メタルマックス 終わりの始まりのその後が終わらなかった世界   作:KR410

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 子供 「ヤバーイ!!! 見つかったーーー!!!」


姫子 「なんか、この子の知り合いみたいよ」
メギ 「また、めんどくさそうなのが出てきたね」
かなた 「・・・・・、そうだね」
アル 「知り合いなら引き取ってもらおうぜ」

 子供 「だめだー! 僕がここにいる事は内緒だよー」

かなた&メギ 「・・・・・」
姫子 「何、言ってんの! 頼みごとが出来る立場だと思ってんの! 散々、迷惑をかけといて!」
 子供 「ごめんなさーい! 僕が悪かったからー」

パリッとした服装の老人が、どんどん近づいてくる。
その老人、彼が近づくにつれて・・・・・

 子供 「みんなー、余計なことを喋っちゃ駄目だからねー!!!」

姫子 「・・・・・」

アル 「知り合いなんだろ、家族か? 仲間か? 開放してやるから家に帰れよな、ボウヤ」
 子供 「いやだー!!!」
メギ 「うるさーい、素直に帰りなさいよ、面倒をかけないでよね」
 子供 「ごめんなさーい!!!」

 姫子 「・・・・・・・・・・」

姫子 「アル・・・、なんだか嫌な感じがする・・・・・」
アル 「ダダこねるんじゃ無いの! って、・・・・・どうした、姫子?」
姫子 「アイツから、アレの気配を感じるんだ」
アル 「アレ? アレって、・・・・・まさか!!!」
姫子 「うん」

アル 「・・・・・・・・・・」

アル 「メギ、かなた!!!」
かなた&メギ 「!?」
アル 「戦闘準備だ、急げ!」
メギ 「戦闘準備?」
かなた 「戦闘準備だって? 何と戦うのさ?」
メギ 「それに、この子はどうするのよ?」
アル 「その子は、一時、フリフリで預かる!」
メギ 「えーーーーー!!! 何でそうなるのよー!!!」
姫子 「かなた、あの自爆する子供達を思いだしな! 見た目に惑わされちゃ駄目だよ!」
かなた 「・・・・・、あのお爺さんと戦うっての?」

メギには、そのお爺さんと戦うって事がまったく理解できない。
かなたは、何となくわかるが、ピンとこない。
そして、彼がやってきた。

 「コンコン☆」 「コンコンコン☆」

 爺 「もしもし、ちょっとお尋ねしますが、こちらにヤンチャなお坊ちゃんがお邪魔していないでしょうか?」
カメラを覗き込む老紳士の姿が、ドアップでメインモニターに映し出される。
見ず知らずの戦車に恐れる様子も無く。
だが、その老人は、その口調とその身なりに反して、なんだかそわそわしている、落ち着きが無い。
そして、IFFでの、脅威レベルは「低」。


  爺 「すみませんが、そこの大型戦車の御仁」


一同は、管制室に移動していた、その子も椅子のまま一緒に。
子供が、顔面ジェスチャーで「シー!」の合図を出している。

 爺 「コンコン☆ ごめんください」
アル・外部スピーカー 「そんな子は知りませんです」
 爺 「知りませんか? おかしいですねー」

アル・冷や汗 「・・・・・」

 爺 「子供の足跡と、こちらの戦車が後進をかけた跡が街から続いているんですがねー」
姫子 「・・・・・」
 爺 「おかしいですねー」
かなた 「・・・・・」
 爺 「なんでしょうかねー、このはっきりくっきり残ったキャタピラの跡」
メギ 「・・・・・」
 爺 「ほんとに知らないのかなー」
子供 「・・・・・」
 爺 「うーん・・・・・」

お爺さんが、ぶつくさ言いながら唸っている。
その服装は、どこと無くアドラの服装に似ていた。
そして、その健脚ぶりも。

 爺 「探りあいはよしましょう、居るんでしょ、そこに」

そう言って、「フリフリ」の側面装甲、ハッチの部分を「コンコン☆」とノックしている!

 爺 「これはまた、大きな戦車ですね。 いかにも、坊ちゃんが狙いそうだ・・・・・」

姫子 「もういいだろ、反撃する!」
アル 「反撃ってもな、まだ攻撃を受けてないよ・・・・・」
姫子 「そんなこと言ってる場合じゃないっての!」

 爺 「よーっ こいー しょーーー!!!」

 「ガキィィィィィンンン!!!」
 「メキメキメキ!!! ミシミシミシ!!! バカァァァァァンンン!!!」
 
上下跳ね上げ型の、2分割立体組み合わせ式非常用ハッチが徐々に開いていく!

 警報 「ビーーーーーーーーーー!!!」

薄暗い管制室に、かすかに屋外の光が差し込んでくる。

 「ギギギギギ!!!ガガガガガ!!!ミシミシメキメキバキバキバキ!!!」

かなた 「うわぁぁぁぁぁぁ!!! な、なにー???」
メギ 「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 「ギリギリギリ!!! ミシミシミシ!!!」

メギ 「う、嘘でしょ! 非常用ハッチが、強制的に開けられてる!!!」
姫子 「アル、もう間違いないぞ! アイツ、サイボーグだ!!!」
かなた 「サイボーグ!?」

アル 「・・・・・」

老紳士は、戦車の装甲を素手でひっぺがし、覗き窓を作ってしまった!
そして、警戒もせずに中を覗き込んできた。

 爺 「坊ちゃま! お坊ちゃまー!!! 良かった、心配しましたよー!!!」
 子供 「うわぁぁぁぁぁ!!! クロさーん、ごめんなさーい!!!!!」

  アル 「・・・・・、 敵・・・・・、じゃないのか?」
さっきから、恐怖におびえる子供だが、その脅え方は襲われるときのそれとは違っている。

  姫子 「・・・・・・・・・・」
姫子も、それは感じているが、それでも警戒感は解いていない。

アル 「あんた、何者だ? 人じゃないんだろ」
 爺 「え? ええ、そうでした、突然、扉を開けて申し訳ございません」
 爺 「わたくしは、坊ちゃまのこととなると見境がなくなってしまうもので」
 爺 「壊れた物はこちらで弁償、修理させて頂きますのでご安心下さい」
メギ 「当然でしょ!」
 爺 「坊ちゃま! また旅の戦車の御仁に御迷惑をおかけして! 今度と言う今度はわたくし、心を鬼にして・・・・・、 その前に坊ちゃま、お怪我はございませんでしたか?」
 爺 「この方々に何かされませんでしたか? この方々が坊ちゃまの敵でないと良ろしいのですが・・・・・」
メギ 「敵も何も、その子が一方的に押しかけてきたの! それにあなたもね! それで、何者なの、あなた達は?」
 爺 「そうでございますね、状況やあなた達の態度からも、特に坊ちゃまに危害を加える様子は無いようですし、その縛り方からも誘拐の線も低くそうですし」
かなた 「どちらかとゆうと、俺たちの方が被害者だと思うんだけど・・・・・」
 爺 「コホン! いやー、本当に申し訳ございません、うっかりあなた方を殲滅するところでした、危ない危ない。 わたくし、なにぶん坊ちゃまのこととなると・・・・・」
姫子 「それで、お前は何者なんだ!!!」

 爺 「はいはい、その前に、すみやかに坊ちゃまを、お渡しいただけないでしょうか?」

身なりの整った、めんどくさいが丁寧な口調の老紳士。
会話は成立しているが、よく聞くと一方的に自分の条件だけを出してくる、相手の話も聞かずに。
間違いなく、厄介なタイプだ!

アル 「わかった。 渡してやるが、一つだけ確認だ!」
 爺 「そうですか♪ 渡していただけますか♪」
アル 「あんた、ほんとに俺たちに敵意はないんだな」
 爺 「はい、それはもう。 どちらかと言えば、お坊ちゃまを保護していただけたと心得ておりますとも♪」
 爺 「後ほどお礼もさせて頂きますので、さあさあ、お坊ちゃまをこちらに♪」
アル 「姫子、良かったな、敵じゃなさそうだ」

姫子 「・・・・・・・・・・」

 子供 「いやだーーー!!! 帰りたくないよーーーーーー!!!!!」


善と悪の壁 第2話  カテキヨボーグ

暴れる子供を縛った椅子ごと、事務所のドアから子供を老紳士に引き渡した。

 

子供 「いやだー! 帰らないぃー! 帰りたくなーい!!!」

爺 「お坊ちゃま、立派なハンターは、そんなに駄々をこねないものですよ」

子供 「僕はまだ、子供なんだー!!!」

爺 「ムハハハ、都合の悪いときだけですがね♪  坊ちゃまが家出されて、心臓が止まる思いでしたよ、わたくし!」

子供 「クロさん・・・・・」

爺 「もう良いんですよ、お坊ちゃま♪ 無事で何よりでございます」

子供 「・・・・・心臓ないでしょ」

爺 「・・・・・」

爺 「ムハハ、ムハハハハハ、これは一本とられましたな♪ さあて、帰ってハンターの勉強を続けましょう」

子供 「いやだぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

老紳士は、嫌がる子供を椅子ごと抱え上げ、街に戻って行った。

スタスタと。

 

子供 「やだぁぁぁ やだよぉぉぉぉぉ!!!」

 

姫子&アル 「・・・・・・・・・・」

かなた 「結局、何者なんだろうね」

メギ 「あっ! そうだ!!!」

 

メギ・叫 「ちょとー! お礼はーーー!!!!!」

 

メギが大胆にも、正体不明の老紳士に叫んだ!

 

爺 「おお、そうでした、忘れておりました、失礼いたしました。 そのままで、戦車のままで結構ですから、わたくしについておいでなさい」

 

メギ 「だって! ついて行こうよ♪」

かなた 「信じていいの? あのお爺さん、危険な雰囲気はあったよ」

アル 「どうする、姫子?」

姫子 「サイボーグは信用できないけどね・・・・・」

メギ 「みんな、迷ってる余裕はないよ。 どっちにしても、補給を受けないと」

アル 「そうだなー、・・・・・、よし! 街に入れる良い機会だ、入国しよう!」

 

老紳士が、人用の入場口から街に入っていく。

 

  ・・・・・

 

しばらくして、城門の内扉が開いていく。

 

 「ゴゴォォォォォォン ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!」

 

「フリフリ」は、老紳士に続いて青い街の城壁をくぐって行った。

 

メギ 「うわー! 大きい門だー」

かなた 「おおー! 大きー!!!」

姫子 「アル、変だと思わない?」

アル 「ああ、監視部隊が一人もいない・・・・・」

 

「フリフリ」が通過できるギリギリだけ開いたゲートをくぐりながら、姫子は、少し嫌な予感がしていた。

 

さらに、健脚の老紳士について行くと・・・・・

 

普通に人が歩いている。

広大な畑や何かの牧場? 農夫のような人々がちらほらと作業をしていた。

しかも、「フィリファリーテ」を見ても、特に気に留める様子も無い。

なんだか少し様子が変だ? いや、平凡すぎる。

 

メギ 「すごーい!!! 畑も大きいねー♪」

かなた 「ほんとだー!」

アル 「・・・・・」

姫子 「なんにも起こらないね・・・・・」

 

ここは、やはり街だろうか?

さらにさらに進んでみると、徐々に街にも人にも活気が溢れてきた!

メギとかなたは、初めて見る街に惹かれて艦橋に飛び出していた。

 

さらにさらにさらに、しばらく進むと、天然の岩山をくり貫いた一枚岩の大要塞に入っていった。

 

メギ 「かーっこいいーーーねー♪ すっごい要塞だよー♪」

かなた 「すっげー!!! 中はこんなになってるんだねー♪」

 

そして、老紳士は、目的地に到着した。

その時には、姫子の姿も艦橋に。

 

爺 「お疲れ様でしたね、皆さん。 ここがお坊ちゃまの家、「イェーガー城」でございます♪」

 

メギ 「でっかいお城だー!!!」

姫子 「こんな立派な、街のシェルターは、始めて見るよ!」

 

爺 「いえいえ、こちらは「イェーガー家」のお宅になっております」

 

かなた 「ええぇぇえぇえぇえぇ~~~!!!!!」

姫子 「こ、これ、個人の家だったのーーー! もしかしてーーー!!!」

 

爺 「そのとおりでございます。この地方の大領主、「イェーガー王」、我が親方様(おやかたさま)の御館(おやかた)でございます♪」

 

メギ 「すっご~~~い♪」

 

要塞の最上階には、背は低いが広大な、立派な西洋風のお城が広がっていた!

蒼い旗を、たなびかせて♪

 

爺 「クロフォードでございます、ただいま戻りましたー」

 

 「・・・・・・・・・・」

 

爺 「クロフォードでございまーす!」

 

 「・・・・・・・・・・」

 

爺 「誰かー! 誰かいないのですかー!」

 

 「・・・・・・・・・・」

 

爺 「おかしいですねー・・・・・

兵隊 「く、クロフォードさーん! 大変だー!!!」

爺 「どうしたのです、みんなは、どこに行ったのです?」

兵隊 「だんな様が、だんな様がー!!!」

爺 「親方さまが!? 親方様が、どうしたのですか!」

 

兵隊 「また、家出されましたー!!!」

 

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