メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界   作:KR410

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神社にやってきた「メギとかなた」。

 メギ 「すいませーん、連れてきましたよー」

入り口の、扉の一部には紙が使われ、その入り口の前には、無用心にも巨大な賽銭箱が置かれている。

 かなた 「こ、この中に100万ゴールドが入ってるって・・・・・」
 メギ 「あたしも開けてびっくりよ! 信じられないでしょ、こんな蓋の無い箱に」

賽銭箱を前に、目を輝かしながら、そのありえない金額に恐怖すら感じながら、軽く震えている。

狂喜と戦慄の神主ホーム入り口だった。


第45話  旅立ちと戦車

-

 「ワーッショイ♪ ワーッショイ♪」

 

おやじ(車載装備屋)の店の駐車場に、半分シートで覆われた「フィリファリーテ」がひっそりと停車している。

 

姫子 「なんだか、外が賑やかよ」

 メギ 「カーニバルするんだって」

 かなた 「カーニバル?」

アル 「おいおい、もうすぐ日が暮れるんだぞ」

 

連日のモンスターの襲来にもかかわらず、タイシャーで祭りが始まった♪

神輿(戦車)がハイドロ仕様で街を練り歩く♪

 

 「ワーッショイ♪ ワーッショイ♪」

ハンター 「バカヤロー! ちゃんと押せってんだ!!!」

ハンター 「お前こそちゃんと担いでんのかよ!!!」

 

街のハンター達が、スクラムを組み山車や神輿を引き回している。

なんだか、楽しそうな♪ 苦しそうな♪ そんな声に誘われて4人も街頭に立っていた。

 

アル 「・・・・・」

アル 「神輿も良いもんだな❤」

姫子 「そうだね♪」

かなた&メギ 「はい?」

 

道が重なる度、神輿や山車が激しくぶつかり合い、それでも止ることなくどこかに向かって勇壮に突き進む。

それを追いかけていると、メインストリートの参道で大集団と合流した。

 

姫子 「すごいすごーい♪」

アル 「ハハハ♪ こりゃーいいや♪」

 メギ 「たしかに凄いね♪」

 かなた 「これ、みんな戦車でしょ?」

 

その一団は、半壊した建物を破壊しながら天神様を目指していた。

ぶつかるたび、破壊するたびに、人々の歓声を乗せながら♪

そして、3輪、4輪、6輪、様々な山車が天神様の急斜面に挑戦する!

勢いよく斜面に戦いを挑む山車。

だが、参道が滅茶苦茶な上に積雪で、半分も上がらない。

 

 「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!! おせぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 「ワーッショイ♪ ワーッショイ♪」

 「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 「ピッピッピー♪ ピッピッピー♪ ピッピッピッピッピッピッピーーー!!!!!」

 

それを、遅れてドリル神輿が追いかける。

そこはさすがの、多脚戦車!

悪路を物ともしない走破性で斜面を登って・・・・・

 

登って・・・・・

 

登って・・・・・?

 

中腹でスタックした・・・・・

 

アル 「のぼれぇぇぇ!!! がんばれぇぇぇぇぇ!!!」

姫子 「いっけぇぇぇぇぇ!!!!!」

 かなた 「ねー、メギさんから見て、アレはどうなの?」

 メギ 「まあ、どう見ても、あの脚は階段用よね」

 かなた 「やっぱり・・・・・」

 

この祭りには、多くの人が参加していた。

参道沿いは大賑わい♪

 

 

男 「オーイ! 『かなた』じゃねーか、昨日は世話になったなー」

 かなた 「・・・・・?」

 

血まみれのミイラが、かなたに声をかけてくる。

 

男 「俺だよ、俺! 救助手伝ってもらっただろ」

 かなた 「・・・・・!」

 かなた 「あー!!! 昨日のハンターさん!!!」

 

神輿を失った「漢ハンターチーム」も祭りに参加していた。

ふんどしに鉢巻! 全身に巻かれた さらし には傷口からの血がにじんでいる。

 

 かなた 「血だらけじゃないですか! 休んでなきゃ駄目でしょー!!!」

漢 「何言ってんだ、このぐらいで! 今日は「祭り」だぜ♪ 一杯やってふんどし引き締めれば絶好調よ」

漢 「なあ、あんた♪」

 アル 「お、おお♪ そうだよな!」

漢 「そうだろうともさ♪ あんたらも一緒に行くか?」

 姫子 「どうする♪」

 メギ 「いいえ、見てるだけで結構です」

漢 「そうかい、無理に誘っちゃ悪いな、じゃーな」

 

 「野郎どもー、送れんじゃねーぞーーー!!!」

 「ワーッショイ♪♪♪ ワーッショイ♪♪♪」

 

漢 「そうだ『少年兵』、昨日のお礼を預けておいたから、後でおやじから受け取ってくれよ」

 

そういい残して、勇ましい掛け声とハイドロ神輿と共に、斜面に向かって無謀な戦いを挑んで行く。

 

姫子 「断っちゃった、もったいない」

 メギ 「関わると、ろくな事にならないですって」

姫子 「まあ、だろうねー」

 かなた 「・・・・・」

 

 

 かなた 「あれーーー!!! アルがいない!!!」

 

 

姫子 「・・・・・」

 メギ 「ほっとこ」




-
  それから、


祭りも終わった夜る遅く、おやじとアルがへべれけで帰ってきた。
しかも、血まみれで。

 かなた 「ど、どうしたのさ、二人とも」
アル 「うぃぃぃぃぃ、 ヒック、 ハハハハハ」
おやじ 「兄ちゃん、楽しかっただろ、ここは最高だろーが」
アル 「ハハハハハ、ドリルサイコー♪♪♪」
 メギ 「二人とも、だいじょぶそうね」
 姫子 「アッハッハ♪ ベロベロじゃない♪」
おやじ 「おっ! べっぴんさん二人に、街を救った英雄が出迎えとは!」
アル 「少年兵かなたー!!! おまえ、少年兵だったんだな~♪ 知らなかったぜ~♪ ハハハ」
 メギ 「あの伝説、もう広がってるの!」
 姫子 「アハハ♪ これは、さっさと退散した方が良さそうだね♪」
 かなた 「・・・・・」
アル 「ヒック! それでおやじ、アレは?」
おやじ 「おー!そうそう! かなた少年に預かり物があるんだ」
 姫子 「え! なになに♪」
アル 「戦車のー、パーツだってよー」
 かなた 「えー♪ 何だろー♪」

おやじの店の倉庫には、神輿の残骸が転がっていた。

おやじ 「組みなおせば1台ぐらい仕上げられそうだ♪」
おやじ 「これからの旅には、こいつが必要だろ~、ヒック」

泥酔して、酷く座った目で、旅だち前の少年にフラグを立ててくるおやじ。
英雄かなたは、謎のパーツ「脚」を手に入れた。

 メギ 「うわー♪ 筋肉質のいい脚ですねー♪」

その相棒、メギがそのパーツを捨てた。
ためらいも無く・・・・・
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