雑用。

そして、リーダーだから、勇者だから、みたいなくだらない理由で偉ぶるつもりは無い。
俺は、仲間たち全員が好きだし、仲間たちも俺を慕っている!
だから、みんなから常に尊敬されるように心がけている。

そのためには、みんなと同じに、自分で出来る事は自分でこなす!
当たり前だが、世の中、そこがわかってない大将が多いよな。

そんなわけで、今日は、朝食の当番だ。
炊事班と一部の当直以外は、ほとんどがまだ眠っている。
中間達のために、早起きして レイト様の腕を披露してやるつもりだ!

当番A 「レイト様、大変です!」
レイト 「どうしたの?」
当番A 「食材が足りませんよ!」
当番B 「しょうがないから、今日はおかずを一品減らしましょうか」
レイト 「バカヤロー! そんなことしたら、みんなガッカリするだろーが!」
当番B 「しかしですね、どうにもなりませんよ」
レイト 「お前たちが、補給を『ラス』に丸投げするからこんなことになるんだぞ」
当番A 「それで、どうしましょうか?」
レイト 「ちょっと待て、いま、どうするか考え中だ」

そして、俺は閃いた!
さすが勇者、と褒めたくなるぜ♪

レイト 「お前ら、すっげー良い案が閃いた、俺って天才かもよ♪」

当番 「・・・・・・・・・・」

レイト 「お前達、包丁と皿を持って俺に続け~♪」

俺たちは、艦内下部に降りていったんだ。
そこには、肉があるわあるわ!!!

レイト 「よーし! ブロントのお肉を少し分けてもらうぞ♪」
当番A 「え~!!!」
当番B 「レイト様、大丈夫なんでしょうか?」
レイト 「ブロントのサイズを考えてみろ! 少しぐらいお肉を貰ったって気づきゃしねーよ」
当番B 「そうではなくって・・・・・」

こうやって、見事な機転でいつも仲間のピンチを救ってきたんだ。
俺が、みんなから慕われる理由が、少しはわかってもらえたかな?

(注意 バイオタンクの肉は食べられません、危険ですので絶対にまねしないでください)
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