メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界 作:KR410
イカレる者は様々だった。
半分ヒトにロボに犬、建設機械にバスにバイク、装甲車に戦車に軍事施設。
それら、イカレた者を従わせる技術があると噂されている。
ほんとなのだろうか?
あの命がけの半日を費やした喧騒は、なんだったのだろうか?
研究所は、1階と地下駐車場の2階建てのようだ。
その薄暗い地下のフロアーを「サースデイ」が先導している。
そこには、大量の資材やパーツが置いてあるのだが、施設としては、ほぼドンガラの未完成のようだった。
アル 「研究所って? ただの倉庫じゃないですか」
バトー 「ほー、『ボケナス』にしては的確な状況判断だね。 ここはね、まだ未完成なんだよ」
アル 「・・・・・」
姫子 「じゃー、じゃー、さっきまでの「ビリビリー☆」とか「ドッカーン☆」は、何だったのさ!」
バトー 「だから、まだ未完成だって言ってるじゃないか!!! あっ、そうか」
バトー 「・・・・・(脳みそ調整中)」
バトー 「ボクたちは、引っ越してきたばかりでね、敷地のセイビも終わってないんだ」
バトー 「だから、サースデイと一緒にシセツゼンタイの工事のサイチュウなんだよ」
姫子 「・・・・・」
姫子 「そ、そ、それって、アレは無駄だったって事じゃ・・・・・」
バトー 「そんな訳が無いじゃないか! ほら、アレ」
バトーの指差す方向には、電灯が灯っている。
姫子 「わあ♪ 明るい・・・・・」
アル 「確かに明るいな・・・・・」
アルと姫子は、ガックリうなだれた。
アレを灯すのに、あんな危険な目に会ったのかと・・・・・
バトー 「ワーッハッハ♪、何せ、僕も助手もね、建て物は専門外だからね♪」
アル 「・・・・・」
バトー 「ヒッヒッヒ、 素人が研究所を作ってるんだよ、事故が起きるのも当たり前じゃないかね♪」
姫子さん 「・・・・・(怒)」
意外と付き合いの良い騒動大好きな、姫子の体と拳がワナワナいってる!
バトー 「まあ、研究所の設計はトーシローのボクだけどね」
バトー 「だけどね、ボクたちは見た通りの戦車作りの専門家だからね♪」
バトー 「そしてね、コレがボクとサースデイの最新作にして最高傑作、人生の集大成!!!」
バトー 「サースデイ、シャッターを上げるんだ! バトー戦車を出すぞー」
サースデイは、天井から降りる巻き上げ式のチェーンを引き始めた。
その巨大なシャッターは、またも、自動開閉装置 ウィズ サースデイだった。
「ガラガラガラガラガラガラガラガラ」
アル 「すごい焦燥感・・・・・」
「ガラガラガラガラガラガラガラガラ」
姫子 「感無量・・・・・」
「ガラガラガラガラガラガラガラガラ」
かなた 「・・・・・」
シャッター越しに 戦車 を前にしたハンター達。
そのシャッターが開く♪♪♪ その瞬間の期待感、興奮、トキメキ♪♪♪
などは、まったく無かった。
それどころか、どんよりしている。
「ガラガラガラガラ ガチャーン!」
バトー 「ヒッヒッヒ♪ さあ、見たまえよ! この鋼鉄の雄姿を!!!」
そこには、非常灯にほんのり照らされた何かの巨大な設備?のシルエットが見えている。
姫子 「・・・・・」
アル 「オイ! どうした、姫子」
姫子 「何だか、嫌な予感がする」
かなた 「え?」
室内灯が点灯し、バトー達のいる場所が明るくなった。
いや、バトーとその巨大な設備を中心にスポットライト風に光が集まる。
その光景に、3人は瞬間、「・・・・・」 だったが。
だったのだが!!!!!
アル 「な、なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
姫子 「巡洋艦!!!」
かなた 「巡洋艦? す、すごい」
スポットライトに照らされたバトー戦車(とバトー)。
アルと姫子の頭の中では、おなじみ、お尋ね者のあの曲が流れていた。
が、ワンフレーズで鳴りやんだ。
バトー 「ダロス級陸上巡洋艦『バトー6号』だぁー!!!」
ダロス級! またあの曲が流れた。
が、またワンフレーズで鳴りやんだ。
アル 「博士!!!」
バトー 「なに?」
アル 「アレはなんだ! ダイダロスなのか?」
バトー 「そう♪」
今度こそ、あの曲がフルで流れていた。
アルと姫子は、かなたを連れて逃げ出した。
バトー 「ど、どうしたんだ、マイフレンズ」