メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界   作:KR410

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 バトーは言った
タイシャーに神輿は当たり前だと

 アルは思った
これなら、街に近づいても、無茶はしないだろうなと・・・・・

 バトーは言った
だから、こっそり、闇にまぎれて近づくんだと

 姫子は思った
ボンクラ博士も、問答無用でオフィスを敵には回さないだろーと・・・・・

 そして、バトーは言った
邪魔だ! と。。。


しかし、結局、やっぱり、遭遇したお神輿には、手加減しながらも容赦なく、砲弾をぶち込むバトー博士だった・・・・・


バトー 「人には、自分でもどうにも出来ない部分があるのだよ! たとえ、それに気づいていようと、それが自分の意思に反していようともね」

アル&姫子 「・・・・・・・・・・」

バトー 「だがね、心配には及ばない、ボクは戦車狂だが、それでも善人だからね♪♪♪」


第41話  まっすぐなモノは美しい?

タイシャーの街の腕っこきハンターチームが全滅した。

10台以上の攻撃型(?)お神輿が黒煙と炎を噴いている。

祭りか??? いやいや、戦場だ!!!

そして、山頂で満月を背に腕組みをして仁王立ちする「戦神様(ポンコツロボ)」。

それを見上げるように、街を目前にして停止した「グラマー・ダイダロス(バトー戦車)」。

これから、何が起こるのか?

世界は終わってしまうのか?

避難所に集まった人々の目にはそんな風に映ってるのかもしれない。

 

 

 かなた 「うわ! あちち! だ、大丈夫ですかー!!!」

かなたは、放っては置けずに、漢ハンター達の救助を手伝っていた。

 

漢ハンター 「誰だお前は! 何をしてるんだ! ここは戦場だぞ、危ないから下がってろ!!!」

 かなた 「助けに来ました、手伝います」

漢ハンター 「おまえ、少年兵か?」

 かなた 「俺は、ハンターです」

漢ハンター 「ハンター・・・・・だと?」

漢ハンター 「まあいい、コイツのハッチが開かねーんだ、手伝ってくれ!」

 かなた 「ハッチ・・・・、中に誰かいるんですね!!!」

 

----------

 

サースデー 「これから、どうしましょうか?」

 バトー 「とにかく、彼を追うよー!!!」

姫子 「博士、約束が先だよ、ほら、ヤ・ク・ソ・ク!」

 

 バトー 「むむむむむ!!!」

 

アル 「救助のが優先だろーが!!!」

姫子 「!? バカー!!! 絶対、この船を降りちゃ駄目だぞ!!!」

 

アルをとっさにひっ捕まえる姫子!!!

彼が、戦車から飛び出すと、ろくなことが無い・・・・・

 

姫子 「あたし達がこの船から降りていったらどうなるの? 冷静に考えてみなよ!!!」

アル 「なに言ってんだか解かんねーよ!!!」

姫子 「サースデー君! このナスビにも解かるように説明して!!!」

サースデー 「時間も無いので、結論だけ回答しますが・・・・・」

サースデー 「撃たれます」

アル 「なんで?」

サースデー 「そして、博士が反撃します、大惨事です」

 

 バトー 「ぐぐぐぐぐ!!!」

 

アル 「だからなんでよ?」

姫子 「アル! しっかりしてよね、この船は「ダイダロス」なんだよ、この船で追っかけてきた博士を信用できた?」

アル 「・・・・・」

姫子 「あの時、博士もモンスターか賞金首だと疑ってたでしょーが!」

アル 「な、なるほど・・・・・」

姫子 「今、外にいる連中にとっちゃね、この船は疑いようの無い「ダイダロス」なんだよ! そんな船から降りてみなよ、あたし達もお尋ね者になっちゃうじゃん!!!」

 

 バトー 「ぎぎぎぎぎ!!!」

 

姫子は、正確に状況を判断していたが、それゆえに、その状況に気づいたアルは、冷や汗が止まらなかった。

これは、完全に、人類に対しての敵対行為じゃないかー!!!

 

姫子 「解かった?」

アル 「解かったから、飛び出さねーから、手を離せって」

アル 「お前の方こそ、状況を理解してんのか? 俺たち、そうとうヤバイ状況なんだぞ・・・・・」

姫子 「まあ、いつもの事だよね」

 

アル 「・・・・・」

 

アル 「サースデー、それが解かってんだったら、博士にも説明してやれよ!!!」

サースデー 「博士はちゃんと理解してますよ、ナスビさん」

 

アル 「・・・・・(博士は、わかった上でやってんのか・・・・・)」

姫子 「・・・・・(このじじー、ただのバカなの? 大物のバカなの???)」

 

 バトー・絶叫 「がががががぁぁぁぁぁ!!!」

 

そして、その博士はしばらく、何かと必死で戦って、悶絶していた。

 

 バトー 「・・・・・・・・・・」

 バトー 「トモダチとの約束を・・・・・守らないやつは・・・・・クズだ・・・・・ね」

 バトー 「しょうがない! そっちを先に片付けるとしよう!!!」

サースデー 「わかりました、テストを中断して、第2目標に向かいます」

 

----------

 

かなたは、今一、状況も理解できないまま、救助活動をつづけていた。

臨時の救助本部になった「スージー」。

 

漢ハンターA 「各チーム、行方不明者はいないだろうなー!」

無線 「ザー、こちら「銀シャリ」全員無事だ」

無線 「ザザザ、こちら「金シャリ」こっちも大丈夫だ」

漢ハンターA 「タク庵、タク庵はどうした?」

漢ハンターB 「大丈夫だ、さっき撤退完了の合図を確認してる!」

漢ハンターA 「そうか、よし、俺たちも撤退する」

 

 かなた 「これで全員ですか?」

漢ハンターA 「ああ、助かった、礼は今は勘弁してくれな」

 かなた 「そんな事はいいですから」

漢ハンターB 「ヤツがまた動き出したぞー!!!」

漢ハンターA 「すぐに街に戻る! 急げー!!!」

 

漢ハンター達は、負傷した体を引きずりながら街に戻っていった。

アルではないが、かなたにも熱いものがこみ上げる。

少年には理解できないアレに乗ったハンター達は、以外にも熱かった!

 

かなた 「死なないでよ、化け物みたいな戦車に乗ったおじさん達!!!」

 

だが、よく考えたら、怪物「ダイダロス」一味の少年。

この惨状は誰のせいだ!!!

 

かなた 「お、俺のせいじゃ無いよ・・・・・」

 

かなたは、大慌てでダイダロスの後を追っていった!

 

----------

 

警報 「ご町内の皆様、街に怪物が侵入しました! くれぐれも外出はお控えください」

 

猛烈な勢いで参道を駆け上がる「ダイダロス」によく似た「バトー戦車」。

厳戒態勢の街とはいえ、想定してない陸上からの電撃戦だったこともあって、たいした抵抗も受けないままに。

 

 バトー 「『チェックメイト』だ」

サースデー 「はい博士、予定通りです」

アル 「チェックメイト?  姫子、何が?」

姫子 「さあ?」

アル 「・・・・・、無差別攻撃か!!!」

 

車体右側の可動式武装ポッドが一斉に移動!!! そしてぇぇぇぇぇ!!!!!

 

そしたらー・・・・・

 

右舷に、でっかい右腕が生えたぁぁぁ・・・・・

 

サースデー 「『チェックメート(王の手)』展開完了」

 バトー 「サースデー、適当に片しといてー」

サースデー 「はい、予定通りです」

 アル&姫子 「・・・・・」

 

「グラマーダイダロス」は右腕を伸ばし拳を広げ急斜面の階段を登っていく。

もともと、化け物じみた戦車だが、いよいよ神輿を笑えなくなってきた。

怪物戦車は、勢いをまして突き進む。

彼を遮る物など何も無い!

 

 ・・・・・

 

いや、一つだけあった!

 

怪物に立ち向かう勇敢なるハンター。

人類最後の希望!

この戦場で、バトー戦車に唯一対抗できる彼とは。

 

 

サースデー 「姫子さん、かなたさんから、通信です」

姫子 「つないでよ!」

 無線 「こーのやろぉぉぉぉぉぉ、止まれってんだよぉぉぉぉぉ!!!」

姫子 「かなた、今どこ?」

 無線 「すぐ後ろ! それより、やりすぎだよー!」

姫子 「わかってるんだけどね。 こっちも大変なんだから!」

 無線 「ほんとーに大丈夫なの? 結局、博士の目的は何なのさ?」

 

姫子 「あ!!!」

 

姫子 「ゴメン、まだソコを説明してなかったね・・・・・」

 無線 「スリーでテストとか、そんな感じでしょ」

姫子 「鋭いね! そうだけど、スリーは逃げちゃった」

 無線 「それなら、用は済んだんでしょ、撤退させてよ! このままじゃ、被害が大きくなるばかりだよ!!!」

姫子 「この際だからね、一つお願いしちゃった♪」

 無線 「ダメだよー!!! どうせ、ろくな事にならないんだから、よした方がいいってぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

 「グワァァァッッッシィィィィィィィィィンンン!!! ガァァァゴォォォォォンンン!!!!!」

 

「チェックメート(王の手)」が「戦神様(ロボ)」の足を掴んだ!

 

姫子 「とにかく! 離れてなさいよ、かなた! 危ないからね!!!」

 無線 「姫子さぁぁぁぁぁん!!!」

 

バトー戦車は、ロボを掴んだまま引きずろうとしていた。

だが動かない! 王の手からは悲鳴が上がり、引きちぎれそうだ!

 

サースデー 「ダメです、博士、重すぎます」

 バトー 「補助推進機カットー、補助動力、エンジン全開だぁぁぁぁぁ!!!」

 

 「ヒュアアアァァァァァァ!!! ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!! ギギギギギギギギギ!!!」

 

サースデー 「やはりダメです、予測よりも遥かに重量があります」

 バトー 「鉄くずの分際で、ボクの戦車にたてつくだとぉぉぉぉぉ!!!」

 バトー 「しかたない、多少みっともないが、おんぶだ! サースデー!」

サースデー 「わかりました、やってみます」

 

かなたは、その光景を唖然としながら見ていた。

いったい何がしたいのだろう?

右手の生えたでっかい巡洋艦が、40mの巨大ロボの足を捕まえて綱引きを始めたり、相撲をとったり、柔道をしてみたり・・・・・

 

かなた 「なっ!!!」

 

 「ドガァァァッシャァァァァァァァァァンンンンン!!!!!」

 

何度かの試行錯誤の後、相撲から柔道の連携で、ロボは巡洋艦の甲板の上に倒れこんだ!

決して、平らではないその甲板に、足を前にしてうつ伏せで!

 

バトー 「よーし! そのままホールドだー!」

サースデー 「はい」

 

王の手を上げると、肘を曲げ、手のひらで押さえ込み、そのままロボを担ぎ上げてしまった。

なんだか、とても変な、単純にとても変な光景だった・・・・・

 

サースデー 「ホールド完了しました」

バトー 「補助推進機、補助動力、エンジンぜぇぇぇんかぁぁぁいぃぃぃぃぃ!!!!!」

サースデー 「補助推進、推力全開」

 

 「シュィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!」

 

 「ブワァァァァァァ! ゴゴォォォォォォ!!!」

かなた 「うわぁぁぁぁぁ!!!」

 

唖然と、成り行きを眺めていたら、突然、積もった雪や、その下の砂、砂岩、土。 地面が怪物を中心に爆散していく!

 

 「ゴゴゴ! ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!」

 「ファァァァァァァァァァァァンンン!!! ズズズズズズズズズズ・・・・・」

 

大地を削りながら、怪物は神様を右手で担いで、満月の雪原をどこへとも無く去っていく。

 

 「ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ」

 「ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ」

 「ズズズズズズズズズズズズ」

 「ズズ・・・」

 「・・・・・」

 

 「・・・・・」

 

かなた 「(呆然)」

 

かなた 「・・・・・」

かなた 「・・・・・、ハッ!!!」

かなた 「ちょっとー! 待ってよー!!!」

 

焦って後を追う かなたは、麓でこんなチラシを大量に見かけるのだった。

 

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 戦車トモダチ募集❤

老い先短い老人です、トモダチになってくれたトモダチの素敵な戦車ライフを応援します❤❤❤

                      バトー 

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お神輿の残骸からは、黒く吹き上がる煙、激しく燃え盛る炎がいっそう強さを増していた。

 

かなた 「壊しておいて・・・・・ いい根性してるよ、あのじじー!」

かなた 「・・・・・」

かなた 「アハハハハー❤」

 

変なものを見すぎて、経験しすぎて、少し壊れた かなた だった❤

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