メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界   作:KR410

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この辺り一帯で最凶のお尋ね者のはずの「ファントムネスト」。

少年の眼前には、20万ゴールドが無造作に転がっているのだった。


第33話  マ ブ ダ チ

姫子 「バトー博士、20万だよ!!!」

 バトー 「20万? それよりも、美味しかったかな、ベーコン?」

姫子 「・・・・・、まあ、美味しかったけど」

 バトー 「そりゃー良かった、ヒヒヒ♪」

そう言って再び満足そうな表情を浮かべた。

 

アル 「博士、その鉄くずは20万の価値があるんですよ!」

 バトー 「20万? あのスクラップが、たった20万!」

アル 「え? どうゆう意味ですか?」

 バトー 「よし、キミのあだ名は『ボケナス』でいいな♪ う~ん、ぴったり♪」

アル 「は?」

 バトー 「トモダチをあだ名で呼ぶのは当然ではないかね♪」

アル 「・・・・・」

アル 「えと、たった、20万ってなんです?」

 

本音では、友達になる気など、もうとう無いアル。

納得いかない部分をスルーして、アル的に核心部分を質問した。

20万ゴールドは、カンパニーからしても大金だった。

 

 バトー 「キミ達のかわいい脳みそでは、理解できないのも無理は無いがね」

 バトー 「アレは、旧人類陣営が作ったロボなのだよ、暴走してたので破壊したがね」

アル 「はー・・・・・、で?」

 バトー 「うーん、僕の優秀な脳みそは回転数を下げると調子が悪くなるんだよね」

 バトー 「まー、仕方が無いか、トモダチのためだ!」

 

 バトー 「あれはね、助手が出合ったときには、頭と腕、上半身の1/4と左ひざ下を失って、中身が少なからず出ちゃってたやつなんだ」

 バトー 「それでもね、超絶戦闘能力♪ お尋ね者だったんだね、どおりで」

 

アル&姫子&かなた 「?????」

 

 バトー 「むむむ! 偉大なるバトウ脳みそよ! 限界を超えてみせろぉぉぉぉぉ!!!」

バトーが吼えた。

 

 バトー 「プシューーー!!!」

バトーから、煙が出た。

 

 バトー 「ダ、ダカラネ、ヒトコトデイッテネ オオオオバアアアアテクノロジイイイイ ノホウコナノササササ」

 バトー 「アレヲ カイ カイ カイセキスレバネ ネネ ・・・・・」

バトーは、そう言い残すと、白目をむいて倒れてしまった。

 

かなた 「わー、倒れたー!!!」

アル 「まずい、泡吹いてる」

姫子 「とりあえず、ベッドに運ぼー」

 

----------

 

ここは、いったい何なのだろうか?

バトーが倒れたことで、自称研究所の入り口もわからないままだった。

ジャンクの山の中には最凶のお尋ね者。

バトーが卒倒する間際に言った「旧人類陣営」、なんだか最近よく耳にするフレーズだった。

(大破壊は、一般には御伽噺で、3人は旧人類がノアと戦ってた事実も知らない)

バトーの看病を続けていると、けたたましい騒音が鳴り響いた。

 

 「ガシャーン、ズシーン、ズズゥゥゥゥン」

 

かなた 「わわわわわ!」

アル 「と、とにかく!」

姫子 「ここにいても仕方ないね!!!」

 

3人は フリフリに戻り、戦闘準備を始めることにした。

外にでると、鉄くずの山にスクラップを軽々と投げ込む化け物の影が。

 

かなた 「なんだろう、アレ?」

アル 「助手?」

姫子 「まさか!」

 

警戒して、身を隠しながら近づくと、性能の悪そうな、いかにもロボが細腕で次々にスクラップをぶん投げていた。

そして、あらかた片付くと、バトーのいる建物の方に移動していった。

 

姫子 「なに、アレ?」

かなた 「ロボだったよ」

姫子 「あら? アルは・・・・・」

 

  声 「キャァァァァァァァァ!!! はかせぇぇぇぇぇぇ!!!」

アル 「お、落ち着けって、寝てるだけだから」

バトーの寝ているほうから、悲鳴が聞こえてきた。

 

かなた 「!?」

姫子 「アル!」

 

姫子はバトーの所に向かって駆け出した、それを追ってかなたも。

 

かなたが、寝室に入ると、ロボがアル、姫子と対峙していた。

バトーを守るように!

 

 ロボ 「お前らがやったのか!」

まあ、見かたによっては、アルのせいだ。

 

アル 「違う違う、話を聞いてたら突然倒れたんだ」

まあ、それも間違いではない。

 

姫子 「あたし達が看病してたんだぞ!」

 ロボ 「・・・・・」

 ロボ 「うわぁぁぁぁぁん、はかせぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

かなた 「(こ、このロボ、普通に会話してる・・・・・)」

 

----------

 

ほどなく、バトーの熱も下がり目が覚めたことで、ロボの誤解も解けた。

だが、3人はこのロボが何者なのか?敵か味方かも判断できないままでいる。

 

バトー 「心配ない、心配ないて、サースデイ」

 ロボ 「はかせー!!!」

ロボはおもいっきり、抱きついた。

 

アル 「お、おおいぃぃぃーーーーー!!!!!」

 

外での怪力を見ているので、アルはとっさにロボに掴みかかった。

バトーの身を少なからず心配して。

 

 ロボ 「良かったー、はかせ、はかせー!」

アル 「あ、あれ?」

 

バトーに抱きつくロボの力は、とても優しいものだった。

そのせいで、バトーを心配して、アルまでも抱きついたようにしか見えない・・・・・。

 

バトー 「おー、おー、『ボケナス』も心配してくれるのか、うれしいの~♪」

アル 「アレレレレ???」

姫子 「・・・・・」

 

かなた 「ちょ、ちょっと、みんなー!!!」

かなた 「ロボが! ロボが喋ってるんだよ!!!」

くどいようだが、感情を持つロボなど聞いたことがない。

 

バトー 「変なことを言う少年だね、ロボは喋るもんだよ」

姫子 「あたし達の周りにもスリーがいるじゃん」

アル 「アドラにベータの二人もそうだろ?いや、ちょい違うのか?」

かなた 「い、いや、そうじゃなくってね・・・・・」

凄腕は順応力も高い、良くも悪くも。

ここでは、そのことに疑問を持つ方が常識を疑われるようだった。

 

かなた 「・・・・・」

 

かなた 「それで!!! そのロボが助手なんでしょ、博士?」

 

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