メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界   作:KR410

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人知れずノアが破壊されてから20年。

この、砂に埋もれた谷の兵器工廠は、大破壊以前からの建物と施設を少なからず維持していた。

さすがに、稼動状態で残ってはいないが、それでも、謎の大破壊や、人類とモンスターの争いの起源を探る上で貴重な資料なのは間違いない。

何しろ、前時代の記録は、ほぼ全て失われ、彼らにそれを知るすべは残されていなかった・・・・・。



第2話  経営理念と愛社精神

カンパニーは、それぞれに特色がある。

 

いずれも、オフィスとの協力関係は持っているが、大きなカンパニーになるほど、野心や野望を抱いている。

当然、オフィスもそんな彼らを完全に信用してはいなかった

 

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傭兵団カンパニー「ガレリア」

 

所属する団員数は200人。

ここイーストシュール地方で最大の軍事力を持つ組織だ。

その副団長、歌う叫戦士の異名を持つ「ラス」、凄腕の女性ソルジャーである。

 

ラス・マイク 「あー、あー、聞こえてる? トントントンガーピー あー、あー」

ラス 「あー、あー、本日は、参加していただきありがとう。あなた達のような優秀なカンパニーに参加していただい・・・」

ハンター・A 「バカヤロー! 社交辞令はいいから、本題に入れよー!!!」

ハンターは、せっかちな連中が多い。

 

ラス 「・・・・・、あー、あー、それもそうね、では本題」

ラス 「このシャッターの奥に、巨大なドックを発見しました、ワレワレが! (エッヘン)」

ハンター達 「おぉぉぉぉぉ~♪」

ラス 「だけどね、まだ、セキュリティーが生きてて、入ったはいいんだけど、うちの精鋭30人が遭難してしまいました。 あー、まったく使えねー連中ですよ、まったく」

ハンターB 「ギャハハハハッ! 情けねーなぁ! それで助けてくれってか? ハハハハハッ」

ラス 「キッ!」

ラスは物凄い早投げでナイフを投げた。

ハンターB 「イイッテェェェェェ!!! 何しやがるんだ!このイカレアマァァァー!!!」

ラス 「そこのあんたー、そのぐらいの攻撃も交わせないんじゃ~、中に入っても死ぬだけよ!」

ラス 「うちの リーダーですら遭難してるやばい場所なんだからね」

ラス 「契約書の通り、基本料金は払うから帰れー!!!」

 

アル 「なんだってぇー、ガレリアのリーダーが遭難!!!」

 

ハンター達 「ザワザワ、ガヤガヤ」

ラス 「アッ、しまったー、これはオフレコだったぁー、ちょっと、今のはナシナシ」

ラスは大音量のマイクでしゃべり続けていた。

 

ハンターC 「バカヤロー、テメーらのために命を捨てるほど、俺の命は安くねーんだぞ」

ハンターD 「まったくです、どう考えても割に合いませんな、皆さん、帰りましょ」

ハンターE 「話を聞くだけでも金になるなんて、そんなおいしい話、あるわけねーか、あー、時間の無駄だったな」

ラス 「ちょ、ちょっとぉー、ちょっと待ってよー・・・・・」

 

半分のカンパニーが退散した、ラスは、かなり天然なようだ。

 

アル 「で、どうする?」

姫子★ 「受けよー、アル(目が十字)」

姫子は危険の香りに興奮している。

メギ☆ 「受けましょーよ、かなた(目が十字)」

メギは、ドックは在る! と聞いて興奮している。

アル 「かなたはどうだ? かなり危険そうだが・・・・・」

姫子 「かなたぁ~!」

メギ 「かなたぁー!!!」

 かなた 「う、受けま・・・しょう・・か?」

姫子 「決まりだね❤」

メギ 「ワーイ❤」

アル 「・・・・・」

 

残った半数のカンパニーのうち、さらに半数が議論の末、立ち去っていった。

それでも、カンパニー連合の救助隊の総数は600人。

 

ラス 「残念だけど、仕方ないね」

ラス 「では、残った勇敢なカンパニーの方々に敬意を表して一曲、お尋ね者のテーマ、聞いてください♪」

ラスの、熱唱がはじまった。

ラス 「フフフーン~~~♪ フフフフフーン~~~♪・・・・・、 ありがとうございましたぁー、あー気持ちいい・・・・・、あれぇー????? なんでぇーーー!!!」

ラスが歌い終わったとき、救助隊の数はさらに半分になっていた。

 

アル 「フフフ、なかなかいい歌だったな♪」

かなた 「えっ!・・・・・」

かなたは、一瞬耳を疑った・・・・・。

 

メギ 「副長があれじゃー、リーダーはよっぽどバカね・・・・・」

姫子 「・・・・・そうだね」

メギと姫子はすっかり冷めていた。

 

アル 「よーし、今の野心的な歌詞、気に入ったー! 全力で仕事をさせてもろおーぜ」

3人は、妙なスイッチの入ったアルを引きずって帰り始めた。

 

ラス 「ちょっと待って、待てってばー、ちょっとー、そこのフリフリの4人!」

かなた 「えっ!!!」

4人は驚いて振り向いた。

何で、超大手のガレリアの副長が、超零細のフリフリを知っているのだろうか?

 

アル 「・・・・・」

ラス 「お願いだから手を貸してください、フリフリの皆さんも・・・・・」

 

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結局、残ったカンパニーは6社。

 

大きい順に、

  カンパニー 「サイロフ」 構成員100人

  傭兵団カンパニー 「赤いサソリ」 構成員80人

  調査専門カンパニー 「クロノグラフ」 構成員60人

  カンパニー 「ビッグ4」 構成員20人

  カンパニー 「ブラックカーズ」 構成員20人

そして、カンパニー 「フィリファリーテ」 構成員4人

 

総勢350人、 実働部隊は300人と言ったところだろう。

 

ラス 「アイアンギャングの名前を知らないなんて、この業界ではもぐりですよ♪ いくら2年間、音沙汰がないからと言ってね」

アル 「俺たちの名前は極力伏せて仕事をしてたんだぜ・・・・・」

ラス 「そこはね、大手の力とでも言っておきましょうかね(エッヘン)、現役時代のあなた達からは、色々迷惑も被っていたんですからね」

 

ラス 「さて皆さん、それでは本題ですよ!」

 

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救助隊は、大型シャッターの一角に開けた、突入口から順次突入していく。

中はとんでもなく広大で車両での行動が問題にならないが、何が起こるかわからないため、機動力の低いフィリファリーテは置いていく事にした。

4人はスージーでの移動である。

かなたは、2年間でスージーをある程度乗りこなせるようになっているが、それでもアルには遠く及ばない。

だが、スージーはかなたのくるまなので、アルは、彼にドライバーを任せていた。

 

無線 「ガー、気をつけてね、そろそろ、セキュリティーエリアに侵入するわよ!」

一同に緊張が走る。

救助隊は一斉に、サーチライトを点灯。

ほどなく、警備用のロボットやマンホールの下に仕込まれた銃座が次々に姿を現した。

しかし、半分以上はすでに破壊されている残骸だった。

 

序盤戦は、救助隊のワンサイドゲームで進んでいく。

 

アル 「メギ、何かヤバイ奴は見えるか」

メギ 「今のところ、クラス4しか見当たらないわね、この程度でほんとにガレリア調査隊は壊滅したのかしら?」

かなた 「油断したら駄目だよ、メギさん!」

姫子 「そうだぞ、油断しちゃ駄目!」

メギ 「はーい」

零細の彼らは、車両1台。

限られた補給での戦闘である。

戦闘は、極力大手に任せて、もっぱら索敵に専念していた。

 

しばらく進むと、巨大なドックが見えてきた。

メギは、それをセンサー越しにイメージ映像でいち早く確認した。

メギ 「わぁー! 大きい♪ こんなサイズのドックがあるなんて・・・・・」

メギ 「・・・・・、これは何かしら?」

 

そこには二種類のドックがあった。

一つは乾ドックで、一つは浮きドックのようだ。

ドック内が水に浸されている。

 

救助隊は、視界の利くこの場所で、一旦、行軍をストップし作戦会議を開いた。

アルと姫子は、会議に出席し、メギとかなたはドックの見物に出かけた。

 

非常灯とサーチライトに照らされ、乾ドックに横たわる未完成の巨大陸上戦艦のシルエットが浮かび上がる。

 かなた 「すげー! こんなでかい戦車があるんだね~!!!」

その形状は、えらくずんぐりしたものだった。

装甲は未完成のようで、ところどころ、割れ目や穴が開き、中はほぼ空っぽだった。

さすがにこれを完成させるのは無理そうだが、これがあれば、鉄資材の補給には当面困りそうに無い。

 

 かなた 「ねー、凄いよ♪ メギさん!」

メギ 「・・・・・」

メギは黙って浮きドックの中を覗いている。

 かなた 「メギさん、 どうしたの?」

メギ 「この中に何かあるみたいなの・・・・・、そうとう大きな何か・・・・・」

 かなた 「この大きなプールは何?」

メギ 「よくわからないのよ、浮きドックと言われるものに似てるんだけど、浮きドックは浮かして建造するから浮きドックのはずなんだけど・・・・・」

 

アル 「おーい、二人とも、出発だぞ」

 かなた 「わかったー! メギさん、行くよ♪」

メギ 「・・・・・」

 

----------

 

アル 「生きて出てきたハンターが、何かとんでもないモンスターに襲われたらしいんだ」

姫子 「個人装備じゃ歯が立たない化けモンだったって!(ワクワク)」

 

ドックのフロアーを抜け、地下に潜っていく。

徐々に道は細くなり、集団での戦闘にはむかない地形に変わっていく・・・・・。

 

無線 「この辺りで消息を絶ったらしいわ、みんな、警戒して!」

 

突然、フロアーの奥で激しい警報が一つ鳴り響く・・・・・

 

・・・・・・・・・・

 

30秒ほどたって、通路の遥か向こうから高速で接近する敵がいた。

 

メギ 「!? 何か来る、形状は人型、ロボットみたい! 何かやばそうな動き方よ!!!」

 

前衛部隊も確認してる。

前線で戦闘が開始された!

強力な車載兵装達が火を噴く!

敵は、一瞬で粉砕された。

 

残骸は人類陸軍による最終兵器の一つ、

自律式拠点防衛用ロボシリーズ 「用心棒ーGタイプ」

 

どこか懐かしい、「ガガガガガッ」の掛け声で激しい炎熱ブレード攻撃をかけてくるロボットだ。

用心棒 「ガガガ・・・・・、侵入者・・・警告・・・ID・・・」 ボン!

 

強力なロボットだが、この面子の火力があればたいした脅威ではなかった。

 

無線 「行けそうね♪ 皆さん、よろしくおねがいします!」

 




   あとがき

カンパニーにはそれぞれ経営理念が当然あります。
利益至上主義だったり、軍事力至上主義だっり、冒険、探検を優先したり、世界征服や犯罪組織とつながっているものも。

当然、優良カンパニー、ブラックカンパニー、色々です。

「キミキミ! わが社に入社しないか! 週休2日で、ボーナス有り、有給に残業手当もつくからね!」
「ただし、勤務地は「メルトタウン」だけど・・・・・、えっ、やめとく!」
「えーい、危険手当で自給、5割り増しだぁ~!」

派遣地獄は人類の業だった・・・・・
この社長は、ピンはねで太ります。
これを、世界規模でやるのがオフィスとゆうわけですね♪
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