メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界   作:KR410

52 / 80
ニコライ 「博士、この子(サースデー)は誰の子なんだ? あんたの子じゃないんだろ」
バトー 「ホッホー! それが解かるかい!!! その質問は、新鮮だよ♪」
ニコライ 「この子が博士の子じゃ無いことぐらい、誰でもわかるさ」
バトー 「ヒヒヒ♪ そうなのかな? サースデーはね、仲間から預かってる大切な子なんだ」
ニコライ 「仲間? 友達じゃなくて?」
バトー 「僕にはね、博士仲間が二人いるんだ♪」
ニコライ 「博士に博士の仲間がねー」
バトー 「若いころにはね、3人でつるんで色々やったもんだよ」
ニコライ 「ふーん」

バトー 「懐かしいなー♪ 彼らは元気でやってるだろうか・・・・」


第46話  街のゲート と IFF

「タイシャー」での仕事は、いつものごとく、無事に! ではないが、どうにかこうにか終了した。

 

そして、戦う事務所『フィリファリーテ』は、この未知の大地で、再び冒険を開始する。

かなた(銅像)と「マルコ」とスリーとニコラを残して。

今度の目的地は、とある情報頼りの、大砲があると言う大きな街。

 

 

姫子 「次はどんなとこだろ?(ワクワク♪)」

アル 「あんま、期待しない方がいいんじゃないの」

 かなた 「そもそも、ここで旅をするのが間違ってるって!」

 メギ 「大砲の街はねー、大きな城塞都市なんだって、しかも城砦国家なんて名乗ってるらしいよ。「タイシャー」とは、あんまり仲が良くないんだって」

アル 「ふーん、城塞都市ねー、なんだか大げさだな」

姫子 「国を名乗るんだよ! 期待感は上がるでしょ♪」

 かなた 「ワクワクしないでよね、ここは常識が通用しないんだよ!」

 

なんだか、訪れる度にボロボロになっていく「バトー研究所」を出発してから60時間。

前回の移動とは違い、モンスターと遭遇することも無く快適な旅だった。

だけど、常識的少年は不機嫌。 とっても!

そして、「フリフリ」の眼前に、その「国」が見えてきた!

 

 メギ 「見えた!」

 

外気温は0度以下。

風は強いが、積雪により砂塵は無い。

地上の大気は、驚くほどクリアーだった。

 

 姫子 「思ったよりもちゃんとしてるじゃん♪」

 

数キロ先か、数十キロ先か、城砦国家が徐々に大きくなっていく。

遠くからでもそれとわかる、巨大な壁に覆われて。

 

 アル 「そうだな、想像してたよりまともみたいだ!」

 

タイシャーと同じで、非常識な世界を想像していたが、その街は意外とまともだった。

意外と・・・・・

 

 かなた 「あれ? あれれ? なんか、なんだか・・・・・」

 メギ 「うそー!!!」

 

そこに現れたのは!?

 

 姫子 「ステキな街だねー♪ 街・・・・・だよね?」

 アル 「やっぱり・・・・・イカレてたか・・・・・」

 

4人の眼前には、とてつもない建築物が存在している。

それは、まさに中世の城砦都市のようだった!

 

 かなた 「すごい! 鋼鉄と石の街・・・・・」

 

馬鹿っ広い丘陵地帯を覆う、巨大なコンクリートと石の壁。

小高い丘の上には、岩山を加工した天然の要塞。

城壁や要塞のいたるところに、三角屋根を持ったタワーが立ち並び、鮮やかなブルーの旗がはためいていた。

 

 メギ 「ほんとに街なんだよね・・・・・ ここ」

 姫子 「これだけ大きいと、ちょっと緊張するね。 普通に入れてくれるかな?」

 かなた 「とりあえず、無線で呼びかけてみる」

 アル 「だな」

 

その城門の外扉は、大きく開いていた。

 

一般の街でも入場には審査がある、「タイシャー」には、壁すら無かったが・・・・・

大規模の城塞なら、旅人に門戸を開かない事もよくある話だ。

だが、ほぼ全開で開いている。

それは、一般的な合図として、「基本 誰でも WELCOME」の意味を持つ。

当然、かなたの常識の中でだが・・・・・

 

 かなた 「蒼い旗の街の人へ、こちらはカンパニー「フィリファリーテ」」

無線 「・・・・・・・・・・」

 かなた 「こちら、カンパニー「フィリファリーテ」応答願います」

無線 「・・・・・・・・・・」

無線 「・・・・・・・・・・」

 かなた 「こちら、カンパニー「フィリファリーテ」、補給のための滞在を許可して頂きたいのですが」

無線 「・・・・・・・・・・」

 かなた 「・・・・・・・・・・」

 

 かなた 「もしもーし!」

 

門前で停止して、しばらく交信を続けるも、応答が無い。

 

 かなた 「おーい!!! 誰かいないのー!!!」

 メギ 「だめね、応答なし」

アル 「変だな? あのゲートには監視部隊と守備隊がいそうだけどな」

姫子 「どうする? 徒歩でゲートまで行く?」

アル 「そうだなー・・・・・」

 かなた 「ねー、 ひょっとして、『フリフリ』がモンスターと間違われてるって事は無い?」

アル 「なんで?」

姫子&メギ 「・・・・・」

姫子&メギ 「あーっ!?」

 

そんな、「フリフリ」会議の途中で。

誰かが街の方から近づいてくる。

 

 メギ 「誰か出てきたよ」

アル 「守備隊か?」

 メギ 「そんな感じじゃないけど・・・・・、子供?」

 かなた 「子供! どんな子供さ!」

姫子 「メギ、注意して! この辺りには、子供のカミカゼが出るよ!」

 メギ 「へ? ミスターの?」

 かなた 「いいや、ほんとの子供! しかも、向こうから突っ込んでくるんだ!」

 メギ 「子供ね~」

姫子 「それで、どんな子供なの?」

 メギ 「う~ん、え~っと、なんて言うか、・・・・・坊ちゃん?」

 

パリッとした、子供物のハンター用軽装備一式を着込んだ子が近づいてくる。

その服装は、どう見てもフルオーダーだった。

だって、子供用のハンター装備など、ツルシでは絶対に手に入らないよね。

その子供は、何か拡声器のようなものを持ち、大型レンチ背負い、凄い勢いでこちらに近づいてくる。

 

姫子 「アル、どうする」

アル 「カミカゼの雰囲気は無いけどな・・・・・」

姫子 「そうだけど、無防備に接触していいの?」

 

こんな時、女、子供に容赦ないアル、自分に対して。

彼の判断は、とても頼りなかった。

見かねたメギが、マイクをオン。

 

 メギ 「かなた、とりあえずそれで牽制して」

 かなた 「あ、は、はいはい」

 

 スピーカー 『そこの少年、止まりなさーい!!!』

 

子供までは、すでに200mをきっている。

何を考えてるんだか? なおも突進してくる。

 

姫子 「だめだ! 退くよ、アル!!!」

アル 「あ・・・ああ・・・そうだな、後退する!」

 かなた 『止まれー!!! 止まらないとほんとに怒るよー!!!』

 

巨大戦車「フリフリ」を、単独・軽装備で後退させる子供。

たとえ、その子がモンスターだとしても、ちょっとガッカリな光景だった。

なんだかとても、情けない・・・・・

負け犬の何とかのような、かなたのマイクパフォーマンスも。

 

 かなた 『ほんとに、ほんとーに、怒るぞー!!!』

 

子供は、拡声器のようなラッパ状の物を構えた!

 

子供 『こらー! 僕は「イエガー」だぞ! 逃ーげーるーなー!!!』

 

 メギ 「彼は、「イエィガー」らしいよ」

姫子 「モンスターじゃーないようだね。 けど、何考えてんだろ?」

アル 「まだ、追ってくるぞ」

 かなた 『わかった、わかったからー、とりあえず 一回落ち着けってー!』

 

子供 『ヒー、ヒー、フー、フー、逃げ、逃げるなー、卑怯ものーーー!!!』

 

 メギ 「何だか必死だね・・・・・」

姫子 「どっちにしても相手にしない方がいいって」

アル 「・・・・・」

 

 かなた 『もう帰りなさい、危ないから、ほら』

子供 『うるさーい!!! ハー、フー、 このチキンヤロー、ゲホゲホ』

 

 メギ 「がんばるねー、あの子、 ちょっとかわいそうになってきた・・・・・」

アル 「少しだけ話を聞いてやるか?」

姫子 「だめだめー、あの子の方から突っ込んでくるんだからね! 目的がわからないでしょ!」

 

 かなた 『君の目的は何だー? 人生の悩みでも社会への不満でも、お兄さんが聞いてあげるよー!』

 かなた・必死 『君の主張を聞こうじゃないか!!!』

 

子供・必死 『だったら、そっちが とーまーれーよーーー!!!』




-
   あとがき

街に城壁を持たないタイシャー。
ここの住人は、とても強い精神力を持っているに違いない。
それは、信仰からだろうか?

どんな旅人が来ても拒むものは無い。
神輿もフリーパスで入国可。
神になってくれるなら、モンスターでもウエルカム♪


  「ありがたや、ありがたや❤」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。