メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界 作:KR410
少年の眼前には、20万ゴールドが無造作に転がっているのだった。
姫子 「バトー博士、20万だよ!!!」
バトー 「20万? それよりも、美味しかったかな、ベーコン?」
姫子 「・・・・・、まあ、美味しかったけど」
バトー 「そりゃー良かった、ヒヒヒ♪」
そう言って再び満足そうな表情を浮かべた。
アル 「博士、その鉄くずは20万の価値があるんですよ!」
バトー 「20万? あのスクラップが、たった20万!」
アル 「え? どうゆう意味ですか?」
バトー 「よし、キミのあだ名は『ボケナス』でいいな♪ う~ん、ぴったり♪」
アル 「は?」
バトー 「トモダチをあだ名で呼ぶのは当然ではないかね♪」
アル 「・・・・・」
アル 「えと、たった、20万ってなんです?」
本音では、友達になる気など、もうとう無いアル。
納得いかない部分をスルーして、アル的に核心部分を質問した。
20万ゴールドは、カンパニーからしても大金だった。
バトー 「キミ達のかわいい脳みそでは、理解できないのも無理は無いがね」
バトー 「アレは、旧人類陣営が作ったロボなのだよ、暴走してたので破壊したがね」
アル 「はー・・・・・、で?」
バトー 「うーん、僕の優秀な脳みそは回転数を下げると調子が悪くなるんだよね」
バトー 「まー、仕方が無いか、トモダチのためだ!」
バトー 「あれはね、助手が出合ったときには、頭と腕、上半身の1/4と左ひざ下を失って、中身が少なからず出ちゃってたやつなんだ」
バトー 「それでもね、超絶戦闘能力♪ お尋ね者だったんだね、どおりで」
アル&姫子&かなた 「?????」
バトー 「むむむ! 偉大なるバトウ脳みそよ! 限界を超えてみせろぉぉぉぉぉ!!!」
バトーが吼えた。
バトー 「プシューーー!!!」
バトーから、煙が出た。
バトー 「ダ、ダカラネ、ヒトコトデイッテネ オオオオバアアアアテクノロジイイイイ ノホウコナノササササ」
バトー 「アレヲ カイ カイ カイセキスレバネ ネネ ・・・・・」
バトーは、そう言い残すと、白目をむいて倒れてしまった。
かなた 「わー、倒れたー!!!」
アル 「まずい、泡吹いてる」
姫子 「とりあえず、ベッドに運ぼー」
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ここは、いったい何なのだろうか?
バトーが倒れたことで、自称研究所の入り口もわからないままだった。
ジャンクの山の中には最凶のお尋ね者。
バトーが卒倒する間際に言った「旧人類陣営」、なんだか最近よく耳にするフレーズだった。
(大破壊は、一般には御伽噺で、3人は旧人類がノアと戦ってた事実も知らない)
バトーの看病を続けていると、けたたましい騒音が鳴り響いた。
「ガシャーン、ズシーン、ズズゥゥゥゥン」
かなた 「わわわわわ!」
アル 「と、とにかく!」
姫子 「ここにいても仕方ないね!!!」
3人は フリフリに戻り、戦闘準備を始めることにした。
外にでると、鉄くずの山にスクラップを軽々と投げ込む化け物の影が。
かなた 「なんだろう、アレ?」
アル 「助手?」
姫子 「まさか!」
警戒して、身を隠しながら近づくと、性能の悪そうな、いかにもロボが細腕で次々にスクラップをぶん投げていた。
そして、あらかた片付くと、バトーのいる建物の方に移動していった。
姫子 「なに、アレ?」
かなた 「ロボだったよ」
姫子 「あら? アルは・・・・・」
声 「キャァァァァァァァァ!!! はかせぇぇぇぇぇぇ!!!」
アル 「お、落ち着けって、寝てるだけだから」
バトーの寝ているほうから、悲鳴が聞こえてきた。
かなた 「!?」
姫子 「アル!」
姫子はバトーの所に向かって駆け出した、それを追ってかなたも。
かなたが、寝室に入ると、ロボがアル、姫子と対峙していた。
バトーを守るように!
ロボ 「お前らがやったのか!」
まあ、見かたによっては、アルのせいだ。
アル 「違う違う、話を聞いてたら突然倒れたんだ」
まあ、それも間違いではない。
姫子 「あたし達が看病してたんだぞ!」
ロボ 「・・・・・」
ロボ 「うわぁぁぁぁぁん、はかせぇぇぇぇぇぇ!!!」
かなた 「(こ、このロボ、普通に会話してる・・・・・)」
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ほどなく、バトーの熱も下がり目が覚めたことで、ロボの誤解も解けた。
だが、3人はこのロボが何者なのか?敵か味方かも判断できないままでいる。
バトー 「心配ない、心配ないて、サースデイ」
ロボ 「はかせー!!!」
ロボはおもいっきり、抱きついた。
アル 「お、おおいぃぃぃーーーーー!!!!!」
外での怪力を見ているので、アルはとっさにロボに掴みかかった。
バトーの身を少なからず心配して。
ロボ 「良かったー、はかせ、はかせー!」
アル 「あ、あれ?」
バトーに抱きつくロボの力は、とても優しいものだった。
そのせいで、バトーを心配して、アルまでも抱きついたようにしか見えない・・・・・。
バトー 「おー、おー、『ボケナス』も心配してくれるのか、うれしいの~♪」
アル 「アレレレレ???」
姫子 「・・・・・」
かなた 「ちょ、ちょっと、みんなー!!!」
かなた 「ロボが! ロボが喋ってるんだよ!!!」
くどいようだが、感情を持つロボなど聞いたことがない。
バトー 「変なことを言う少年だね、ロボは喋るもんだよ」
姫子 「あたし達の周りにもスリーがいるじゃん」
アル 「アドラにベータの二人もそうだろ?いや、ちょい違うのか?」
かなた 「い、いや、そうじゃなくってね・・・・・」
凄腕は順応力も高い、良くも悪くも。
ここでは、そのことに疑問を持つ方が常識を疑われるようだった。
かなた 「・・・・・」
かなた 「それで!!! そのロボが助手なんでしょ、博士?」